2024.04.16更新
セラミック治療後にメンテナンスを受けるのはなぜ?頻度も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミック治療後は定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
「治療が終了したのに、どうしてメンテナンスを受けなければならないの?」「セラミック治療後のメンテナンスでは何をするの?」「メンテナンスを受ける頻度は?」など、疑問をもつ方もいるでしょう。
今回は、セラミック治療後にメンテナンスを受ける理由やメンテナンスで行う内容、頻度について詳しく解説します。セラミックの寿命や寿命を短くする原因についてもご紹介しますので、セラミック治療中の方やセラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
セラミック治療後にメンテナンスを受けるのはなぜ?
セラミック治療後にメンテナンスを受けるのには理由があります。セラミック治療後にメンテナンスを怠ると、セラミックの歯の寿命が短くなる可能性があります。また、何か問題があったときに、対応が遅れることもあるでしょう。
例えば、セラミックの土台になっている歯や歯肉に問題が生じることがあります。メンテナンスを怠ると歯周病や虫歯のリスクが高まり、これらの問題がセラミックの歯の寿命を縮める原因になるのです。
セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、セラミックの歯や口腔内にトラブルが起こっていないか確認してもらう必要があります。
万が一、トラブルが発生していても、定期的にメンテナンスを受けていれば早期に発見でき、必要に応じた処置が受けられるでしょう。
セラミックの寿命はどれくらい?
セラミックの寿命は、保険が適用される銀歯やレジンなどの素材に比べると長いといわれています。種類によって寿命は異なりますが、10年〜15年程度です。
種類ごとの寿命と、セラミックの寿命が長い理由について確認しましょう。
セラミックの種類ごとの寿命
セラミックにはいくつか種類があります。
それぞれの特徴と寿命について、以下に解説します。
オールセラミック
オールセラミックとは、セラミックだけで作られた素材です。天然の歯に近い透明感と美しい白さが特徴です。強度が高い素材ですが、過度の力がかかると割れる可能性があります。
オールセラミックの寿命は10年〜15年程度です。
ジルコニア
ジルコニアとは、酸化ジルコニウムを主成分として作られた素材です。人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど強度が高い素材のため、噛み合わせの力が加わりやすい奥歯に適しているかもしれません。
ジルコニアの寿命は10年〜15年程度です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックとは、レジンとセラミックを混ぜ合わせた素材です。比較的安価ですが、ほかの素材よりも耐久性や審美性は劣ります。
ハイブリッドセラミックの寿命は7年〜8年程度です。
メタルボンド
メタルボンドとは、金属の外側にセラミックを焼き付けた素材です。金属の強度とセラミックの審美性を兼ね備えています。
しかし、内側に金属が使用されているため金属アレルギーがある方は避けたほうがよいでしょう。
メタルボンドの寿命は8年〜10年程度です。
セラミックの寿命が長い理由
セラミックの寿命が長い理由は、以下のとおりです。
歯に適合しやすい
セラミックは生体親和性に優れており、歯に適合しやすい素材です。そのため、セラミックと歯との間に隙間ができにくく、虫歯になるリスクが低いといえます。
耐久性に優れている
金属は強度に優れているものの、口腔内の環境では劣化が避けられません。
一方、セラミックは耐久性が高いため、口腔内でも安定性が保たれ、長期間にわたり形や強度を維持できます。
汚れが付着しにくい
セラミックの表面は滑らかであるため、汚れが付着しにくいです。細菌の温床となるプラークや歯石などが付着しにくいため、虫歯や歯周病のリスクが低くなります。
セラミックの寿命が短くなる原因とは?
セラミックの寿命は、さまざまな原因によって短くなることがあります。
ここでは、セラミックの寿命が短くなる原因について解説します。
経年劣化
セラミックは優れた素材ですが、長年使用すると劣化する可能性があります。セラミックの歯を長年使用することで変色や摩耗、微細な亀裂などが生じることがあるのです。
例えば、ハイブリッドセラミックにはプラスチックが含まれているため、変色・磨耗しやすい傾向にあります。
セラミックと歯の適合不良
セラミックと天然の歯との適合状態が悪いことが原因で寿命が短くなることもあります。
セラミックと天然の歯との間に隙間ができると、その部分に食べ残しや細菌が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因になります。その結果、セラミックが外れることもあるでしょう。
噛み合わせの変化
噛み合わせは加齢や歯周病の進行、歯の摩耗などによって変化することがあります。噛み合わせが変化すると、一部の歯に過度の力が集中するようになり、セラミックの歯が割れたり欠けたりしやすくなります。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖も、セラミックの寿命が短くなる原因です。歯ぎしりや食いしばりをすると、歯に強い力が加わるため、セラミックの歯が割れたり欠けたりする可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、専用のマウスピース(ナイトガード)の使用を検討するとよいでしょう。専用のマウスピースを装着することで過剰な力を分散し、セラミックの歯にかかる負荷を軽減できます。
また、歯ぎしりや食いしばりの原因となるストレスを軽減することや生活習慣を改善することも重要です。
セラミック治療後のメンテナンスでは何をする?
セラミック治療後のメンテナンスでは、どのようなことを行うのでしょうか。
メンテナンスで行う主な内容は、以下のとおりです。
お口の中の確認
メンテナンスでは、虫歯や歯周病になっていないかなど、お口全体の状態を確認します。
また、歯科医師の目でセラミックの状態や噛み合わせのチェックを入念に行い、適合状態が保たれているかどうかを確認します。セラミックと歯との間にズレやすき間が生じている場合は、対処します。
ブラッシング指導
正しい歯磨きの仕方を身につけるためにブラッシング指導を行う場合もあるでしょう。
染め出しを行って磨き残しが多い部分や磨き癖を知り、その人に合わせた歯磨きの仕方を歯科衛生士が指導します。ブラッシング指導を受け、適切な歯磨きの仕方を身につけることで、セラミックの歯や口腔内全体を清潔な状態に保てるでしょう。
クリーニング
メンテナンスでは、セルフケアでは落としきれない汚れを除去するために口腔内のクリーニングも行います。
専用の器具を用いて歯ブラシでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去します。歯と歯の間などの見逃しがちな部分に残った汚れも取り除けるため、虫歯や歯周病の予防につながります。
セラミック治療後のメンテナンスを受ける頻度
セラミック治療後は、2〜3か月に1回の頻度でメンテナンスを受けるのが一般的でしょう。
しかし、口腔内の状態が悪い方は、1〜2か月に1回の頻度でメンテナンスを受けたほうがよいかもしれません。また、日頃からしっかりと口腔ケアができている方であれば、半年に1回でよいケースもあります。
メンテナンスを受ける頻度については、歯科医師に確認しましょう。
まとめ
セラミックは、汚れが付きにくく、歯との間に隙間ができにくいため、金属の被せ物や詰め物よりも寿命が長いといわれています。
しかし、メンテナンスを怠ると虫歯や歯周病になり、セラミックの寿命が短くなる可能性があるのです。セラミックを長持ちさせるためには、自宅でしっかりと口腔ケアを行うことに加えて、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが重要です。
歯科医院でのメンテナンスでは、口腔トラブルが起こっていないか、またセラミックの詰め物・被せ物に異常はないか確認を行います。また、適切な歯磨きの仕方を指導したり、クリーニングを行ったりします。
セラミックの歯を長持ちさせるためにも、自宅でしっかりとセルフケアを行い、また定期的にメンテナンスを受けましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.04.02更新
セラミックの歯が痛む・しみる5つの原因!対処法とケア方法も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミックの歯を入れた後に、歯が痛んだりしみたりすることはありませんか。治療後の歯に違和感があると、不安になることでしょう。
セラミック治療の後に痛んだりしみたりする原因を知っていれば、落ちついて対処できるかもしれません。
本記事では、セラミックの歯が痛んだりしみたりするときに考えられる原因や、対処法について解説します。
セラミックの歯が痛む・しみる5つの原因
セラミック治療をした後の歯が痛む場合は、次の原因が考えられます。
・神経が過敏になっている
・噛み合わせがあっていない
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある
・破損している
・二次カリエス(二次う蝕)が発生している
それぞれの痛みが起こる理由について確認しましょう。
神経が過敏になっている
セラミック治療を行う場合、神経を取るケースと神経を残すケースがあります。神経を残してセラミックの歯を入れた場合、しばらくの間神経が過敏になり痛むことも少なくありません。
セラミックの歯は強度が高いですが、銀歯に比べると弱いです。セラミックの詰め物や被せ物の強度を十分に保つためには、銀歯を入れるときよりも天然歯を多く削って詰め物・被せ物を厚く作らなければなりません。
歯を多く削ると神経に刺激が伝わりやすくなり、冷たいものや熱いものを食べたり噛んだりしたときに痛みが出ます。治療による一時的な痛みの場合が多く、1週間程度で落ちつくことが多いでしょう。
噛み合わせがあっていない
噛み合わせが合っていないと、噛んだときに痛みを感じることがあります。噛み合わせは本当に繊細で、強く当たっている箇所が一部あるだけで痛みが起こります。
新しい歯を入れるときに一度で完璧に噛み合わせを合わせるのは難しく、少しずつ様子を見ながら調整することが多いです。
