2024.06.11更新
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)は治せる?治療期間や費用を紹介
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「すきっ歯が気になるのだけど、インビザラインで治せるの?」「すきっ歯を放っておくとどうなるの?」「すきっ歯を治すための費用はどれくらいなの?」とお悩みではありませんか。
インビザラインは、審美性の高さや痛みの少なさから人気を集めている治療法です。すきっ歯の治療にも効果がありますが、歯並びの状況によってはインビザラインでの矯正が難しい場合もあります。
本記事では、すきっ歯になる原因や放置するリスクに加えて、すきっ歯を治療するメリット・デメリットについても詳しく解説します。すきっ歯の治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
すきっ歯(空隙歯列)とは
すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間がある状態を指していて、正式名称は空隙歯列といいます。歯列全体にすき間がある空隙歯列(くうげきしれつ)と、前歯の間にすき間がある正中離開(せいちゅうりかい)という2種類があります。
放置しておくとすきっ歯が悪化する可能性が高いため、早めに歯科医院を受診しましょう。
すきっ歯(空隙歯列)になる原因
すきっ歯になる原因は、以下の4つが考えられます。
・歯が通常よりも少ない・多い
・上唇小帯の異常
・頬杖をついている
・舌や下唇を噛むクセがある
それぞれ解説します。
歯が通常よりも少ない・多い
通常であれば、成人の歯は上下で28本、親知らずがある場合は最大で32本生えています。
しかし、人によっては生まれつき歯の本数が少ない方や多い方がいらっしゃいます。歯の本数が少なくても顎のサイズは変わらないので、歯と歯の間のすき間が大きくなり、すきっ歯になるのです。
通常よりも多く生える歯を過剰歯と言いますが、過剰歯もすきっ歯の原因になり得ます。過剰歯を避けるように他の歯が生えるため、過剰歯の周辺に隙間ができる可能性があります。
過剰歯は歯茎に埋まったまま生えてこないこともあるため、すきっ歯の原因になっているとご自身では気付けないことも少なくありません。
上唇小帯の異常
歯ぐきと上唇をつなぐ筋のことを上唇小帯(じょうしんしょうたい)といいます。上唇小帯が過度に発達して上の前歯と前歯の間に入り込むと、すきっ歯になる可能性があります。
上唇小帯が邪魔で歯みがきがしにくかったり、入れ歯や被せ物をうまく装着できなかったりする場合は、切除を検討する必要があるでしょう。
頬杖をついている
頻繁に頬杖をつくクセがあると、あごや奥歯に負荷がかかって全体の歯並びが悪化し、すきっ歯になることがあります。また、頬杖をつくと姿勢が悪くなり、口呼吸の原因にもなります。口呼吸が続くと、口周りの筋肉のバランスが悪化して歯並びが乱れることがあります。
頬杖をつくクセがある場合は、すきっ歯や姿勢が悪化する前に早めに改善しましょう。
舌や下唇を噛むクセがある
舌を前歯の裏に押し当てるクセや下唇を噛むクセがある場合も、すきっ歯の原因になります。前歯の内側から常に舌で押し続けていると、徐々に歯が動き出っ歯やすきっ歯になるのです。
また、下唇を噛むことで前歯が外側に押されると、すきっ歯の原因となります。
すきっ歯(空隙歯列)をそのままにするリスク
以下、すきっ歯を放置することで起こりうる3つのリスクについて解説します。
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
・噛み合わせが悪くなる
・発音に支障をきたす
それぞれ解説します。
むし歯や歯周病のリスクが高くなる
すきっ歯のままだと、歯と歯の間に食べかすが詰まりやすいため虫歯のリスクが高まります。また、除去できなかった汚れから細菌が繁殖し、歯周病になる可能性も高いです。
噛み合わせが悪くなる
すきっ歯を放置すると、噛み合わせが悪くなることがあります。噛み合わせが悪いと食べものをうまく噛めずに、あごの筋肉が発達しにくくなります。その結果、歯並びが悪化し、すきっ歯になる可能性が高くなるのです。
また、噛み合わせが悪くなると、肩こりや頭痛などの原因にもなります。
発音に支障をきたす
すきっ歯は、歯と歯の間から空気が漏れることで発音や滑舌に悪影響を及ぼすことがあります。とくに、サ行やタ行の発音が不明瞭になることが多く、発音の悪さが原因でコミュニケーションに支障をきたす可能性があります。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)は治療できる?
