2023.11.14更新

前歯の美しさを手軽に!インビザラインで前歯のみを治療するメリット

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

インビザライン

「インビザラインで前歯のみを治療したい」「目立つような大袈裟な矯正装置はつけたくない」とお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

インビザラインは、取り外し可能なマウスピースを使った矯正方法です。独自のデジタル技術を使うことで、従来の型取りを何度も行う必要がありません。デジタルスキャナーを使った型取りを一度行うだけですべてのマウスピースが一度に作製できます。

インビザラインには前歯のみなどの気になる部分だけを治療できる、部分矯正があります。

今回は、前歯のみを治療する場合にインビザラインを選択するメリットや、治療できる前歯の症例、治療プロセスなどについて解説します。

インビザラインで前歯のみを治療することはできる?

クエスチョンマークが書かれた3つの木製ブロック

結論からいうと、インビザラインで前歯のみを治療することは可能です。

インビザラインには、すべての歯を動かす全顎矯正と、一部の歯のみを動かす部分矯正があります。前歯のみを治療する場合は、部分矯正です。

インビザラインでは、前歯のみを部分矯正する場合でもすべての歯を覆う形状のマウスピースを装着します。すべての歯を覆っていても、治療範囲外の奥歯などに歯を動かす力がかかるわけではありません。

部分矯正は軽度な症例にのみ対応できます。「部分矯正のみで前歯を治したい」と思っていても、歯科医師が部分矯正ではきれいに歯列が整わないと判断することもあるのです。

部分矯正で対応が難しいと判断された場合は全顎矯正やワイヤー矯正などの幅広い症例に対応できる矯正方法をすすめられることもあります。部分矯正で治療できる前歯の症例については、のちほど解説します。

前歯のみの治療にインビザラインを選択するメリット

プラスマークに並べられた木製のブロック

前歯のみの治療にインビザラインを選択するメリットは、以下の4つです。

・目立ちにくい

・費用を抑えられる

・取り外しができる

・治療期間が短い

それぞれ詳しく解説します。

目立ちにくい

インビザラインは透明なマウスピースを使った矯正方法です。マウスピースを装着していても、ほとんど目立ちません。

マウスピースは1日20〜22時間以上装着する必要がありますが、この装着時間を守ることができれば人前で話すときや、歯列矯正をしていることに気づかれたくないときなどには取り外すことができます。

「前歯が少し気になるだけだから、ワイヤー矯正のような目立つ矯正装置を装着するのは嫌だな」と考えている方に適した矯正方法といえるでしょう。

費用を抑えられる

動かす歯の本数が少ない部分矯正は、すべての歯を動かす全顎矯正に比べると費用が安いです。

歯列矯正は高いというイメージをおもちの方も多いでしょう。費用が理由で「なかなか治療に踏み込めない」「前歯の歯並びが気になっていたけど、後回しにしていた」という方でも、部分矯正を選択することで費用を抑えて治療ができます。

取り外しができる

インビザラインで使用するマウスピースは、食事や歯磨きのときに取り外すことが可能です。マウスピースを取り外せることで、矯正前と変わらず食事や歯磨きができます。

ワイヤー矯正の場合は、矯正装置を取り外すことができません。「装置に食べ物が詰まりやすいため、人との食事が楽しめない」「歯磨きがしにくいため、虫歯になるのではないか」という悩みを抱える方もいるでしょう。

しかし、インビザラインであればマウスピースを取り外せるため、装置を気にせず食事や歯磨きができるのです。

治療期間が短い

部分矯正は動かす歯の本数が少ないため、全顎矯正に比べて治療期間も短いです。歯列矯正は年単位での治療になることがほとんどですが、軽度な症例であれば早ければ数か月程度で治療が完了することもあります。

前歯のみの治療にインビザラインを選択するデメリット

DEMERITと書かれた木製のブロック

次に前歯のみの治療にインビザラインを選択するデメリットを見ていきましょう。

前歯のみの治療にインビザラインを選択するデメリットは、以下の2つです。

・対応症例に限りがある

・自己管理が必要

それぞれ詳しく解説します。

対応症例に限りがある

インビザラインの部分矯正は軽度な症例のみに対応しています。「部分矯正で気になる前歯を治したい」と思っていても、症例によってはインビザラインの部分矯正では治せない場合もあるのです。

