2025.06.24更新
噛み合わせの治療にはいくらかかる?治療法ごとの費用を解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「噛み合わせが悪い」と感じていても、具体的にどんな治療が必要なのか、また費用がどのくらいかかるのかが分からず、不安に思う方も多いでしょう。噛み合わせの悪さは、顎や肩の痛み、頭痛、食事のしづらさといったさまざまな不調の原因になることがあります。
症状の程度や原因によって治療法は異なり、治療法によって費用も大きく変わります。
この記事では、噛み合わせ治療の主な方法と、それぞれの費用の目安について分かりやすく解説します。
噛み合わせを治療する方法とそれぞれの費用
噛み合わせの乱れは、虫歯や歯周病だけでなく、顎関節症や肩こり、頭痛などの全身症状にも関係するといわれています。こうしたトラブルを未然に防ぐためには、原因に合わせた適切な治療が欠かせません。
ここでは、主に行われている噛み合わせ治療の方法と、それぞれにかかる費用の目安について解説します。
スプリント治療
スプリント治療は、透明なマウスピースのような装置を就寝時に装着することで、顎の位置を安定させたり、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減したりする方法です。軽度の噛み合わせのズレに用いられることが多く、体への負担も少ない点が特徴です。
費用は保険適用であれば約5,000円前後、自費診療では3万円から5万円程度が相場とされています。顎関節症の治療を目的とする場合は、保険が適用されるケースがあります。
矯正治療
歯並びの乱れや顎の骨格に起因する噛み合わせの問題には、矯正治療が選択されます。ワイヤーを使った一般的な矯正のほか、近年では透明なマウスピース矯正も普及しています。歯列全体を整えることで、自然な噛み合わせへと導きます。
費用は自費診療となるため高額になりやすく、全体矯正であれば70万円〜120万円程度、部分的な矯正でも20万円〜40万円程度が目安です。マウスピース型矯正は装置の枚数や治療期間に応じて変動しますが、一般的には80万円前後になることが多いです。
補綴治療(被せ物・詰め物による調整)
噛み合わせの不具合が、詰め物や被せ物の高さや形状によるものであれば、補綴治療によって調整することが可能です。過去の治療で作られた人工物が原因となっている場合、その部分を作り直すことで改善が期待できます。
費用は使用する素材によって大きく異なり、保険適用の銀歯であれば数千円程度、自費のセラミックなどを選択すると1本あたり5万円〜15万円程度になることもあります。審美性や耐久性を重視する場合は、自費治療を選ぶ方が多いです。
咬合調整
歯の表面をわずかに削り、高さの微調整を行うことで噛み合わせを整える方法が咬合調整です。特に、治療した歯が他の歯よりも高くなっている場合などに有効とされています。施術は短時間の場合が多く、即効性があるのも特長です。
費用については、保険適用で数百円〜数千円程度、自費診療の場合は5,000円〜1万円程度が一般的です。
ただし、繰り返し調整が必要になるケースもあります。歯科医師の指示に従って継続的に受診することが大切です。
インプラント治療を併用する
歯を失ったことで噛み合わせのバランスが崩れている場合には、インプラントを用いた治療が選ばれるケースもあります。人工歯根を顎の骨に埋め込み、上部構造を装着することで、自然な噛み合わせを回復します。
インプラント治療は自費診療となり、1本あたり30万円〜50万円程度が一般的です。また、補綴物の素材や骨造成の有無によっては、さらに費用がかかる場合があります。
噛み合わせの治療に保険は適用される?
噛み合わせの治療は、目的や治療内容によって保険が適用されるかどうかが異なります。たとえば、スプリント治療や咬合調整など、顎関節症や痛みの改善を目的とした治療であれば、医師の診断のもとで保険が適用されることがあります。
一方で、見た目を整えるための矯正治療は、原則として自費診療になります。重度の噛み合わせ異常や先天的な顎の変形と診断された場合には、厚生労働省が定める施設での治療に限り、保険が適用されるケースもあります。
適用条件は厳密に決められているため、事前に歯科医師とよく相談することが大切です。
噛み合わせの治療にかかった費用は医療費控除の対象?
