2024.10.15更新

子どもが虫歯になりやすい理由!進行レベル別の治療方法や防ぐ方法

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

虫歯で歯が痛い子供

子どもの歯である乳歯は、大人と比較して虫歯になりやすいとされています。乳歯のうちから虫歯になると、永久歯の歯並びの悪化や変色といった悪い影響を及ぼす可能性もあります。

子どもの歯を虫歯から守るためにはどのような対策が必要なのか、疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、子どもが虫歯になりやすい理由や進行別の治療法、虫歯を防ぐ方法について解説します。

子どもが虫歯になりやすい理由

ドーナッツを食べている子供

子どもの歯である乳歯は、永久歯と比較して虫歯になりやすいとされています。主な原因として、歯磨きや間食といった習慣や、歯の構造が挙げられます。

子どもの虫歯の原因を理解して適切に対処を行うこと、がむし歯の予防につながります。

エナメル質が薄い

乳歯は、永久歯とよりもエナメル質が薄いです。エナメル質は、歯の内部を保護したり細菌やウイルスから歯を守ったりする役割を持つ組織です。

そのため、エナメル質が薄い乳歯はむし歯になりやすいのです。

歯磨きに慣れていない

歯磨きがうまくできないことで口の中に食べかすが残ると、虫歯のリスクが高まります。特に、小さい子どもは手先があまり器用ではなく、歯磨きを十分にできません。

虫歯菌は食べかすや磨き残しをエサにして増殖していくため、虫歯を予防するためには正しい歯磨きで汚れを取り除かなければなりません。お子様だけで十分に磨けないことが多いので、10〜12歳頃までは仕上げ磨きが必要とされています。

糖分を好む

甘いお菓子や飲料といった、糖分の多い食品を食べると虫歯のリスクが高まります。クッキーやチョコレート、ジュースなど、甘い飲食物を好むお子様が非常に多いことも、子どもが虫歯になりやすい理由と言えるでしょう。

食事の回数が多い

子どもは体が小さく、1日3回の食事では十分な栄養・エネルギーを摂取できないことが少なくありません。特に子どもは成長が著しいため、3回の食事とは別で1日1〜2回、補食が必要とされています。

しかし、長い時間口の中に糖分が留まると、虫歯のリスクが高まるのです。食後は口内が酸性に傾きますが、唾液の働きによって徐々に中和されていきます。食事の回数が多いと中和が間に合わず、酸性の時間が長く続くため虫歯になりやすくなります。

子どもの虫歯の特徴

虫歯になった子供

子どもの虫歯の特徴を確認しましょう。

進行が速い

子どもの虫歯は、大人よりも進行が早いのが大きな特徴です。また、初期段階の場合には痛みが少ないことも多く、進行するまで虫歯に気づかないケースもあります。

虫歯になっても歯が白い

子どもの乳歯が虫歯になった場合、黒く変色するのではなく白く濁ることが多いです。歯の表面のエナメル質が酸によって溶けることで、白く濁った色になります。

虫歯は黒いというイメージを持っている方が多いため、見過ごされる原因になりやすいです。

神経まで達しやすい

乳歯は、大人の歯に比べて虫歯への抵抗力が弱いという特徴があります。エナメル質が薄いため進行しやすく、悪化すると神経まで達するリスクが高いでしょう。

永久歯に影響を及ぼす

乳歯が虫歯になると、永久歯に悪い影響を及ぼす可能性があります。具体的には、歯並びが悪くなったり、永久歯が変色したりするリスクがあります。永久歯の発育が十分に進まない恐れもあるので、いつか抜ける乳歯の虫歯も予防することが重要です。

子どもの虫歯の治療方法[進行レベル別]

虫歯治療を受けている子供

子どもの虫歯は、進行度に応じて治療法が変化していきます。

虫歯が進行すればするほど、治療期間が長くなって通院回数が多くなっていきます。最悪の場合には抜歯が必要になる可能性もあります。

虫歯になってしまった場合には、できる限り早期に治療を始めることが重要です。

C0(虫歯になりかけの状態)