結論からお伝えすると、インビザラインですきっ歯は治療できます。
ただし、すき間が大きすぎる場合や歯の本数が不足している場合は、インビザラインでは改善できないこともあります。その場合、歯科医師からワイヤー矯正やセラミック治療など、ほかの矯正治療を提案されることもあるでしょう。
お口の状態によって選択できる治療法は異なりますので、歯科医師に相談することが重要です。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正するメリット
ここでは、インビザラインですきっ歯を矯正するメリットをご紹介します。
・治療中でも目立たない
・ワイヤー矯正に比べ痛みや違和感が少ない
・矯正装置の取り外しができる
それぞれ解説します。
治療中でも目立たない
従来のワイヤー矯正では金属製の矯正装置を使用するため、口を開けると目立ちます。そのため、矯正治療を諦めていた方も多いのではないでしょうか。
インビザラインは透明なマウスピースを使用する矯正治療のため、目立ちにくく周囲の目を気にせずに治療を受けられます。
ワイヤー矯正に比べ痛みや違和感が少ない
ワイヤー矯正は歯を締めつけて動かすため、痛みを感じることが多いです。インビザラインはマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、痛みや違和感が少ないことが特徴です。
痛みが苦手な方でも、安心して矯正治療を進めることができるでしょう。
矯正装置の取り外しができる
インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。そのため、ブラケットに食べかすが溜まりやすいワイヤー矯正に比べ、口内を清潔に保ちやすいでしょう。
ケアさえ怠らなければ、インビザラインでむし歯になる可能性は低いといえます。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正するデメリット
インビザラインですきっ歯を矯正するメリットは多くありますが、デメリットも少なからず存在します。主なデメリットは、以下の2つです。
・マウスピースを長時間装着する必要がある
・治療できない症例がある
マウスピースを長時間装着する必要がある
インビザラインで使用するマウスピースは、1日に20時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと、治療計画通りに歯が動きません。
また、装着し忘れたりマウスピースをなくしたりすると、治療計画が長引く可能性が高いため自己管理能力が必要です。自己管理が苦手な方は、インビザライン以外の矯正方法が適している場合もあるでしょう。
治療できない症例がある
インビザラインは、すきっ歯をはじめとするさまざまな症状に対応できますが、すべての症例に対応できるわけではありません。すき間が広すぎる場合や、骨格に問題がある場合などは、ワイヤー矯正や外科手術が必要になることもあります。
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正する際の期間
インビザライン矯正ですきっ歯を治療する際の治療期間は、全体矯正か部分矯正かによって異なります。目安は以下のとおりです。
・部分矯正:2か月〜1年程度
・全体矯正:1年〜3年程度
インビザラインですきっ歯(空隙歯列)を矯正する際にかかる費用
インビザライン矯正ですきっ歯を治療する場合の費用の目安は、以下のとおりです。
・部分矯正:10万円〜70万円
・全体矯正:60万円〜120万円
歯科医院によっては、治療費のほかにカウンセリング料や精密検査料がかかる場合があります。詳細な費用については、治療開始前に歯科医師に確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、インビザラインですきっ歯は矯正可能なのか解説し、すきっ歯の矯正にかかる治療期間や費用をご紹介しました。
すきっ歯は、歯と歯の間にすき間がある状態です。放置すると噛み合わせが悪化したり、発音に支障をきたしたりするリスクがあります。舌で歯を押したり頬杖をついたりするクセがある場合、すきっ歯が悪化する可能性が高いのでクセは早めに改善しましょう。
インビザライン矯正は目立ちにくく痛みも少ないため、矯正治療に不安がある方でも安心して治療を受けられます。すきっ歯の悩みや不安を抱えているなら、まずは歯科医院でカウンセリングを受けましょう。
インビザライン矯正でのすきっ歯の治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.05.28更新
インビザライン矯正後の後戻りを防ぐ!原因と効果的な対策
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザラインをしても、元の歯並びに戻ることがあるって本当?」と疑問に思っていませんか。矯正してきれいになった歯並びが、元の歯並びに戻ることを後戻りといいます。
インビザラインは保険適用外の治療で費用が高額なので、治療の効果は保たれるのか不安に思う方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン後に後戻りする原因や、後戻りしないための対策などを解説します。ぜひ参考にしてください。
後戻りとは?
