2024.01.16更新

銀歯からセラミックにするメリット・デメリット、費用を解説!

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

銀歯のメリット・デメリットイメージ

銀歯からセラミックに変えることを検討している方がいるのではないでしょうか。

しかし、セラミック治療の費用は高額です。そのため、銀歯からセラミックに変えることに二の足を踏む方も少なくありません。

「銀歯からセラミックにするメリットは?」「セラミックの費用はどれくらい?」など疑問をおもちの方もいるのではないでしょうか。

今回は、銀歯からセラミックにするメリットやデメリット、費用について解説します。銀歯からセラミックにしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

銀歯のメリット・デメリット

銀歯

銀歯とは、金銀パラジウム合金という金属で作られています。銀色をしているため銀歯と呼ばれますが、100%銀でできているわけではありません。日本の歯科治療で、頻繁に使用される素材です。

銀歯には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

銀歯のメリットは、以下のとおりです。

・治療費が安い
・強度がある

銀歯は保険が適用されるため、治療費が安いです。歯科治療にお金をかけたくない方に適しています。さらに、銀歯は強度が高く、硬いものを噛んでも破損しません。

デメリット

強くて丈夫な銀歯ですが、デメリットもあります。

銀歯のデメリットは、以下のとおりです。

・劣化しやすい
・虫歯になりやすい
・金属アレルギーの心配がある
・見た目が悪い

銀歯は強度があるものの、劣化しやすいことが大きな欠点です。劣化して変形することがあり、劣化した銀歯と歯の間にすき間ができると、虫歯になる可能性があります。

また、金属イオンが溶け出して体内に入り込むと、金属アレルギーの症状が現れる可能性もあるのです。銀歯は口を開けると目立つため、審美性を気にする方もいるでしょう。

銀歯からセラミックにするメリット

 銀歯からセラミックにするメリットイメージ

銀歯のデメリットを補うために、セラミックにしたいと検討する方も少なくありません。銀歯からセラミックにすると、多くのメリットがあります。本項目では、銀歯からセラミックにするメリットについて解説します。

銀歯からセラミックにするメリットは、以下のとおりです。

劣化しにくく、虫歯になりにくい

セラミックは、劣化しにくいため、形状や色がほとんど変化しません。そのため、治療後数年経っても、きれいな状態をキープできます。

また、歯とセラミックの間にすき間ができにくいため、食べかすやプラークが溜まりにくく、虫歯にもなりにくいのです。

金属アレルギーの心配がない

セラミックは金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。セラミックの詰め物や被せ物に使われる素材は、セラミックやジルコニア、プラスチック素材などです(メタルボンドを除く)。

そのため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられるでしょう。

審美性が高い

セラミックは、審美性が高いことも大きなメリットです。天然歯に近い色合いや形を再現できます。光沢や透明感のある素材も多く、天然歯とほとんど見分けがつきません。

「銀歯だと、見た目が気になって笑えなかった」「会話に集中できなかった」と、審美性を気にしていた方でも、セラミックにすることで見た目を気にすることなく会話が楽しめるでしょう。

寿命が長い

銀歯の平均寿命は5年程度です。

一方、セラミックは劣化しにくいため平均寿命が長く、10〜15年程度使用できます。寿命が長いという点は、セラミックの大きなメリットといえるでしょう。

しかし、セラミックに使用する接着剤は少しずつ劣化します。そのため、定期的に検診を受け、状態を確認してもらう必要があるのです。

銀歯からセラミックにするデメリット

銀歯からセラミックにするデメリットイメージ

銀歯からセラミックにするのは、メリットだけではありません。メリットとデメリットの両方を理解することが重要です。本項目では、銀歯からセラミックにするデメリットについて解説します。

銀歯からセラミックにするデメリットは、以下のとおりです。

治療費が高い

セラミックは、銀歯に比べて治療費が高いです。銀歯は保険が適用されますが、セラミックは保険が適用されません。自由診療のため、銀歯に比べて治療費が高くなるのです。

銀歯に比べて歯の削る量が多い

セラミックを入れる場合、歯を多く削らなければなりません。

セラミックにはある程度の強度があるとはいえ、銀歯に比べると劣ります。セラミックの詰め物や被せ物が噛んだときの力に耐えるためには、ある程度の厚みがなければなりません。セラミックに厚みをもたせるために、歯を多く削る必要があるのです。