また、セラミックの歯を入れた直後は調子がよくても、時の経過とともに噛み合わせが変わっていくこともあるでしょう。セラミックはほとんどすり減りませんが、天然歯は日常の使用で少しずつすり減るためです。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に負担がかかり痛みが出ることがあります。特に、就寝時やストレスを感じたときに、気づかないうちに歯ぎしりや食いしばりをしている方は少なくありません。
集中している時などに、歯を食いしばっていないかを確認してみてください。パートナーやご家族などに、歯ぎしりや食いしばりをしていないか聞いてみるのもよいでしょう。
破損している
セラミックの歯が破損している可能性も考えられます。特に、オールセラミックは、セラミック素材を100%使用して作られた詰め物・被せ物で、他の素材に比べると衝撃に弱いです。
硬いものを噛んだ瞬間に割れるリスクが高いです。セラミック歯が破損したことで、神経に刺激が伝わると痛みが出るでしょう。
二次カリエス(二次う蝕)が発生している
二次カリエスとは、過去に虫歯の治療を行った歯が再び虫歯になることです。二次カリエスが進行すると、痛みを感じるでしょう。
セラミックの歯は虫歯になりにくいとはいえ、絶対に虫歯にならないわけではありません。口腔ケアが不適切だった場合などは、気づかないうちに二次カリエスになっていることがあります。
例えば、歯磨きの際に歯ブラシの毛先がきちんと当たっていない場所があると、細菌が同じ箇所に溜まって虫歯になります。セラミックの歯が破損していると、段差ができて汚れや細菌が溜まりやすくなるでしょう。
セラミックの歯が痛む・しみる場合の対処法
セラミックの歯が痛んだりしみたりする場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。セラミックの歯が破損していたり二次カリエスになっていたりするケースの場合、放置していて改善されることはありません。
とはいえ「歯科医院へ行くまでの間どうすればいいの?」「歯科医院ではどんな処置をするの?」と疑問に思う方もいるでしょう。本項目では、セラミックの歯が痛んだりしみたりする場合の対処法を解説します。
刺激を避ける
痛みを感じた際は、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。
・極端に熱いものや冷たいものを避ける
・硬い食べ物を避ける
・セラミックの歯では噛まない
神経が過敏になっているケースでは、刺激を避けて様子を見ると症状が落ちつく場合があります。また、刺激を避けることで、神経がより過敏に反応するのを防げるでしょう。
噛み合わせを調整する
噛み合わせが合っていない場合は、噛み合わせを調節すると痛みが治まります。強く当たりすぎているところや、高すぎるところを少しだけ削り、当たりすぎないようにします。
噛み合わせが合っているかいないかをご自身で判断するのは難しいため、歯科医院で確認してもらうことが大切です。
治療をする
二次カリエスになっている場合や、セラミックの歯が破損しているケースでは、できるだけ早く処置をすることが大切です。
二次カリエスになったケースでは、一度セラミックの歯を取り外して虫歯の治療を行います。セラミックを取り外す際はセラミックを削ることがあり、虫歯部分も削るため同じセラミックの歯を再装着することはできません。
破損している場合も同様に、セラミック歯を新しく作り直す必要があるでしょう。
マウスピースを作成する
食いしばりや歯ぎしりの癖があることが判明した場合、まずは噛み合わせの調整をします。強く当たりすぎている箇所があると、食いしばりや歯ぎしりの症状が出やすいからです。
また、マウスピース(ナイトガード)の作成も行うのが一般的です。マウスピースを入れることで、セラミックの歯だけでなく顎の骨や他の歯にかかる負担も減らせます。
筋肉が緊張するのを防げるので、肩こりや頭痛が軽減することも少なくありません。
セラミックの歯の適切なケア方法
セラミックの歯の平均寿命は10年から15年で、基本的には長く使用できます。よい状態を持続するためには、適切なケアが欠かせません。
本項目では、セラミック歯の適切なケア方法についてご紹介します。
セルフケアをする
セラミックの歯を長く使うためには、セルフケアが欠かせません。セラミックの歯は、銀歯やレジンなどの素材に比べるとツルツルとしていて汚れが溜まりにくいメリットがあります。
とはいえ、天然歯がツルツルしていても歯磨きをしないと虫歯や歯周病になるのと同じく、セラミックの土台の歯も手入れしなければ虫歯や歯周病になります。
次のように、正しい歯ブラシの方法を身につけましょう。
・自分の口のサイズや歯の形に合った歯ブラシを選ぶ
・歯ブラシの毛先が歯面に当たっているのを確認し、小さく小刻みに動かす
・フロスや歯間ブラシ、タフトブラシを併用する
どんなにブラッシングが上手でも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などに溜まった細かい汚れを落とすのは不可能です。フロスやタフトブラシを併用しましょう。
自分の口にあった歯ブラシの選び方や、他のツールの使い方については、歯科医院のブラッシング指導で教えてもらえます。
定期検診を受ける
定期検診で、セラミックの歯を始め、歯周病や虫歯がないかなど口腔状態をチェックすることも大切です。虫歯や歯周病は、初期段階では自覚症状が少なく気づかないケースも珍しくありません。
定期検診を受けていれば、万が一歯の病気が見つかったり、噛み合わせやセラミック歯に問題があったりした場合も適切に対処できます。セラミックの歯だけでなく、口の中の健康を保持するためには欠かせません。
まとめ
セラミックの歯が痛んだりしみたりする際は、神経が敏感になっていたり、噛み合わせが合っていなかったり、さまざまな原因が考えられます。どの原因で痛みやしみる症状が出ているかによって対応方法が異なります。
セラミックの歯に違和感があったときは、できるだけ早く歯科医院を受診し処置してもらいましょう。また、セラミックの歯や口の中をよい状態に保つためにも、普段からの口腔ケアや定期検診を意識してください。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.03.19更新
セラミック治療では歯を削ることがある?削る量や痛みについても解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミック治療は、天然歯に近い質感と色をもつセラミック素材を使用し、歯の形状や色調を改善する治療法です。
セラミック治療では天然の歯とセラミックの歯を適切にフィットさせるために、歯を削ることがあります。削る歯の量は、使用するセラミックの種類や治療する歯の状態によって異なります。
この記事では、セラミック治療で歯を削る理由や削る歯の量、また痛みについて詳しく解説します。
セラミック治療では歯を削ることがある?
セラミック治療では、虫歯治療とラミネートベニアの治療過程で歯を削ることがあります。それぞれ以下に解説します。
虫歯治療
虫歯を取り除いたあとに、虫歯の大きさに応じて、インレー(詰め物)かクラウン(被せ物)としてセラミックが用いられます。
セラミックは銀歯などの金属より割れやすい素材です。耐久性を高めるためには厚く作る必要があるため、結果として歯をより多く削る必要があるのです。
虫歯治療自体は審美目的ではありませんが、セラミックは保険適用外のため費用が高くなることがあります。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を軽く削り、セラミック製の薄いシェルを貼り付ける審美治療です。
矯正治療やホワイトニングと比較して、短期間で歯の見た目を変えることができるのが大きな特徴です。ラミネートベニアは、歯の色や形を改善したい方に推奨されます。
セラミック治療で歯を削るメリット
セラミック治療で歯を削るメリットは、以下の通りです。
セラミックの密着性が高まる
虫歯治療でセラミックを使用する場合、はじめに虫歯になっている部分を削って除去します。単に虫歯を取り除いただけでは土台が不安定であり、被せ物や詰め物の適合性が低いため、外れることがあるでしょう。
また、虫歯は一定の形で広がるわけではなく、時に複雑な形状をしていることがあり、それに合わせた被せ物や詰め物を作る必要があります。
歯を削ることによって、天然歯と被せ物・詰め物が密着しやすくなります。被せ物・詰め物が天然歯にしっかりと密着することで、汚れや細菌が侵入しにくくなるため、二次虫歯のリスクを低減することにもつながるでしょう。
ラミネートベニアをより自然に美しく装着できる
ラミネートベニアは、歯の表面をわずかに削り、その上に0.4mm程度の薄いセラミック製の板を貼りつける治療法です。歯を削らずにラミネートベニアを装着すると、歯の厚みが増すことで違和感が生じる可能性があります。
歯を削ることでラミネートベニアを自然に見せることができ、また違和感なく装着できるのです。
セラミックを長期間使用できる
セラミックは耐久性が高く、変形・破損しにくいため、10〜15年程度使用できるといわれています。
セラミックを含む被せ物や詰め物の寿命は、歯との適合性に大きく左右されます。歯を削ることで、被せ物や詰め物を隙間なくフィットさせることができ、適合性が高まることで被せ物や詰め物を長期間使用することができるのです。
セラミック治療で歯を削るデメリット
セラミック治療で歯を削るデメリットは、以下の通りです。
知覚過敏を引き起こす場合がある
セラミック治療で歯を削ると、神経を保護する層が減少します。これにより、外部からの刺激が神経に伝わりやすくなり、結果として知覚過敏のリスクが高まるのです。
歯を削る行為は見た目の改善につながるものの、このような副作用が伴うことを理解しておく必要があります。
削った歯の寿命が短くなる可能性がある
歯を削ってセラミック治療を行うことで見た目を天然歯のように美しくし、耐久性を高めることができますが、天然歯を一度削ると、その部分が元に戻ることはありません。歯を削ることで、天然歯の寿命が短くなる可能性があります。
天然歯は、いかに優れた人工歯と比較しても、その価値と機能性を超えるものは存在しないため、わずかな量を削ることでさえも、慎重に検討する必要があります。
神経を抜かなければならない場合がある
セラミック治療で歯を大きく削ったときに神経にまで達すると、痛みが生じることがあります。場合によっては神経を抜かなければならないケースもあるでしょう。
神経を抜くということは歯の内部血管も取り除くことを意味し、結果として歯に栄養が供給されなくなります。これにより、歯の強度が低下すると、将来的に歯が弱くなるリスクがあります。
セラミック治療で削る歯の量はどれくらい?
