2024.11.19更新
インプラントの費用内訳を詳しく解説!費用が高い理由や負担を抑える方法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物などをすることで失った歯を補う治療方法です。外科処置が必要となるものの、天然歯に近い噛み心地や自然な見た目が再現できるなど、数多くのメリットがあります。
しかし「インプラント治療の費用は高いと聞くけど、実際どれくらいかかるの?」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラント治療の費用や治療費用の内訳、インプラントの治療費用が高額になる理由について解説します。費用負担を軽減する方法もご紹介するので、インプラント治療の費用に関する疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの費用
インプラントは、基本的には健康保険が適用されず自由診療となります。
ただし、病気や事故などにより顎骨が欠損した場合など、特定のケースにおいては保険が適用されることがあります。該当する可能性がある方は、保険適用できるか主治医に確認してみましょう。
失った歯を補う方法には、インプラントの他にも入れ歯やブリッジなどがありますが、それらと比べるとインプラントの費用は高額になることが多いです。一般的な費用相場は1本あたり30万円から50万円程度とされています。
この費用にはインプラント自体の費用のほか、手術の費用なども含まれています。
インプラントはさまざまなメーカーから販売されており、販売価格はメーカーによって異なります。費用は治療箇所や本数、治療の難易度によっても変動するでしょう。
また、自由診療の費用は歯科医院ごとに自由に設定されるため、同じような治療内容や素材であっても一律ではありません。
インプラントの費用内訳
ここでは、インプラント治療の流れとともに、治療費用の内訳を解説します。
初診・診断
インプラント治療を始めるには、まずは口腔内や顎の骨の状態を確認するための精密検査を受ける必要があります。CTスキャンやレントゲン撮影などを使用して精密検査を行い、顎の骨量や歯茎の状態、インプラントを埋入する位置などを正確に把握します。
特に、顎骨の状態を3次元で把握できるCTスキャンは、より安全な手術を行うための重要な役割を果たします。
これらの検査結果に基づいて治療計画を立て、それに沿って治療を進めていきます。精密検査の費用相場は、1万円〜3万円程度です。
インプラント埋入手術
インプラント体を顎骨に埋め込む手術費用は、インプラント体や手術に使用する麻酔などの費用もいれて、1本あたり20万円から30万円程度が相場です。
麻酔は局所麻酔を使用することが一般的ですが、恐怖心が強い方には静脈内鎮静法や全身麻酔を選択できることもあります。その場合、追加費用が発生するでしょう。
インプラント体自体の費用は15万円から25万円程度で、生体適合性が高いチタンなどの素材が使用されています。手術の方式によっては、インプラント体とアバットメントが一体化したものが用いられることもあります。
また、インプラントを埋め込むのに十分な量の骨がない場合は、インプラント体を埋入する前に骨を増やす処置が必要で、10万円から20万円程度の追加費用が発生します。
2次手術
インプラント体の埋入後、顎の骨とインプラント体がしっかり結合するのを待ちます。その期間を経て、インプラント体と上部構造とを連結させるためのパーツであるアバットメントを装着する2次手術を行います。
アバットメントの費用の相場は5万円〜10万円程度です。
上部構造の作製
型取りをして上部構造である人工歯を作製し、アバットメントの上に装着します。人工歯には、セラミックやジルコニアなどの様々な素材があり、それぞれ特徴と費用が異なります。
例えば、目に付きやすい前歯には、天然歯のような色や透明感が再現できるセラミックが使用されることが多いです。噛む力が強くかかる奥歯には、強度のあるジルコニアなどが使用される傾向にあるでしょう。
人工歯の費用は10万円から15万円程度ですが、目立ちやすい前歯のほうが奥歯より審美性が高く高品質な素材が求められます。そのため、奥歯より若干高くなる傾向にあるでしょう。
術後のメンテナンスや定期検診
インプラントは、手術が完了した後も定期的なメンテナンスが必要です。インプラント自体は人工物なので、虫歯になる心配はありません。
しかし、インプラントを支える周囲の組織が炎症を起こす、インプラント周囲炎が発生するリスクがあります。インプラント周囲炎は、進行すると最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあるため、定期的にメンテナンスを受けて予防しなければなりません。
定期検診でメンテナンスを欠かさず受ければ、インプラント周囲炎などの様々なトラブルが起こるリスクを最小限に抑え、インプラントの寿命を延ばすことができます。
メンテナンスでは、クリーニングや噛み合わせのチェックなどが行われるのが一般的です。
メンテナンスの頻度は、一般的には3〜6ヶ月に1回程度が目安とされています。患者様によっては、1〜2ヶ月に1回の頻度でのメンテナンスが必要なこともあるので、歯科医師の指示に従いましょう。
メンテナンスの費用は、1回あたり3,000円〜5,000円程度が相場です。
インプラントの費用が高いのはなぜ?