銀歯からセラミックにする費用

銀歯からセラミックにする費用イメージ

セラミックにはいろいろな種類があり、種類によって費用は異なります。

セラミックの種類と費用相場は、以下のとおりです。セラミック治療は自由診療のため、歯科医院によって費用は異なります。以下に記載の費用相場は目安として参考にしていただき、詳しくは治療を受ける歯科医院に確認しましょう。

詰め物(インレー)をセラミックにする場合

詰め物(インレー)をセラミックにする場合、主に以下の2種類があります。

それぞれの特徴や費用は、以下のとおりです。

セラミックインレー:40,000〜80,000円程度

セラミックインレーは、セラミック素材でできている詰め物です。天然歯とほとんど変わらない審美性で光沢があります。硬いものを噛むと割れる可能性があるため、食いしばりや歯ぎしりの癖がある方には向かないでしょう。

ジルコニアインレー:40,000〜80,000円程度

ジルコニアインレーは、ジルコニアという素材でできている詰め物です。ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれる素材で、非常に硬いのが特徴です。セラミックに比べると審美性に劣るものの、白くてきれいな仕上がりになります。

被せ物(クラウン)をセラミックにする場合

被せ物(クラウン)をセラミックにする場合、主に以下の3種類があります。

それぞれの特徴や費用は、以下のとおりです。

オールセラミック:80,000〜220,000円程度

オールセラミックは、100%セラミック素材でできた被せ物です。形や色合いの再現性に優れているため、天然歯と見分けがつきにくく、前歯に適しているでしょう。ジルコニアに比べると強度が劣るため、割れる可能性がある点はデメリットといえます。

ジルコニア:55,000〜110,000円程度

ジルコニア素材でできた被せ物です。ジルコニアは硬いため、強い力が加わる奥歯に適しているでしょう。オールセラミックに比べて審美性は劣ります。

ハイブリットセラミック:40,000〜80,000円程度

ハイブリットセラミックは、セラミックとレジンを混ぜて作った被せ物です。レジンを混ぜることにより、ほかのセラミックに比べて費用が安くなります。部位によっては、保険が適用されることもあるでしょう。

一方で、レジンを使用するため、経過変色しやすい点はデメリットといえます。

銀歯からセラミックにしたあとの注意点

銀歯からセラミックにしたあとの注意点イメージ

上述のとおり、セラミックの費用は高額です。高額である分、できるだけ長く使用したいと考えるでしょう。銀歯からセラミックにしたあと、良好な状態で使用し続けるためには注意しなければならないことがあります。

銀歯からセラミックにしたあとの注意点は、以下のとおりです。

口腔ケアをしっかり行う

銀歯からセラミックにしたあとは、しっかりと口腔ケアを行いましょう。セラミックはツルツルしており汚れが溜まりにくいため、難しい口腔ケアは必要ありません。天然歯を磨くときと同様の磨き方で、口腔ケアを行いましょう。

しかし、歯がカーブしている部分や歯の裏側などには汚れが溜まりやすいです。また、歯磨きの癖によって、同じ部分に汚れが溜まることもあります。

磨き残しが多い部分やご自身の歯磨きの癖を知るために、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。歯科衛生士に正しい歯磨きの仕方を教わり、実践することで、セラミックを長持ちさせることはもちろん、口内の健康を維持することができます。

定期検診を受ける

セラミック治療後は、定期検診を受けましょう。

セラミックの詰め物や被せ物は、寿命が長いですが、接着剤が劣化する可能性があります。また、噛み合わせの変化や食いしばり・歯ぎしりの癖があると、セラミックの歯に負担がかかるため、割れるなどのトラブルも起こりやすいでしょう。

定期的に歯科医師にセラミックの状態を確認してもらうことで、トラブルを早期に発見でき、必要に応じて適切な処置を受けられるのです。

食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は対策する

上述のとおり、食いしばりや歯ぎしりの癖があると歯に強い力が加わるため、セラミックが割れる可能性があります。

食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、ナイトガードというマウスピース型の装置を使用するとよいでしょう。ナイトガードを使用することで、歯や顎に加わる力を軽減できるため、セラミックが割れることを防げます。

まとめ

セラミックの歯

今回は、銀歯からセラミックにするメリットやデメリット、費用について解説しました。

銀歯は保険が適用されるため安く、強度も高いですが、セラミックに比べて審美性に劣ります。さらに、銀歯は劣化しやすく、虫歯になりやすいです。

一方、セラミックの費用は高額ですが、審美性が高く、劣化しにくいという大きなメリットがあります。金属アレルギーの心配もありません。天然歯と変わらない白い歯で、食事も会話も楽しめるでしょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

2023.11.07更新

セラミック歯の値段はどれくらい?治療にかかる費用内訳も解説!