後戻りとは、矯正してきれいに整えた歯並びが元の歯並びに戻る現象のことです。インビザライン治療後も、後戻りが起こる可能性があります。
歯は歯周靭帯(ししゅうじんたい)と呼ばれる組織などによって、顎の骨とつながっています。矯正して歯の位置が変わると、歯周靭帯が歯を元の場所に戻そうとする力が働き、後戻りが起こるのです。
インビザラインで矯正をしても、歯並びが定着するまで固定しなければ後戻りが起こるでしょう。
インビザラインで後戻りは起こりやすい?
インビザラインだから後戻りが起こりやすいということはありません。どの矯正方法でも、歯は自然と元の位置に戻ろうとするため後戻りが起こります。後戻りを防ぐには、矯正治療後に歯を固定することが非常に重要でしょう。
矯正治療後の歯を十分に固定できていれば、後戻りするリスクは低いです。しっかり固定しているのに後戻りする場合は、治療計画やリテーナー(保定装置)に問題があるかもしれません。
インビザライン後に後戻りする原因
インビザライン後に後戻りする原因は、以下の通りです。
・リテーナーの装着時間が短い
・歯並びに影響する悪い癖がある
・虫歯や歯周病がある
・加齢による口内の変化
・無理な治療をした
・インビザライン矯正後に顎が成長した
それぞれ解説します。
リテーナーの装着時間が短い
インビザライン矯正後、リテーナーの装着時間が短いと後戻りが起こりやすいです。リテーナーとは保定装置とも呼ばれ、矯正治療できれいになった歯並びを保つために装着します。
リテーナーの装着時間が足りないと、歯周靭帯に牽引されて歯が元の位置に戻ろうとするのです。新しい歯並びが定着するまでは、歯科医院で指示された時間を守って装着することが大切です。
歯並びに影響する悪い癖がある
歯並びに影響を与えるような悪い癖があると、インビザライン矯正後に後戻りが起こる可能性があります。口呼吸や歯ぎしり、歯を舌で押すなどの口周りの癖のほか、頬杖をついたり、うつ伏せで寝たりする癖も、歯並びに影響することがあります。
インビザライン矯正を受けた方に限らず、上記のような癖は歯並びが悪くなる原因になります。矯正治療で歯並びが整っても、悪い癖が抜けていなければ徐々に元の歯並びに戻るでしょう。
虫歯や歯周病がある
虫歯や歯周病などの口腔トラブルは、インビザライン矯正後の後戻りにつながります。
虫歯や歯周病が進行すると、歯槽骨という顎の骨が溶け出します。顎の骨は歯の土台の役割を果たしているため、溶けると歯が不安定になります。少しの力が加わっただけで簡単に歯が動くため、後戻りしやすいのです。
加齢による口内の変化
加齢による口内の変化も、インビザライン矯正後の後戻りの原因になることがあります。
例えば、歳をとると歯茎が痩せて根本が見えてくることがあります。歯茎が痩せると歯を支える力が弱くなるので、若い方と比べると歯が動きやすいのです。
また、加齢とともに歯がすり減って噛み合わせが変化すると、一部にだけ力がかかって歯並びが崩れることがあります。
無理な治療をした
無理のある治療をすると、治療後に後戻りするケースがあります。歯を並べるスペースが不十分なのに抜歯をせずインビザライン矯正を行った場合などが挙げられます。
スペースが足りないまま無理に歯を移動させても、移動後の位置に安定しません。歯と歯が押し合い、元の位置に移動するのです。
インビザライン矯正後に顎が成長した
インビザライン矯正後に顎が成長すると、顎の成長に合わせて歯の位置が移動して後戻りする可能性があります。顎の骨は、通常20歳を超えると成長が止まります。
しかし、成長には個人差があるため20歳を超えても成長する場合もあるのです。また、インビザライン矯正後に親知らずが生えると、親知らずが奥から歯列を圧迫して後戻りすることもあります。
インビザライン後に後戻りしないためには
インビザライン矯正後の後戻りを防ぐには、以下の5つを心がけましょう。
・リテーナーの装着時間を守る
・歯磨きを丁寧に行う
・歯並びに影響する悪い癖を治す
・無理のない治療計画を立てる
・定期検診を受ける
それぞれ詳しく解説します。
リテーナーの装着時間を守る
インビザライン矯正で整えた歯並びを維持するために、リテーナーの装着時間を守りましょう。リテーナーには、綺麗に並べた歯をその位置に固定させる役割があります。
