2025.06.24更新
噛み合わせの治療にはいくらかかる?治療法ごとの費用を解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「噛み合わせが悪い」と感じていても、具体的にどんな治療が必要なのか、また費用がどのくらいかかるのかが分からず、不安に思う方も多いでしょう。噛み合わせの悪さは、顎や肩の痛み、頭痛、食事のしづらさといったさまざまな不調の原因になることがあります。
症状の程度や原因によって治療法は異なり、治療法によって費用も大きく変わります。
この記事では、噛み合わせ治療の主な方法と、それぞれの費用の目安について分かりやすく解説します。
噛み合わせを治療する方法とそれぞれの費用
噛み合わせの乱れは、虫歯や歯周病だけでなく、顎関節症や肩こり、頭痛などの全身症状にも関係するといわれています。こうしたトラブルを未然に防ぐためには、原因に合わせた適切な治療が欠かせません。
ここでは、主に行われている噛み合わせ治療の方法と、それぞれにかかる費用の目安について解説します。
スプリント治療
スプリント治療は、透明なマウスピースのような装置を就寝時に装着することで、顎の位置を安定させたり、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減したりする方法です。軽度の噛み合わせのズレに用いられることが多く、体への負担も少ない点が特徴です。
費用は保険適用であれば約5,000円前後、自費診療では3万円から5万円程度が相場とされています。顎関節症の治療を目的とする場合は、保険が適用されるケースがあります。
矯正治療
歯並びの乱れや顎の骨格に起因する噛み合わせの問題には、矯正治療が選択されます。ワイヤーを使った一般的な矯正のほか、近年では透明なマウスピース矯正も普及しています。歯列全体を整えることで、自然な噛み合わせへと導きます。
費用は自費診療となるため高額になりやすく、全体矯正であれば70万円〜120万円程度、部分的な矯正でも20万円〜40万円程度が目安です。マウスピース型矯正は装置の枚数や治療期間に応じて変動しますが、一般的には80万円前後になることが多いです。
補綴治療(被せ物・詰め物による調整)
噛み合わせの不具合が、詰め物や被せ物の高さや形状によるものであれば、補綴治療によって調整することが可能です。過去の治療で作られた人工物が原因となっている場合、その部分を作り直すことで改善が期待できます。
費用は使用する素材によって大きく異なり、保険適用の銀歯であれば数千円程度、自費のセラミックなどを選択すると1本あたり5万円〜15万円程度になることもあります。審美性や耐久性を重視する場合は、自費治療を選ぶ方が多いです。
咬合調整
歯の表面をわずかに削り、高さの微調整を行うことで噛み合わせを整える方法が咬合調整です。特に、治療した歯が他の歯よりも高くなっている場合などに有効とされています。施術は短時間の場合が多く、即効性があるのも特長です。
費用については、保険適用で数百円〜数千円程度、自費診療の場合は5,000円〜1万円程度が一般的です。
ただし、繰り返し調整が必要になるケースもあります。歯科医師の指示に従って継続的に受診することが大切です。
インプラント治療を併用する
歯を失ったことで噛み合わせのバランスが崩れている場合には、インプラントを用いた治療が選ばれるケースもあります。人工歯根を顎の骨に埋め込み、上部構造を装着することで、自然な噛み合わせを回復します。
インプラント治療は自費診療となり、1本あたり30万円〜50万円程度が一般的です。また、補綴物の素材や骨造成の有無によっては、さらに費用がかかる場合があります。
噛み合わせの治療に保険は適用される?
噛み合わせの治療は、目的や治療内容によって保険が適用されるかどうかが異なります。たとえば、スプリント治療や咬合調整など、顎関節症や痛みの改善を目的とした治療であれば、医師の診断のもとで保険が適用されることがあります。
一方で、見た目を整えるための矯正治療は、原則として自費診療になります。重度の噛み合わせ異常や先天的な顎の変形と診断された場合には、厚生労働省が定める施設での治療に限り、保険が適用されるケースもあります。
適用条件は厳密に決められているため、事前に歯科医師とよく相談することが大切です。
噛み合わせの治療にかかった費用は医療費控除の対象?
噛み合わせの治療費が医療費控除の対象になるかどうかは、治療の目的によって判断されます。噛み合わせの異常によって食事や発音に支障が出ているなど、機能改善を目的とした治療であれば、医療費控除の対象として認められる可能性があります。
たとえば、顎関節症の治療や成長期の子どもに対する矯正などが該当します。
一方で、審美目的の矯正や見た目を良くするためだけの治療は、医療費控除の対象外とされます。判断に迷う場合は、治療前に歯科医師に確認してみましょう。
噛み合わせが悪いまま放置するリスク
噛み合わせの乱れは、見た目や食べにくさといった表面的な問題だけにとどまらず、全身のさまざまな不調を引き起こす原因となることがあります。ここでは、噛み合わせが悪いままの状態を放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
噛み合わせが乱れていると、食べ物のかすがたまりやすく、歯ブラシが届きにくい部分が生じます。その結果、清掃が不十分となり、プラークや歯石が蓄積しやすくなります。これが原因となって虫歯や歯周病が発症・悪化しやすくなるのです。
また、噛む力が一部の歯に集中して加わることで、歯の摩耗が進み、詰め物や被せ物が壊れやすくなるケースも見られます。日常的なケアをしっかり行っていたとしても、噛み合わせに問題がある限り、トラブルを繰り返す可能性があるため注意が必要です。
顎関節や筋肉への負担が蓄積する
噛み合わせのズレは、顎の動きや筋肉のバランスにも影響します。上下の歯が正しくかみ合わない状態では、咀嚼運動のたびに顎の関節に余計な負担がかかり、長期間にわたって続くと顎関節症へとつながるおそれがあります。
具体的には、口を開けるときに音が鳴る、顎が痛む、スムーズに開閉できないなどの症状が現れることがあります。加えて、噛む筋肉が常に緊張状態になることで、慢性的な肩こりや首のこり、頭痛を引き起こすケースも少なくありません。
見た目や発音に影響を及ぼすこともある
噛み合わせの状態は、顔の印象や輪郭にも影響を与えることがあります。歯並びが乱れていると口元が出て見えたり、顎が左右非対称になったりすることがあり、これがコンプレックスの原因になるのです。
また、前歯がかみ合っていない開咬と呼ばれる状態では、発音が不明瞭になる場合があり、会話の際に支障が出ることもあります。仕事や接客などで人と話す機会が多い方にとっては、社会的なストレスの一因となりかねません。
消化機能にも影響を及ぼすおそれがある
通常、しっかりと噛んで食べ物を細かくすることで、消化器官への負担を軽減しています。
しかし、噛み合わせが悪いと噛む力が不十分になり、十分に咀嚼されないまま飲み込んでしまうことが増えます。その結果、胃腸にかかる負担が大きくなり、消化不良や胃もたれなどを引き起こすかもしれません。
特に高齢の方や持病を抱える方にとっては、こうした影響が体全体の健康に直結する可能性があります。
心理的なストレスや生活の質の低下
噛み合わせの問題は、見た目や発音、痛みや違和感などを通して、心理的なストレスを生み出すことがあります。食事が楽しめなかったり、人前で話すのが億劫になったりすることで、日常生活の質が下がる可能性もあるでしょう。
また、慢性的な痛みや不調を抱えながら生活を続けることは、精神的な疲労にもつながりやすいです。気づかないうちに心身に負担をかけていることもあるのです。
長期的には全身の健康状態にも影響する
噛み合わせの不調が引き起こす影響は、局所的なものにとどまりません。顎関節や筋肉への負担が全身の姿勢バランスに影響し、結果として背骨や骨盤の歪みにつながることもあります。
これが足腰の痛みやしびれを引き起こすこともあり、単なる口腔内の問題では済まされない状況に陥る可能性もあります。
まとめ
