2024.09.24更新
奥歯に入れ歯が必要な理由!奥歯を失ったまま放置するリスクとは
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
奥歯は、食べ物をしっかり噛み砕くために非常に重要な役割を果たしています。虫歯や歯周病などで奥歯を失った場合、入れ歯などの適切な補綴処置を行わずに放置すると、多くのリスクを伴います。
見えない場所だからといって放置すると、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があるのです。
この記事では、奥歯に入れ歯が必要な理由と奥歯を失ったままにするリスク、入れ歯のメリット・デメリットや費用について解説します。
奥歯に入れ歯が必要な理由
奥歯に入れ歯が必要な理由は、以下の通りです。
噛む力を分散できる
奥歯は、食べ物を噛み砕く際に重要な役割を果たしています。そのため、咀嚼の際には強い噛む力がかかり続けています。
奥歯を失った状態で噛むと、前歯や他の歯に過度な負担がかかり、歯並びの乱れや歯の損傷を引き起こす可能性があります。入れ歯を入れることで、噛む力が適切に分散されるようになります。
他の歯への負担を軽減でき、寿命をのばすことにもつながるのです。
他の歯への影響を防ぐ
奥歯がない状態が長期間続くと、隣接する歯がその空間に傾いたり、対合歯(噛み合う歯)が伸びたり、歯列全体に悪影響を及ぼすことがあります。口腔内のバランスが崩れ、歯周病や他の歯の損傷リスクが高まる可能性があります。
奥歯の入れ歯は、他の歯を正しい位置に保つためにも重要です。
発音や顔の形にも影響する
奥歯がなくなると、舌の位置や口腔内の空間が変化するため、発音しづらくなることがあります。また、頬の筋肉が衰えやすくなり、顔の形が変わる可能性もあります。
入れ歯を装着することで、発音や見た目に関する問題も解決できます。
全身の健康への悪影響が懸念される
奥歯を失ったまま放置すると、食べ物を十分に噛むことができず胃腸への負担が増大します。栄養の吸収が悪くなり、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
奥歯を入れ歯で補えば、食事をしっかり噛むことができ健康的な生活を送れます。
奥歯の入れ歯の種類
奥歯に入れ歯を入れる際、選べる入れ歯にはさまざまな種類があります。素材や装着方法によって、使用感や価格も異なります。
ここでは、主な奥歯の入れ歯の種類について詳しく解説します。
プラスチック製の入れ歯
保険が適用されるプラスチック製の入れ歯は、安価に作れるのが特徴です。プラスチック素材なので見た目や耐久性は劣りますが、コストパフォーマンスに優れています。
厚みがあるため、装着感に違和感を覚えることがあります。
金属床義歯
金属床義歯は、金属を使って床を薄く作った入れ歯です。強度が高く、長期間使用できる耐久性を持っています。薄いため装着時の違和感を軽減できます。
熱伝導性が良く、食べ物や飲み物の温度を感じやすいこともメリットでしょう。
自費診療のため、費用が高額になることがデメリットです。一度破損すると修理が難しいことがあるため、注意して取り扱わなければなりません。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使用しない、特殊な樹脂で作られた入れ歯です。見た目が自然で、他人から入れ歯だと気づかれにくいのが特徴です。金属のバネがないため、装着感も良好です。
自費診療なので費用が高額になること、プラスチック製よりもやや壊れやすいことがデメリットとして挙げられます。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーは、インプラントを数本埋め込み、その上に装着する入れ歯です。インプラントで固定されるため安定感が非常に高く、通常の入れ歯よりも強固にフィットします。
他の入れ歯と比較すると咀嚼力も強く、硬い食べ物も問題なく食べられるでしょう。また、入れ歯がずれたり外れたりする心配がありません。
インプラントを埋入する手術が必要なため治療期間が長いこと、費用が高額になることがデメリットです。
奥歯を失ったまま放置するリスク
奥歯を失ったまま放置すると、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。以下に、奥歯を失ったままにすることで生じるリスクについて詳しく解説します。
咀嚼機能が低下する
奥歯を失ったままにすると、食べ物をしっかり噛み砕くことが難しくなり、咀嚼機能が低下します。特に、硬い食べ物や繊維質の多い食材を食べることが難しくなり、食事の選択肢が限られる可能性があります。
また、噛む力が低下すると十分に咀嚼せず飲み込むようになるため、胃腸の負担が増し消化不良や胃もたれの原因にもなることがあります。
