2024.06.11更新
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)は治せる?治療期間や費用を紹介
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「すきっ歯が気になるのだけど、インビザラインで治せるの?」「すきっ歯を放っておくとどうなるの?」「すきっ歯を治すための費用はどれくらいなの?」とお悩みではありませんか。
インビザラインは、審美性の高さや痛みの少なさから人気を集めている治療法です。すきっ歯の治療にも効果がありますが、歯並びの状況によってはインビザラインでの矯正が難しい場合もあります。
本記事では、すきっ歯になる原因や放置するリスクに加えて、すきっ歯を治療するメリット・デメリットについても詳しく解説します。すきっ歯の治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
すきっ歯(空隙歯列)とは
すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間がある状態を指していて、正式名称は空隙歯列といいます。歯列全体にすき間がある空隙歯列(くうげきしれつ)と、前歯の間にすき間がある正中離開(せいちゅうりかい)という2種類があります。
放置しておくとすきっ歯が悪化する可能性が高いため、早めに歯科医院を受診しましょう。
すきっ歯(空隙歯列)になる原因
すきっ歯になる原因は、以下の4つが考えられます。
・歯が通常よりも少ない・多い
・上唇小帯の異常
・頬杖をついている
・舌や下唇を噛むクセがある
それぞれ解説します。
歯が通常よりも少ない・多い
通常であれば、成人の歯は上下で28本、親知らずがある場合は最大で32本生えています。
しかし、人によっては生まれつき歯の本数が少ない方や多い方がいらっしゃいます。歯の本数が少なくても顎のサイズは変わらないので、歯と歯の間のすき間が大きくなり、すきっ歯になるのです。
通常よりも多く生える歯を過剰歯と言いますが、過剰歯もすきっ歯の原因になり得ます。過剰歯を避けるように他の歯が生えるため、過剰歯の周辺に隙間ができる可能性があります。
過剰歯は歯茎に埋まったまま生えてこないこともあるため、すきっ歯の原因になっているとご自身では気付けないことも少なくありません。
上唇小帯の異常
歯ぐきと上唇をつなぐ筋のことを上唇小帯(じょうしんしょうたい)といいます。上唇小帯が過度に発達して上の前歯と前歯の間に入り込むと、すきっ歯になる可能性があります。
上唇小帯が邪魔で歯みがきがしにくかったり、入れ歯や被せ物をうまく装着できなかったりする場合は、切除を検討する必要があるでしょう。
頬杖をついている
頻繁に頬杖をつくクセがあると、あごや奥歯に負荷がかかって全体の歯並びが悪化し、すきっ歯になることがあります。また、頬杖をつくと姿勢が悪くなり、口呼吸の原因にもなります。口呼吸が続くと、口周りの筋肉のバランスが悪化して歯並びが乱れることがあります。
頬杖をつくクセがある場合は、すきっ歯や姿勢が悪化する前に早めに改善しましょう。
舌や下唇を噛むクセがある
舌を前歯の裏に押し当てるクセや下唇を噛むクセがある場合も、すきっ歯の原因になります。前歯の内側から常に舌で押し続けていると、徐々に歯が動き出っ歯やすきっ歯になるのです。
また、下唇を噛むことで前歯が外側に押されると、すきっ歯の原因となります。
すきっ歯(空隙歯列)をそのままにするリスク
以下、すきっ歯を放置することで起こりうる3つのリスクについて解説します。
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
・噛み合わせが悪くなる
・発音に支障をきたす
それぞれ解説します。
むし歯や歯周病のリスクが高くなる
すきっ歯のままだと、歯と歯の間に食べかすが詰まりやすいため虫歯のリスクが高まります。また、除去できなかった汚れから細菌が繁殖し、歯周病になる可能性も高いです。
噛み合わせが悪くなる
すきっ歯を放置すると、噛み合わせが悪くなることがあります。噛み合わせが悪いと食べものをうまく噛めずに、あごの筋肉が発達しにくくなります。その結果、歯並びが悪化し、すきっ歯になる可能性が高くなるのです。
また、噛み合わせが悪くなると、肩こりや頭痛などの原因にもなります。
発音に支障をきたす
すきっ歯は、歯と歯の間から空気が漏れることで発音や滑舌に悪影響を及ぼすことがあります。とくに、サ行やタ行の発音が不明瞭になることが多く、発音の悪さが原因でコミュニケーションに支障をきたす可能性があります。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)は治療できる?