噛み合わせの治療には、スプリント療法や咬合調整といった負担の少ない方法から、矯正治療やインプラントのように費用が高額になるケースまで幅広い選択肢があります。治療の目的や歯の状態によって方法は異なり、費用も大きく変わってきます。
保険が適用される治療もあるため、自己判断で放置せず、まずは歯科医師に相談することが大切です。
噛み合わせの乱れを放置すると、口腔内のトラブルや全身の不調にもつながるおそれがあります。違和感を抱えている方は早めに専門の診察を受け、将来の健康へのリスクを減らす一歩を踏み出しましょう。
噛み合わせの治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.05.27更新
虫歯治療の費用はいくら?保険が適用されるかも解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
虫歯が進行すると、治療に時間がかかるだけでなく、治療費もかさみます。「虫歯治療にどのくらいの費用がかかる?」「保険は適用できるの?」など不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、虫歯の進行度ごとにかかる治療費の目安について解説します。保険が適用できる範囲や費用を抑える工夫についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
虫歯の治療にかかる費用
治療にかかる費用は、虫歯の進行度によって異なります。ここでは、虫歯の進行度に応じた治療内容と、費用の目安について解説します。
初診の場合
歯科医院を初めて受診した際には、レントゲン撮影や歯の状態の確認が行われます。初診料は3,000〜4,000円程度が目安です。治療を行う場合は、初診料に加えて治療費が発生します。
エナメル質の虫歯
初期の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶けた状態です。
歯の表面に小さな穴が空いた程度であれば、虫歯の部分を削ってレジン(歯科用プラスチック)の詰め物をします。穴が開くほど虫歯が進行していない場合は、フッ素を塗ってエナメル質の修復を目指すこともあります。
保険診療の場合、1本あたりの治療費は1,000〜3,000円程度です。処置時間も短く、1回〜2回程度の通院で治療が完了することが一般的です。
ただし、自費診療で審美性の高い素材(セラミックなど)を選択した場合は、1本あたり1万〜3万円程度かかります。
象牙質まで進行した虫歯
象牙質まで虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものを口に入れたときにしみる場合があります。エナメル質の虫歯と同様に、虫歯の部分を削ってレジンで補う治療が行われます。
治療費の目安は3,000円〜1万円程度です。治療が完了するまでに、3〜4回通院が必要となるでしょう。
神経に達した虫歯
虫歯が歯の神経まで進行している場合は、根管治療が必要です。根管治療では、歯の神経や血管が含まれる根管の内部を取り除き、清掃します。
保険適用の場合、4〜5回以上通院し、1本あたり5,000円〜2万円程度の費用が必要です。自由診療の場合は2〜3回程度の通院で治療が完了し、7万〜15万円程度の費用がかかります。
根管治療後は、歯の強度を補うために土台を入れ、その上に被せ物(クラウン)を装着します。被せ物は保険適用の銀歯であれば3,000円〜4,000円程度です。見た目を重視してセラミックなどを選ぶ場合は自費診療となり、5万〜15万円程度かかることもあります。
抜歯が必要な虫歯
虫歯が大きく進行し、歯の保存が難しいと判断された場合は、抜歯が必要になることがあります。抜歯のみの費用は部位によって異なり、保険診療で1,000円〜4,000円程度です。
歯を抜いた後は、歯を補う治療が必要です。入れ歯やブリッジ、インプラントから選択します。
部分入れ歯は保険適用の場合1万〜1万5,000円程度、自由診療の場合15万〜50万円程度です。ブリッジは保険適用で1万〜3万円程度、自費診療でセラミックを使用すると10万〜20万円以上かかる場合があります。
インプラントは基本的に保険適用外となり、1本30万〜50万円が目安です。
虫歯治療に保険は適用される?
ここでは、虫歯の進行度ごとに保険診療が適用される範囲について解説します。
エナメル質から象牙質までの虫歯
エナメル質、もしくは象牙質まで進行している虫歯では、保険診療で対応できる治療が多く、安く治療を受けられます。治療に使われる素材は、保険適用で使用できるレジンが一般的です。審美性にこだわらなければ、奥歯や見えにくい部位でも保険診療で対応できます。
ただし、前歯など審美性が求められる部位で白い詰め物を希望する場合や、見た目に優れた素材セラミックを使用したい場合は、自費診療となります。
神経に達した虫歯
虫歯が神経まで進行した場合は、保険適用内での治療と自由診療での治療を選択できます。基本的には保険適用となり、ルーペ(拡大鏡)を用いて根管内をチェックして細菌を取り除きます。
自由診療で行うメリットは、検査や治療の材料を自由に使用でき、治療の精度を高められる点です。例えば、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用して根管内を鮮明に映し出し、細菌を取り残しにくくできます。
また、ラバーダムという薄いゴムのシートを治療する歯以外に被せることで、根管治療中に細菌が再び感染するのを防ぐのです。
根管治療後の詰め物や被せ物にも、保険適用の素材と自費の素材を選べます。保険適用で使用できる素材は、レジン、銀歯、プラスチックとセラミックを混合したCADCAM冠の3つです。
自由診療では、オールセラミックやジルコニアなど、見た目や耐久性に優れた素材を使用できます。
抜歯が必要な虫歯
虫歯が進行し、歯の保存が難しくなった場合は抜歯が必要です。抜歯自体は保険診療で対応できますが、抜歯後の治療は歯を補う方法によって保険適用できるかどうかが異なります。
ブリッジや部分入れ歯は保険適用のほか、審美性や快適さを重視して自由診療を選択することも可能です。歯の部分がセラミック素材でできたブリッジや、金属製のバネのない入れ歯などが選べます。
虫歯で歯を失った後にインプラント治療をする場合は自由診療となり、保険は適用されません。
自費の治療を選択するメリット
ここからは、自費で虫歯治療を行うメリットについて解説します。
自然で美しい見た目に仕上げられる
自費の治療では、詰め物や被せ物として審美性に優れたセラミックを使用できます。セラミックは陶器素材でできており、天然歯に近い透明感や質感が特徴です。
レジンの場合、周りの歯と色調が異なって目立ちやすく、経年劣化によって変色しやすいデメリットがあります。
セラミックの場合は周りの歯に合わせて色味を調整できるうえ、変色しにくいのです。また、透明感が高く前歯でも目立ちにくいオールセラミックや、強度が高く奥歯にも使用されるジルコニアなど、治療する部位に合わせて選べるのもメリットです。
長持ちしやすい
自費診療で使用されるセラミックは、耐久性が高く、長持ちしやすい素材です。種類にもよりますが、適切にメンテナンスすれば10〜15年以上使用できるとされています。
一方で、保険診療で使用される銀歯の寿命は5〜7年程度、レジンの場合は2年程度です。取れたり、劣化して歯との間に隙間が生じたりすると交換しなければなりません。
セラミックは自費のため初期費用は高額になりますが、長期的に見れば再治療の頻度が減り、結果的にコストを抑えられる可能性があります。
金属アレルギーの心配がない素材を選べる
保険診療で使用される銀歯は、口腔内の炎症や皮膚症状などの金属アレルギーを引き起こすおそれがあります。唾液によって金属の成分が溶け出して体内に入り、体が異物とみなすと、アレルギー反応を引き起こします。
金属アレルギーのない方でも、銀歯を入れた数年後にアレルギー症状が表れるケースもあるのです。
一方、自費診療では金属を一切使わないオールセラミックやジルコニアなど、金属アレルギーの心配がない素材を選べます。
治療の精度を上げられる