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

セラミックの歯

セラミック歯は高額なイメージがあるため、値段が気になり治療を受けるかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。

セラミック歯には多くの種類がありますが、基本的には保険が適用されません。歯科医院によって値段が異なるため、治療を検討する際は相場を把握するとよいでしょう。

今回は、セラミック歯の値段を種類ごとに解説します。値段の内訳や保険適用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯とは?

セラミック治療

セラミック歯とは、審美性に優れたセラミックを使用した詰め物・被せ物のことです。虫歯治療で歯を削った際は、削った部分の機能を回復するために詰め物・被せ物をします。

詰め物・被せ物といえば銀歯をイメージする方が多いと思いますが、天然歯に近いセラミックを選択することもできます。セラミック歯の特徴は、以下のとおりです。

・透明感があり、天然歯に近い色調に調整できる

・強度がある

・経年劣化しにくく長持ちする

・表面がなめらかで汚れが付着しにくい

・着色・変色しにくい

・虫歯の再発リスクが低い

・生体親和性が高く馴染みやすい

・金属を使用しない場合は、金属アレルギーの心配がない

セラミックは天然歯のような自然な色に調節できるため、本物の歯と見分けがつかないこともあるでしょう。そのため、前歯などの目立ちやすい場所の治療にも適しています。

セラミック歯の値段はどれくらい?

白いノートと白い電卓

セラミック歯には多くの種類があり、値段がそれぞれ異なります。セラミック歯の種類ごとの値段を詳しく確認しましょう。

オールセラミック

オールセラミックの値段は、詰め物の場合40,000~80,000円、被せ物の場合80,000~220,000円が相場です。オールセラミックは、すべてセラミックでできた詰め物・被せ物のことです。

天然歯と見分けがつかないほどの白さと透明感があり、変色もほとんどしません。歯垢や食べかすなどの汚れが付着しにくいため、虫歯の再発リスクが低いのも特徴です。

ただし、強度はジルコニアセラミックより低く、割れることがあります。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックの値段は、詰め物の場合30,000~60,000円、被せ物の場合100,000~200,000円が相場です。ジルコニアセラミックは、審美性と強度を兼ね合わせた詰め物です。

柔軟性があり割れにくいため、噛み合わせが強い奥歯などにも使用できます。また、天然歯に近い色に調整できるため、審美性に優れています。

しかし、非常に硬いため、噛み合う歯を傷めることがあるのがデメリットです。

メタルボンド

メタルボンドの被せ物の値段は、80,000~150,000円が相場です。メタルボンドとは、金属の土台にセラミックを焼き付けた被せ物のことを指します。

表面はセラミックなので天然歯に近く、審美性に優れています。

ただし、オールセラミックと比較すると白さや透明感は劣るでしょう。メタルボンドの土台は金属でできているため強度がありますが、角度によっては金属の土台が見える可能性があります。また、金属を使用しているため、金属アレルギーの方は使用できません。金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむこともあります。

ハイブリッドセラミック 

ハイブリッドセラミックの値段は、詰め物の場合は約30,000円、被せ物の場合は40,000~80,000円が相場です。

ハイブリッドセラミックは、適用条件を満たせば保険が適用されますが、自費診療のハイブリッドセラミックのほうが審美性に優れています。また、保険適用のハイブリッドセラミックは、被せ物にしか使用できません。保険が適用された場合は10,000円程度で受けられるでしょう。

ハイブリッドセラミックとは、セラミックにレジンを混ぜた詰め物・被せ物です。レジンが混ざっているため、ほかのセラミック歯よりも値段を抑えられます。時間が経つと変色しますが、保険適用のレジンよりは変色しにくいです。