セラミック治療で削る歯の量は、セラミックの種類によって異なります。
削る歯の量について、種類ごとに解説します。
セラミックインレー
セラミックインレーは、セラミックのみで作られた詰め物です。神経まで進行していない虫歯を治療する際に使用されます。
セラミックインレーの場合、被せ物治療と比べると削る歯の量が少なく、多くても1mm程度です。虫歯の部分のみを削るため、健康な部分を保ちつつ治療ができます。
セラミッククラウン
セラミッククラウンは、セラミックのみで作られた被せ物です。天然歯に近い色調を再現できるため、審美性に優れています。
セラミッククラウンを適応する際、どれだけ歯を削る必要があるかは、患者さんの症状によって異なりますが、耐久性を高めるために歯を大きく削る必要があるでしょう。
虫歯が深くにまで進行している場合には、セラミッククラウンが選択されることが多いです。
e-max
e-maxは、ガラス系の材料で作られるセラミッククラウンで、その透明度の高さと自然な見た目が特徴です。e-maxは天然歯と同等の強度を持っているため、破損することはほとんどありません。
e-maxを使用する場合、歯を大きく削る必要が少なく、削る量は歯のどの部位であっても1〜1.5mm程度です。これにより、患者さんの負担を軽減しながら、美しく自然な仕上がりを期待できます。
ジルコニア
ジルコニアは、高い透明性と強度から「人工のダイヤモンド」とも称されるセラミック素材です。ジルコニアの場合、削る歯の量は位置によって異なりますが、前歯や臼歯では1.0〜1.5mm程度、臼歯の咬合面は最大で2mm程度削る必要があります。
耐久性が高く、長期間使用できるというメリットがありますが、削る歯の量が多いことを理解しておきましょう。
メタルボンド
メタルボンドは、内側は金属、外側はセラミックでできた被せ物です。自然な色調を再現できますが、透明性には限界があります。
削る歯の量は、一般的に0.8〜1.2mm程度であるものの、咬合面や切縁面は2mm程度削る場合が多いです。内側が金属であるため、金属アレルギーを引き起こす可能性がある点は注意しなければなりません。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、色調を改善する目的で薄いセラミック製の板を歯に貼り付ける方法です。
この治療法では、薄いセラミック製の板を均一に貼り付けるため、支台歯を薄く削る必要があります。エナメル質が残るように慎重に削らなければならず、削る量は0.3〜0.5mm程度です。
この微細な調整により、自然な見た目を保ちつつ、色調の改善を目指せます。
歯を削るときに痛みはある?
歯を削る際の痛みは、歯の構造と虫歯の進行度に大きく依存します。歯は表面のエナメル質、その下の象牙質、そして中心にある歯髄(神経のある部分)の3層から成り立っています。エナメル質に虫歯が留まっている場合は、削ってもほとんど痛みは感じません。
しかし、虫歯が象牙質に達している場合、削ると痛みを感じやすくなるため、麻酔を使用して痛みを抑える必要があります。さらに、虫歯が歯髄まで達している場合は、麻酔が必要です。
麻酔をする際は、針を刺入する部分に表面麻酔を塗布するため、痛みはほとんどありません。多くの場合、注射を受けたことすら感じないほどです。
まとめ
今回は、セラミック治療では歯を削ることはあるのか解説しました。
セラミック治療では、審美性と機能性を高めるために歯を削ることがあります。歯を削って治療を行うことで、天然歯とセラミックが密着しやすくなるなどのメリットがあるのです。
しかし、削った歯は元に戻ることはありません。神経を抜かなければならない場合や歯の寿命が短くなる場合もあるでしょう。
歯を削ることによるメリットやデメリットをよく理解し、歯科医師と相談しながら最適な方法を選択することが重要です。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.03.05更新
前歯をセラミックにするメリットとは?セラミックの種類や費用も解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
前歯を天然歯のように白いセラミックにしたいという方は少なくありません。セラミックは見た目がよいだけではなく、さまざまなメリットがあります。
今回は、セラミックの特徴について解説しながら、費用や治療方法についても説明します。セラミックを検討している方は、参考にしてください。
前歯をセラミックにするメリット
前歯は最も目につきやすい歯であると同時に、咀嚼するうえでも重要です。そのため、被せ物や詰め物をする際も、見た目と同時に機能性も十分に考慮しなければなりません。
歯に使われているセラミックは、お皿にも使われている陶器を歯科用に強化したものです。保険診療である銀歯やコンポジットレジンとは費用に大きな差がありますが、以下のようなメリットがあります。
天然歯のように白い歯に仕上がる
保険診療のコンポジットレジンは白い素材ですが、セラミックほどの透明感はなく、自然な白さも再現できません。セラミックは色味の選択肢が多く、他の歯と違和感がないような仕上がりにすることが可能です。
虫歯の再発を防ぎやすい
詰め物や被せ物は、素材によって耐久性が異なります。
銀歯の寿命は7年程度、コンポジットレジンの寿命は3年程度といわれており、徐々に劣化していきます。劣化していくと、詰め物・被せ物と天然の歯との接着面が緩んで隙間ができます。そこから虫歯菌が侵入することがあり、虫歯の再発につながるのです。
セラミックは耐久性が高く、劣化しにくい素材です。虫歯の再発を防ぎやすいので、結果的に天然歯の健康を守ることにもつながります。
金属アレルギーの方も入れられる
内側が金属になっているセラミックもありますが、金属不使用の素材もあります。そうしたセラミックを選択すれば、金属アレルギーの方でも安心して治療可能です。
また、金属は口腔内で少しずつ溶け出すので、歯茎が黒ずんでしまうことがあります。金属不使用のセラミックなら、そのようなリスクもありません。
着色汚れがつきにくく、歯垢も除去しやすい
コーヒーや紅茶、ワインなどを好んで頻繁に飲む場合、着色汚れが歯の表面に付着します。セラミックは着色汚れがつきにくいので、治療時の白さを保てるでしょう。
また、表面が滑らかなので、歯垢などの汚れが付着した場合も除去しやすいです。
前歯をセラミックにするデメリット
前歯をセラミックにするとさまざまなメリットを得られますが、以下のようなデメリットもあります。
費用が高い
セラミック治療は自由診療であるため、保険診療の詰め物や被せ物と比較して非常に高額です。
しかし、セラミックは耐久性が高く、長く使える可能性が高いです。適切にメンテナンスしていれば、銀歯やコンポジットレジンのように数年で交換する必要はないでしょう。
コストパフォーマンスは低くないと言えます。
強い衝撃を与えると割れることがある
硬く強度の高いセラミックですが、強い衝撃が加わると割れてしまうことがあります。強い歯ぎしりや食いしばりがある方の場合、気をつける必要があるでしょう。
セラミックを守るために、就寝中にナイトガードを装着するなど対策しましょう。
歯を多く削る必要がある
上述したように、セラミックは割れるリスクがあります。強度を保つためには厚みが必要なので、銀歯と比較すると少し多めに天然歯を削ることになります。
少しでも多く自分の歯を残したいと考えている方にとっては、デメリットになるかもしれません。
前歯のセラミックの種類と費用
セラミックの種類と費用を確認しましょう。
オールセラミック
100%セラミックでできているのがオールセラミックです。金属を一切使っていないので、金属アレルギーの心配はありません。
透明感と艶があり色味のバリエーションも多いため、自然な見た目に仕上がります。他のセラミックと比較しても審美性が高いため、前歯に使用されることが多いです。
詰め物の場合は4万~8万円、被せ物は8万~18万円が目安です。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれている、セラミックの中で最も硬い素材です。オールセラミックは天然の歯と同じ程度の硬さですが、ジルコニアは天然歯よりも硬い素材のため、奥歯に使用されることも少なくありません。
オールセラミックが持つ透明感や艶、自然な美しさはありませんが、前歯に使用する方もいます。
費用の相場は、詰め物が4万〜6万円、被せ物が10万〜20万円です。
メタルボンド
メタルボンドは、金属の外側をセラミックで覆った素材です。セラミックは割れやすいので、内側を金属にすることで強度を保っています。金属アレルギーのリスクがありますが、どの部位にも使用できるセラミックといえるでしょう。
デメリットは角度によっては金属が見えてしまうことと、オールセラミックのような透明感や艶がないことです。
費用は、被せ物で8万〜15万円程度です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材です。レジンよりも透明感があり、変色しにくいのが大きな特徴です。
しかし、レジンが含まれているため、強度や耐久性はそれほど高くありません。表面に細かい傷もつきやすいため、歯垢が溜まりやすく虫歯になりやすいといえます。
費用は他のセラミックと比較すると抑えられる傾向があり、詰め物は3万円前後、被せ物は4万〜8万円が相場です。
e-max(イーマックス)
e-maxは、二ケイ酸リチウムガラスを主成分とするセラミックです。天然歯以上に美しいといわれており、前歯に使用されることも多いです。
強度も天然歯と変わらず、長年使っても変色しにくいです。表面に細菌がつきにくいので、虫歯や歯周病も予防しやすいでしょう。
詰め物は4万〜6万円、被せ物は7万〜10万円が相場です。
前歯をセラミックにする治療の流れ
前歯をセラミックにする際は、以下のように治療が進みます。
カウンセリング
治療を行う前に、患者さまからのご希望を伺います。治療の内容や費用、治療期間などを説明します。
検査・型取り
患部の検査や型取りをします。患部の状態によっては、神経を除去する治療が必要になることもあります。
セラミックに合わせて歯全体を白くしたい場合は、ホワイトニングをします。
セラミックを被せる土台を作る
セラミックを被せるための土台作りをします。セラミックが入った後の歯並びや噛み合わせを考慮しながら調整します。
その後、仮歯を入れて、歯並びや噛み合わせに問題がないか確認します。
セラミックを入れる
セラミックが出来上がったら、仮歯を外してセラミックを入れます。
セラミックの前歯を長持ちさせるためには
セラミック自体は耐久性の高い素材ですが、長持ちさせるには患者さまの努力も大切です。
毎日のセルフケアをしっかり行う
セラミックを長持ちさせるために、虫歯や歯周病にならないように毎日のセルフケアをしっかり行いましょう。歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間も除去してください。
特に就寝前は丁寧にケアする必要があります。就寝中は唾液の分泌量が低下するので、細菌が繁殖しやすくなるためです。
ナイトガードを装着する
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、セラミックが割れてしまうことがあります。就寝時はナイトガードを装着して、セラミックに大きな力がかからないようにしましょう。
噛み合わせを調整する
噛み合わせを考慮しながらセラミック治療を行いますが、口腔内の状態は変化するため、年月を経て噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。噛み合わせが悪くなると、セラミックに大きな負担がかかるようになるでしょう。
必要に応じて噛み合わせを調整してもらってください。
定期メンテナンスを受ける
セラミック治療後は、少なくとも半年に1回の頻度で定期メンテナンスを受けましょう。セラミックの状態や噛み合わせをチェックしたり、お口のクリーニングを受けるためです。
また、定期メンテナンスを受けていれば異変を早期に発見し、すぐに対処することが可能です。
まとめ
前歯をセラミックにすると、さまざまなメリットを得られます。天然歯に近い白い歯にできるだけではなく、耐久性が高まり、虫歯や歯周病の予防にもなります。
保険診療の銀歯やコンポジットレジンと比較すると費用は高いですが、しっかりとメンテナンスしていれば長持ちするでしょう。
セラミックには、オールセラミック、ジルコニア、メタルボンドなど多くの種類があります。それぞれ特徴が異なるので、歯科医師と相談しながらお口に合ったものを選択しましょう。
前歯のセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.02.20更新
金属アレルギーでも大丈夫?安心してセラミック治療を受けるためには
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
金属アレルギーの方の場合は、補綴物や矯正治療の装置などを選ぶ際に気をつける必要があります。装置や素材によっては金属が使われているからです。
セラミック治療は、セラミックで作った詰め物・被せ物で行う治療のことですが、金属アレルギーの方でも受けられるのでしょうか。
今回は、金属アレルギーの症状や金属アレルギーの方が使えるセラミック、使えないセラミックについて解説します。
セラミック治療とは?