自費で治療する場合、保険診療のように治療に使う器材や検査器具に制約がないため、より精度の高い治療が可能です。例えば、虫歯が神経まで進行している場合、再発しないためには根管内を徹底的に清掃し、細菌を取り除く必要があります。
自由診療ではマイクロスコープを用いて細部まで確認できるため、細菌を取り残すリスクが低いのです。
また、被せ物を作製する際は、変形しにくく精密な型取りが可能なシリコンの印象材を使用します。保険診療と比べて、詰め物や被せ物自体の精度も上げられるのです。
虫歯治療の費用負担を軽減するためには
ここでは、虫歯治療にかかる費用を軽減するための方法を紹介します。
保険適用内での治療を希望する
費用を抑えたい場合は、保険適用内での治療を希望しましょう。虫歯治療は保険適用内でも十分に可能です。患者さまの状況によって異なりますが、保険適用内であれば費用の1〜3割負担で治療できます。
ただし、詰め物や被せ物をする際に使用できる素材は限られます。審美性や耐久性におけるデメリットも理解しておきましょう。
医療費控除を活用する
虫歯治療を含め、1年間の医療費が一定額を超えた場合は、医療費控除を申請できます。医療費控除とは、医療費の一部が所得税から控除される制度です。
見た目を改善する審美目的で治療した場合は医療費控除の対象となりませんが、自費診療であっても、医療費控除の対象となるケースがあります。失った歯を補う目的でセラミックを使用した場合は、機能回復が目的であるため対象になる可能性があります。
公共交通機関で通院した場合の交通費も含まれるため、領収書や医療費明細は大切に保管しておきましょう。
デンタルローンを利用する
デンタルローンとは、歯科治療で利用できるローンです。虫歯治療後にセラミック治療やインプラントを行う場合、治療費用が10万円を超えることも珍しくありません。一度に支払うのが難しい場合は、ローンを利用して少しずつ支払うのもひとつの方法です。
デンタルローンは、一般的にクレジットカードの分割払いよりも低金利で借りられるのもメリットです。
ただし、一括で支払うよりも費用がかさむことは理解しておきましょう。
定期的に検診を受ける
虫歯は初期の段階で発見して治療すれば、費用も処置内容も軽く済みます。
しかし、放置すると虫歯が進行し、根管治療や抜歯などの治療が必要となります。治療が複雑になると、費用もかさむのです。
そのため、歯のトラブルが発生しても早めに対処できるよう、定期的に歯科検診を受けましょう。初期段階で虫歯を発見できれば、軽度な治療で済ませられます。定期的に受診すれば歯のクリーニングも受けられるため、虫歯の予防にもつながります。
まとめ
虫歯が進行すると、必要な処置が増えるため、通院回数が増え、費用も高額になりやすいです。基本的な治療には保険が適用されますが、使用できる器材や歯を補うための素材には制限があります。
自費での治療は、保険適用内での治療よりも高額になりますが、詰め物や被せ物に審美性や耐久性の高い素材を使うことが可能です。費用負担を抑えるには、医療費控除を活用し、定期的に検診を受けて再発を予防しましょう。
虫歯治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.05.06更新
ホワイトニングの種類別の費用と選び方!施術以外にかかる費用も
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯の黄ばみやくすみが気になる方にとって、ホワイトニングは身近な美容ケアの一つとして注目されています。笑顔に自信を持てるようになるだけではなく、清潔感や第一印象を大きく左右するため、最近では男女問わず多くの人が取り入れるようになっています。
しかし、ホワイトニングを始めようと思っても、費用や種類が分かりづらく、どれを選べば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、種類ごとの料金の違いや、施術以外で発生する費用について詳しく解説します。また、歯科医院でのホワイトニングが高額な理由や、自分に合った方法の見極め方、施術後の白さを長持ちさせるコツについても紹介していきます。
自分にぴったりのホワイトニング方法を見つけたい方や、費用感をしっかり把握して無駄のない選択をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングの種類別の費用
ホワイトニングは、大きくオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3つに分けられます。それぞれ特徴が異なり、費用にも大きな差があります。
ここでは、ホワイトニングの代表的な種類の特徴や費用を詳しく解説します。
オフィスホワイトニングの特徴と費用
オフィスホワイトニングは、歯科医院にて専用の薬剤と機器を用いて行う方法です。即効性が高く、1回の施術でも効果を実感しやすいのが魅力です。
費用の相場は1回あたり1万5,000円〜5万円程度で、使用する薬剤の濃度や医院がある場所、サービス内容などによって差が出ます。効果を持続させるためには複数回の通院が推奨される場合もあるため、トータルでの予算を見積もる必要があります。
ホームホワイトニングの特徴と費用
ホームホワイトニングは、歯科医院で作成したマウスピースに専用の薬剤を注入し、自宅で使用する方法です。時間をかけてゆっくりと白くしていくため、自然な仕上がりが期待できます。
初回の費用は2万円〜4万円程度が一般的で、薬剤の追加購入には別途1本あたり約3,000円〜5,000円が必要です。自分のペースで進められるのがメリットですが、効果が出るまで長い期間が必要な点は理解しておくべきでしょう。
デュアルホワイトニングの特徴と費用
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。それぞれの利点を活かした、高い効果が期待できます。
費用は6万円〜10万円程度と他の方法と比べると高額ですが、即効性と持続性のバランスが良いため、特別なイベントを控えている方などに人気があります。初期費用はかかりますが、結果にこだわりたい方にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
ホワイトニングの施術以外でかかる費用
ホワイトニングを受ける際に注目する方が多いのは施術そのものの費用ですが、実際にはそれ以外にもさまざまな費用がかかる場合があります。どのような費用が発生するのか事前に把握しておくことで、予算オーバーを防ぎ計画的にホワイトニングを進められるようになります。
初診料・カウンセリング料
ホワイトニングを受ける場合、最初にかかるのが初診料やカウンセリング料です。3,000円〜5,000円ほどかかることがあります。
ホワイトニングしてもよいかどうかを判断するために、レントゲン撮影や口腔内の精密検査を行う場合もあり、その分の費用も加算されるケースがあります。
歯のクリーニング費用
ホワイトニングの効果を最大限に引き出すためには、事前に歯の表面の汚れや歯石を取り除いておく必要があります。そのため、多くの歯科医院では、ホワイトニング前にクリーニングを行っており、その費用は1回あたり5,000円〜1万円程度です。
特に、汚れや歯石が多い方は、複数回にわたるクリーニングが必要になる場合もあります。
アフターケア用品の購入費
ホワイトニング後の白さを保つために、専用の歯磨き粉やマウスウォッシュなどのアフターケア用品の購入が推奨されることがあります。これらの費用は、製品にもよりますが月に1,000円〜3,000円程度かかるでしょう。
市販品ではなく歯科専売品を使用する場合、効果は高いものの、価格もやや高めになる傾向があります。購入を検討されている方は、どのくらいの費用がかかるのか、事前に確認しておきましょう。
追加のホワイトニング費用
一度の施術で理想の白さに到達できない場合、追加のホワイトニングが必要になることがあります。初回の施術料よりも安く受けられる場合が多いですが、どのくらいかかるかは医院によって異なります。
気になる方は、カウンセリング時に確認しておきましょう。
歯医者で行うホワイトニングはどうして高額?