他の歯へ負担がかかる
奥歯がない状態を放置すると、他の歯に余計な負担がかかります。残った歯で噛もうとするため、前歯や反対側の奥歯に負担が集中します。この結果、他の歯がすり減ったり、歯周病が進行したりするリスクが高まります。
歯が欠けたり折れたりする可能性もあり、口腔内全体の健康を損なうことにつながるのです。
顎の骨が痩せる
歯がなくなると顎の骨が刺激を受けなくなり、徐々に吸収されて痩せてしまいます。特に、奥歯を失った場合、顎の骨が痩せるスピードが速い傾向があります。
顎の骨が痩せると、顔の輪郭が変わったり、老けた印象を与えたりすることがあります。また、顎の骨が痩せると、将来的にインプラントを希望しても治療を選択できなくなる可能性があります。
噛み合わせが悪化する
奥歯を失うと、噛み合わせのバランスが崩れて他の歯が移動することがあります。失った歯の隣の歯や反対側の歯が動いて傾くなど、歯列が乱れることがあります。
全体の噛み合わせが悪化し、頭痛や顎関節症につながる恐れがあります。
発音や会話に支障をきたす
奥歯は、発音においても重要な役割を果たしています。奥歯を失うと正確な発音ができなくなり、会話がスムーズに進まなくなることがあります。
特に、さ行やた行などの発音が難しくなることがあり、コミュニケーションに支障をきたすかもしれません。
奥歯を入れ歯にするメリット・デメリット
奥歯を失った場合、咀嚼や発音などに大きな影響を与えるため何らかの方法で補う必要があります。中でも入れ歯は、最も一般的な治療法といえるでしょう。
奥歯を入れ歯で補うメリット・デメリットを確認しましょう。
奥歯を入れ歯にするメリット
奥歯を入れ歯にするメリットは、以下の通りです。
咀嚼機能が回復する
奥歯に入れ歯を装着する最大のメリットは、咀嚼機能が回復することです。奥歯は食べ物を噛み砕く際に非常に重要な役割を担っており、失うと咀嚼機能が大幅に低下するのです。
入れ歯を使用することで、しっかりと食べ物を噛み砕けるようになり消化を助けることができます。栄養の吸収が改善され、全体的な健康にも良い影響を与えます。
噛み合わせが改善される
奥歯がない状態では、噛み合わせが不安定になり他の歯や顎に余計な負担がかかります。入れ歯を装着することで噛み合わせが正常に戻れば、他の歯や顎にかかる負担を軽減することが可能です。
また、噛み合わせが整えば顎関節症のリスクも軽減されます。
発音が向上する
奥歯がないと、特定の言葉の発音が難しくなることがあります。入れ歯を装着することで口腔内の構造が安定し、正しい発音を取り戻せます。
見た目が改善される
奥歯は見えづらい位置にありますが、それでも見た目に影響を与えます。入れ歯を使用することで、歯の欠損部分が補われ口元の形が整います。
奥歯を入れ歯にするデメリット
奥歯を入れ歯にするデメリットは、以下の通りです。
違和感や不快感がある
入れ歯は異物であるため、初めて装着すると違和感や不快感を覚える方が多いです。奥歯に装着する場合、食べ物が詰まったり発音がしづらく感じることがあるかもしれません。
慣れるまで時間がかかることも多く、最初の数週間は違和感に悩む方が珍しくありません。
メンテナンスが必要
入れ歯は定期的なメンテナンスが必要です。食べ物のカスが詰まりやすいため、毎日しっかりと清掃することが求められます。
また、長期間使用していると入れ歯のフィット感が失われてきます。定期的に歯科医院で調整・修理が必要になることがあります。
顎の骨が痩せるリスクある
入れ歯は歯根がないため、噛む力が顎の骨に伝わらず、顎の骨が徐々に痩せていくことがあります。顎の骨が痩せると入れ歯が合わなくなり、調整や作り直しが必要になる場合があります。
奥歯の入れ歯の費用目安
奥歯の入れ歯を作る際の費用は、使用する素材や治療の範囲、保険の適用有無によって大きく異なります。以下に、それぞれの費用目安を紹介します。
<奥歯の入れ歯の費用目安>
種類 |
費用 |
---|---|
保険適用の入れ歯(レジン) |
数千円から2万円程度 |
金属床義歯 |
約10万〜20万円 |
ノンクラスプデンチャー |
約10万〜30万円 |
インプラントオーバーデンチャー |
30万円以上 |
まとめ
奥歯は重要な役割を担っており、失った場合には食事の際に他の歯や顎に大きな負担がかかります。また、奥歯を失ったまま放置すると、隣接する歯が移動したり、顎の骨が痩せたりするリスクがあるため早期の対応が重要です。
入れ歯には保険適用のものや自費診療のものがあり、それぞれ費用や素材、耐久性に違いがあります。それぞれの特徴をよく理解し、歯科医師と相談しながら選択しましょう。
奥歯の入れ歯治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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