セラミック治療とは、セラミックを素材とした詰め物や被せ物で行う治療のことです。詰め物・被せ物の治療で使われる素材には、保険診療の銀歯やコンポジットレジン、自由診療のセラミックがあります。
セラミックのメリットは、透明感のある白さで見た目が良いことです。硬く耐久性が高いこと、保険診療の素材と比較して虫歯や歯周病になりにくいことも挙げられるでしょう。
セラミックには、ジルコニアやメタルボンド、E-max(イーマックス)、オールセラミック、ハイブリッドセラミックなどさまざまな種類があります。それぞれ特性が異なり費用に差があるので、歯科医院で説明を受けたうえで選択してください。
セラミック治療は金属アレルギーでも大丈夫?
セラミックは陶材なので、基本的には金属アレルギーの方も安心して使用可能です。実際に、セラミック治療で使われるほとんどの素材はメタルフリーであるため心配ありません。
しかし、金属アレルギーの方には使用できないセラミックの詰め物・被せ物もあります。金属アレルギーの方は、治療を受ける際に必ず歯科医師に伝えましょう。
金属アレルギーの方が使用できないセラミックは、メタルボンドです。メタルボンドは、表面はセラミックで内側が金属でできている被せ物です。
通常のセラミックよりも強度が高く奥歯にも使用できますが、内側の金属の影響で金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーの場合、皮膚や粘膜に金属が触れることで、かゆみがでたり赤く腫れたりする症状がでます。発熱や倦怠感などの症状が出ることもあるでしょう。
アレルギー反応が出やすい金属は、ニッケルやコバルト、クロム、スズ、銅、亜鉛などが挙げられます。
歯科治療では、被せ物や詰め物だけではなく、入れ歯や矯正装置などにも金属が使用されます。そのため、歯科治療由来の金属アレルギーが引き起こされることもあります。
口の中に金属が長時間入っていると、唾液が徐々に金属を溶かします。口内炎や歯肉炎、口腔内が腫れるなどのトラブルにつながることもあります。
金属に近い部分の粘膜が荒れる、舌に白いまだら模様ができる、かゆくなる、ヒリヒリするといった症状がある場合、金属アレルギーの可能性があるでしょう。そのまま放置して重症化すると、味覚や痛みがなくなることもあるので早めに歯科医院に相談してください。
また、歯科金属が原因で全身性金属皮膚炎になることもあります。この場合は口の中だけではなく、全身に炎症や湿疹が広がります。
疲れやすくなったり、不眠症状がでたり、イライラしたり、生活に支障が出ることも多いでしょう。
「金属アレルギーはないから大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、今まで症状がなくてもある日突然金属アレルギーの症状が出る方もいます。
また、どの金属に反応するかは人それぞれです。心配な方は、大学病院の専門外来や皮膚科などで金属アレルギー検査をしておくと良いでしょう。
最も安全なのは、金属不使用の技工物を使うことです。詰め物・被せ物については、保険診療でもプラスチックの素材も選択できるため、金属が使われているかいないかをしっかり確認してから素材を選びましょう。
金属を使用しないセラミックはある?
セラミック治療では、メタルボンド以外は金属を使用しません。そのため、メタルボンドを選ばなければ、金属アレルギーの方も安心して治療できます。
金属アレルギーの方でも適したセラミックをいくつかみていきましょう。
オールセラミック
オールセラミックは、名前の通り100%すべてセラミックでできています。金属アレルギーの心配がないというだけではなく、艶と透明感があって非常に美しいです。そのため、前歯など目立つ部分に使われることが多いです。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドとも呼ばれています。他のセラミックと比較して優れた強度を持つため、強い力がかかる奥歯に使用されることも多いです。
見た目は、オールセラミックにはやや劣りますが、強度の面から目立つ歯にもジルコニアセラミックを選択する方も多いです。
E-max(イーマックス)
E-maxとは、ガラスセラミックと呼ばれるバランスが良い素材です。見た目は天然歯に近く、強度についても天然歯と同程度です。
歯垢や歯石がつきにくいので、虫歯や歯周病が心配な方から選ばれる傾向があります。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材のことをさします。自由診療のものだけではなく、保険診療のハイブリッドセラミックもあります。
他のセラミックの素材と比べると安価であることが大きなメリットです。レジンと比較すると変色しにくく、色のバリエーションもあるため自然に仕上がるでしょう。
オールセラミックと比較すると耐久性と審美性が劣るため、審美性を追求したい方は注意しなければなりません。
金属アレルギーの方が安心してセラミック治療を受けるためには
金属アレルギーの方の場合、歯科治療に対して不安を感じることもあるでしょう。日本の歯科治療では、虫歯治療の際に銀歯を使用するのは一般的です。矯正治療でも金属のワイヤーを使用することがあります。
ここでは、金属アレルギーの方が安心してセラミック治療を受けるために気をつけるべきことを解説します。
金属アレルギーであることを歯科医師に伝える
患者さま自身が金属アレルギーであることが既にわかっている場合は、あらかじめ歯科医師に伝えるようにしてください。そうすることで、金属を使っているメタルボンドは除外して治療の選択ができます。
銀歯やメタルボンドなど、金属で歯を補った後に金属アレルギーと判明した場合は、早めにメタルフリーの素材に交換しましょう。口内に金属がある限り、金属アレルギーの症状が落ち着くことはありません。
皮膚科の診断を受ける
金属アレルギーと思われる症状はあるけれど、大学病院の専門外来や皮膚科で診断を受けていない場合は、一度検査をしてもらいましょう。金属アレルギーと思われる症状が出ていても、実は別の病気の可能性もあります。
アレルギー反応が出る金属が特定できれば、原因金属を確実に避けて安全に治療を受けられるでしょう。
選択できる治療の費用を計算しておく
金属アレルギーの方は、金属を使用する治療が選択できません。そのため、高額な素材を選ばなくてはいけないことも多いです。事前に予算をどれくらいかけられるのかを考慮しておきましょう。
保険診療のコンポジットレジンなら安価で、金属アレルギーの方でも問題なく使用できます。
医療費控除を申請する
セラミック治療を選択する場合は、費用は1本5万円以上になることが多いでしょう。1年にかかった医療費が10万円を超えると、医療費控除の対象になります。
セラミックで歯を数本治療すると総額10万円以上になるので、医療費控除を申請すると良いでしょう。領収書が必要になるので、大切に保管しておいてください。
まとめ
歯科治療では金属の技工物が使用されることがよくあります。金属アレルギーの方は気をつける必要があるでしょう。
セラミック治療の場合は、基本的には金属不使用の素材を使います。金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられると言えます。
しかし、金属を使用したセラミックも存在します。表側がセラミックで裏側が金属できたメタルボンドは、金属アレルギーの方は避ける必要があるでしょう。
金属アレルギーの方が歯科医院で治療を受ける際は、事前にその旨を伝えてください。治療後に症状が現れた場合は、放置せずに迅速に歯科医院に連絡しましょう。
金属アレルギーでセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.02.06更新
セラミックの詰め物・被せ物が取れる原因とは?対処法も詳しく解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミックの詰め物や被せ物は長持ちしやすいといわれていますが、永久的に使えるものではありません。何らかの原因で、取れることもあります。
この記事では、セラミックの詰め物・被せ物が取れる5つの原因について解説しています。あらかじめセラミックが取れる原因を知ることで、詰め物や被せ物が取れることを予防できるでしょう。セラミックが取れた際に注意したいポイントや対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
セラミックの詰め物・被せ物が取れる原因
セラミックの詰め物・被せ物が取れる主な原因は、以下のとおりです。
虫歯
セラミックが取れる多くの原因は、詰め物・被せ物の土台の歯が再度虫歯になることです。セラミックで治療した歯は虫歯になりにくいとはいわれているものの、歯とセラミックのわずかな隙間から細菌が侵入して虫歯になることがあります。
セラミックの詰め物・被せ物の下の歯が虫歯になると、セラミックと歯の形が合わなくなって取れてしまうのです。
歯ぎしり・食いしばり
虫歯になっていなくても、歯ぎしり・食いしばりによって負担がかかってセラミックが取れることがあります。就寝中やスポーツの際など、無意識で行うことが多い歯ぎしり・食いしばりは、普段の噛む力の約3倍(100㎏以上)の負担を歯にかけるといわれています。
セラミックに過大な負担がかかることで、セラミックが欠けたり割れたりすることもあるので注意が必要です。
噛み合わせが悪い
噛み合わせがあっていない場合、セラミックに負担がかかって取れることがあります。セラミックを装着した直後はよくても、噛み合わせは徐々に変化します。