ホワイトニングを検討する際、多くの方が気になるのが「歯医者で行うホワイトニングはなぜ高額なのか?」という点ではないでしょうか。歯科医院での施術は、市販のホワイトニンググッズに比べて高く感じられますが、それには明確な理由があります。
ここでは、ホワイトニングが高額になりやすい理由をわかりやすく解説します。
保険が適用されないため
歯科医院で行うホワイトニングは医療行為として位置づけられていますが、健康保険の適用対象外となるため、費用は全額自己負担となります。保険が適用されない理由は、ホワイトニングが治療ではなく、美容目的の施術であるためです。
保険が適用される一般的な歯科治療と比べると、高額に感じられるかもしれません。
高濃度の薬剤や専用機器を使用するため
歯科医院でのホワイトニングに使用される薬剤は、歯科医師や歯科衛生士のみが扱える高濃度の薬剤です。高濃度の薬剤は短時間で歯を白くする効果がある一方で、使用には専門的な知識と技術が求められます。
また、施術にはレーザーなどの特殊な機器を使用することもあり、これらの設備投資も費用に反映されます。
安全に施術するため
歯科医院で行うホワイトニングは、ただ歯を白くするだけでなく、歯や歯茎への影響を最小限に抑える工夫がされています。施術前の口腔内検査やカウンセリングを通じて、虫歯や歯周病の有無を確認し、安全にホワイトニングが行えるかを判断します。
トラブルを防ぎつつ、短期間で確かな効果を得ることが可能になりますが、その分、検査費や治療費が加算されます。
ご自身に合ったホワイトニング方法の選び方
ホワイトニングは、効果や費用だけでなく、患者さまのライフスタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。どのような白さを目指すのか、どのくらいの期間で効果を得たいのか、予算はどのくらいなのかなどを総合的に考慮する必要があります。
ここでは、自分に合ったホワイトニング方法を見つけるためのポイントを解説します。
目的に合わせて選ぶ
ホワイトニングを受けようと思ったきっかけや理由を明確にすることが大切です。たとえば、結婚式や面接などの大切な予定までに歯を白くしたいという方には、即効性の高いオフィスホワイトニングが良いかもしれません。
一方で、じっくり自然に白くしたい、予算を抑えたいと考えている方には、ホームホワイトニングがよいでしょう。目的によって選ぶべき方法は異なるため、ゴールを明確にすることが大切です。
予算と効果のバランスを考える
ホワイトニングの種類によって費用は大きく異なりますが、安いからといって効果が薄いとは限らず、逆に高ければ満足できるとも限りません。
オフィスホワイトニングは1回の費用が高いものの、短期間で結果が出やすいです。ホームホワイトニングは1回あたりの費用は抑えられるものの、長期にわたって継続する必要があります。
費用は1回あたりではなくトータルで算出し、予算と照らし合わせることが大切です。
自分のライフスタイルとの相性を考える
忙しくて通院の時間がとれない人には、マウスピースを使って自宅でできるホームホワイトニングが便利です。自分で管理するのが面倒に感じる方や施術に不安がある方は、歯科医師のもとで確実に行えるオフィスホワイトニングがよいでしょう。
自分のライフスタイルや性格なども考慮して、方法を選ぶことが大切です。
ホワイトニング後の白い歯をキープするためには
せっかくホワイトニングで手に入れた白く美しい歯も、何もしなければ徐々に元の色に戻ることがあります。白さを長く保つためには、日常生活での意識やケアがとても重要です。
ここでは、ホワイトニングの効果をできるだけ長く維持するための具体的な方法について、ご紹介します。
着色しやすい飲食物を控える
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど、色の濃い飲食物は歯に着色しやすいため、ホワイトニング後は控えるようにしましょう。完全に避けることは難しいかもしれませんが、飲食後はすぐにうがいや歯磨きをするだけでも着色を防ぎやすくなります。
専用の歯磨き粉を使う
ホワイトニング後のケアには、研磨剤が少なく、歯に優しいホワイトニング用の歯磨き粉が推奨されます。再着色を防ぐ成分が配合されているものも多く、日常的に使うことで白さの持続が期待できます。
市販の製品でも効果的なものがありますが、歯科専売品を選べば、より効果的なケアが可能になります。
定期的に歯のクリーニングを受ける
歯科医院で受けられる歯のクリーニングには、歯石やプラークを除去し、着色の原因となる汚れを防ぐ効果があります。3ヶ月〜半年に一度のペースでクリーニングを受けることで、ホワイトニングの効果をキープでき、口腔内の健康維持にもつながります。
喫煙習慣を見直す
喫煙は歯の着色だけでなく、歯周病のリスクも高めます。ホワイトニング後に喫煙を続けていると、せっかく白くなった歯がすぐに黄ばむ原因になります。
白さを保ちたいのであれば、ホワイトニングを機に禁煙を考えるのも一つの選択肢です。
まとめ
ホワイトニングにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や費用が異なります。そのため、目的や予算、ライフスタイルなどに合わせて選択することが大切です。
歯科医院でのホワイトニングが高額に感じられる理由には、安全性や即効性、専門的な設備や薬剤の使用といった正当な背景があることも理解しておくと良いでしょう。ホワイトニングを検討している方は、ぜひ本記事を参考に後悔のない選択をしてください。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.04.15更新
審美歯科治療の費用はどれくらい?保険が適用されるのかも解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「審美歯科は高いのではないか?」「審美歯科を保険で受けられないか」など、審美歯科の治療費について気になっている方も多いかもしれません。審美歯科は、一般歯科とは異なり、歯を綺麗にすることを目的とした治療を行います。
そのため、保険が適用される治療は少なく、治療費が高額になる傾向にあります。審美歯科治療の費用相場は、どれくらいなのでしょうか?
