2024.04.09更新
インビザラインのマウスピースの正しい洗い方と注意点を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザライン矯正では、透明のマウスピースを装着して少しずつ歯に力を加えて、歯並びを整えます。マウスピースは取り外せますが、毎日20~22時間装着することを前提としているため、マウスピースの管理は大切です。
今回は、インビザライン矯正のマウスピースの正しい洗い方や、洗う際の注意点、洗う頻度について解説します。
インビザラインのマウスピースを洗わないと
そもそもインビザライン矯正のマウスピースを洗う必要があるのか、疑問に思う方もいるでしょう。「食事や歯磨きのとき以外はほぼ1日中装着するのだから、洗う必要はない」と思う方もかもしれません。
マウスピースを洗わないでおくと、徐々に汚れがたまっていき細菌の温床となります。汚れたマウスピースを装着することで、虫歯や歯周病になってしまうこともあるでしょう。
虫歯や歯周病の治療を優先するため、矯正治療を中断せざるを得ないこともあります。そうなると、動いた歯が後戻りして、初めから矯正治療をやり直す必要があるでしょう。
マウスピースに汚れがついたまま装着していると、口臭の原因になったり着色することもあります。マウスピースは透明であるため、目立ちにくいことがメリットです。
しかし、汚れがついて着色すると白く濁ったようになり、口を開けた際に目立つようになるかもしれません。
マウスピースを洗浄すれば元のように使えるようになればよいのですが、最悪の場合使用できなくなることもあります。不衛生なままマウスピースを放置するとカビが生えることがあります。カビが生えたマウスピースは使い続けられません。
また、歯垢がマウスピースに付着したまま放置し、ある程度の時間が経過すると歯石に変化します。マウスピースに歯石が付着すると、歯石が邪魔してマウスピースが歯にフィットしなくなります。
適切な矯正力がかからなくなるので、治療が計画どおりに進まなくなるでしょう。
インビザラインのマウスピースの正しい洗い方
インビザライン矯正を滞りなく進めるためにも、マウスピースを清潔に保つことは非常に大切です。取り外した時がお手入れのタイミングなので、正しい方法でしっかり洗浄しましょう。
マウスピースをゆっくりと取り外す
マウスピースを傷つけると傷に細菌が付着しやすくなります。破損して歯にぴったりと密着しなくなることもあるでしょう。
そのため、力を入れずにマウスピースの先端を持ち上げて、片方ずつ奥歯からゆっくりと外してください。
また、外したマウスピースを保管する際は、専用のケースなどに入れておきましょう。ティッシュに包んだりして放置すると、紛失したり破損したりすることがあります。
指や柔らかい歯ブラシで擦り洗いする
マウスピースを取り外したら、流水を使って指で擦り洗いしましょう。指だけでは取り除けない汚れがある時は、毛先が柔らかい歯ブラシを使ってやさしく洗ってください。
洗浄剤を使用する
マウスピースの黄ばみや汚れが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。洗浄剤は、成分や洗浄タイプによって使い分けましょう。
漂白活性化剤が配合された洗浄剤は黄ばみ汚れに効果があり、酵素が配合された洗浄剤は食べかす由来のタンパク質汚れを分解します。
つけ置きタイプは、製品や汚れ具合に応じて5〜30分程度つけておく必要があります。泡タイプやスプレータイプは、1~5分ほどで洗浄可能です。外出する際に使いたい場合は、泡タイプやスプレータイプがよいでしょう。
マウスピースを乾燥させる
洗浄後、マウスピースをすぐに装着しない場合はマウスピースを自然乾燥させてください。乾燥機などに入れるとマウスピースが変形する可能性があるので避けてください。
また、マウスピースは透明なので紛失しやすいです。マウスピースを保管する場所は決めておきましょう。
インビザラインのマウスピースを洗うときに注意すること
マウスピースは薄く柔らかいので、破損しやすいです。洗浄する際は以下の点に注意してください。
60度以上のお湯は使用しない
マウスピースを洗浄する際は、必ず水かぬるま湯を使ってください。マウスピースはプラスチックでできているため、60度以上のお湯で洗うと変形する可能性があります。煮沸消毒も厳禁です。
マウスピースは、治療計画に沿って患者さまの歯並びにぴったり合うように一つひとつ作製されています。少しでも変形すると歯が動かなくなることもあるので、洗浄する前に温度を確認してください。
高温にさらされるとマウスピースの変形につながるため、ドライヤーの温風で乾かしたり乾燥機に入れたりすることも避けましょう。
アルコール消毒はしない
マウスピースを除菌したい場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用してください。アルコールを使用すると、マウスピースの変形・変色につながることがあります。
マウスピースを傷つけない
マウスピースは柔らかく薄いため、表面が傷ついてしまうこともあります。歯ブラシを使って磨く時は、毛先が柔らかいもので優しく擦りましょう。
指でこすり洗いする際も力をいれすぎないように注意してください。傷がつくだけではなく、割れてしまうこともあります。
洗浄剤はマウスピース用のものを使用する
洗浄剤には入れ歯用もありますが、マウスピース用とは成分が異なります。必ずマウスピース用を選択してください。
入れ歯用の洗浄剤を使用すると、透明のマウスピースが白濁する可能性があります。
研磨剤入りの歯磨き粉は使用しない
研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると、マウスピースの表面に傷がつく可能性があります。インビザラインのマウスピースは1〜2週間で交換するため、歯磨き粉を使用しなければならないほど汚れることは基本的にありません。
汚れが気になるときは洗浄剤を使用するなど、歯磨き粉の使用は避けたほうがよいでしょう。
インビザラインのマウスピースを洗う頻度
インビザライン矯正のマウスピースは、毎食後に洗浄することが推奨されています。食事の際には必ず外すので、その際に洗浄すると清潔な状態を維持できるでしょう。
外出の際に綺麗に洗浄できないことがあったとしても、少なくとも1日1回はしっかりとお手入れしてください。十分に洗浄できていない状態でマウスピースを装着した時は、洗浄できる環境になった時点で歯磨きとマウスピースの洗浄を行いましょう。
しかし、毎食後しっかりと洗浄するのは難しい方が多いのではないでしょうか。その場合は、就寝前のお手入れを徹底するよう意識してください。
就寝中は唾液の分泌量が減って虫歯や歯周病のリスクが高まります。丁寧に洗浄して、これらのリスクを避けましょう。
また、通常の水洗いや歯ブラシによる洗浄に加えて、定期的に洗浄剤を使用するとより清潔に保てます。洗浄剤の使用頻度は製品によって異なりますが、1週間に1〜2回程度のものが多いでしょう。使用方法も製品によって異なるので、説明書に従って使ってください。
まとめ
インビザライン矯正を滞りなく進めて理想の歯並びを得るためには、マウスピースを正しく管理することが非常に重要です。面倒に感じることもあるかもしれませんが、虫歯や歯周病のリスク、治療期間の延長などを避けるために正しい洗い方を理解して実践しましょう。
インビザライン矯正中に、マウスピースが傷ついたり破損したり、紛失したりなど、不測の事態が起きた場合はできる限り早めに歯科医院に相談してください。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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