セラミックは自分の歯よりも丈夫で硬いため、天然歯だけがすり減って噛み合わせが悪くなることがあるのです。噛み合わせが変わることでセラミックに負荷がかかり、取れることがあります。
セメントの経年劣化
セラミックの詰め物や被せ物を歯に装着する際は、専用の接着剤を使用します。接着剤が経年劣化すると、セラミックが取れることがあります。
外傷・スポーツによる衝撃
事故などの外傷やスポーツによる強い衝撃などで、セラミックが取れることがあります。
特に、サッカーや野球などの球技や、ボクシングやラグビーなどの力がかかるスポーツは、歯やセラミックに負担がかかりやすいです。スポーツ用のマウスピースを使用するなど、負担を軽減しましょう。
セラミックの詰め物・被せ物が取れたときの注意点
セラミックの詰め物・被せ物が取れた際に注意したい5つのポイントを解説します。
セラミックが取れたまま放置しない
セラミックが取れて痛みがなくても、放置するのは絶対にやめましょう。歯は外側からエナメル質、内象牙質、神経の三層構造になっています。
セラミックの詰め物や被せ物をする際には、歯を削ります。セラミックが取れたままの歯は象牙質や神経がむき出しになっていることがあり、虫歯になるリスクが高くなります。刺激も伝わりやすくなるため、放置すると歯がしみたり痛んだりすることもあるでしょう。
セラミックが取れたまま放置すると歯の寿命を縮めることにつながるため、必ず歯科医院を受診してください。
自分で付け直さない
取れたセラミックを自分で付け直すことはやめましょう。セラミックをご自身で正しい位置に付けなおすことは難しく、付け直したとしてもすぐに取れる可能性が高いといえます。
食事中に取れた場合、セラミックやご自身の歯が欠けたり割れたり、間違って飲み込んだりするおそれがあります。就寝中にセラミックが取れた場合、気道に入る危険性もあるでしょう。
中には、瞬間接着剤を使用してセラミックを付け直す方がおられますが、これも絶対にやめてください。市販されている接着剤は歯科用ではないので、人体に有害な可能性があります。
また、歯科医院で治療する際、瞬間接着剤を使用しているとうまく外れず、削って壊すしかない場合もあるのです。
取れたセラミックを確認する
セラミックが取れたら、まずはお口の中を確認し、破片がある場合は取り除きましょう。鋭利なセラミックの破片によって、口内を傷つける恐れがあります。飲み込んで喉や食道を傷つけることもあるでしょう。
セラミックや歯の状態によりますが、取れたものを再装着できる可能性もあります。処分せずに大切に保管してください。
硬いものを噛まない
セラミックが取れた歯はもろいので、硬いものは食べないようにしましょう。セラミックが取れた歯で無理に硬いものを噛むと、歯が欠けたり割れたりすることがあります。
特に、神経を抜いた後の歯はもろく、破損しやすいため注意が必要です。ナッツなどの豆類、せんべい、するめなどの硬いものは、治療が終わるまでは避けましょう。
冷たいもの・熱いものを避ける
セラミックが取れた歯で冷たいものや熱いものを食べると、歯がしみたり痛んだりすることがあります。セラミックが取れた直後は何も症状がなくても、辛いものや酸っぱいものなど、刺激物を食べることで知覚過敏のような症状が出る場合もあります。
歯科医院に行くまでは、セラミックが取れた歯で無理に噛まず、刺激が少ないものを食べましょう。
セラミックの詰め物・被せ物が取れたときの対処法
セラミックの詰め物・被せ物が取れたら、以下の方法で対処しましょう。
なるべく早く歯科医院を受診する
何も症状がないからと放置していると、セラミックが取れた歯が新たに虫歯になったり、大きく歯が欠けたりする可能性があります。セラミックが取れたまま放置せず、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。
取れたセラミックを持参する
セラミックの詰め物・被せ物が取れた場合、欠けたり割れたりしていなければそのまま付け直しできる可能性があります。取れたセラミックは処分せず、歯科医院に持参しましょう。
取れたセラミックに強い力がかかると、変形したり破損したりすることがあります。ティッシュなどに包んで保管すると間違って捨てる可能性があるため、プラスチックなどの硬いケースに入れて保管してください。
お口の中を清潔にする
セラミックが取れた後の歯は、虫歯になりやすいといえます。歯科医院を受診するまでの間は、できるかぎりお口の中を清潔に保ちましょう。
セラミックの詰め物・被せ物が取れた歯に汚れがつかないよう、歯ブラシや歯間ブラシ・フロスなどを使用して丁寧に歯磨きしてください。
ただし、象牙質を強く磨くと神経に刺激が伝わって痛むかもしれません。痛みがある場合は無理に磨く必要はないでしょう。強く磨きすぎると歯が削れることもあるため、やさしく磨いてください。
セラミックの詰め物・被せ物を長持ちさせるためには
ここでは、セラミックの詰め物・被せ物を長持ちさせるための方法を解説します。
毎日の歯磨きで虫歯を予防する
セラミックが取れる多くの原因は、セラミックの詰め物・被せ物の下が虫歯になることです。虫歯によって土台の歯が溶かされ、詰め物や被せ物が取れてしまうのです。
そのため、日頃からできるだけ磨き残しを失くし、虫歯を予防することが欠かせません。虫歯になりやすい歯と歯の間や歯と歯茎の境目などは、歯間ブラシやフロス、タフトブラシなどを使用して歯磨きしましょう。
マウスピースを使用する
セラミックは、スポーツによる衝撃、歯ぎしり・食いしばりなどによる負担によって取れることがあります。
そのため、サッカーやボクシング、ラグビーなど力がかかりやすいスポーツをされている方は、スポーツ用のマウスピースを使用しましょう。歯ぎしり・食いしばりをする場合も、就寝中に装着するマウスピース(ナイトガード)を使用しましょう。
歯ぎしり・食いしばりは無意識で行うので、意識して治すのは難しいといわれています。上下の歯の間にマウスピースがあることで、歯ぎしり・食いしばりによる負担を軽減できるでしょう。
定期検診を受ける
セラミックを長持ちさせるためには、定期的に歯科医院で検診を受けることが欠かせません。
定期検診では、お口全体に虫歯や歯周病がないか、噛み合わせに問題がないか、セラミックの歯に異常がないかなどを確認できます。お口全体のクリーニングや歯磨き指導も行いますので、セラミックだけでなくお口全体の虫歯予防にも効果的です。
セラミック治療に保証を設けている歯科医院が多いですが、保証を受けるには定期検診を受けていることが条件になっているところがほとんどです。セラミックが取れたり破損したりしても、保証期間内であればすぐに対処してもらえるでしょう。
セラミック治療が終わったからといって通院を止めずに定期検診を受けましょう。痛みなどの症状がなくても、3~6か月に一度は検診を受けてください。
まとめ
セラミックの詰め物・被せ物が取れる主な原因は、詰め物・被せ物の下が新たに虫歯になることです。歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの悪さからセラミックに負担がかかることで取れる場合もあるでしょう。
何も症状がないからと放置していると、セラミックが取れた歯が新たに虫歯になったり、大きく歯が欠けたりする可能性があります。そのため、セラミックが取れたら、なるべく早く歯科医院を受診することが大切です。
セラミックの詰め物・被せ物が取れたとしても再装着できる可能性があります。取れたセラミックは処分せず、歯科医院に持参しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.01.23更新
セラミックの歯は虫歯になりにくいって本当?その理由を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「銀歯は虫歯になりやすいの?」「セラミックは虫歯になりにくいって本当?」など、疑問をおもちの方もいるでしょう。
銀歯は保険が適用されるため費用が抑えられるというメリットがあるものの、虫歯になりやすいといわれています。
一方、セラミックは高額ですが、見た目がよいのはもちろん、虫歯になりにくい素材なのです。
今回は、セラミックの歯が虫歯になりにくい理由について解説します。セラミックの歯を選択するメリット・デメリットについても解説しますので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
銀歯が虫歯になりやすいのはなぜ?
銀歯は金属で丈夫なうえ、保険が適用されるため費用が抑えられるというメリットがあります。
しかし、虫歯になりやすいというデメリットが存在するのです。では、なぜ銀歯は虫歯になりやすいのでしょうか。
銀歯が虫歯になりやすい理由は、以下のとおりです。
・金属が溶け出しやすい
・温度変化により膨張・収縮しやすい
・接着剤との適合が悪い
それぞれ解説します。
金属が溶け出しやすい
銀歯はパラジウム合金という金属で作られています。この素材には、使い続けていくうちに唾液によって溶け出すという特徴があるのです。金属が溶け出すと、歯と銀歯の間に隙間ができることがあります。その隙間に虫歯菌が侵入すると虫歯になる可能性があるのです
温度変化により膨張・収縮しやすい
銀歯は温度を伝えやすく、熱いものを食べると膨張し、冷たいものを食べると収縮します。膨張・収縮を繰り返して銀歯の適合が悪くなると、歯と銀歯の間に段差ができることがあるのです。できた段差に虫歯菌が侵入すると虫歯になる可能性があります。
接着剤との適合が悪い
銀歯には接着剤との適合が悪いという特徴もあります。接着剤が劣化して歯と銀歯の間に隙間ができると虫歯菌が侵入して虫歯になる可能性があるのです。
セラミックの歯は虫歯になりにくいって本当?