インビザライン矯正が完了した直後は、ただ歯が移動してきれい並んだだけの状態です。何も装着せずに過ごすと、元の場所に戻ろうとする力が働きます。そのため、リテーナーの装着時間が不十分だと簡単に後戻りするのです。
歯磨きを丁寧に行う
インビザライン矯正後に後戻りする可能性を低くするには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことも大切です。インビザライン矯正後の虫歯や歯周病は、後戻りの原因となります。
歯磨きを丁寧に行えば、口の中をより清潔に保てます。虫歯や歯周病になりにくいため、後戻りを予防することにつながるでしょう。
毎食後の歯磨きを徹底したり、歯ブラシ以外にフロスなどのケアグッズを使用したりするのが効果的です。
歯並びに影響する悪い癖を治す
歯並びに悪い影響を与える癖がある場合は改善しましょう。癖が治らないと、インビザライン矯正後の歯並びに影響を及ぼして後戻りする恐れがあります。
口呼吸や舌で歯の裏を押す、頬杖をついたりうつ伏せで寝たりする癖などが、歯並びに影響するとされています。後戻りを防ぐためにも、歯並びに影響する癖がある方は改善を心がけましょう。
無理のない治療計画を立てる
無理のある治療をすると、後戻りの原因となります。歯科医師とよく相談した上で、適切な治療計画を立てましょう。
不適切な計画で治療して後戻りした場合、インビザライン矯正にかけた時間とお金が無駄になるかもしれません。再度歯並びを整えるには、新たに治療計画を立て直して再治療する必要があります。
定期検診を受ける
インビザライン矯正終了後は、歯科医院で定期検診を受けると後戻りを予防できます。異常を早い段階で発見し、後戻りしないように適切な対策をとれるからです。
また、定期検診では、歯のクリーニングや歯磨きのアドバイスなども受けることができます。虫歯・歯周病予防の観点からも、定期検診は非常に重要です。
インビザライン後に後戻りした場合の対処法
注意していても、矯正治療後に後戻りすることはあります。ここでは、インビザライン矯正後に後戻りした場合の対処法について解説します。
歯科で相談する
後戻りしたからといってご自身で対応しようとするのはやめましょう。まずは歯科医院に相談してください。
間違った方法で対処すると、歯並びが悪化する恐れがあります。歯科医院で正しい対処法を教えてもらったり、適切な処置をしてもらったりする必要があります。
再度矯正治療を行う
後戻りが軽度の場合は、リテーナーや最後に使用したマウスピースを使用して改善できる可能性があります。
しかし、大きく後戻りしている場合は、再び矯正治療が必要になるでしょう。基本的には、インビザラインのマウスピースを再度装着して歯の位置を調整します。後戻りの程度によっては、ワイヤー矯正に切り替える可能性もあるでしょう。
また、歯を並べるスペースの不足により後戻りした場合は、抜歯やIPRを行ってスペースを確保してから、もう一度矯正治療を行うこともあります。医師とよく相談して治療方針を決めていきましょう。
まとめ
本記事では、インビザライン矯正後に後戻りする原因や、後戻りを防ぐ方法などを解説しました。リテーナーの装着時間や日々のお手入れを適切に行っていれば、矯正後に後戻りすることは基本的にありません。
定期検診に通っていれば、より確実に後戻りを防げます。後戻りしていることに気づいたら、まず歯科医院に相談しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.05.14更新
インビザライン矯正中に口内炎ができたらどうしたらいい?対処法を解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザラインは、装置が透明で目立たないという点が人気の矯正方法です。歯に目立つ装置をつけないので、従来の矯正方法と比較して違和感や痛みが少ないという特徴もあります。
とはいえ、歯に異物を装着するので、お口のトラブルが起きる可能性はあります。
今回は、インビザライン矯正中に口内炎ができた場合の対処法や、口内炎を予防する方法について詳しく解説します。
口内炎とは?