C0の虫歯は、感染している部分が浅く特別な治療を必要としません。正しいブラッシングやフロスによって汚れを落としたり、フッ素を塗布して虫歯の進行を止めたりする治療を中心に行います。

また、歯科医院でのケア・治療だけでなく、唾液の分泌量を増やすことも効果的です。よく噛んで食べる必要がある食材を与えるなど、工夫してみましょう。

 C1(エナメル質に虫歯がある状態)

エナメル質に虫歯が進行すると、虫歯がある箇所をドリルで削って詰め物をするという治療を行います。レジンを詰めて治療するのが一般的です。

この段階であれば、1日で治療が終了する場合もあります。

C2(虫歯が象牙質に達している状態)

C2の状態でも、基本的には虫歯部分を削って、削った部分を補うという治療を行います。

ただし、虫歯が象牙質まで達している場合、歯を削る量が多くなります。より広範囲を削って詰め物を行うため、治療の負担が増加する可能性があります。

 C3(虫歯が神経に達している状態)

虫歯が神経まで達すると、激しい痛みが生じて日常生活に支障をきたすようになります。この場合、根管治療が必要になるでしょう。神経を抜いた後には、被せ物を装着して歯を補います。

子どもの歯の場合、神経の一部を残して子どもの再生力を利用して治療するケースもあります。

 C4(歯冠が崩壊した状態)

虫歯が歯の根元まで達すると、神経が死んで痛みを感じなくなります。このまま放置すると、歯茎が膿み強い痛みを感じたり、口内環境が悪化したりします。

虫歯がこの段階まで進行すると、抜歯を行うことが多いです。

子どもの虫歯を防ぐ方法

歯磨きをしている子供

子どもの虫歯を防ぐためには、日ごろの食生活に気をつけて適切なケアを続けることが重要です。食事管理や正しい歯磨きは小さな子供だけでは徹底できないので、保護者の方の協力が不可欠でしょう。

食生活に気を付ける

子どものむし歯を防ぐためには、間食の内容やタイミングに気を付ける必要があります。特に、砂糖を含んだおやつや飲み物をだらだらと食べていると、口内に長時間糖分が残るので虫歯になりやすいです。

間食をする時間を決めて、だらだら食べないように気をつけましょう。また、寝る前の間食を控えたり、糖分が残りやすい飴やチューイングキャンディなどのお菓子を避けたりすることも重要です。

適切な歯磨きを行う

正しい歯磨きの習慣を身に付けることが、虫歯のリスクを減らすために重要です。口の大きさに合う歯ブラシを使用して、歯の表面だけでなく歯と歯の間や歯茎など隅々まで丁寧にブラッシングしましょう。

小さい子どもが一人で歯磨きを行うのは難しいため、仕上げ磨きを行うことも虫歯予防につながります。

フッ素を塗布する

フッ素を塗布することで、歯のエナメル質を強化できます。生活習慣や口内の状態に合わせて、3ヶ月に1回を目安にフッ素塗布を受けましょう。

また、フッ素入りの歯磨き粉を日常のケアに取り入れることも虫歯予防に効果的です。

定期検診を受ける

定期的に歯科医院を受診することで、セルフケアでは除去できない汚れを除去したり、虫歯の早期発見に繋げられたりします。定期検診では正しい歯磨き方法の指導も行われるので、普段のケアの質を高めることにもつながるでしょう。

まとめ

虫歯がなく笑顔の子供

子どもの歯である乳歯は、永久歯と比較して虫歯になりやすいとされています。主な原因として、永久歯よりもエナメル質が薄いことや歯磨きを上手に行えないこと、栄養補給のために間食の習慣があることが挙げられます。

子どもの虫歯は白く濁るだけで見た目では分かりづらかったり、進行が早いなどの特徴があります。気づかないうちに神経まで達している可能性もあり、最悪の場合には抜歯が必要になることも考えられます。

日ごろから食生活に気を付け、定期検診を受けて虫歯を早期に発見・治療を行うことが重要です。

子どもの虫歯が気になる方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。

投稿者: きたむら歯科経堂

2024.10.08更新

歯のブリッジ治療とは?メリット・デメリット、費用や寿命をわかりやすく解説!