セラミックの歯は銀歯に比べると、虫歯になりにくいといわれています。
セラミックの歯が虫歯になりにくい理由は、以下のとおりです。
・汚れが付着しにくい
・温度変化によって膨張・収縮しない
・接着剤との適合がよい
セラミックは陶器素材を使用しているため表面に凹凸がなく、素材的に汚れが付着しにくいという特徴があります。汚れが付着しにくいため、虫歯になりにくいのです。
また、セラミックは金属を使用しないため、温度変化によって膨張・収縮しません。加えて、セラミックには接着剤との適合がよいという特徴もあります。そのため、歯とセラミックの間に隙間ができにくく、虫歯になりにくいのです。
セラミックの歯を選択するメリット
セラミックの歯は虫歯になりにくいだけではありません。ほかにもさまざまなメリットがある素材です。
ここでは、セラミックの歯を選択する3つのメリットを解説します。
丈夫で美しい歯が手に入る
セラミックは自分の歯と同じような色味や透明感、ツヤなどを再現できる、審美性の高い素材です。白い詰め物や被せ物には保険が適用されるプラスチック素材もあります。プラスチックは耐久性に劣ることから欠けたり割れたりすることがあるでしょう。
一方、セラミックは自分の歯と同じくらいの強度があります。丈夫で美しい歯が手に入る点は大きなメリットといえるでしょう。
金属アレルギーの方でも使用できる
銀歯の場合、唾液によって金属が溶け出し、体内に入ると金属アレルギーを発症する可能性があります。
一方、セラミックは金属を一切使用していない陶器素材であるため、金属アレルギーを発症する恐れがありません。
歯茎が黒くならない
銀歯の場合、唾液によって金属が溶け出し、溶け出した成分によって歯茎が黒ずむことがあります。
一方、セラミックは陶器素材を使用しているため、歯茎が黒ずむ心配はないでしょう。
セラミックの歯を選択するデメリット
セラミックにはさまざまなメリットがあるものの、デメリットもあります。セラミック治療を検討する場合、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
セラミックの歯を選択するデメリットは、以下のとおりです。
費用が高額
銀歯は保険が適用されるため費用が安いです。
一方、セラミック治療は保険が適用されません。自費診療のため費用が高額です。
しかし、見た目や歯とセラミックとのフィット感、丈夫さ、虫歯のなりにくさなどを考えると、必ずしも高額とはいいきれないでしょう。
歯の切削量が多い
セラミックに強度をもたせるためにはある程度の厚みが必要です。そのため、歯を削る量が多くなるのです。歯を削ることに抵抗がある方にとってはデメリットといえるでしょう。
割れることがある
セラミックは丈夫な素材ではあるものの、衝撃に弱く、欠けたり割れたりすることがあります。極端に硬いものを噛んだ際や強く歯をぶつけた際にセラミックが破損することがあるのです。
そのため、噛む力が強い方や負担のかかりやすい奥歯、噛み合わせによっては適応できないことがあります。
セラミックの歯を長持ちさせるためには
セラミックは一生使い続けられるものではありません。セラミックの寿命は10~15年程度です。銀歯に比べて寿命が長いといわれていますが、メンテナンスを怠ると銀歯よりも寿命が短くなる場合もあるのです。
そこでここでは、セラミックの歯を長持ちさせる3つのポイントについて解説します。
セルフケアを怠らない
セラミックの歯を長持ちさせるためにはセルフケアが重要です。
セラミックは汚れが付着しにくく、歯とセラミックとの間に隙間ができにくい素材ですが、歯磨きが不十分で磨き残しが多ければ、虫歯になることもあります。せっかくセラミックの歯にしても、虫歯になってしまえばまた治療をしなければいけません。
歯磨きをするときは歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを使って、細かい部分に付着した汚れもしっかり落としましょう。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
セラミックを長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも大切です。メンテナンスでは普段の歯磨きによる磨き残しを徹底的に除去してもらえるため、セラミックの歯だけでなくお口全体の虫歯・歯周病予防に効果があります。
また、セラミック治療直後は問題がなくても、歯周病や加齢などにより、徐々に噛み合わせは変わっていくものです。噛み合わせが悪くなると、セラミックの歯に負担がかかりやすくなり、欠けたり割れたりすることがあります。
そのため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、クリーニングと併せて噛み合わせもチェックしてもらうことが大切なのです。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は対策をする
セラミックは歯ぎしり・食いしばりによって欠けたり割れたりすることがあります。そのため、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は対策が必要です。
歯ぎしり・食いしばりの原因の一つにストレスがあります。ストレスを感じたら発散し、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
また、歯ぎしり・食いしばりは寝ているときに行っていることも多いです。ナイトガードというマウスピースを装着することで歯にかかる力を軽減できます。気になる方は歯科医院で相談するとよいでしょう。
まとめ
今回は、セラミックの歯が虫歯になりにくい理由や、セラミックを選択するメリット・デメリットについて解説しました。
セラミックは汚れが付着しにくく、歯とセラミックとの間に隙間ができにくいため、虫歯になりにくいです。また、金属アレルギーの方でも使用できる・審美性が高いというメリットがあります。
一方で、費用が高い・割れることがあるというデメリットもあるのです。また、セラミックは一生使い続けられるものではありません。しっかりとセルフケアを行い、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要なのです。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.01.16更新
銀歯からセラミックにするメリット・デメリット、費用を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
銀歯からセラミックに変えることを検討している方がいるのではないでしょうか。
しかし、セラミック治療の費用は高額です。そのため、銀歯からセラミックに変えることに二の足を踏む方も少なくありません。
「銀歯からセラミックにするメリットは?」「セラミックの費用はどれくらい?」など疑問をおもちの方もいるのではないでしょうか。
今回は、銀歯からセラミックにするメリットやデメリット、費用について解説します。銀歯からセラミックにしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
銀歯のメリット・デメリット
銀歯とは、金銀パラジウム合金という金属で作られています。銀色をしているため銀歯と呼ばれますが、100%銀でできているわけではありません。日本の歯科治療で、頻繁に使用される素材です。
銀歯には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
銀歯のメリットは、以下のとおりです。
・治療費が安い
・強度がある
銀歯は保険が適用されるため、治療費が安いです。歯科治療にお金をかけたくない方に適しています。さらに、銀歯は強度が高く、硬いものを噛んでも破損しません。
デメリット
強くて丈夫な銀歯ですが、デメリットもあります。
銀歯のデメリットは、以下のとおりです。
・劣化しやすい
・虫歯になりやすい
・金属アレルギーの心配がある
・見た目が悪い
銀歯は強度があるものの、劣化しやすいことが大きな欠点です。劣化して変形することがあり、劣化した銀歯と歯の間にすき間ができると、虫歯になる可能性があります。
また、金属イオンが溶け出して体内に入り込むと、金属アレルギーの症状が現れる可能性もあるのです。銀歯は口を開けると目立つため、審美性を気にする方もいるでしょう。
銀歯からセラミックにするメリット
銀歯のデメリットを補うために、セラミックにしたいと検討する方も少なくありません。銀歯からセラミックにすると、多くのメリットがあります。本項目では、銀歯からセラミックにするメリットについて解説します。
銀歯からセラミックにするメリットは、以下のとおりです。
劣化しにくく、虫歯になりにくい
セラミックは、劣化しにくいため、形状や色がほとんど変化しません。そのため、治療後数年経っても、きれいな状態をキープできます。
また、歯とセラミックの間にすき間ができにくいため、食べかすやプラークが溜まりにくく、虫歯にもなりにくいのです。
金属アレルギーの心配がない
セラミックは金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。セラミックの詰め物や被せ物に使われる素材は、セラミックやジルコニア、プラスチック素材などです(メタルボンドを除く)。
そのため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられるでしょう。
審美性が高い
セラミックは、審美性が高いことも大きなメリットです。天然歯に近い色合いや形を再現できます。光沢や透明感のある素材も多く、天然歯とほとんど見分けがつきません。
「銀歯だと、見た目が気になって笑えなかった」「会話に集中できなかった」と、審美性を気にしていた方でも、セラミックにすることで見た目を気にすることなく会話が楽しめるでしょう。
寿命が長い
銀歯の平均寿命は5年程度です。
一方、セラミックは劣化しにくいため平均寿命が長く、10〜15年程度使用できます。寿命が長いという点は、セラミックの大きなメリットといえるでしょう。
しかし、セラミックに使用する接着剤は少しずつ劣化します。そのため、定期的に検診を受け、状態を確認してもらう必要があるのです。
銀歯からセラミックにするデメリット
銀歯からセラミックにするのは、メリットだけではありません。メリットとデメリットの両方を理解することが重要です。本項目では、銀歯からセラミックにするデメリットについて解説します。
銀歯からセラミックにするデメリットは、以下のとおりです。
治療費が高い
セラミックは、銀歯に比べて治療費が高いです。銀歯は保険が適用されますが、セラミックは保険が適用されません。自由診療のため、銀歯に比べて治療費が高くなるのです。
銀歯に比べて歯の削る量が多い
セラミックを入れる場合、歯を多く削らなければなりません。
セラミックにはある程度の強度があるとはいえ、銀歯に比べると劣ります。セラミックの詰め物や被せ物が噛んだときの力に耐えるためには、ある程度の厚みがなければなりません。セラミックに厚みをもたせるために、歯を多く削る必要があるのです。
銀歯からセラミックにする費用
セラミックにはいろいろな種類があり、種類によって費用は異なります。
セラミックの種類と費用相場は、以下のとおりです。セラミック治療は自由診療のため、歯科医院によって費用は異なります。以下に記載の費用相場は目安として参考にしていただき、詳しくは治療を受ける歯科医院に確認しましょう。
詰め物(インレー)をセラミックにする場合
詰め物(インレー)をセラミックにする場合、主に以下の2種類があります。
それぞれの特徴や費用は、以下のとおりです。
セラミックインレー:40,000〜80,000円程度
セラミックインレーは、セラミック素材でできている詰め物です。天然歯とほとんど変わらない審美性で光沢があります。硬いものを噛むと割れる可能性があるため、食いしばりや歯ぎしりの癖がある方には向かないでしょう。
ジルコニアインレー:40,000〜80,000円程度
ジルコニアインレーは、ジルコニアという素材でできている詰め物です。ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれる素材で、非常に硬いのが特徴です。セラミックに比べると審美性に劣るものの、白くてきれいな仕上がりになります。
被せ物(クラウン)をセラミックにする場合
被せ物(クラウン)をセラミックにする場合、主に以下の3種類があります。
それぞれの特徴や費用は、以下のとおりです。
オールセラミック:80,000〜220,000円程度
オールセラミックは、100%セラミック素材でできた被せ物です。形や色合いの再現性に優れているため、天然歯と見分けがつきにくく、前歯に適しているでしょう。ジルコニアに比べると強度が劣るため、割れる可能性がある点はデメリットといえます。
ジルコニア:55,000〜110,000円程度
ジルコニア素材でできた被せ物です。ジルコニアは硬いため、強い力が加わる奥歯に適しているでしょう。オールセラミックに比べて審美性は劣ります。
ハイブリットセラミック:40,000〜80,000円程度
ハイブリットセラミックは、セラミックとレジンを混ぜて作った被せ物です。レジンを混ぜることにより、ほかのセラミックに比べて費用が安くなります。部位によっては、保険が適用されることもあるでしょう。
一方で、レジンを使用するため、経過変色しやすい点はデメリットといえます。