セラミック歯の治療にかかる費用の内訳

歯医者で話をする男性

セラミック歯の治療には、セラミック自体の費用のほかに、初診・カウンセリングや虫歯治療、治療後のメンテナンスなどに費用がかかります。費用の内訳を確認しましょう。

初診・カウンセリング

虫歯治療で初めて受診した際は、お口の中の診察やレントゲン撮影などの検査を行って治療方針を決めます。初診料が発生するため、3割負担で3,000~4,000円程度かかるでしょう。

また、セラミック歯の治療に入る前は、治療内容や値段などについてカウンセリングを行います。カウンセリング値段の相場は、無料~5,000円です。

虫歯治療

虫歯治療にかかる値段は、虫歯の進行度によって異なります。虫歯治療には保険が適用されるため、窓口での支払い額は負担割合に応じた金額です。

進行度別の値段の目安は、以下のとおりです。

<進行度に応じた値段の目安>

進行度 状態 値段の目安 (3割負担の場合)
軽度 エナメル質に留まる虫歯 3,000円
中等度 エナメル質だけでなく、象牙質にまで及んでいる虫歯 2,000~10,000円
神経まで達する 抜髄(ばつずい)や根管治療が必要な虫歯 7,000~20,000円
重度 歯の上部が完全になくなって神経が壊死し、抜歯が必要な状態 3,000~20,000円

虫歯が重度まで進行して抜歯が必要な状態になると、ブリッジや入れ歯、インプラントを選択することになります。一般的に、虫歯は進行すればするほど値段が高くなるため、早期治療を心がけましょう。

治療後のメンテナンス

治療後のメンテナンスにかかる値段は、3割負担で1回あたり3,000~4,000円が目安です。メンテナンスの頻度は状態によって異なります。

適切に歯磨きできない方や、虫歯や歯周病になりやすい方は1~2か月に1回、お口の状態に問題がなくしっかりケアできている方は、3~6か月に1回のペースでよいでしょう。

メンテナンスの内容は、以下のとおりです。

・虫歯・歯周病のチェック

・歯垢・歯石の除去

・染め出し

・ブラッシング指導

・生活習慣指導

・フッ素塗布

セラミック歯は、保険治療で使用される素材に比べて長持ちしますが、メンテナンスをしっかり受けていることが前提です。虫歯が再発しにくいセラミックでも、メンテナンスを怠ると虫歯や歯周病にかかり、寿命が短くなる可能性があります。

セラミック歯を長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、詰め物や被せ物の状態、虫歯や歯周病の有無などを確認することが大切です。また、歯の健康を守るためには、歯科医院でのメンテナンスだけでなく、自宅でのセルフケアも非常に重要です。

メンテナンスの際に歯科医師や歯科衛生士からケア方法の指導・アドバイスを受けると、正しいケアを継続できるでしょう。

セラミック歯の治療は保険が適用される?

医療保険イメージ

セラミック歯の治療は、基本的に保険適用外です。健康保険が適用されるのは、虫歯などで失われた機能の回復を目的とした治療に限られているためです。

セラミック歯は機能の回復に加え、審美的な目的で行われることが多いです。そのため、自由診療で治療費は全額自己負担となります。

ただし、ハイブリッドセラミックは、適用条件を満たす症例であれば保険が適用されます。セラミックと歯科用プラスチックを材料として使用したCAD/CAM冠という被せ物で、日本では2016年4月から保険が適用されるようになりました。

2016年の段階では小臼歯のみの適用でしたが、2023年10月現在、多くの歯を保険適用で治療できるようになっています。CAD/CAM冠の保険適用条件は、以下のとおりです。

・前歯〜第二小臼歯の治療である

・第一大臼歯の場合、上下左右すべての第二大臼歯が残っている

・第二大臼歯の場合、金属アレルギーと診断されている

CAD/CAM冠の治療では、破損を避けるために銀歯やセラミック治療より歯を多く削る必要があります。また、保険治療を行った部分は原則2年間、保険での再治療ができません。破損などのトラブルが起きた場合は、修理するか自費で作り直す必要があります。

また、CAD/CAM冠はどの歯科医院でも治療を受けられるわけではありません。厚生労働省に承認された歯科医院のみ取り扱える治療法です。

CAD/CAM冠での治療を検討している方は、事前に歯科医院に確認しましょう。

まとめ

セラミック歯の女性

セラミック歯は、審美性に優れたセラミックを使用した詰め物・被せ物です。保険適用の詰め物・被せ物は見た目が悪く、劣化しやすい、虫歯の再発リスクが高いなどのデメリットがあり、比較的短期間で再治療が必要になるでしょう。

セラミック歯は基本的に保険が適用されないため値段は高額ですが、審美性や機能性、耐久性に優れており、メリットの多い治療です。セラミック歯には多くの種類があるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較して、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。

セラミック歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

2023.10.14更新

歯のセラミック治療とは?種類や費用、銀歯との違いを解説!