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

歯のブリッジ治療イメージ

何らかの理由で歯を失ったときの治療法のひとつに、ブリッジがあります。歯のブリッジ治療とは一体どのような治療方法なのか疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、歯のブリッジ治療とはどのような治療法か解説します。ほかの治療方法と比較したブリッジのメリットやデメリット、費用、ブリッジを長持ちさせる方法などについても解説しますので、失った歯を補う治療法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯のブリッジ治療とは

歯のブリッジ

歯のブリッジ治療とは、むし歯や歯周病、怪我などで失った歯を補うための治療方法の一つです。失った歯の両隣の歯を削って、橋渡しをするように連結した人工歯を取り付けます。

歯がないまま放置すると、食べ物が噛みにくくなるだけでなく、隣接する歯が隙間を埋めようと倒れてきたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりして、歯並びや噛み合わせが変化する恐れがあります。そのため、ブリッジなどの治療法で歯を補う必要があるのです。

ブリッジは両隣の歯を土台として使用するため、両隣にむし歯や歯周病などを患っていない健康な歯であることが治療の条件になります。

歯のブリッジ治療のメリット

歯のブリッジ治療のメリットイメージ

歯をブリッジにするとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、歯のブリッジ治療のメリットについて解説します。

・使用する素材によっては保険が適用される
・入れ歯よりもしっかり噛める
・着脱の必要がない
・治療期間が短い

それぞれくわしく解説します。

使用する素材によっては保険が適用される

ブリッジ治療に使用する素材によっては、保険が適用されます。保険が適用される素材を選択することで費用を抑えることが可能です。

ただし、セラミックなどの見た目が良く、耐久性のある素材を選ぶと、保険が適用されないので注意が必要です。

入れ歯よりもしっかり噛める

ブリッジは、土台となる両隣の歯に人工歯を固定するため、しっかり噛めるようになります。入れ歯のようにグラグラしたり、硬い食べ物が噛めなかったりするということはないでしょう。

着脱の必要がない

着脱の必要がない点もブリッジのメリットです。ブリッジは土台となる両隣の歯に接着剤で固定するため、入れ歯のように外して洗浄したりなどの特別なケアは不要です。

治療期間が短い

ブリッジの一般的な治療期間は1〜2ヶ月程度で、2〜3回程度の通院で治療が完了するケースが多いでしょう。インプラントの治療期間は3ヶ月〜1年程度といわれているため、ブリッジは治療期間が短い方法だといえます。

歯のブリッジ治療のデメリット

歯のブリッジ治療のデメリットイメージ

一方で、歯のブリッジ治療には、以下のようなデメリットがあります。

・両隣の歯に負担がかかりやすい
・歯を複数本失っていると治療できないことがある
・汚れが溜まりやすい

それぞれくわしく解説します。

両隣の歯に負担がかかりやすい

ブリッジのデメリットは、両隣の歯に負担がかかりやすいという点です。ブリッジ治療では両隣の健康な歯を削る必要があります。

また、失った歯の代わりに両隣の歯を土台として使用するため、咀嚼をするときに負担がかかりやすく、歯の寿命が短くなる可能性があります。大きく削った歯は、健康な歯に比べて脆くなるため、むし歯などが進行しやすくなる可能性もあるでしょう。

歯を複数本失っていると治療できないことがある

ブリッジは、両隣の歯を土台として使用するため、連続して複数本の歯を失っていると治療できないことがあります。その場合は、インプラントや入れ歯などのほかの治療方法を検討しなければいけないでしょう。