銀歯からセラミックにしたあとの注意点
上述のとおり、セラミックの費用は高額です。高額である分、できるだけ長く使用したいと考えるでしょう。銀歯からセラミックにしたあと、良好な状態で使用し続けるためには注意しなければならないことがあります。
銀歯からセラミックにしたあとの注意点は、以下のとおりです。
口腔ケアをしっかり行う
銀歯からセラミックにしたあとは、しっかりと口腔ケアを行いましょう。セラミックはツルツルしており汚れが溜まりにくいため、難しい口腔ケアは必要ありません。天然歯を磨くときと同様の磨き方で、口腔ケアを行いましょう。
しかし、歯がカーブしている部分や歯の裏側などには汚れが溜まりやすいです。また、歯磨きの癖によって、同じ部分に汚れが溜まることもあります。
磨き残しが多い部分やご自身の歯磨きの癖を知るために、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。歯科衛生士に正しい歯磨きの仕方を教わり、実践することで、セラミックを長持ちさせることはもちろん、口内の健康を維持することができます。
定期検診を受ける
セラミック治療後は、定期検診を受けましょう。
セラミックの詰め物や被せ物は、寿命が長いですが、接着剤が劣化する可能性があります。また、噛み合わせの変化や食いしばり・歯ぎしりの癖があると、セラミックの歯に負担がかかるため、割れるなどのトラブルも起こりやすいでしょう。
定期的に歯科医師にセラミックの状態を確認してもらうことで、トラブルを早期に発見でき、必要に応じて適切な処置を受けられるのです。
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は対策する
上述のとおり、食いしばりや歯ぎしりの癖があると歯に強い力が加わるため、セラミックが割れる可能性があります。
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、ナイトガードというマウスピース型の装置を使用するとよいでしょう。ナイトガードを使用することで、歯や顎に加わる力を軽減できるため、セラミックが割れることを防げます。
まとめ
今回は、銀歯からセラミックにするメリットやデメリット、費用について解説しました。
銀歯は保険が適用されるため安く、強度も高いですが、セラミックに比べて審美性に劣ります。さらに、銀歯は劣化しやすく、虫歯になりやすいです。
一方、セラミックの費用は高額ですが、審美性が高く、劣化しにくいという大きなメリットがあります。金属アレルギーの心配もありません。天然歯と変わらない白い歯で、食事も会話も楽しめるでしょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2023.12.05更新
セラミックとジルコニアの違いとは?費用や寿命など比較して解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミックとジルコニアはどちらも見た目が美しく、金属アレルギーの心配がない身体に優しい素材ですが「セラミックとジルコニアの違いは何?」「どちらを選ぶべき?」など疑問をもつ方もいるでしょう。
今回は、セラミックとジルコニアの違いについて詳しく解説します。費用や寿命などの違いを比較して解説しますので、ご自身に合った治療法を選択するために、ぜひ参考にしてください。
セラミックとは?
セラミックとは、陶器と同じ素材を使用した詰め物・被せ物です。
天然歯のような透明感があり、自然な色調を再現できます。虫歯治療だけでなく、過去に金属で治療した詰め物・被せ物の交換や、歯並びや歯の形の改善、歯の変色の治療などに用いられる治療法です。
メリット
セラミックには見た目の美しさだけでなく、多くのメリットがあります。
セラミックのメリットは、以下の4つです。
審美性が高い
セラミックの最も大きなメリットは審美性の高さです。天然歯に近い色調を再現でき、透明感のある美しい見た目で隣の歯とよく馴染みます。天然歯と比べても、ほとんど見分けがつかないほどです。
歯茎が変色しない
金属の詰め物・被せ物を長期間使用すると、溶け出した金属イオンの影響で歯茎が黒っぽく変色することがあります。オールセラミックであれば金属を一切使用しないため、歯茎が変色する心配がないのです。
金属アレルギーの心配がない
オールセラミックは金属を使用していません。生体親和性が高く、身体に優しい素材のため、金属アレルギーの方でも安心して使用できるのです。
虫歯が再発しにくい
銀歯は歯との接合性が低く、長期間使用すると歯と銀歯の間にすき間や段差が生じます。歯と銀歯の間にすき間ができると歯垢や歯石が蓄積して、虫歯が再発するリスクがあるのです。
一方、セラミックは歯との接合性に優れており、歯とセラミックの間にすき間や段差が生じにくいため虫歯の再発リスクが低いです。また、セラミックは表面が滑らかで汚れが付着しにくいことからも虫歯になりにくいといえます。
デメリット
セラミックには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
セラミックのデメリットは、以下の3つです。
費用が高い
セラミックは保険が適用されません。そのため、保険が適用される治療と比較すると費用が高いです。
割れやすい
セラミックは陶器と同じ素材でできているため、陶器製の食器などと同じように割れやすいという特徴があります。
日常生活でセラミックの歯が割れるほどの強い衝撃が加わることはあまりありませんが、歯ぎしり・食いしばりによって割れる可能性があるのです。特に就寝中、無意識で行っていることが多い歯ぎしり・食いしばりは、歯に大きな負担をかけます。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合、ナイトガードを使用することで歯への負担を軽減できるでしょう。
健康な歯を削る
セラミックは薄いと割れる可能性が高いため、一定の厚みが必要になります。一定の厚みをもたせるために、健康な歯を削る量が多くなるのです。
健康な歯を削ると歯の寿命を縮めることになるため、歯を削るデメリットを十分に理解したうえで治療法を選択しましょう。
ジルコニアとは?
ジルコニアとは、二酸化ジルコニウムという素材を使用した詰め物・被せ物です。
人工ダイヤモンドとも呼ばれており、強度が非常に高いという特徴があります。セラミックと同様に天然歯に近い白さと透明感を再現することが可能です。
メリット
ジルコニアにはセラミックにはないメリットがあります。
ジルコニアのメリットは、以下の6つです。
審美性が高い
以前のジルコニアは透明感がなく白っぽく見えるのがデメリットでした。
しかし、最近では透過率の高いジルコニアが登場し、天然歯に近い自然な透明感・色調を再現できるようになりました。
強度が高い
ジルコニアは、非常に強度の高い素材です。そのため、噛み合わせが強い奥歯の治療や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方の治療に使用しても、割れることや欠けることがほとんどありません。
しかし、強度が高いとはいえ破損しないとは言い切れません。歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は歯科医師に相談し、ナイトガードの使用などの対応策を検討しましょう。
幅広い治療に対応できる
ジルコニアは強度と審美性を兼ね備えているため、前歯はもちろん、強度を必要とする奥歯も白く修復することが可能です。また、詰め物・被せ物だけでなく、入れ歯やブリッジ、インプラントの人工歯としても使用できます。
歯茎が変色しない
ジルコニアもセラミックと同様に金属を使用しないため、歯茎が変色する心配がありません。
金属アレルギーの心配がない
ジルコニアは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。生体親和性が高く、身体に優しい素材のため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
虫歯が再発しにくい
ジルコニアはセラミックと同じように接合性に優れているため虫歯が再発しにくいです。強度が高く表面が傷付きにくいことからも、虫歯になるリスクは低いといえるでしょう。
デメリット
ジルコニアにはセラミックにはないメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。ジルコニアのデメリットは、以下の4つです。
破損する可能性がある
ジルコニアは非常に強度が高い素材ですが、あくまで人工物なので破損するリスクはゼロではありません。特に、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は破損する可能性があるため注意しましょう。
修理が難しい
ジルコニアは、不具合が起こっても修理が難しいです。不具合が起こったときは作り直しが必要になるでしょう。
費用が高い
ジルコニアは保険が適用されません。そのため、保険が適用される治療に比べて費用が高いです。治療を開始する前に、カウンセリングで費用を確認しましょう。
歯根や噛み合う歯への負担が大きい
ジルコニアは非常に硬いため、歯根や噛み合う歯への負担が大きいです。歯科医院で定期的に噛み合わせの調整を行う必要があります。
セラミックとジルコニアの違い
セラミックとジルコニアにはそれぞれにメリット・デメリットがあるため「どちらを選べばいいのかわからない」という方もいるでしょう。
治療を検討する際の参考になるよう、セラミックとジルコニアの違いを表にまとめました。
<セラミックとジルコニアの違い>
セラミック | ジルコニア | ||
審美性 | 非常に高い | 高い | |
強度 | 高い | 非常に高い | |
寿命 | 7~10年 | 10~15年 | |
変色のリスク | 心配ない | 心配ない | |
虫歯の再発リスク | 低い | 低い | |
金属アレルギー | 心配ない | 心配ない | |
費用 | 詰め物 | 55,000〜80,000円 | 44,000~70,000円 |
被せ物 | 80,000〜220,000円 | 55,000〜110,000円 |
審美性の違い
セラミックとジルコニアはどちらも審美性に優れていますが、セラミックはより透明感のある自然な見た目となります。ジルコニアも天然歯に近い色調を再現でき透明感も十分ありますが、セラミックには少し劣るでしょう。
強度の違い
強度ではセラミックよりジルコニアのほうが圧倒的に優れています。セラミックは割れやすく、万が一破損したら再治療が必要になり、その分時間と費用がかかります。
一方で、ジルコニアは非常に硬い素材なので割れにくいです。そのため、奥歯の治療や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方の治療に適しています。
費用の違い
セラミックとジルコニアはどちらも保険が適用されないため、費用は高額です。費用の違いは大きくはありませんが、ジルコニアのほうが少し安いでしょう。
セラミックが適している方
セラミックは、以下のような方に適しています。
・前歯を治療する方
・見た目の美しさを重視したい方
セラミックは透明感があり天然歯のような自然な色調を再現できるため、目立ちやすい前歯を治療する方に適しています。割れやすいというデメリットはありますが、見た目の美しさを重視したい方に適した治療法といえるでしょう。
ジルコニアが適している方
ジルコニアは、以下のような方に適しています。
・奥歯を治療する方
・歯ぎしり・食いしばりの癖がある方
・スポーツなど歯に衝撃が加わる機会が多い方
ジルコニアは強度に優れているため、顔に強い衝撃を受けても割れる心配がほとんどありません。野球やサッカー、ラグビーなどのスポーツで、ボールやプレイヤーとの接触によって強い衝撃を受ける可能性がある方にはジルコニアが適しています。
また、ジルコニアは割れることや欠けることがほとんどないため、奥歯の治療や歯ぎしり癖・食いしばりの癖がある方の治療にも適しているでしょう。
破損によって再治療が必要になると、その分費用もかかります。そのため、強度を重視したい方に適しているといえるのです。
まとめ
今回は、セラミックとジルコニアの違いについて詳しく解説しました。
セラミックとジルコニアはどちらも多くのメリットがある治療法ですが、審美性や強度、費用、寿命などに違いがあります。納得して治療を受けるためには、それぞれの治療法を比較検討することが重要です。
今回ご紹介したセラミックとジルコニアの特徴やメリット・デメリットを参考に、ご自身に合った治療法を選択しましょう。
セラミックやジルコニアでの治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
投稿者:
2023.11.21更新
セラミックの歯は何年もつ?寿命を縮める原因と長持ちさせる方法!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
見た目がよく自然な美しさが続くので、セラミック歯を選ぶ方は少なくありません。セラミック歯を検討中の方は「何年もつ?」「セラミックは劣化するの?」など、疑問に思うことがあるでしょう。
今回は、セラミックの寿命について解説します。寿命を縮める原因や長持ちさせるコツもご紹介するので、セラミック治療に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
セラミックの歯は何年もつ?