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

セラミック治療をした女性

歯のセラミック治療は、審美目的で選択されることが多いですが、虫歯治療の際に検討する方もいるのではないでしょうか。
今回は、セラミック治療とはどのような治療なのかを解説します。メリット・デメリットや、セラミック治療の種類、費用などもご紹介するので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

歯のセラミック治療とは?

セラミック

歯のセラミック治療とは、セラミックという素材を使用した歯科治療のことです。虫歯で歯を削ったあとに詰め物として使用する場合が多いでしょう。
近年では、銀歯で治療した歯をセラミックに変える方や、歯の色をきれいにするためにセラミック治療を検討する方も増加しています。

セラミック治療を受ける理由

セラミック治療を受ける理由は、大きく分けて2つあります。
まずは、審美性です。セラミック治療を行えば、非常にきれいな白い歯を手に入れられます。
定期的にホワイトニングを受けても、歯の黄ばみなどが気になる方は多いです。セラミックに変えることで、もともとの歯の色や質感を維持しながら、透明感のあるきれいな歯を手に入れられるでしょう。

次に、機能性です。セラミックは滑らかな素材なので、細菌や汚れが付着しにくいとされています。虫歯や歯周病を予防する目的で、セラミック治療を受ける方もいるのです。

セラミックと銀歯の違いとは?

銀歯

セラミック治療を検討したことがある方は、セラミックと銀歯の違いが気になるかもしれません。セラミックと銀歯の違いは、以下のとおりです。

素材

銀歯は、金属を使用する治療です。セラミックは金属を使用しないので、金属に起因するさまざまなリスクを回避できます。

例えば、金属は唾液によって溶け出し、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。金属アレルギーがある方は、銀歯の治療を受けられないでしょう。
セラミック治療には、メタルタトゥーの心配もありません。メタルタトゥーとは、金属が溶け出すことで、歯茎が黒ずむことです。一度メタルタトゥーで黒ずんだ歯茎は、銀歯を除去してももとの色には戻りません。

虫歯や歯周病のリスク

銀歯は、経年劣化します。劣化した際にセメントが溶け出すと、歯と銀歯の間にすき間が生まれ、虫歯菌が侵入する可能性があります。歯周病になる可能性もあるでしょう。
セラミックは陶器なので、長期間唾液に晒されても劣化しません。虫歯や歯周病のリスクを回避できるでしょう。

また、銀歯は表面に傷がつきやすく、傷から虫歯菌が入り込んで虫歯になる可能性もあります。セラミックの表面は滑らかで傷がつきにくいので、虫歯になりにくいとされています。

見た目

銀歯は金属なので、非常に目立ちやすいです。前歯付近を銀歯で治療すると、会話の際などに銀歯が目立つかもしれません。

しかし、セラミックは天然歯に近い色調や透明感を再現できます。自然な仕上がりになるため、ほとんど目立ちません。近年では、見た目を気にして銀歯からセラミックに変える方もいます。

セラミック治療のメリット

メリットmeritの文字ブロック

セラミック治療のメリットは、以下のとおりです。

長くきれいな色を維持できる

セラミックは、時間が経過しても変色することや黒ずむことがありません。そのため、治療を受けたときの白さを長期間維持できます。

二次的な歯のトラブルを回避できる

銀歯は、長期的に使用すると劣化します。劣化して歯と銀歯の間にすき間が生じると、すき間から虫歯菌が侵入して再度虫歯になることがあるでしょう。
セラミックは劣化しないためすき間が生まれにくく、虫歯のリスクを回避できるのです。

金属アレルギーでも治療できる

銀歯は金属なので、金属アレルギーの方は治療を受けられません。治療を受けたときは金属アレルギーがなくても、銀歯から溶け出した金属を長期的に吸収することで金属アレルギーを発症することがあります。
セラミックには金属が使われていないので、金属アレルギーを発症する可能性はありません。

