2024.06.25更新
インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感をおぼえたときの対処法!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザライン矯正で歯並びを整えていると「歯並びは整ってきたけど噛み合わせに違和感がある」と感じる方が一定数います。歯並びを整えるためにインビザライン矯正をしているのに、なぜ噛み合わせに違和感をおぼえるのでしょうか。
今回は、インビザラインで噛み合わせも治療できるのか、噛み合わせが悪くなる原因や噛み合わせに違和感をおぼえたときの対処法などについて解説します。
正しい噛み合わせとは?
正しい噛み合わせとはどのような状態のことを指すのでしょうか。具体的には、以下の状態を指します。
・上下の歯の正中線が一致している
・上の歯が下の歯を3分の1程度覆っている
・上の前歯が下の前歯より2~3mm前に出ている
・上下の奥歯がしっかりと噛み合っている
・軽い力で口を閉じることができる
上記の状態でない場合、噛み合わせに問題があると考えられるでしょう。悪い噛み合わせをそのままにしておくと、食べ物を上手く噛み切れなくなったり顎の関節に負担がかかったりする可能性があります。
また、噛み合わせが悪いことが原因で特定の歯に強い負荷がかかり、歯周病や虫歯を招くことも考えられるでしょう。
インビザラインでは噛み合わせも治療できる?
インビザライン矯正では、噛み合わせの治療も可能です。矯正治療は歯並びだけでなく嚙み合わせも整えるので、インビザライン矯正によって噛み合わせが悪くなることは基本的にはありません。
しかし、中にはインビザライン矯正を開始してから「噛み合わせが悪くなった」と感じる方もいます。歯を動かすことによって、矯正前とは噛み合わせが変化することが原因のひとつとして考えられるでしょう。
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる原因
インビザライン矯正中、噛み合わせに変化が生じる原因はさまざまです。ここでは、噛み合わせが悪くなる原因について解説します。
矯正による歯の移動
インビザライン矯正を開始すると、マウスピースによって力が加わることで歯が少しずつ移動していきます。そのため、噛み合わせは日々変化するでしょう。
歯が移動する過程で、一時的に噛み合わせが悪くなったと感じる可能性は十分に考えられます。多くの場合は、矯正が完了するころには正常な噛み合わせになっているでしょう。
インビザラインの矯正期間が終了したにもかかわらず、噛み合わせが悪いと感じるようであれば、歯科医院へ相談しましょう。
マウスピースの装着時間が不足している
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じる原因のひとつとして、マウスピースの装着時間が不足していることが考えられます。インビザラインでは、1日20~22時間以上マウスピースを装着する必要があります。
装着しない時間が長い場合は、治療計画通りに歯を動かすことができません。日常的にマウスピースの装着時間が不足していると、噛み合わせが悪くなる可能性が高いでしょう。
マウスピースを正しく装着できていない
マウスピースを正しく装着できていない場合も、噛み合わせに影響することがあります。インビザラインのマウスピースが正しく装着できていない場合、マウスピースが浮いて歯に適正な力をかけることができません。
インビザラインのマウスピースは、患者さまの歯並びにぴったり合うように作製されています。歯とマウスピースをしっかりと密着させなければ、十分な効果を発揮できず、噛み合わせに問題が生じることも考えられるでしょう。
マウスピースが変形・破損している
インビザライン矯正に用いられるマウスピースは、薄く柔らかい素材でできています。そのため、変形や破損が生じやすいという特徴があります。
例えば、マウスピースを装着したまま食事をしたり、正しくない方法で無理やり外したりすると、マウスピースが変形したりヒビが入ったりすることも考えられるでしょう。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も、マウスピースの破損や変形のリスクが高いです。
変形・破損したマウスピースをそのまま装着していても歯に適正な力はかからず、噛み合わせに影響を及ぼすかもしれません。変形・破損したマウスピースを装着し続けると、歯ぐきや粘膜を傷つける恐れもあるため、早めに歯科医院を受診してください。
インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感をおぼえたときは
インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感をおぼえたときは、どのように対処したらよいのでしょうか。
様子をみる
インビザライン矯正中に歯が移動した際、一時的に噛み合わせが悪くなったと感じることがあります。ほとんどの場合は、歯並びが整えば噛み合わせも自然と改善されるでしょう。
特に、マウスピースを外した直後は噛み合わせに違和感を覚えやすいです。ある程度時間が経過すれば気にならなくなることも多いです。
インビザライン治療が完了した後も噛み合わせが悪いと感じる場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
正しい装着時間や装着方法を守る
マウスピースの装着時間や装着方法が守られていないことが原因で噛み合わせに問題が生じている場合には、歯科医師の指示通りに装着すれば解決できる可能性があります。
マウスピースが浮く場合、チューイーを使用することも解決方法のひとつです。チューイーとは、インビザライン矯正のマウスピースをしっかりと歯にフィットさせるための補助道具です。
チューイーを全ての歯で均等に噛むことにより、歯にマウスピースをしっかりと密着させられるでしょう。
特に、インビザライン矯正を始めて間もない時期や、マウスピースを交換したばかりの時期にはマウスピースが浮きやすいです。装着時にはチューイーを使用して、マウスピースを歯としっかり密着させるようにしましょう。
マウスピースを調整・修理する
インビザライン矯正のマウスピースが変形・破損している場合には、必ず歯科医院を受診してください。変形や破損が生じたマウスピースを装着していても、治療計画通りに歯を動かすことができません。歯ぐきや粘膜を傷つけてしまうことも考えられます。
傷ついた粘膜の炎症が悪化した場合には、矯正治療を一時的に中断しなければならない可能性もあるでしょう。マウスピースが変形・破損したら、歯科医院で調整や修理を受けましょう。場合によってはマウスピースの作り直しが必要になります。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正において必要とされるマウスピースの装着時間や、装着方法を守っているのに「噛み合わせが悪くなった」と感じることもあるかもしれません。様子をみれば落ちつくこともありますが、違和感が強い場合には我慢せず歯科医師へ相談してください。
治療計画通りに歯が動いているかどうかは、歯科医師が確認しなければわかりません。何らかの問題が原因で噛み合わせの違和感が生じている可能性もあるので、歯科医師のチェックを受けると安心でしょう。
まとめ
インビザライン矯正は、歯並びと噛み合わせの両方を整えるための治療です。そのため、インビザライン矯正が原因で噛み合わせが悪くなることは基本的にはありません。
しかし、歯を動かしている途中の段階では噛み合わせに違和感を覚えることもあります。多くの場合、矯正治療が終了して歯並びが整えば、噛み合わせも自然と整うでしょう。
また、マウスピースの正しい装着時間や装着方法が守られていなかったり、マウスピースが変形・破損したりしている場合も、治療計画通りに歯が動かず噛み合わせに問題が生じる可能性があるでしょう。
すぐになくなる違和感であれば問題ありませんが、強い違和感が続く場合、我慢して過ごす必要はありません。気になることがあれば、早めに歯科医院へ相談するようにしてください。
インビザラインを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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