2024.10.22更新
予防歯科とは?何をするの?費用と保険適用についても解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「歯の治療は痛いしお金がかかる」と、通院するのをためらう方もいるのではないでしょうか。
しかし、歯の問題が重症化すると、治療にかかる費用や期間が増えることになります。また、見た目に自信がなくなったり、好きなものが食べにくくなったり、日常生活に支障をきたす場合もあるでしょう。
予防歯科は、虫歯や歯周病の発生を抑え、歯の健康維持のために有効な手段です。
この記事では、予防歯科の内容や費用、保険適用の可否について解説します。メリットやデメリットもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
予防歯科とは
予防歯科とは、虫歯や歯周病などのトラブルを未然に防ぎ、歯の健康寿命を長くするための取り組みです。従来の治療は症状が出てから行うのが主流でしたが、予防歯科は普段から歯の健康を保つために積極的に歯科医院を受診します。
海外では予防歯科の考え方が一般的になっており、近年では、日本でも予防歯科に力をいれる歯科医院が増えてきました。
予防歯科では何をするの?
予防歯科では、プロフェッショナルケアとセルフケアの2つを組み合わせることで、虫歯や歯周病を予防します。ここからは、プロフェッショナルケアとセルフケアの内容をご紹介します。
プロフェッショナルケア
以下で、歯科医院で行うプロフェッショナルケアの内容について詳しく解説します。
検査
まず、予防歯科ではお口の中の検査を行います。歯科医師がお口の中を見て、虫歯・歯周病の有無や歯周ポケットの深さ、歯茎や噛み合わせの状態などを確認します。他にも、歯の動揺や割れ・欠けがないかなどの確認も行われるでしょう。
必要に応じて、レントゲン撮影をする場合もあります。健康なときのお口の中の状態を知っておくことで、問題が起こった際にすぐに気づいて対処できるのです。
スケーリング
予防歯科では、歯の表面や歯周ポケットにたまった歯石を専用器機で取り除く、スケーリングと呼ばれる処置が行われます。歯垢を放置すると石灰化して歯石になりますが、セルフケアでは除去できません。
歯石は口内トラブルの原因になるため、歯科医院でしっかり除去してもらうことが重要なのです。スケーリングを定期的に受けることで口腔内の健康を維持し、虫歯や歯周病を防げるでしょう。
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、専門的なクリーニングのことです。専用の機器や研磨剤を使用して、セルフケアでは取り除けない汚れや細菌の塊(バイオフィルム)を除去します。
PMTCでは、歯の表面を滑らかにして汚れや細菌が再び付着しにくい状態を保ちます。また、飲食物やタバコによる着色汚れも取り除けるため、審美性の向上も期待できるでしょう。
歯磨き指導
虫歯や歯周病を防ぐためには、歯科衛生士による歯磨き指導も重要です。予防歯科では、歯科衛生士が患者様の歯の状態に合わせて、適切な歯ブラシの選び方や歯磨きのやり方、歯間ブラシやフロスの使い方などを丁寧に指導します。
歯磨き指導を受けるとセルフケアの質が向上し、口腔内の健康を長期にわたって保つことにつながるでしょう。
フッ素塗布
フッ素は、歯質を強化して虫歯になりにくくする作用があります。特に、歯が柔らかい乳歯や生えて間もない永久歯には、フッ素による予防は有効です。
汚れや歯石をしっかり取り除いた歯にフッ素を塗布することで、フッ素の効果を最大限に発揮できます。フッ素の効果は約3~4ヶ月程度持続するため、その期間内に再度歯科医院を受診して塗布してもらうと良いでしょう。
シーラント
シーラントは、歯の溝を歯科用プラスチックで埋めて虫歯を予防する処置です。歯の溝には歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすやプラークが溜まりやすいです。シーラントで溝を埋めれば、歯垢や食べカスがたまりにくくなるのです。
また、歯を強くするフッ化物が含まれている場合が多く、歯の再石灰化を促進するため虫歯予防に高い効果が期待できるでしょう。
特に、生えたばかりの6歳臼歯や乳歯の奥歯は、歯の溝が深く虫歯になりやすいです。シーラントが予防に非常に有効です。
通常は予防のために行う処置は保険適用外ですが、6〜12歳のお子様であれば保険適用でシーラントを受けられます。
セルフケア
予防歯科では、歯科医院でのプロフェッショナルケアに加えて、自宅でのセルフケアもしっかり行うことが大切です。
毎日のケアを疎かにして磨き残しが生じると、汚れや歯垢が蓄積して細菌が繁殖します。虫歯や歯周病の原因になるため、歯の汚れを毎日しっかり落として口腔内を清潔に保つことが重要です。