口内炎とは、口の中の粘膜に起こる炎症全てを指します。いくつか種類がありますので、ご紹介します。
アフタ性口内炎
最も多く見られる口内炎です。境界がはっきりとした表面が白色、もしくは黄白色の小さい潰瘍で、周りが赤色になった状態です。
頬の内側・舌・唇の裏・歯ぐきにできやすく、痛みがあり食べ物がしみます。放っておいても1〜2週間程度で自然に治ります。
ストレス・寝不足・栄養不足などによる免疫力の低下が主な原因で、口の中にできた傷に細菌やウイルスなどが感染すると悪化します。女性の場合、生理前や妊娠中など、ホルモンバランスが乱れる時期にもアフタ性口内炎ができやすいです。
カタル性口内炎
物理的な刺激によって起こる口内炎です。口の中の粘膜が赤くなったり、水疱やひび割れなどの症状が見られます。アフタ性口内炎のようにはっきりと目立つわけではなく、全体的に赤く腫れるので口内炎だと気がつかない場合もあります。
刺激の強い食べ物がしみたり、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
入れ歯や矯正装置、食べ物などの物理的な刺激によって傷ができ、そこで細菌が繁殖することが原因です。疲れている時や風邪をひいている時など、免疫力が低下した際に発症しやすくなります。
ウイルス性口内炎
ウイルスが原因で起こる口内炎です。子供に多いのが特徴で、免疫力が低下している際に発症しやすいです。
激しい痛みや発熱・倦怠感などが現れるため、小児科を受診しましょう。
カンジダ性口内炎
カンジダというカビの一種が口腔内で増殖して起こる炎症です。頬の内側や唇の裏側に、白い薄皮ができるのが特徴です。剥がれた部分は赤くなり、周囲も赤く腫れることがあります。
免疫力の低下や薬の服用により、常在菌のバランスが崩れることで発症しやすくなります。
インビザライン矯正中に口内炎ができる原因とは?
インビザライン矯正中にできる口内炎は、カタル性口内炎が多いでしょう。一般的に発症頻度の高い、アフタ性口内炎ができることもあります。
インビザラインは従来からあるワイヤー矯正と比較して、粘膜部分に装置が触れにくいため、矯正中に口内炎になる頻度は低いでしょう。インビザラインの他にもマウスピース矯正のブランドはありますが、インビザラインのマウスピースは特に粘膜に触れる部分が少ないです。
とはいえ、口内炎に全くならないわけではありません。インビザライン矯正中に口内炎ができてしまう原因は、以下の通りです。
・マウスピースの縁が粘膜に当たる
・アタッチメントが粘膜に当たる
・口腔内やマウスピースが汚れている
・免疫力が低下している
それぞれ解説します。
マウスピースの縁が粘膜に当たる
インビザラインのマウスピースは、一人一人のお口の状態に合わせて作られています。
しかし、マウスピースの形態などにより、縁の部分が粘膜に当たってしまうことがあります。唇の裏側や頬など、マウスピースがよく当たる部位に口内炎ができる傾向があります。
アタッチメントが粘膜に当たる
インビザライン矯正をする際に、歯にアタッチメントというプラスチックの突起を取り付ける場合があります。矯正力を調整したり強めたりする目的で取り付けられます。
インビザライン矯正中は1日のほとんどの時間マウスピースを装着して過ごすため、マウスピースがアタッチメント覆って刺激になることはありません。
しかし、マウスピースを外しているときにアタッチメントが粘膜に当たると、口内炎ができることがあります。
口腔内やマウスピースが汚れている
歯みがきの際はマウスピースを外すことができるため、従来の矯正方法と比較するとお口の中を清潔に保ちやすいです。口腔ケアやマウスピースの洗浄を丁寧に行っていれば、口内炎になることは少ないでしょう。