ここでは、審美歯科治療の費用や、保険適用の可否などについて解説します。
審美歯科とは
歯医者は大きく分けると、一般歯科と審美歯科の2種類があります。一般歯科は、虫歯や歯周病などの歯科疾患を治療するためのものであり、審美歯科は見た目を綺麗にすることを目的としたものです。
一般歯科では、虫歯や歯周病などの症状や機能を改善することを中心とした治療を実施します。そのため、見た目の改善に関しては最低限といえます。
一方で、審美歯科は見た目を綺麗にすることを重要視した治療です。具体的には、ホワイトニングや歯並びを綺麗にするための歯列矯正などが挙げられます。
一般歯科と審美歯科のどちらの治療を行う歯科医院もありますが、近年では審美歯科のみを扱う歯科医院も増えています。
審美歯科治療に保険は適用される?
結論から言うと、審美歯科治療は基本的に保険の適用外です。
保険診療は、病気やケガを改善することを目的とした治療のみが対象です。治療方法や治療範囲、使用する薬剤や量などは、公的に決められています。治療費用も決められているため、基本的にどの病院で治療を受けても同じ費用になります。
一方で、保険が適用されない治療は、自由診療と呼ばれています。自由診療には、治療方法や使用する薬剤に制限がありません。そのため、最新の技術を用いた治療を受けることができ、患者さまの希望に沿った治療を受けられます。
ただし、保険が適用されなければ費用は全額患者さまの自己負担になるため、費用は保険診療よりも高額になります。
審美歯科治療の費用
審美歯科にはさまざまな治療があり、治療内容ごとに費用が異なります。また、自由診療なので歯科医院が費用を自由に決定することができます。同じ施術でも、歯科医院によって費用に違いが生じます。
ここからは、審美歯科治療の主な治療法別の、費用相場を解説します。
ホワイトニング
ホワイトニングは、黄ばんだ歯を白くするための治療です。オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニング
費用相場は、1回あたり1万円~7万円です。
歯科医院で専用の薬剤を歯に塗布し、ライトを当てることで歯を白くする治療です。高濃度の薬剤を使用するため、一度でも効果を実感しやすいという特徴があります。
効果の持続期間は3~6カ月程度です。
ホームホワイトニング
費用相場は、3万円~5万円です。
歯科医院でマウスピースを作成し、自宅でマウスピースに薬剤を塗布して装着するホワイトニング方法です。マウスピースの装着時間は1日1~2時間程度で、徐々に歯が白くなっていくため効果を実感できるまでに時間がかかります。
効果の持続期間は半年~1年ほどです。
デュアルホワイトニング
費用相場は、5万円~8万円です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。オフィスホワイトニングによって早い段階で効果を実感でき、ホームホワイトニングによってホワイトニング効果の持続期間を長くできます。
効果の持続期間は1~2年ほどです。
クリーニング
費用相場は、5,000円~1万円ほどです。
日常の歯磨きでは取り除ききれない歯垢やプラーク(歯石)を除去します。審美目的の場合は、歯の着色汚れなども丁寧に除去していきます。ホワイトニングのように歯を漂白する効果はありませんが、歯が持つ本来の白さを取り戻せます。
歯列矯正
歯並びを綺麗に整えるための歯列矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。それぞれの矯正方法の特徴と費用は、以下の通りです。
ワイヤー矯正
費用相場は、表側矯正で60万円~100万円、裏側矯正80万円~150万円です。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して負荷をかけることで歯を徐々に動かしていく方法です。ブラケットを表側につける治療を表側矯正といい、矯正装置が目立ちますが費用を抑えられます。
一方で、裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を取り付ける方法です。矯正装置が目立ちにくくなる反面、高度な技術と知識が必要なため費用が高額になります。
マウスピース矯正
費用相場は、50万円~120万円です。
マウスピースを1日20時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースへ交換することで歯を動かしていく方法です。マウスピースは透明なので矯正をしていることが目立ちにくく、取り外せるので食事や歯磨きの負担がないというメリットがあります。
セラミック治療
虫歯などで歯を削った場合の詰め物(インレー)や、歯が欠損した部分に被せる被せ物(クラウン)の治療です。セラミックは陶器で作られた素材で、保険診療の銀歯や白いプラスチック材よりも天然歯に近い色やツヤを再現でき、自然な仕上がりになります。
セラミック治療で使用される素材は複数あり、費用と特徴が異なります。
オールセラミック
費用相場は、詰め物(インレー)で5万円~8万円、被せ物(クラウン)で8万円~20万円です。
セラミックのみで作られており、セラミック素材の中でも高い審美性を誇ります。透明感やツヤ、色調が天然歯と比べても見劣りなく、美しい見た目を求める方に選ばれています。
ただし、強い衝撃を受けると破損するリスクがあります。
ジルコニア
費用相場は、詰め物(インレー)で4万円~7万円、被せ物(クラウン)で10万円~20万円です。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと言われるほどの強度の高さを誇るセラミックです。セラミックの中でも強度が高いため、奥歯や歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合などの治療に使用することが多いです。
しかし、オールセラミックに比べると透明感が劣ります。
ハイブリッドセラミック
費用相場は、詰め物(インレー)で3万円~4万円、被せ物(クラウン)で4万円~10万円です。
歯科用ブラスチックとセラミックを組み合わせた素材で、費用をもっとも抑えられる素材です。自然な見た目に仕上がりますが、他のセラミックと比べると強度に劣るので経年劣化する可能性があります。
メタルボンド
費用相場は、8万円~15万円です。
内側が金属で外側がセラミックに覆われた素材で、被せ物(クラウン)の治療でのみ使用されます。金属により強度が高まり、奥歯の治療に選ばれることが多いです。
ただし、金属を使用しているため、経年劣化で金属が溶け出すことや金属アレルギーのリスクがあります。
ラミネートベニア
費用相場は、9万円~15万円です。
歯の表面を薄く削り、色や形を綺麗に整える治療です。削った表面には薄いセラミックのシェルを貼り付けるため、歯の黄ばみを改善しながら自然な綺麗な色に仕上げられます。軽度の歯並びの改善のために実施されるケースもあります。
審美歯科治療にかかった費用は医療費控除の対象?