結論からお伝えすると、インビザラインですきっ歯は治療できます。
ただし、すき間が大きすぎる場合や歯の本数が不足している場合は、インビザラインでは改善できないこともあります。その場合、歯科医師からワイヤー矯正やセラミック治療など、ほかの矯正治療を提案されることもあるでしょう。
お口の状態によって選択できる治療法は異なりますので、歯科医師に相談することが重要です。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正するメリット
ここでは、インビザラインですきっ歯を矯正するメリットをご紹介します。
・治療中でも目立たない
・ワイヤー矯正に比べ痛みや違和感が少ない
・矯正装置の取り外しができる
それぞれ解説します。
治療中でも目立たない
従来のワイヤー矯正では金属製の矯正装置を使用するため、口を開けると目立ちます。そのため、矯正治療を諦めていた方も多いのではないでしょうか。
インビザラインは透明なマウスピースを使用する矯正治療のため、目立ちにくく周囲の目を気にせずに治療を受けられます。
ワイヤー矯正に比べ痛みや違和感が少ない
ワイヤー矯正は歯を締めつけて動かすため、痛みを感じることが多いです。インビザラインはマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、痛みや違和感が少ないことが特徴です。
痛みが苦手な方でも、安心して矯正治療を進めることができるでしょう。
矯正装置の取り外しができる
インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。そのため、ブラケットに食べかすが溜まりやすいワイヤー矯正に比べ、口内を清潔に保ちやすいでしょう。
ケアさえ怠らなければ、インビザラインでむし歯になる可能性は低いといえます。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正するデメリット
インビザラインですきっ歯を矯正するメリットは多くありますが、デメリットも少なからず存在します。主なデメリットは、以下の2つです。
・マウスピースを長時間装着する必要がある
・治療できない症例がある
マウスピースを長時間装着する必要がある
インビザラインで使用するマウスピースは、1日に20時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと、治療計画通りに歯が動きません。
また、装着し忘れたりマウスピースをなくしたりすると、治療計画が長引く可能性が高いため自己管理能力が必要です。自己管理が苦手な方は、インビザライン以外の矯正方法が適している場合もあるでしょう。
治療できない症例がある
インビザラインは、すきっ歯をはじめとするさまざまな症状に対応できますが、すべての症例に対応できるわけではありません。すき間が広すぎる場合や、骨格に問題がある場合などは、ワイヤー矯正や外科手術が必要になることもあります。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正する際の期間
インビザライン矯正ですきっ歯を治療する際の治療期間は、全体矯正か部分矯正かによって異なります。目安は以下のとおりです。
・部分矯正:2か月〜1年程度
・全体矯正:1年〜3年程度
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正する際にかかる費用
インビザライン矯正ですきっ歯を治療する場合の費用の目安は、以下のとおりです。
・部分矯正:10万円〜70万円
・全体矯正:60万円〜120万円
歯科医院によっては、治療費のほかにカウンセリング料や精密検査料がかかる場合があります。詳細な費用については、治療開始前に歯科医師に確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、インビザラインですきっ歯は矯正可能なのか解説し、すきっ歯の矯正にかかる治療期間や費用をご紹介しました。
すきっ歯は、歯と歯の間にすき間がある状態です。放置すると噛み合わせが悪化したり、発音に支障をきたしたりするリスクがあります。舌で歯を押したり頬杖をついたりするクセがある場合、すきっ歯が悪化する可能性が高いのでクセは早めに改善しましょう。
インビザライン矯正は目立ちにくく痛みも少ないため、矯正治療に不安がある方でも安心して治療を受けられます。すきっ歯の悩みや不安を抱えているなら、まずは歯科医院でカウンセリングを受けましょう。
インビザライン矯正でのすきっ歯の治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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