ご自身の前歯の症例がインビザラインの部分矯正で治療できるかについては、歯科医師に相談しましょう。症例によっては、ほかの矯正方法が適しているという場合もあります。

自己管理が必要

インビザラインは、マウスピースの装着時間や交換のタイミングをすべてご自身で管理する必要があります。決められたルールを守らなければ、計画どおりに治療が進みません。

ご自身で管理することに自信がない方は、インビザラインは向いていないでしょう。

インビザラインで治療可能な前歯の症例

指でOKサインを出している女性

インビザラインで治療可能な前歯の症例は、基本的に軽度なものに限られます。

具体的には、以下の症例です。

・軽度にガタガタの前歯

・軽度のすきっ歯

・軽度に傾いている前歯

インビザラインで治療できない前歯の症例

悩んでいる男性

インビザラインで治療できない前歯の症例は、以下のとおりです。

・噛み合わせに問題がある症例

・重度の出っ歯・受け口・すきっ歯

・重度にガタガタの前歯

上記のような前歯の症例は大きく歯を動かす必要があるため、インビザラインだけでは治療が難しいでしょう。歯を並べるためのスペースを確保するために抜歯をする場合もあります。

前歯のみを治療する場合でも、奥歯も動かす必要があるケースや、ほかの部分も一緒に治療したほうがよいケースもあるのです。

インビザラインで前歯のみを治療するプロセス

歯科の椅子と治療器具

インビザラインで前歯のみを治療するプロセスについて解説します。

基本的には、前歯のみを治療するプロセスは全顎矯正の場合と変わりません。

1.カウンセリング

2.精密検査

3.型取り

4.シミュレーション

5.矯正開始

6.通院

7.治療完了

8.保定期間

それぞれ詳しく解説します。

1.カウンセリング

まずは、カウンセリングです。

歯並びの悩みや治療後の歯並びのイメージなどを歯科医師と共有し、詳しい治療方法などの説明を受けます。治療に関する疑問点や不安点がある場合はカウンセリングで相談しましょう。

2.精密検査

レントゲン撮影・CT撮影などをしてお口の状態を詳しく検査します。

治療を開始する前に虫歯や歯周病などが見つかる場合もあるでしょう。虫歯や歯周病などのお口トラブルがあるとインビザライン矯正の妨げとなるため、先に治療を行います。

3.型取り

精密検査を終えたら、型取りです。

インビザラインの型取りはiTeroと呼ばれる3Dデジタルスキャナーを使って行います。一度の型取りで治療完了までのすべてのマウスピースを作製するため、新しいマウスピースに交換するごとに型取りをする必要がありません。

4.シミュレーション

インビザラインによって、どのように歯が動いていくのかをコンピュータ上のシミュレーションで確認します。あくまで問題なく治療が進んだ場合のシミュレーションですが、矯正開始前にゴールの歯並びがイメージできるでしょう。

5.矯正開始

マウスピースが届いたらインビザライン矯正開始です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を動かしていきます。

6.通院

計画どおりに治療が進んでいるかどうか、歯科医院を受診して確認します。通院頻度は1〜2か月に1回程度です。

7.治療完了

すべてのマウスピースを使い終えたら、歯科医院で確認してもらい、問題がなければ治療完了です。

8.保定期間

治療後は、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が発生します。

後戻りはインビザライン矯正に限らず、すべての矯正治療で起こるものです。せっかく改善された歯並びが元に戻らないようにリテーナーと呼ばれる保定装置を使って歯を固定します。

インビザラインで前歯のみを治療する場合にかかる期間

カレンダー

インビザラインで前歯のみを治療する場合にかかる期間は、3〜7か月程度です。通院回数は3〜8回程度でしょう。

インビザラインで前歯のみを治療する場合にかかる費用

ノート・ペン・電卓

インビザラインで前歯のみを治療する場合にかかる費用は、300,000〜700,000円程度です。

全顎矯正の場合は700,000〜1,000,000円程度かかるため、前歯のみを治療するほうが費用を抑えられます。

まとめ

鏡を見ている女性

今回は、前歯のみを治療する場合にインビザラインを選択するメリットや、治療できる前歯の症例、治療プロセスなどについて解説しました。

インビザラインで前歯のみを治療することは可能です。取り外しができるマウスピースを使用するため、ふだんどおりに食事や歯磨きもできます。

ただし、インビザラインで治療できる前歯の症例は、軽度なもののみです。ご自身の前歯がインビザラインで治療できる症例か気になる方は、歯科医師に相談しましょう。

インビザラインを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

2023.10.26更新

インビザラインの治療期間は?治療期間を左右する要因も解説!