年間の医療費が一定額を超えた場合、医療費控除を受けることができます。基本的には10万円、その年の総所得金額が200万円未満の人は、総所得の5パーセントの金額を超えた場合に対象になります。
審美歯科治療の費用も、場合によっては医療費控除の対象になります。医療費控除の対象になるのは、見た目だけではなく機能性の回復も兼ねた治療であるケースです。
例えば、虫歯治療で歯の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)が必要になった場合、保険診療の素材ではなくセラミックを選んでも機能性を取り戻すことが目的に含まれます。こうした場合は、医療費控除の対象になる可能性があります。
一方で、ホワイトニングなどは、医療費控除の対象にはなりません。医療費控除の対象になるかどうか知りたい場合は、治療の際に歯科医師へご確認ください。
まとめ
審美歯科には、ホワイトニングや歯列矯正、セラミック治療などさまざまな治療方法があり、口元の美しさを向上することができる治療が中心になります。そのため、保険が適用されず、治療費は保険診療よりも高額になります。
しかし、場合によっては医療費控除を受けられることもあるため、歯科医師に相談してみましょう。
審美歯科を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.11.19更新
インプラントの費用内訳を詳しく解説!費用が高い理由や負担を抑える方法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物などをすることで失った歯を補う治療方法です。外科処置が必要となるものの、天然歯に近い噛み心地や自然な見た目が再現できるなど、数多くのメリットがあります。
しかし「インプラント治療の費用は高いと聞くけど、実際どれくらいかかるの?」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラント治療の費用や治療費用の内訳、インプラントの治療費用が高額になる理由について解説します。費用負担を軽減する方法もご紹介するので、インプラント治療の費用に関する疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの費用
インプラントは、基本的には健康保険が適用されず自由診療となります。
ただし、病気や事故などにより顎骨が欠損した場合など、特定のケースにおいては保険が適用されることがあります。該当する可能性がある方は、保険適用できるか主治医に確認してみましょう。
失った歯を補う方法には、インプラントの他にも入れ歯やブリッジなどがありますが、それらと比べるとインプラントの費用は高額になることが多いです。一般的な費用相場は1本あたり30万円から50万円程度とされています。
この費用にはインプラント自体の費用のほか、手術の費用なども含まれています。
インプラントはさまざまなメーカーから販売されており、販売価格はメーカーによって異なります。費用は治療箇所や本数、治療の難易度によっても変動するでしょう。
また、自由診療の費用は歯科医院ごとに自由に設定されるため、同じような治療内容や素材であっても一律ではありません。
インプラントの費用内訳
ここでは、インプラント治療の流れとともに、治療費用の内訳を解説します。
初診・診断
インプラント治療を始めるには、まずは口腔内や顎の骨の状態を確認するための精密検査を受ける必要があります。CTスキャンやレントゲン撮影などを使用して精密検査を行い、顎の骨量や歯茎の状態、インプラントを埋入する位置などを正確に把握します。
特に、顎骨の状態を3次元で把握できるCTスキャンは、より安全な手術を行うための重要な役割を果たします。
これらの検査結果に基づいて治療計画を立て、それに沿って治療を進めていきます。精密検査の費用相場は、1万円〜3万円程度です。
インプラント埋入手術
インプラント体を顎骨に埋め込む手術費用は、インプラント体や手術に使用する麻酔などの費用もいれて、1本あたり20万円から30万円程度が相場です。
麻酔は局所麻酔を使用することが一般的ですが、恐怖心が強い方には静脈内鎮静法や全身麻酔を選択できることもあります。その場合、追加費用が発生するでしょう。
インプラント体自体の費用は15万円から25万円程度で、生体適合性が高いチタンなどの素材が使用されています。手術の方式によっては、インプラント体とアバットメントが一体化したものが用いられることもあります。
また、インプラントを埋め込むのに十分な量の骨がない場合は、インプラント体を埋入する前に骨を増やす処置が必要で、10万円から20万円程度の追加費用が発生します。
2次手術
インプラント体の埋入後、顎の骨とインプラント体がしっかり結合するのを待ちます。その期間を経て、インプラント体と上部構造とを連結させるためのパーツであるアバットメントを装着する2次手術を行います。
アバットメントの費用の相場は5万円〜10万円程度です。
上部構造の作製
型取りをして上部構造である人工歯を作製し、アバットメントの上に装着します。人工歯には、セラミックやジルコニアなどの様々な素材があり、それぞれ特徴と費用が異なります。
例えば、目に付きやすい前歯には、天然歯のような色や透明感が再現できるセラミックが使用されることが多いです。噛む力が強くかかる奥歯には、強度のあるジルコニアなどが使用される傾向にあるでしょう。
人工歯の費用は10万円から15万円程度ですが、目立ちやすい前歯のほうが奥歯より審美性が高く高品質な素材が求められます。そのため、奥歯より若干高くなる傾向にあるでしょう。
術後のメンテナンスや定期検診
インプラントは、手術が完了した後も定期的なメンテナンスが必要です。インプラント自体は人工物なので、虫歯になる心配はありません。
しかし、インプラントを支える周囲の組織が炎症を起こす、インプラント周囲炎が発生するリスクがあります。インプラント周囲炎は、進行すると最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあるため、定期的にメンテナンスを受けて予防しなければなりません。
定期検診でメンテナンスを欠かさず受ければ、インプラント周囲炎などの様々なトラブルが起こるリスクを最小限に抑え、インプラントの寿命を延ばすことができます。
メンテナンスでは、クリーニングや噛み合わせのチェックなどが行われるのが一般的です。
メンテナンスの頻度は、一般的には3〜6ヶ月に1回程度が目安とされています。患者様によっては、1〜2ヶ月に1回の頻度でのメンテナンスが必要なこともあるので、歯科医師の指示に従いましょう。
メンテナンスの費用は、1回あたり3,000円〜5,000円程度が相場です。
インプラントの費用が高いのはなぜ?