汚れが溜まりやすい

ブリッジは構造上、人工歯とその下の歯茎の部分に汚れが溜まりやすいです。人工歯部分がむし歯になる心配はありませんが、汚れが溜まると歯茎に炎症が起こったり、土台となる歯がむし歯になったりする恐れがあります。

歯のブリッジ治療の費用

歯のブリッジ治療の費用イメージ

歯のブリッジ治療の費用は、保険診療か自費診療かで異なります。また、選ぶ素材によっても大きく異なります。

保険が適用されるブリッジ治療には、奥歯に金属、前歯に硬質レジン前装冠という白い素材が使用されます。費用は奥歯の場合で1万円〜2万円程度、前歯の場合であれば2万円〜3万円程度が相場です。

一方で、自費診療のブリッジ治療は費用が高額になりますが、セラミックなどの審美性や機能性が高い素材を選択できます。費用は25万円〜50万円程度が相場です。

ブリッジの寿命と長持ちさせるポイント

歯ブラシと歯磨き粉

使用する素材によっては、保険が適用され費用を抑えやすいことがわかりましたが、すぐに使用できなくなると治療費がかさむことになるでしょう。ブリッジの平均寿命は、使用方法やお口の状態によって異なりますが、一般的に7〜8年程度といわれています。

しかし、適切なケアを怠ると寿命が短くなる可能性があるのです。

では、ブリッジを長持ちさせるためにはどうしたらいいのでしょうか。ブリッジをできる限り長く使用するためのポイントは、以下のとおりです。

・しっかり歯磨きをする
・定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
・ナイトガードを使用する

それぞれくわしく解説します。

しっかり歯磨きをする

ブリッジは人工歯と歯茎との間に汚れが溜まりやすいため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。ブリッジ付近の歯茎が歯周病になったり、土台となる両隣の歯がむし歯になったりすると、人工歯を一度外して治療をしなければならないケースがあります。

むし歯や歯周病を防ぎ、ブリッジを長く使用するためには、ブリッジの周辺に汚れが溜まらないように日頃からしっかりと歯磨きをすることが重要です。

人工歯と歯茎の間には歯間ブラシを使用するとよいでしょう。歯間ブラシを使用することで、歯ブラシでは磨ききれない部分に付着した汚れも除去できます。また、毛先が小さいタフトブラシを使用すると、歯ブラシが届きにくい奥歯もしっかり磨けます。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける

ブリッジの寿命を延ばすためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも重要です。

丁寧な歯磨きを心がけていても、すべての汚れを落としきることは難しいといわれています。歯科医院でのメンテナンスでは、ブリッジに異常がないか確認するだけでなく、専用の機械や器具を使ってふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去していきます。

歯科医院で歯の細かい部分に付着した汚れをきれいに除去してもらうことで、むし歯や歯周病予防に繋がり、ブリッジを長く使用できる可能性が高まるでしょう。

ナイトガードを使用する

ブリッジに強い力がかかると、破損する恐れがあります。そのため、日常的に歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、ナイトガードを使用することが推奨されます。

ナイトガードとは、就寝中に装着するマウスピースです。就寝中にナイトガードを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによって加わる力を分散させることができ、天然の歯とブリッジを守ることにつながります。

ナイトガードは多くの歯科医院で作成できます。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、一度歯科医院で相談するといいでしょう。

まとめ

歯のブリッジを持っている人

歯のブリッジ治療とは、失った歯を補う治療方法の一つです。使用する素材によっては保険が適用されることや、しっかり噛めるようになること、治療期間が短めであることなどがメリットとして挙げられます。

一方で、両隣の歯を削らなければいけない点や汚れが溜まりやすい点はデメリットといえるでしょう。

歯を補う治療法にはブリッジのほかにインプラントや入れ歯があります。それぞれのメリットとデメリットを比較したうえで、ご自身に合うものを選択してください。

ブリッジ治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。

投稿者: きたむら歯科経堂

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