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

インビザライン矯正のマウスピース

「インビザライン矯正を検討しているけど、治療が終わるまでにどのくらいの期間がかかるのだろう……」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。矯正治療は歯を少しずつ動かすため、年単位の時間がかかります。

今回は、インビザラインの治療期間について解説します。治療期間を左右する5つの要因や、計画どおりに治療を終わらせるためのポイントもご紹介するので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

マウスピース

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型の矯正装置です。歯並びを整える治療方法として、1997年から研究と改良を続けています。

インビザラインは、基本的にこどもから大人まで年齢を問わず使用でき、世界で1,400万人以上の実績があります(2022年9月時点)。少しガタガタしている歯並びから、噛み合わせの調整が必要な歯並びまで、さまざまな症例に対応可能です。

インビザラインには、以下の4つの特徴があります。

・目立ちにくい

・痛みが少ない

・取り外せる

・通院回数が少ない

インビザラインは口の中のトラブルを起こしにくく、矯正する前と変わらない日常生活を送ることが可能です。4つの特徴について、それぞれ詳しく確認しましょう。

目立ちにくい

インビザラインでは透明なマウスピースを使用するので、ワイヤーを使った矯正と比べると目立ちにくいです。人前で話す機会が多いなど、周囲に気づかれたくない方に向いています。

見た目の問題でこれまで矯正をためらっていた方も、インビザラインなら安心して治療に臨めるでしょう。

痛みが少ない

インビザラインは、歯を段階的に動かして矯正します。マウスピースを交換しながら少しずつ歯を移動させるので、痛みが少ないことが特徴です。

また、マウスピースは患者さまの歯にフィットするように作られているので、装着中も快適に過ごせるでしょう。

取り外せる

ワイヤー矯正は、食べ物が詰まる、歯磨きが難しいなどのデメリットがあります。インビザライン矯正では、マウスピースを取り外せるので食事や歯磨きをふだんどおり行えます。

マウスピースを外して歯磨きができるため、虫歯になりにくいことも特徴です。

通院回数が少ない

インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回程度通院して経過を観察します。ワイヤー矯正の場合は基本的に月に1回は通院します。

インビザライン矯正は、頻繁に通院することが難しい方にも向いているでしょう。

インビザラインの治療期間

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインの一般的な治療期間は、短くて1年半程度、多くの場合2~3年程度かかります。

部分矯正か全体矯正か、そして実際の歯並びの状態などによって異なります。歯科医師の治療方針や治療計画によっても変動するでしょう。

また、保定期間は2年程度必要なので、矯正期間と保定期間を合わせると3~5年程度かかります。

ただし、矯正にかかる期間は患者さまによって異なります。実際の治療期間は、担当の歯科医師に確認しましょう。

インビザライン矯正の流れは、以下のとおりです。

・カウンセリング

・精密検査

・治療開始

・定期診察

・保定期間

それぞれ確認しましょう。

カウンセリング

初診では、問診票をもとに矯正治療についてのカウンセリングを行います。

歯並びや嚙み合わせなどに関する患者さまの悩みを聞き出すだけでなく、シミュレーションツールを用いて歯並びの変化を確認します。矯正後歯並びをイメージできるので、前向きに矯正治療に取り組めるでしょう。

精密検査

治療を希望する場合は、精密検査に進みます。検査の内容は、以下のとおりです。

・口腔内検査

・レントゲン撮影

・口の中や顔の写真撮影

・歯型の採取

検査結果をもとに、治療計画を立案します。

治療開始

治療を開始する際は、まず完成したマウスピースを受け取ります。実際にマウスピースを装着して、フィットしているかしっかりと確認しましょう。

また、着脱やお手入れ方法、注意事項などの説明を受けます。

定期診察

治療開始後は、経過観察のために定期的な通院が必要です。診察では、矯正治療の進行具合や口の中の状態を観察します。

保定期間

歯並びが整ったら矯正治療は終了ですが、もとの歯並びに戻らないように一定期間保定装置を装着します。矯正終了直後は歯並びがもとに戻りやすいので、位置を固定する必要があるのです。