インプラントの費用が高い理由は、さまざまです。例えば、インプラントは高度な技術と豊富な経験が必要な治療なため、技術料がかかることが費用を高くしている要因として考えられるでしょう。
インプラント体そのものが高価であることも、インプラントの費用が高くなる原因の一つです。
インプラント体は顎の骨に埋め込んで使用するため、使用される材料は高品質であることが求められます。高品質な材料はその分価格も高額なため、治療費も高くなるのです。
さらに、治療の精度を向上させ、患者様の安全性を確保するために必要なCTスキャンやマイクロスコープなどの設備の導入や維持にかかる費用も、治療費に影響を与えます。
また、上述のとおり、インプラント治療は審美性や機能性の向上が主な目的のため、基本的には保険適用外の自由診療です。自由診療なため全額自己負担なことも、費用が高くなる理由の一つに挙げられます。
ただし、条件を満たせば保険が適用されるケースもあるので、ご自身が条件に当てはまるかどうか、歯科医院で相談してみましょう。
インプラントの費用負担を抑える方法
インプラント治療は、工夫次第で費用負担を抑えることができます。インプラントの費用負担を抑える方法は、以下のとおりです。
医療費控除を活用する
インプラント治療は、医療費控除の対象となる可能性があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、確定申告を行えば一部の費用が所得税から還付される制度のことです。
治療費自体が安くなるわけではありませんが、実質的な負担を軽減することができます。申請には領収書が必要なので、きちんと保管しておきましょう。
分割払いやデンタルローンを利用する
歯科医院によっては分割払いやデンタルローンが導入されている場合があります。一度に高額の治療費を支払うのが難しい場合、これらを利用することで一度にかかる出費を低減し、支払いの負担を軽減できるでしょう。
ただし、デンタルローンは利息によって総額が増えるので、注意が必要です。ご自身にあった支払い方法を選択し、無理なく治療を続けられるようにしましょう。
複数の歯科医院で見積もりを取る
先述したように、インプラントの費用は歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で見積もりを取り比較することで、費用を抑えられるかもしれません。
ただし、極端に安価な場合は、品質の低い素材を使用しているなどの可能性もあります。費用だけでなく、設備や治療内容なども考慮し、信頼できる歯科医院を選択することが重要です。
治療方法を検討する
インプラント治療は、1本の欠損歯に対し1本のインプラントを埋入するのが一般的です。そのため、欠損歯が多い場合は多くのインプラントを埋入しなければならず、費用面だけでなく身体的にも患者様の負担が大きくなります。
しかし、インプラントには、欠損歯すべてにインプラント体を埋入しない治療方法もあります。例えば、数本のインプラントを埋入して連結した人工歯を装着する方法や、埋入した数本のインプラントにアタッチメントを付けて入れ歯を装着したりする方法が挙げられます。
症例や歯科医院によって対応できるかどうかは異なるので、歯科医師に治療方法をしっかり相談することが大切です。
まとめ
インプラント治療の費用は、治療内容や使用する素材によって大きく異なります。失った歯を補う他の治療方法よりもインプラントは高額な治療ですが、その分天然歯のような自然な見た目や機能性、耐久性などを得られる点は大きなメリットです。
また、治療費自体を安くするのは難しいですが、医療費控除やデンタルローンなどを活用することで、費用負担を軽減できるかもしれません。複数の歯科医院を比較して、信頼できる歯科医院で治療を受けることも大切です。
インプラントを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2023.11.07更新
セラミック歯の値段はどれくらい?治療にかかる費用内訳も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミック歯は高額なイメージがあるため、値段が気になり治療を受けるかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。
セラミック歯には多くの種類がありますが、基本的には保険が適用されません。歯科医院によって値段が異なるため、治療を検討する際は相場を把握するとよいでしょう。
今回は、セラミック歯の値段を種類ごとに解説します。値段の内訳や保険適用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
セラミック歯とは?
セラミック歯とは、審美性に優れたセラミックを使用した詰め物・被せ物のことです。虫歯治療で歯を削った際は、削った部分の機能を回復するために詰め物・被せ物をします。
詰め物・被せ物といえば銀歯をイメージする方が多いと思いますが、天然歯に近いセラミックを選択することもできます。セラミック歯の特徴は、以下のとおりです。
・透明感があり、天然歯に近い色調に調整できる
・強度がある
・経年劣化しにくく長持ちする
・表面がなめらかで汚れが付着しにくい
・着色・変色しにくい
・虫歯の再発リスクが低い
・生体親和性が高く馴染みやすい
・金属を使用しない場合は、金属アレルギーの心配がない
セラミックは天然歯のような自然な色に調節できるため、本物の歯と見分けがつかないこともあるでしょう。そのため、前歯などの目立ちやすい場所の治療にも適しています。
セラミック歯の値段はどれくらい?
セラミック歯には多くの種類があり、値段がそれぞれ異なります。セラミック歯の種類ごとの値段を詳しく確認しましょう。
オールセラミック
オールセラミックの値段は、詰め物の場合40,000~80,000円、被せ物の場合80,000~220,000円が相場です。オールセラミックは、すべてセラミックでできた詰め物・被せ物のことです。
天然歯と見分けがつかないほどの白さと透明感があり、変色もほとんどしません。歯垢や食べかすなどの汚れが付着しにくいため、虫歯の再発リスクが低いのも特徴です。
ただし、強度はジルコニアセラミックより低く、割れることがあります。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックの値段は、詰め物の場合30,000~60,000円、被せ物の場合100,000~200,000円が相場です。ジルコニアセラミックは、審美性と強度を兼ね合わせた詰め物です。
柔軟性があり割れにくいため、噛み合わせが強い奥歯などにも使用できます。また、天然歯に近い色に調整できるため、審美性に優れています。
しかし、非常に硬いため、噛み合う歯を傷めることがあるのがデメリットです。
メタルボンド
メタルボンドの被せ物の値段は、80,000~150,000円が相場です。メタルボンドとは、金属の土台にセラミックを焼き付けた被せ物のことを指します。
表面はセラミックなので天然歯に近く、審美性に優れています。
ただし、オールセラミックと比較すると白さや透明感は劣るでしょう。メタルボンドの土台は金属でできているため強度がありますが、角度によっては金属の土台が見える可能性があります。また、金属を使用しているため、金属アレルギーの方は使用できません。金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむこともあります。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックの値段は、詰め物の場合は約30,000円、被せ物の場合は40,000~80,000円が相場です。
ハイブリッドセラミックは、適用条件を満たせば保険が適用されますが、自費診療のハイブリッドセラミックのほうが審美性に優れています。また、保険適用のハイブリッドセラミックは、被せ物にしか使用できません。保険が適用された場合は10,000円程度で受けられるでしょう。
ハイブリッドセラミックとは、セラミックにレジンを混ぜた詰め物・被せ物です。レジンが混ざっているため、ほかのセラミック歯よりも値段を抑えられます。時間が経つと変色しますが、保険適用のレジンよりは変色しにくいです。
セラミック歯の治療にかかる費用の内訳
セラミック歯の治療には、セラミック自体の費用のほかに、初診・カウンセリングや虫歯治療、治療後のメンテナンスなどに費用がかかります。費用の内訳を確認しましょう。
初診・カウンセリング
虫歯治療で初めて受診した際は、お口の中の診察やレントゲン撮影などの検査を行って治療方針を決めます。初診料が発生するため、3割負担で3,000~4,000円程度かかるでしょう。
また、セラミック歯の治療に入る前は、治療内容や値段などについてカウンセリングを行います。カウンセリング値段の相場は、無料~5,000円です。
虫歯治療
虫歯治療にかかる値段は、虫歯の進行度によって異なります。虫歯治療には保険が適用されるため、窓口での支払い額は負担割合に応じた金額です。
進行度別の値段の目安は、以下のとおりです。
<進行度に応じた値段の目安>
進行度 | 状態 | 値段の目安 (3割負担の場合) |
---|---|---|
軽度 | エナメル質に留まる虫歯 | 3,000円 |
中等度 | エナメル質だけでなく、象牙質にまで及んでいる虫歯 | 2,000~10,000円 |
神経まで達する | 抜髄(ばつずい)や根管治療が必要な虫歯 | 7,000~20,000円 |
重度 | 歯の上部が完全になくなって神経が壊死し、抜歯が必要な状態 | 3,000~20,000円 |
虫歯が重度まで進行して抜歯が必要な状態になると、ブリッジや入れ歯、インプラントを選択することになります。一般的に、虫歯は進行すればするほど値段が高くなるため、早期治療を心がけましょう。
治療後のメンテナンス
治療後のメンテナンスにかかる値段は、3割負担で1回あたり3,000~4,000円が目安です。メンテナンスの頻度は状態によって異なります。
適切に歯磨きできない方や、虫歯や歯周病になりやすい方は1~2か月に1回、お口の状態に問題がなくしっかりケアできている方は、3~6か月に1回のペースでよいでしょう。
メンテナンスの内容は、以下のとおりです。
・虫歯・歯周病のチェック
・歯垢・歯石の除去
・染め出し
・ブラッシング指導
・生活習慣指導
・フッ素塗布
セラミック歯は、保険治療で使用される素材に比べて長持ちしますが、メンテナンスをしっかり受けていることが前提です。虫歯が再発しにくいセラミックでも、メンテナンスを怠ると虫歯や歯周病にかかり、寿命が短くなる可能性があります。
セラミック歯を長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、詰め物や被せ物の状態、虫歯や歯周病の有無などを確認することが大切です。また、歯の健康を守るためには、歯科医院でのメンテナンスだけでなく、自宅でのセルフケアも非常に重要です。
メンテナンスの際に歯科医師や歯科衛生士からケア方法の指導・アドバイスを受けると、正しいケアを継続できるでしょう。
セラミック歯の治療は保険が適用される?
