2024.04.16更新
セラミック治療後にメンテナンスを受けるのはなぜ?頻度も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミック治療後は定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
「治療が終了したのに、どうしてメンテナンスを受けなければならないの?」「セラミック治療後のメンテナンスでは何をするの?」「メンテナンスを受ける頻度は?」など、疑問をもつ方もいるでしょう。
今回は、セラミック治療後にメンテナンスを受ける理由やメンテナンスで行う内容、頻度について詳しく解説します。セラミックの寿命や寿命を短くする原因についてもご紹介しますので、セラミック治療中の方やセラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
セラミック治療後にメンテナンスを受けるのはなぜ?
セラミック治療後にメンテナンスを受けるのには理由があります。セラミック治療後にメンテナンスを怠ると、セラミックの歯の寿命が短くなる可能性があります。また、何か問題があったときに、対応が遅れることもあるでしょう。
例えば、セラミックの土台になっている歯や歯肉に問題が生じることがあります。メンテナンスを怠ると歯周病や虫歯のリスクが高まり、これらの問題がセラミックの歯の寿命を縮める原因になるのです。
セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、セラミックの歯や口腔内にトラブルが起こっていないか確認してもらう必要があります。
万が一、トラブルが発生していても、定期的にメンテナンスを受けていれば早期に発見でき、必要に応じた処置が受けられるでしょう。
セラミックの寿命はどれくらい?
セラミックの寿命は、保険が適用される銀歯やレジンなどの素材に比べると長いといわれています。種類によって寿命は異なりますが、10年〜15年程度です。
種類ごとの寿命と、セラミックの寿命が長い理由について確認しましょう。
セラミックの種類ごとの寿命
セラミックにはいくつか種類があります。
それぞれの特徴と寿命について、以下に解説します。
オールセラミック
オールセラミックとは、セラミックだけで作られた素材です。天然の歯に近い透明感と美しい白さが特徴です。強度が高い素材ですが、過度の力がかかると割れる可能性があります。
オールセラミックの寿命は10年〜15年程度です。
ジルコニア
ジルコニアとは、酸化ジルコニウムを主成分として作られた素材です。人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど強度が高い素材のため、噛み合わせの力が加わりやすい奥歯に適しているかもしれません。
ジルコニアの寿命は10年〜15年程度です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックとは、レジンとセラミックを混ぜ合わせた素材です。比較的安価ですが、ほかの素材よりも耐久性や審美性は劣ります。
ハイブリッドセラミックの寿命は7年〜8年程度です。
メタルボンド
メタルボンドとは、金属の外側にセラミックを焼き付けた素材です。金属の強度とセラミックの審美性を兼ね備えています。
しかし、内側に金属が使用されているため金属アレルギーがある方は避けたほうがよいでしょう。
メタルボンドの寿命は8年〜10年程度です。
セラミックの寿命が長い理由
セラミックの寿命が長い理由は、以下のとおりです。
歯に適合しやすい
セラミックは生体親和性に優れており、歯に適合しやすい素材です。そのため、セラミックと歯との間に隙間ができにくく、虫歯になるリスクが低いといえます。
耐久性に優れている
金属は強度に優れているものの、口腔内の環境では劣化が避けられません。
一方、セラミックは耐久性が高いため、口腔内でも安定性が保たれ、長期間にわたり形や強度を維持できます。
汚れが付着しにくい
セラミックの表面は滑らかであるため、汚れが付着しにくいです。細菌の温床となるプラークや歯石などが付着しにくいため、虫歯や歯周病のリスクが低くなります。
セラミックの寿命が短くなる原因とは?
セラミックの寿命は、さまざまな原因によって短くなることがあります。
ここでは、セラミックの寿命が短くなる原因について解説します。
経年劣化
セラミックは優れた素材ですが、長年使用すると劣化する可能性があります。セラミックの歯を長年使用することで変色や摩耗、微細な亀裂などが生じることがあるのです。
例えば、ハイブリッドセラミックにはプラスチックが含まれているため、変色・磨耗しやすい傾向にあります。
セラミックと歯の適合不良
セラミックと天然の歯との適合状態が悪いことが原因で寿命が短くなることもあります。
セラミックと天然の歯との間に隙間ができると、その部分に食べ残しや細菌が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因になります。その結果、セラミックが外れることもあるでしょう。
噛み合わせの変化
噛み合わせは加齢や歯周病の進行、歯の摩耗などによって変化することがあります。噛み合わせが変化すると、一部の歯に過度の力が集中するようになり、セラミックの歯が割れたり欠けたりしやすくなります。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖も、セラミックの寿命が短くなる原因です。歯ぎしりや食いしばりをすると、歯に強い力が加わるため、セラミックの歯が割れたり欠けたりする可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、専用のマウスピース(ナイトガード)の使用を検討するとよいでしょう。専用のマウスピースを装着することで過剰な力を分散し、セラミックの歯にかかる負荷を軽減できます。
また、歯ぎしりや食いしばりの原因となるストレスを軽減することや生活習慣を改善することも重要です。
セラミック治療後のメンテナンスでは何をする?
セラミック治療後のメンテナンスでは、どのようなことを行うのでしょうか。
メンテナンスで行う主な内容は、以下のとおりです。
お口の中の確認
メンテナンスでは、虫歯や歯周病になっていないかなど、お口全体の状態を確認します。
また、歯科医師の目でセラミックの状態や噛み合わせのチェックを入念に行い、適合状態が保たれているかどうかを確認します。セラミックと歯との間にズレやすき間が生じている場合は、対処します。
ブラッシング指導
正しい歯磨きの仕方を身につけるためにブラッシング指導を行う場合もあるでしょう。
染め出しを行って磨き残しが多い部分や磨き癖を知り、その人に合わせた歯磨きの仕方を歯科衛生士が指導します。ブラッシング指導を受け、適切な歯磨きの仕方を身につけることで、セラミックの歯や口腔内全体を清潔な状態に保てるでしょう。
クリーニング
メンテナンスでは、セルフケアでは落としきれない汚れを除去するために口腔内のクリーニングも行います。
専用の器具を用いて歯ブラシでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去します。歯と歯の間などの見逃しがちな部分に残った汚れも取り除けるため、虫歯や歯周病の予防につながります。
セラミック治療後のメンテナンスを受ける頻度
セラミック治療後は、2〜3か月に1回の頻度でメンテナンスを受けるのが一般的でしょう。
しかし、口腔内の状態が悪い方は、1〜2か月に1回の頻度でメンテナンスを受けたほうがよいかもしれません。また、日頃からしっかりと口腔ケアができている方であれば、半年に1回でよいケースもあります。
メンテナンスを受ける頻度については、歯科医師に確認しましょう。
まとめ
セラミックは、汚れが付きにくく、歯との間に隙間ができにくいため、金属の被せ物や詰め物よりも寿命が長いといわれています。
しかし、メンテナンスを怠ると虫歯や歯周病になり、セラミックの寿命が短くなる可能性があるのです。セラミックを長持ちさせるためには、自宅でしっかりと口腔ケアを行うことに加えて、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが重要です。
歯科医院でのメンテナンスでは、口腔トラブルが起こっていないか、またセラミックの詰め物・被せ物に異常はないか確認を行います。また、適切な歯磨きの仕方を指導したり、クリーニングを行ったりします。
セラミックの歯を長持ちさせるためにも、自宅でしっかりとセルフケアを行い、また定期的にメンテナンスを受けましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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