特に、就寝中は唾液の分泌量が減るので、お口の中が乾き細菌が増えやすい状態になります。寝る前の歯磨きをしっかり行い、細菌の量をできるだけ抑えましょう。
また、食生活の改善も予防歯科には欠かせません。糖分の摂取を控えたり、栄養バランスの取れた食事をしたり、口腔内の健康を保ちましょう。
食生活の改善は、口腔内だけでなく全身の健康にもつながります。バランスの取れた食事を心がけ、適切な食習慣を続けることで長く健康な歯を保てるでしょう。
予防歯科の費用と保険適用について
以前は、予防歯科は基本的には保険適用外の自由診療でした。健康保険の制度は病気の最低限の治療をカバーするもので、予防歯科は病気になる前の診療なので治療ではないと考えられていたからです。
しかし、2020年4月の診療報酬改定によって、虫歯予防も治療の一環という考えに変わり、保険が適用されるケースも出てきました。予防歯科の保険適用の条件は、大きくわけて以下の2つです。
- すでに虫歯や歯周病がある
- 口腔管理体制強化加算の基準を満たしている
虫歯や歯周病は、進行を抑えることが重要です。重症化すると治療の難易度が高くなるため、予防処置が必要と判断された場合は保険が適用されます。
また、治療を行う歯科医院が、口腔管理体制強化加算という基準を満たしていることも予防歯科に保険が適用される条件です。
予防歯科にかかる費用は、保険診療の3割負担の場合、1回3,500円程度が目安とされています。自由診療の場合の目安は、1回5,000円〜2万円程度です。
自由診療は治療費を歯科医院で自由に決めることができ、歯科医院によって費用が異なるため、事前に確認しましょう。
予防歯科のメリット・デメリット
ここからは、予防歯科のメリットとデメリットを解説します。両方をしっかり理解しておきましょう。
メリット
予防歯科のメリットは、以下のとおりです。
虫歯や歯周病を未然に防げる
予防歯科に定期的に通うことで、虫歯や歯周病を未然に防げます。初期の虫歯や歯周病は自覚症状がほとんどなく、気づいた時には進行しているケースも少なくありません。
予防歯科では、虫歯や歯周病になりにくい口内環境を作れます。また、定期的に歯科医院を受診していれば、虫歯や歯周病になった場合でも早期に発見して治療できるのです。
将来の治療費を抑えられる
予防歯科は、将来かかるかもしれない高額な治療費の抑制が期待できるでしょう。虫歯や歯周病は、症状が進行するほど治療が複雑になって通院回数が増え、治療費も高くなります。
しかし、予防歯科で定期的に歯科医院を受診していれば、万が一トラブルが発生しても症状が軽いうちに発見・対処できます。予防歯科で口内の健康を維持することで、将来かかる治療費用の負担を減らせる可能性があるのです。
全身疾患のリスクを軽減できる
予防歯科で虫歯・歯周病予防を行えば、さまざまな病気のリスクを軽減できます。
虫歯や歯周病の細菌が歯茎から血管に入り全身を巡ると、心臓や脳の疾患などを引き起こす可能性があります。そのため、虫歯や歯周病の予防をすることで、全身疾患のリスクの低減につながるのです。
また、近年では歯が残っている本数が多いほど、健康寿命が長くなるということが明らかになってきました。健康な歯があることで食べ物をしっかり噛めて脳の血流が増え、全身の健康につながるのです。
デメリット
予防歯科のデメリットは、定期的に通院する必要があることでしょう。患者さまによって多少異なりますが、一般的に約3ヶ月に1回、年に3〜4回程度の通院が必要とされています。
虫歯や歯周病の予防に不可欠なことを理解していても、通院時間の確保が必要だったり費用の負担が増加したり、通い続けるのが難しいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、虫歯や歯周病になると治療費がかかり、重症化している場合は費用や通院の負担が大幅に増加します。予防歯科を続けることで、結果的に将来的な治療の負担を減らせる可能性が高くなるため、受けたほうが良いでしょう。
まとめ
予防歯科では、虫歯や歯周病にかからないためのケアを行い、健康な歯を維持するためのサポートが行われます。定期的な通院で将来かかるかもしれない治療費を軽減でき、病気のリスクも抑えられるのがメリットです。
ただし、保険適用外になる場合もあるので、事前に歯科医院に相談しましょう。歯の健康を長く保つためにも、予防歯科を検討してみてはいかがでしょうか。
予防歯科を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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