2023.11.21更新
セラミックの歯は何年もつ?寿命を縮める原因と長持ちさせる方法!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
見た目がよく自然な美しさが続くので、セラミック歯を選ぶ方は少なくありません。セラミック歯を検討中の方は「何年もつ?」「セラミックは劣化するの?」など、疑問に思うことがあるでしょう。
今回は、セラミックの寿命について解説します。寿命を縮める原因や長持ちさせるコツもご紹介するので、セラミック治療に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
セラミックの歯は何年もつ?
セラミック歯は10年以上もつといわれています。保険適用の治療で使用する材料の場合、寿命は5年程度です。セラミック歯の寿命が非常に長いことがわかるでしょう。
しかし、セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や寿命が異なります。本項目では、それぞれのセラミックの特徴や寿命をまとめました。
オールセラミックは何年もつ?
オールセラミックは、10〜15年もちます。オールセラミックとは、100%セラミックで作られた詰め物・被せ物です。天然歯の色調・透明感・艶を再現できるので、人工歯と気づけない場合もあります。
オールセラミックは経年劣化しにくいことが特徴です。ほとんど変色しないので、治療時の美しさを長く維持できます。金属アレルギーの心配がなく、安全に使用できることも特徴でしょう。
ただし、すべてセラミックでできているので、衝撃には強くありません。硬い食べ物を噛んだときや、何らかの衝撃を受けたときに、欠ける可能性があるでしょう。
メタルボンドは何年もつ?
メタルボンドは8年程度もちます。メタルボンドとは、金属にセラミックを焼き付けて作った被せ物です。
セラミックに比べると審美性が劣るものの、内側が金属なので強度が高いです。歯ぎしり・食いしばりの癖がある方にも使用できるでしょう。噛む力が強い奥歯にも使用できます。
ただし、金属を使用しているため、金属イオンが溶け出して金属アレルギーを発症する可能性があります。また、金属が劣化するため、ほかのセラミックに比べると寿命が短いです。
ジルコニアセラミックは何年もつ?
ジルコニアセラミックは、10〜15年もちます。ジルコニアは、人工ダイヤモンドともよばれるほど非常に硬い素材です。
高い強度を誇りながら、審美性に優れていることが特徴でしょう。劣化・変色しにくいので、美しい状態を保てます。
非常に強度が高いですが、金属を使用していないため、金属アレルギーの心配はありません。
セラミックの歯が長持ちする理由
セラミックの歯は10〜15年もちますが、金属やレジンなどの詰め物・被せ物の寿命は5年ほどです。セラミックの歯には保険が適用されないので費用が高くなりますが、その分長持ちするのです。
セラミックの歯が長持ちする理由を解説します。
表面がなめらかである
セラミックは、表面が非常になめらかです。汚れが付きにくく、歯ブラシなどで簡単にケアできます。
金属やレジンは、セラミックに比べると汚れが付着しやすいです。特に金属は、唾液と反応して静電気を帯びることがあります。
人体に影響を与えるほどではありませんが、汚れが付着しやすいでしょう。そのため、注意して口腔ケアをしなければなりません。
劣化しにくい
セラミックは金属やレジン(プラスチック)に比べると、劣化しにくいことも特徴です。金属やレジンは、治療当初はきれいに見えても経年劣化します。
素材が溶け出す、欠けるなど、使い続けるとトラブルが発生するでしょう。気がつかないうちに段差ができ、汚れが溜まって虫歯や歯周病を発症することも少なくありません。
セラミックは劣化しにくいため、しっかりとケアできている場合は、二次虫歯や歯周病を発症にくいのです。
変色しにくい
セラミックは、金属やレジンに比べて変色しません。装着したときとほとんど同じ色合いをキープできるのです。
金属の被せ物は、金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむリスクがあります。レジンは吸水性があるので、年月が経過すると黄ばみます。コーヒーなど、色の濃い飲食物の影響も受けやすいでしょう。
特に、前歯が変色すると見た目が気になり、再治療したいと感じる方が少なくありません。セラミックは治療当初の色調を長く維持できるので、再治療したいと感じることはないでしょう。
天然歯や身体との適合がよい
セラミックは、天然歯や身体との適合がよいため、口腔内に馴染みます。天然歯としっかりと密着するため、装着後にすき間ができにくく、二次虫歯を防げるでしょう。
一方、金属の被せ物や詰め物は、金属アレルギーを発症するリスクがあります。「金属の詰め物をしていたけど、金属アレルギーになったから再治療になった」という方もいます。
詰め物・被せ物に問題がなくても、健康上の問題で長く使えないことがあるのです。
セラミックの歯の寿命を縮める原因
保険適用の素材に比べてセラミック歯は長くもつとはいえ、破損する可能性や再治療が必要になる可能性はあります。セラミックの歯の寿命を縮める主な原因は、以下のとおりです。
食いしばりや歯ぎしりの癖
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合、セラミックの歯に過度な力がかかります。破損する原因になるでしょう。
食いしばりや歯ぎしりをした際に歯にかかる力は、体重の5〜10倍程度、強い部分では30倍程度といわれています。セラミック歯の強度や耐久性が優れているとはいえ、食いしばりや歯ぎしりの力がかかると破損するリスクが高くなるでしょう。
虫歯や歯周病になる
セラミック歯は、汚れが付きにくくケアしやすい素材ですが、まったく汚れないわけではありません。口腔ケアが十分にできていない場合は、虫歯や歯周病を発症するリスクが高くなります。
セラミックの下が虫歯になった場合、詰め物・被せ物を除去して再治療しなければなりません。セラミックの下は視認できないので、気づかないうちに虫歯が進行し、歯を失う可能性もあるでしょう。
セラミックの歯を長持ちさせる方法
セラミック歯を選択する場合は、高額な費用を支払わなければなりません。できるだけ長く使用したいと思う方が多いでしょう。
セラミックの歯を長持ちさせるための方法は、以下のとおりです。
口腔ケアを丁寧に行う
セラミックの歯を長持ちさせるには、口腔ケアをしっかりと行うことが重要です。上述したとおり、正しい口腔ケアを行わなければ虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを用いて口腔ケアを行いましょう。
しかし、ご自身では丁寧に磨いているつもりでも、磨き残しが生じていることがあります。磨き方には癖があるので、同じ部分を磨き残している可能性も考えられます。
歯科医院で正しい歯磨き方法を指導してもらいましょう。
定期検診を受ける
定期検診で、歯やセラミック歯の状況を確認することも重要です。噛み合わせが強い部分がある、同じ部分を磨き残している、接着剤が劣化しているなど、ご自身では気づけないことを教えてもらえるでしょう。
定期検診を受けていれば、トラブルが起きていても迅速に対処できます。
食いしばりや歯ぎしりの癖を改善する
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、改善しましょう。食いしばりや歯ぎしりは、セラミック歯が破損するだけでなく、顎関節症の原因にもなるからです。
歯科医師の診断に基づいて、マウスピースを作る、噛み合わせを調整するなど、適切に対処しましょう。日中意識があるときに食いしばる癖がある場合は、気をつけて改善してください。
まとめ
セラミック歯は、10〜15年もつとされています。保険適用の治療で使用する素材に比べて長持ちし、経年劣化もほとんどありません。天然歯に近い見た目をキープできるため、食事も会話も楽しめるでしょう。
セラミック歯を長く使用するためには、正しい口腔ケアを行うこと、定期検診を受けること、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することなどが不可欠です。セラミックの歯を装着したあとも、歯科医師やスタッフとよい関係を築いて健康な口腔内をキープしましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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