保定期間は矯正期間と同程度とする歯科医院が多いです。

インビザラインの治療期間を左右する要因

whyと書かれたブロック

インビザラインの治療にかかる期間は、さまざまな要因に左右されます。

特に、以下のようなケースでは、予定より治療が長引く可能性があるので注意してください。

・抜歯した場合

・装着時間が短い場合

・虫歯や歯周病の治療が必要な場合

・治療計画の修正が必要な場合

・マウスピースを紛失した場合

それぞれ解説します。

抜歯した場合

矯正治療を進めるにあたって、スペースを確保するために抜歯が必要となることがあります。例えば、ガタガタしている歯並びや、顎と歯の大きさのバランスが悪い場合は、抜歯することが多いです。

抜歯すると歯を動かす距離が長くなるので、必然的に治療期間も長くなります。

装着時間が短い場合

マウスピースの装着時間が短いと、想定しているよりも治療期間が長引きます。インビザラインの矯正で使用するマウスピースは、最大0.25mmしか歯を動かせません。

食事や歯磨きのときに取り外しができるのはメリットですが、装着時間が短くならないように注意しましょう。

虫歯や歯周病の治療が必要な場合

虫歯や歯周病などのトラブルが起きると、矯正治療よりも虫歯や歯周病の治療を優先する場合が多いです。矯正治療が中断されるので、治療期間が長引くでしょう。

また、虫歯や歯周病の治療によって歯の形が変化すると、マウスピースが合わなくなる可能性もあります。もう一度マウスピースを作ることになり、矯正期間も延びるでしょう。

治療計画の修正が必要な場合

治療計画どおりに歯が移動しなかった場合は、途中で修正します。シミュレーションと実際の経過が異なった場合は、誤差を修正するために追加のマウスピースを作成するリファインメントを行うのです。

マウスピースを紛失した場合

マウスピースは取り外せるので、外食した際に外して置き忘れるケースも少なくありません。紛失した場合は、一段階前のものを使うか、再度作成することになるでしょう。

作り直す場合は時間がかかるので、治療期間の長期化につながります。

インビザラインの治療を計画どおりに終わらせるためのポイント

インビザラインのポイントを説明する女性

インビザラインの治療を計画どおりに進めるためには、以下のポイントを意識することが大切です。

・装着時間を守る

・通院間隔を守る

・口の中を清潔に保つ

・紛失しないように管理する

・きちんと保定する

それぞれ詳しく解説します。

装着時間を守る

マウスピースは、1日20〜22時間装着しなければなりません。装着している時間が短ければ短いほど、歯を動かすのに時間がかかります。

治療を計画どおりに終わらせるためには、食事や歯磨き以外の時間は装着しましょう。

通院間隔を守る

インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回のペースで通院します。定期的な通院は、矯正治療の進行度を確認するために必要です。

治療計画に遅れがあっても、早い段階で発見できれば大きな修正は必要ないでしょう。忘れずに受診してください。

口の中を清潔に守る

治療中に虫歯になると、矯正を中断して虫歯の治療が必要になることが多いです。そのため、口の中を清潔に保つことは非常に重要です。

また、マウスピースを清潔にすることも忘れないでください。

紛失しないように管理する

マウスピースを紛失すると、新しいものを作成するのに1~2週間ほどかかります。移動した歯がもとの位置に戻ると、治療期間が長引く原因となります。

特に、外出先では紛失しないように注意しましょう。

きちんと保定をする

矯正によって動かした歯は、その場所に安定させるために保定する期間が必要です。歯は矯正することで移動しますが、もと戻ろうとする働きがあります。

歯がもとの位置に戻ろうとすることを後戻りといいますが、適切に保定が行われないと後戻りする可能性があるのです。

まとめ

マウスピースを持つ女性

今回は、インビザラインの概要と治療期間について解説しました。

インビザラインの治療は通常2~3年程度かかり、さらに矯正後の後戻りを防ぐために2年程度の保定期間が必要です。インビザラインは取り外せるので、清潔に保ちやすいことがメリットでしょう。

一方で、取り外せるメリットは紛失につながりやすいため注意してください。通院は1~2か月に1回と少ないので、ご自身で治療を進める必要があります。自己管理が非常に重要な治療といえるでしょう。

決められた装着時間を守るなど、基本的なことに気をつけてインビザライン治療を進めてください。

インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

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