しかし、ケアを怠ったりマウスピースが汚れている場合には、口内炎ができやすくなるので注意が必要です。
免疫力が低下している
栄養・睡眠不足、ストレスなどにより免疫力が低下していると、口内炎ができやすくなります。免疫力が低下している状態で粘膜に刺激が加わると、口内炎ができるリスクが高くなります。
インビザライン矯正中に口内炎ができるのを予防する方法
物理的な刺激に加えて、口腔内で細菌が増殖したり免疫力が低下したりすると、口内炎ができやすい状態になります。口内炎ができるのを予防するためには、以下の内容に注意しましょう。
装置が粘膜に触れる時は歯科医師に伝える
インビザライン矯正を始めて、マウスピースやアタッチメントが粘膜に当たる場合は歯科医師に相談してみましょう。矯正治療に影響のない場所であれば、研磨して調整するなど、粘膜に当たらないようにできる場合があります。
口腔内やマウスピースを清潔に保つ
毎日の歯みがきを丁寧に行い、マウスピースの洗浄も必ず行うようにしましょう。アタッチメントがついている場合は、汚れが溜まりやすいので注意して磨いてください。
睡眠や休息、栄養をしっかりとる
免疫力が低下していると、口内炎ができやすくなります。睡眠や休息、栄養をしっかりとって免疫力を高めましょう。
ストレスも免疫力を低下させるので、趣味の時間を設けたり適度に運動したり、ストレスを溜めない生活を心がけてください。
インビザライン矯正中に口内炎ができたら
インビザライン矯正中に口内炎ができた場合の対処法は、以下のとおりです。
歯科医院を受診する
通常、口内炎の多くは時間の経過と共に自然に治ります。
しかし、矯正装置が粘膜に当たっていることが原因の場合、時間の経過では治りません。歯科医師に状況を診てもらい、必要に応じてマウスピースを研磨するなど調整してもらいましょう。
口内炎ができるとマウスピースの装着をやめたくなるかもしれませんが、外している時間が長くなると矯正治療に悪影響を及ぼします。マウスピースの装着は続けて、早めに受診しましょう。
刺激を避ける
口内炎ができているときに、熱いもの・辛いものなど刺激になるものを食べると痛みがでやすいです。口内炎が悪化してしまうこともあるので、刺激になる飲食物は避けてください。
指や舌で頻繁に触るのも、口内炎が悪化する原因になるのでやめましょう。
口内炎の薬を塗る
1〜2週間で治ることが多いですが、口内炎が辛い場合には口内炎用の薬を塗ることで炎症を抑えましょう。痛みを和らげたり、治癒を早めたりできる場合があります。
歯科医院で処方してもらえる薬の他、市販の薬でも問題ありません。
ただし、物理的刺激が原因の場合は、刺激を取り除かなければいくら薬を塗っても治らないでしょう。歯科医院を受診して、物理的に刺激となっている部分を調整してもらってください。
まとめ
インビザライン矯正中は、装置が粘膜に当たることなどが原因となり、口内炎ができる場合があります。従来のワイヤー矯正よりは口内炎ができにくい矯正方法ですが、口内炎ができないわけではありません。
口内炎ができた場合は、早く治すためにもまずは受診しましょう。粘膜に触れる部分を研磨するなど、調整を行うことで改善できる場合があります。
矯正治療中は口の中に異物が入っているため、ストレスを感じることが多くなります。免疫力が低下していると口内炎ができやすくなるので、睡眠や休息、栄養をしっかり取って、ストレスを解消することを心がけましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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