セラミック治療のデメリット

デメリットと書かれたカード

次に、セラミック治療におけるデメリットを解説します。メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで、セラミック治療を受けるかどうか判断しましょう。

自費診療である

銀歯の場合は保険が適用されますが、セラミック治療は自費診療です。詳しい金額は後述しますが、高額な費用がかかることは理解するべきでしょう。
セラミック単体の費用に加えて検査や診察、治療などにも費用がかかるので、金銭的に余裕がない方が治療を受けるのは難しいかもしれません。

割れることがある

セラミックは丈夫ですが、強い力が加われば割れる可能性があります。十分にメンテナンスをしていなければ、長期間使用することはできないでしょう。
割れた場合は再治療が必要になるので、追加で費用がかかります。

セラミック治療の種類

セラミックの種類

セラミック治療の種類は、主に3つです。それぞれ解説します。

オールセラミック

セラミックのみで作られた冠を被せる治療方法です。
金属やレジンなどを一切使用しないため、変色や劣化が起こりにくいことが特徴でしょう。透明度が高く、天然歯と見分けがつかないほど美しく仕上がります。
オールセラミックは、耐久性が高いことも特徴です。しっかりとケアすれば、長く使い続けられるでしょう。

ラミネートベニア

歯の表面を削り、薄いセラミックを貼り付ける治療です。主に前歯に行われます。つけ爪をイメージするとわかりやすいでしょう。
歯を削る量が少なく神経にも達しないので、短時間で終了します。麻酔は使用しませんが、痛むことはありません。
前歯を白くしたい、すきっ歯を治したい、歯の形が気になるという方に適したセラミック治療です。特に、神経が壊死して黒っぽく変色した歯はホワイトニングをしても白くならないので、神経が壊死した歯を白くするときにも行われます。

メタルボンド

金属にセラミックを焼き付けて作った冠を被せる治療法です。歯を大きく削った場合に有効な治療方法です。
内部が金属でできているので耐久性に優れており、奥歯など強い力がかかる部分にも使用できます。表面に白いセラミックを焼き付けていますが、内部が金属なのでオールセラミックと比較すると透明度や白さはやや劣ります。

セラミック治療の費用

コストのブロック

セラミック治療を受ける際に気になるのは、費用でしょう。セラミック治療は保険適用外なので、施術を受ける歯科医院やセラミックの種類によって費用が変動します。

ご紹介したセラミックごとの費用相場は、以下のとおりです。

・オールセラミック:80,000〜180,000円

・メタルボンド:80,000〜150,000円

・ラミネートべニア:50,000〜150,000円

1本あたりの費用なので、施術を受ける本数が増えればさらに費用がかかります。
オールセラミックは、ほかの治療と比べると費用が高い歯科医院が多いです。診察代や検査代、治療の手技の費用も追加されます。

セラミック治療が向いている人

歯の治療

セラミック治療が向いている人は、以下のとおりです。

歯を削る必要がある人

過去に詰めた詰め物が破損・変色した場合や、虫歯になった場合など、これから歯を削る必要がある人は、セラミック治療が向いています。セラミックのためだけに歯を削る必要がなく、治療の過程でセラミックをつけられます。
セラミック治療による大きな負担がないでしょう。

金属アレルギーがある人

金属アレルギーがあって銀歯を入れられない人は、セラミック治療が向いています。セラミック治療は金属を使用していないので、アレルギー反応は出ないでしょう。
丈夫で美しい歯を手に入れることができます。

早く見た目を美しくしたい人

人前に出る仕事をしているなど、歯の治療に時間をかけられない人にも、セラミック治療は適しています。
特に、ラミネートべニアは短期間で前歯の見た目を改善できるでしょう。

まとめ

治療をして笑顔の女性

丈夫で白く美しい歯を作れるセラミック治療は、金属アレルギーのある方や虫歯治療で銀歯を入れたくない方、歯を白く美しく見せたい方から人気の治療です。

しかし、歯を削らなければならない、治療に高額な費用がかかるなど、デメリットがあることも理解しなければなりません。セラミック治療を受けよう思っている方は、まず歯科医院のカウンセリングを受けましょう。自分の歯の状態を調べたうえで、セラミック治療を受けるべきか検討してください。

歯のセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

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