2023.11.28更新

インビザラインとワイヤー矯正の違い!あなたに適した治療法とは?

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

インビザラインとワイヤー矯正を比較する女性

矯正治療を検討している方は、インビザラインとワイヤー矯正のどちらにしようか迷うでしょう。「せっかくお金と時間をかけて矯正するのだから後悔したくない」と考える方は非常に多いです。ワイヤー矯正とインビザラインの違いを理解して、ご自身に適した治療法を選ぶことが大切です。

今回は、インビザラインとワイヤー矯正の違いについて詳しく解説します。それぞれのメリット・デメリットや、どのような方に向いているのかを解説するので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザライン矯正

インビザラインは、透明なポリウレタン製のマウスピースを用いて歯並びを整える治療法です。

3D画像を用いたシミュレーションを行い、治療計画を立てます。治療計画をもとに作られたマウスピースを1日20〜22時間装着し、1~2週間ごとにご自身で交換しながら治療を進めます。

インビザラインは、軽度から中度の歯列不正に対して行われることが多いです。

インビザラインのメリット

インビザラインでは透明なマウスピースを用いるので、目立ちにくく、矯正治療中であることが気づかれにくいです。

マウスピースは自由に取り外すことができることもメリットでしょう。食事の際は取り外して、歯磨きをしたあと再び装着します。マウスピースのことを気にせずにふだんどおりに食事ができるのです。

歯磨きやデンタルフロスによるセルフケアは、マウスピースを外した状態で行う必要があります。矯正装置が歯磨きを邪魔することがないので、口腔内を清潔に保ちやすいでしょう。

また、マウスピースは約0.5mmと薄く、表面もなめらかです。口腔粘膜や舌を傷つけないので、不快感を抑えながら治療を続けることができます。

インビザラインのデメリット

マウスピースによって歯を動かすインビザラインは、ワイヤー矯正と比べると歯を大きく移動させるのには向いていません。重度の歯並びの乱れには対応できないことがあります。

マウスピースは患者さまがご自身で管理して、正しく装着する必要があります。スムーズに治療を進めるためには、1日20〜22時間装着しなければなりません。装着時間が短いと、治療が予定どおりに進まなくなります。

自由に取り外せるのはインビザラインの大きなメリットですが、自己管理が苦手な方にとってはデメリットになるでしょう。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、ブラケットという金属製の装置を歯に取りつけ、ワイヤーを通して歯を移動させる方法です。ワイヤーがもとに戻ろうとする力を利用して歯を移動させます。

歯の1本1本にしっかりと力が加わるので、比較的短期間で歯を大きく移動させることができます。ワイヤー矯正は歯科医院だけでなく大学病院でも行われており、抜歯や外科処置を伴う複雑な歯列不正の治療にも用いられることが多いです。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正の歴史は長く、世界中で多くの治療が行われてきました。症例に合わせて、どのように治療を進めるのがよいのか、どのようなトラブルが発生する可能性があるのかなど、豊富な研究データをもとに判断できるため、安心して治療を受けられるでしょう。

ワイヤー矯正は適応症例が幅広く、すきっ歯、八重歯、出っ歯、受け口、噛み合わせの不良など、歯並びに関するさまざまな悩みをカバーできることもメリットです。

また、歯を大きく移動させられるので、治療期間は比較的短いといわれています。抜歯と組み合わせることで、歯並びを大きく変化させることも可能です。

ワイヤー矯正のデメリット

歯の表側にブラケットを取り付けるワイヤー矯正は、目立ちやすいというデメリットがあります。

機能面においては、食事や歯磨きがしづらいことがデメリットです。歯の表面にブラケットとワイヤーが固定されるので、食べ物が引っかかりやすく、矯正装置の破損につながることもあります。

食べかすが歯と歯のすき間や、歯と矯正装置のすき間に残りやすいこともデメリットでしょう。矯正装置が邪魔をして歯磨きがしづらく、デンタルフロスを通しにくいなど、口腔内を清潔に保つことが難しくなります。セルフケアをしっかり行わないと、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。

矯正装置が口腔粘膜を傷つける可能性もあります。食事や会話をするときに矯正装置が粘膜と接触し、痛みが生じる場合や、口内炎ができる場合があるでしょう。

インビザラインとワイヤー矯正の違い

比較する女性

インビザラインとワイヤー矯正はいずれも自由診療のため、治療の進め方や費用などは歯科医院によって異なります。単純に比較することは難しいですが、インビザラインとワイヤー矯正の違いを確認しましょう。