セラミック歯は10年以上もつといわれています。保険適用の治療で使用する材料の場合、寿命は5年程度です。セラミック歯の寿命が非常に長いことがわかるでしょう。
しかし、セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や寿命が異なります。本項目では、それぞれのセラミックの特徴や寿命をまとめました。
オールセラミックは何年もつ?
オールセラミックは、10〜15年もちます。オールセラミックとは、100%セラミックで作られた詰め物・被せ物です。天然歯の色調・透明感・艶を再現できるので、人工歯と気づけない場合もあります。
オールセラミックは経年劣化しにくいことが特徴です。ほとんど変色しないので、治療時の美しさを長く維持できます。金属アレルギーの心配がなく、安全に使用できることも特徴でしょう。
ただし、すべてセラミックでできているので、衝撃には強くありません。硬い食べ物を噛んだときや、何らかの衝撃を受けたときに、欠ける可能性があるでしょう。
メタルボンドは何年もつ?
メタルボンドは8年程度もちます。メタルボンドとは、金属にセラミックを焼き付けて作った被せ物です。
セラミックに比べると審美性が劣るものの、内側が金属なので強度が高いです。歯ぎしり・食いしばりの癖がある方にも使用できるでしょう。噛む力が強い奥歯にも使用できます。
ただし、金属を使用しているため、金属イオンが溶け出して金属アレルギーを発症する可能性があります。また、金属が劣化するため、ほかのセラミックに比べると寿命が短いです。
ジルコニアセラミックは何年もつ?
ジルコニアセラミックは、10〜15年もちます。ジルコニアは、人工ダイヤモンドともよばれるほど非常に硬い素材です。
高い強度を誇りながら、審美性に優れていることが特徴でしょう。劣化・変色しにくいので、美しい状態を保てます。
非常に強度が高いですが、金属を使用していないため、金属アレルギーの心配はありません。
セラミックの歯が長持ちする理由
セラミックの歯は10〜15年もちますが、金属やレジンなどの詰め物・被せ物の寿命は5年ほどです。セラミックの歯には保険が適用されないので費用が高くなりますが、その分長持ちするのです。
セラミックの歯が長持ちする理由を解説します。
表面がなめらかである
セラミックは、表面が非常になめらかです。汚れが付きにくく、歯ブラシなどで簡単にケアできます。
金属やレジンは、セラミックに比べると汚れが付着しやすいです。特に金属は、唾液と反応して静電気を帯びることがあります。
人体に影響を与えるほどではありませんが、汚れが付着しやすいでしょう。そのため、注意して口腔ケアをしなければなりません。
劣化しにくい
セラミックは金属やレジン(プラスチック)に比べると、劣化しにくいことも特徴です。金属やレジンは、治療当初はきれいに見えても経年劣化します。
素材が溶け出す、欠けるなど、使い続けるとトラブルが発生するでしょう。気がつかないうちに段差ができ、汚れが溜まって虫歯や歯周病を発症することも少なくありません。
セラミックは劣化しにくいため、しっかりとケアできている場合は、二次虫歯や歯周病を発症にくいのです。
変色しにくい
セラミックは、金属やレジンに比べて変色しません。装着したときとほとんど同じ色合いをキープできるのです。
金属の被せ物は、金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむリスクがあります。レジンは吸水性があるので、年月が経過すると黄ばみます。コーヒーなど、色の濃い飲食物の影響も受けやすいでしょう。
特に、前歯が変色すると見た目が気になり、再治療したいと感じる方が少なくありません。セラミックは治療当初の色調を長く維持できるので、再治療したいと感じることはないでしょう。
天然歯や身体との適合がよい
セラミックは、天然歯や身体との適合がよいため、口腔内に馴染みます。天然歯としっかりと密着するため、装着後にすき間ができにくく、二次虫歯を防げるでしょう。
一方、金属の被せ物や詰め物は、金属アレルギーを発症するリスクがあります。「金属の詰め物をしていたけど、金属アレルギーになったから再治療になった」という方もいます。
詰め物・被せ物に問題がなくても、健康上の問題で長く使えないことがあるのです。
セラミックの歯の寿命を縮める原因
保険適用の素材に比べてセラミック歯は長くもつとはいえ、破損する可能性や再治療が必要になる可能性はあります。セラミックの歯の寿命を縮める主な原因は、以下のとおりです。
食いしばりや歯ぎしりの癖
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合、セラミックの歯に過度な力がかかります。破損する原因になるでしょう。
食いしばりや歯ぎしりをした際に歯にかかる力は、体重の5〜10倍程度、強い部分では30倍程度といわれています。セラミック歯の強度や耐久性が優れているとはいえ、食いしばりや歯ぎしりの力がかかると破損するリスクが高くなるでしょう。
虫歯や歯周病になる
セラミック歯は、汚れが付きにくくケアしやすい素材ですが、まったく汚れないわけではありません。口腔ケアが十分にできていない場合は、虫歯や歯周病を発症するリスクが高くなります。
セラミックの下が虫歯になった場合、詰め物・被せ物を除去して再治療しなければなりません。セラミックの下は視認できないので、気づかないうちに虫歯が進行し、歯を失う可能性もあるでしょう。
セラミックの歯を長持ちさせる方法
セラミック歯を選択する場合は、高額な費用を支払わなければなりません。できるだけ長く使用したいと思う方が多いでしょう。
セラミックの歯を長持ちさせるための方法は、以下のとおりです。
口腔ケアを丁寧に行う
セラミックの歯を長持ちさせるには、口腔ケアをしっかりと行うことが重要です。上述したとおり、正しい口腔ケアを行わなければ虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを用いて口腔ケアを行いましょう。
しかし、ご自身では丁寧に磨いているつもりでも、磨き残しが生じていることがあります。磨き方には癖があるので、同じ部分を磨き残している可能性も考えられます。
歯科医院で正しい歯磨き方法を指導してもらいましょう。
定期検診を受ける
定期検診で、歯やセラミック歯の状況を確認することも重要です。噛み合わせが強い部分がある、同じ部分を磨き残している、接着剤が劣化しているなど、ご自身では気づけないことを教えてもらえるでしょう。
定期検診を受けていれば、トラブルが起きていても迅速に対処できます。
食いしばりや歯ぎしりの癖を改善する
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、改善しましょう。食いしばりや歯ぎしりは、セラミック歯が破損するだけでなく、顎関節症の原因にもなるからです。
歯科医師の診断に基づいて、マウスピースを作る、噛み合わせを調整するなど、適切に対処しましょう。日中意識があるときに食いしばる癖がある場合は、気をつけて改善してください。
まとめ
セラミック歯は、10〜15年もつとされています。保険適用の治療で使用する素材に比べて長持ちし、経年劣化もほとんどありません。天然歯に近い見た目をキープできるため、食事も会話も楽しめるでしょう。
セラミック歯を長く使用するためには、正しい口腔ケアを行うこと、定期検診を受けること、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することなどが不可欠です。セラミックの歯を装着したあとも、歯科医師やスタッフとよい関係を築いて健康な口腔内をキープしましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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