インプラントの費用が高い理由は、さまざまです。例えば、インプラントは高度な技術と豊富な経験が必要な治療なため、技術料がかかることが費用を高くしている要因として考えられるでしょう。
インプラント体そのものが高価であることも、インプラントの費用が高くなる原因の一つです。
インプラント体は顎の骨に埋め込んで使用するため、使用される材料は高品質であることが求められます。高品質な材料はその分価格も高額なため、治療費も高くなるのです。
さらに、治療の精度を向上させ、患者様の安全性を確保するために必要なCTスキャンやマイクロスコープなどの設備の導入や維持にかかる費用も、治療費に影響を与えます。
また、上述のとおり、インプラント治療は審美性や機能性の向上が主な目的のため、基本的には保険適用外の自由診療です。自由診療なため全額自己負担なことも、費用が高くなる理由の一つに挙げられます。
ただし、条件を満たせば保険が適用されるケースもあるので、ご自身が条件に当てはまるかどうか、歯科医院で相談してみましょう。
インプラントの費用負担を抑える方法
インプラント治療は、工夫次第で費用負担を抑えることができます。インプラントの費用負担を抑える方法は、以下のとおりです。
医療費控除を活用する
インプラント治療は、医療費控除の対象となる可能性があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、確定申告を行えば一部の費用が所得税から還付される制度のことです。
治療費自体が安くなるわけではありませんが、実質的な負担を軽減することができます。申請には領収書が必要なので、きちんと保管しておきましょう。
分割払いやデンタルローンを利用する
歯科医院によっては分割払いやデンタルローンが導入されている場合があります。一度に高額の治療費を支払うのが難しい場合、これらを利用することで一度にかかる出費を低減し、支払いの負担を軽減できるでしょう。
ただし、デンタルローンは利息によって総額が増えるので、注意が必要です。ご自身にあった支払い方法を選択し、無理なく治療を続けられるようにしましょう。
複数の歯科医院で見積もりを取る
先述したように、インプラントの費用は歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で見積もりを取り比較することで、費用を抑えられるかもしれません。
ただし、極端に安価な場合は、品質の低い素材を使用しているなどの可能性もあります。費用だけでなく、設備や治療内容なども考慮し、信頼できる歯科医院を選択することが重要です。
治療方法を検討する
インプラント治療は、1本の欠損歯に対し1本のインプラントを埋入するのが一般的です。そのため、欠損歯が多い場合は多くのインプラントを埋入しなければならず、費用面だけでなく身体的にも患者様の負担が大きくなります。
しかし、インプラントには、欠損歯すべてにインプラント体を埋入しない治療方法もあります。例えば、数本のインプラントを埋入して連結した人工歯を装着する方法や、埋入した数本のインプラントにアタッチメントを付けて入れ歯を装着したりする方法が挙げられます。
症例や歯科医院によって対応できるかどうかは異なるので、歯科医師に治療方法をしっかり相談することが大切です。
まとめ
インプラント治療の費用は、治療内容や使用する素材によって大きく異なります。失った歯を補う他の治療方法よりもインプラントは高額な治療ですが、その分天然歯のような自然な見た目や機能性、耐久性などを得られる点は大きなメリットです。
また、治療費自体を安くするのは難しいですが、医療費控除やデンタルローンなどを活用することで、費用負担を軽減できるかもしれません。複数の歯科医院を比較して、信頼できる歯科医院で治療を受けることも大切です。
インプラントを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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