通院頻度

通院回数には、大きな違いがあります。ワイヤー矯正は1か月に一度の頻度で通院してブラケットやワイヤーの調整を行います。インビザラインは歯科医院によって異なりますが、2〜3か月に一度の頻度で経過観察を行うのが一般的です。

通院に伴う負担は、インビザラインのほうが小さいといえます。

日常生活への影響

ワイヤー矯正は、強い締めつけ感を覚える方が多いです。

しかし、インビザラインで強い痛みや不快感を覚える方は少ないです。痛みがあっても、2〜3日程度で慣れて気にならなくなる方が多いでしょう。

また、ワイヤー矯正では矯正装置が少なからず食事や歯磨きの妨げになります。インビザラインではマウスピースを取り外して食事や歯磨きを行うので、ふだんどおりに行えます。

自己管理

インビザラインは、患者さまご自身でマウスピースを管理し、日々適切に装着する必要があります。装着時間を守る必要もあるので、自己管理が苦手な方には向かないでしょう。

ワイヤー矯正はご自身で装置を取り外すことはできないので、自己管理する必要はありません。

治療費

矯正治療には、すべての歯を対象とする全体矯正と、前歯などを部分的に治療する部分矯正があります。全体矯正か部分矯正かによって費用は大きく異なります。

基本的に、インビザラインとワイヤー矯正で費用が大きく変化することはないでしょう。

全体矯正の場合は、いずれも600,000~1,000,000円程度です。部分矯正の費用はワイヤー矯正で300,000~700,000円程度、インビザラインで200,000円~600,000円程度でしょう。

ただし、インビザラインのほうが費用を抑えられるケースがあります。例えば、ワイヤー矯正には目立たないように矯正装置を歯の裏側に取りつける裏側矯正という治療法があります。裏側矯正の費用相場は700,000~1,700,000円程度と、高額な傾向があるのです。

また、ワイヤー矯正では、使用する装置の素材を選択できることがあります。セラミックやジルコニアのブラケット、目立ちにくいホワイトワイヤーなどは、別途費用がかかるのが一般的です。

治療期間

治療期間に大きな違いはなく、インビザラインとワイヤー矯正のいずれも全体矯正なら1~3年程度とされています。部分矯正の場合、早ければ2か月程度で治療が完了するでしょう。

ただし、歯列不正の程度などの条件が同じ場合は、ワイヤー矯正のほうが治療期間が短くなることが多いです。

また、インビザラインは軽度から中度の歯列不正を扱うことが多いため、比較的短期間で治療が終わるといえます。治療期間が長期に及ぶ可能性が高い重度の歯列不正は、インビザラインではなくワイヤー矯正で治療するのが一般的です。

インビザラインが向いている方

インビザラインのマウスピースとケース

インビザラインが向いているのは、周囲の視線が気になる方、矯正装置が食事や歯磨きの妨げになることを避けたい方、日常生活への負担が少ないほうがよい方が挙げられるでしょう。

ただし、ワイヤー矯正と比べると、インビザラインの適応症例は広くありません。複雑な歯列不正や複数本の抜歯が必要な症例は、対応できないことが多いです。

インビザラインの適応になるかどうか、希望する歯並びを実現できるかどうかは、歯科医師が適切に判断します。気になる方は、歯科医院に相談するとよいでしょう。

ワイヤー矯正が向いている方

ワイヤー矯正中の女性

ワイヤー矯正が向いているのは、自己管理が苦手な方、矯正装置が目立つことが気にならない方、できるだけ早く治療を終えたい方といえます。治療実績が豊富で多くの歯科医院が採用しているので、安心して治療を受けたい方も挙げられるでしょう。

また、ワイヤー矯正はインビザラインに比べて適応症例が幅広いです。複雑な歯の移動が必要な方や、歯を大きく移動させる必要がある方に適しているでしょう。インビザラインでの治療は難しい症例でも、ワイヤー矯正なら可能というケースも少なくありません。

まとめ

歯科矯正の説明

今回は、インビザラインとワイヤー矯正の違いについて解説しました。

目立ちにくく自由に取り外せるインビザラインは、周囲の視線が気になる方に向いています。食事や歯磨きをふだんどおり行うことができるので、治療中の不快感を軽減できるでしょう。

ワイヤー矯正は、非常に歴史が長く適応症例が幅広い治療法です。インビザラインでは対応できない複雑な歯列不正を治療できることもあります。

矯正治療を受けるときは、納得できるまで歯科医師に質問して、ご自身に適した方法を選びましょう。

インビザラインやワイヤー矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

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