噛み合わせの治療費が医療費控除の対象になるかどうかは、治療の目的によって判断されます。噛み合わせの異常によって食事や発音に支障が出ているなど、機能改善を目的とした治療であれば、医療費控除の対象として認められる可能性があります。
たとえば、顎関節症の治療や成長期の子どもに対する矯正などが該当します。
一方で、審美目的の矯正や見た目を良くするためだけの治療は、医療費控除の対象外とされます。判断に迷う場合は、治療前に歯科医師に確認してみましょう。
噛み合わせが悪いまま放置するリスク
噛み合わせの乱れは、見た目や食べにくさといった表面的な問題だけにとどまらず、全身のさまざまな不調を引き起こす原因となることがあります。ここでは、噛み合わせが悪いままの状態を放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
噛み合わせが乱れていると、食べ物のかすがたまりやすく、歯ブラシが届きにくい部分が生じます。その結果、清掃が不十分となり、プラークや歯石が蓄積しやすくなります。これが原因となって虫歯や歯周病が発症・悪化しやすくなるのです。
また、噛む力が一部の歯に集中して加わることで、歯の摩耗が進み、詰め物や被せ物が壊れやすくなるケースも見られます。日常的なケアをしっかり行っていたとしても、噛み合わせに問題がある限り、トラブルを繰り返す可能性があるため注意が必要です。
顎関節や筋肉への負担が蓄積する
噛み合わせのズレは、顎の動きや筋肉のバランスにも影響します。上下の歯が正しくかみ合わない状態では、咀嚼運動のたびに顎の関節に余計な負担がかかり、長期間にわたって続くと顎関節症へとつながるおそれがあります。
具体的には、口を開けるときに音が鳴る、顎が痛む、スムーズに開閉できないなどの症状が現れることがあります。加えて、噛む筋肉が常に緊張状態になることで、慢性的な肩こりや首のこり、頭痛を引き起こすケースも少なくありません。
見た目や発音に影響を及ぼすこともある
噛み合わせの状態は、顔の印象や輪郭にも影響を与えることがあります。歯並びが乱れていると口元が出て見えたり、顎が左右非対称になったりすることがあり、これがコンプレックスの原因になるのです。
また、前歯がかみ合っていない開咬と呼ばれる状態では、発音が不明瞭になる場合があり、会話の際に支障が出ることもあります。仕事や接客などで人と話す機会が多い方にとっては、社会的なストレスの一因となりかねません。
消化機能にも影響を及ぼすおそれがある
通常、しっかりと噛んで食べ物を細かくすることで、消化器官への負担を軽減しています。
しかし、噛み合わせが悪いと噛む力が不十分になり、十分に咀嚼されないまま飲み込んでしまうことが増えます。その結果、胃腸にかかる負担が大きくなり、消化不良や胃もたれなどを引き起こすかもしれません。
特に高齢の方や持病を抱える方にとっては、こうした影響が体全体の健康に直結する可能性があります。
心理的なストレスや生活の質の低下
噛み合わせの問題は、見た目や発音、痛みや違和感などを通して、心理的なストレスを生み出すことがあります。食事が楽しめなかったり、人前で話すのが億劫になったりすることで、日常生活の質が下がる可能性もあるでしょう。
また、慢性的な痛みや不調を抱えながら生活を続けることは、精神的な疲労にもつながりやすいです。気づかないうちに心身に負担をかけていることもあるのです。
長期的には全身の健康状態にも影響する
噛み合わせの不調が引き起こす影響は、局所的なものにとどまりません。顎関節や筋肉への負担が全身の姿勢バランスに影響し、結果として背骨や骨盤の歪みにつながることもあります。
これが足腰の痛みやしびれを引き起こすこともあり、単なる口腔内の問題では済まされない状況に陥る可能性もあります。
まとめ
噛み合わせの治療には、スプリント療法や咬合調整といった負担の少ない方法から、矯正治療やインプラントのように費用が高額になるケースまで幅広い選択肢があります。治療の目的や歯の状態によって方法は異なり、費用も大きく変わってきます。
保険が適用される治療もあるため、自己判断で放置せず、まずは歯科医師に相談することが大切です。
噛み合わせの乱れを放置すると、口腔内のトラブルや全身の不調にもつながるおそれがあります。違和感を抱えている方は早めに専門の診察を受け、将来の健康へのリスクを減らす一歩を踏み出しましょう。
噛み合わせの治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
投稿者:
ARTICLE
SEARCH
ARCHIVE
CATEGORY
- CAD/CAM冠
- IPR
- MTM
- インビザライン
- インビザライン・エクスプレス
- インビザライン・コンプリヘンシブ
- インビザライン・モデラート
- インビザライン・ライト
- インビザライン矯正
- インプラント治療
- オールセラミック
- カウンセリング
- ジルコニア
- ジルコニアセラミック
- セラミック
- セラミック歯
- セラミック治療
- デメリット
- デンタルローン
- ハイブリッドセラミック
- ブラケット
- ブリッジ
- ホワイトニング
- マウスピース
- マウスピース型
- マウスピース矯正
- メタルタトゥー
- メタルボンド
- メリット
- メンテナンス
- ラミネートベニア
- リスク
- ワイヤー
- ワイヤー矯正
- 予防歯科
- 二酸化ジルコニウム
- 人工ダイヤモンド
- 仮歯
- 保定期間
- 保険適用
- 健康保険
- 入れ歯
- 全体矯正
- 出っ歯
- 前歯
- 医療費控除
- 受け口
- 口腔外科
- 噛み合わせ
- 噛み合わせ治療
- 嚙み合わせ
- 外科治療
- 天然歯
- 失敗
- 奥歯
- 定期検診
- 定期診察
- 審美
- 審美性
- 小児歯科
- 抜歯
- 歯ぎしり
- 歯並び
- 歯列矯正
- 歯周病
- 歯周病菌
- 歯型
- 歯科技工士
- 歯科検診
- 歯科矯正
- 歯茎
- 治療期間
- 症例
- 矯正期間
- 矯正装置
- 精密検査
- 自由診療
- 自費診療
- 虫歯
- 虫歯治療
- 虫歯菌
- 被せ物
- 親知らず
- 詰め物
- 費用
- 通院
- 通院頻度
- 部分入れ歯
- 部分矯正
- 金属
- 金属アレルギー
- 銀歯
- 顎関節症
- 食いしばり