セラミック歯の治療は、基本的に保険適用外です。健康保険が適用されるのは、虫歯などで失われた機能の回復を目的とした治療に限られているためです。
セラミック歯は機能の回復に加え、審美的な目的で行われることが多いです。そのため、自由診療で治療費は全額自己負担となります。
ただし、ハイブリッドセラミックは、適用条件を満たす症例であれば保険が適用されます。セラミックと歯科用プラスチックを材料として使用したCAD/CAM冠という被せ物で、日本では2016年4月から保険が適用されるようになりました。
2016年の段階では小臼歯のみの適用でしたが、2023年10月現在、多くの歯を保険適用で治療できるようになっています。CAD/CAM冠の保険適用条件は、以下のとおりです。
・前歯〜第二小臼歯の治療である
・第一大臼歯の場合、上下左右すべての第二大臼歯が残っている
・第二大臼歯の場合、金属アレルギーと診断されている
CAD/CAM冠の治療では、破損を避けるために銀歯やセラミック治療より歯を多く削る必要があります。また、保険治療を行った部分は原則2年間、保険での再治療ができません。破損などのトラブルが起きた場合は、修理するか自費で作り直す必要があります。
また、CAD/CAM冠はどの歯科医院でも治療を受けられるわけではありません。厚生労働省に承認された歯科医院のみ取り扱える治療法です。
CAD/CAM冠での治療を検討している方は、事前に歯科医院に確認しましょう。
まとめ
セラミック歯は、審美性に優れたセラミックを使用した詰め物・被せ物です。保険適用の詰め物・被せ物は見た目が悪く、劣化しやすい、虫歯の再発リスクが高いなどのデメリットがあり、比較的短期間で再治療が必要になるでしょう。
セラミック歯は基本的に保険が適用されないため値段は高額ですが、審美性や機能性、耐久性に優れており、メリットの多い治療です。セラミック歯には多くの種類があるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較して、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。
セラミック歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2023.10.31更新
インビザライン矯正の費用相場は?追加費用が発生するケースも解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザラインは本当に目立たないの?」 「インビザライン矯正の費用はどれくらい?」 などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。透明なマウスピースを使用した歯列矯正、インビザラインが近年注目を集めています。
しかし、インビザラインの特徴や治療にかかる費用については、詳しく知らない方もいるでしょう。
今回は、インビザラインの概要や費用相場について解説します。追加費用がかかるケースなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、透明な取り外し可能なマウスピースを使用して歯を移動させる歯列矯正です。1日20〜22時間マウスピースを装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して、徐々に歯並びを整えます。
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するので、治療中であることが目立ちません。食事や歯磨きの際に容易に取り外せるので、日常生活の負担が少ないことが大きなメリットでしょう。金属のブラケットやワイヤーを使わないため、違和感や痛みが少ないことも魅力です。
3D技術を活用して治療計画を立てるので、治療前に治療後の歯並びを確認できます。整った歯並びを実際に確認できることは、治療のモチベーション維持に大きな役割を果たすでしょう。
マウスピースは非常に薄いので、口内に痛みや違和感を生じることも少ないです。発音や滑舌にも影響がない場合が多いでしょう。
定期的にご自身でマウスピースを交換して治療を進めるので、通院頻度は2〜3か月に一度程度と、ワイヤー矯正と比較すると少ないです。
インビザラインの種類
インビザラインでは、歯列不正の度合いに応じてパッケージが用意されています。それぞれの特徴を確認しましょう。
インビザライン・エクスプレス
非常に軽微な歯並びの乱れに対応したパッケージです。使用できるマウスピースの枚数は7枚までなので、3〜6か月という短い期間で気になる部分の乱れを整えます。
治療期間が短く使用するマウスピースの枚数も少ないので、最も費用を抑えて受けられるインビザラインです。
しかし、大きく歯を移動させなければならない症例には対応できません。
インビザライン・ライト
軽度の歯並びの乱れに最適なインビザラインです。7〜12か月という短期間での矯正が可能で、比較的費用を抑えて受けられるパッケージといえます。
使用できるマウスピースの枚数は14枚までで、1〜2本の歯の位置を整えたい場合などに適しています。
インビザライン・モデラート
中度の歯並びの乱れに対応したパッケージです。使用できるマウスピースの枚数は26枚までなので、大きく噛み合わせを変える必要のない症例に対応しています。
インビザライン・コンプリヘンシブ
あらゆる歯並びの乱れに対応できるパッケージです。使用できるマウスピースの枚数に制限がなく、抜歯を伴う大きな歯の移動が必要な症例にも対応できることがあります。
治療期間が長くなり、費用も高額になることが多いです。費用は後述しますが、治療期間は1年以上かかることもあるでしょう。
インビザライン矯正の費用相場
インビザラインの費用は、歯列不正の度合いや期間に左右されます。歯科医院や地域によっても費用が異なるので、各医院に問い合わせましょう。
治療の流れと併せて、費用相場をご紹介します。
治療開始前のカウンセリング費用
治療を開始する前に、カウンセリングを行います。理想の歯並びや現状の歯並びについてのお悩みなどを相談しましょう。
初回のカウンセリングの料金は、無料〜5,000円程度です。
検査費用
インビザラインを受けると決めたら、レントゲンやCTなどの詳しい検査を行います。60,000円程度の費用が発生するでしょう。
治療中にかかる費用
カウンセリングと治療前の検査が完了したら、患者様のニーズに合わせてマウスピースが作成されます。矯正する歯の位置や範囲によって、費用は異なります。
特定の箇所や前歯だけを整える部分矯正の場合、100,000〜500,000円程度の費用がかかるでしょう。奥歯も含めた全体を矯正する場合は600,000〜1,000,000円程度の費用が必要になることが多いです。
歯科医院によって異なりますが、2〜3月に一度の調整の際に6,000円程度の費用がかかる場合もあります。
メンテナンス期間にかかる費用
矯正後は、歯の位置がもとに戻る後戻りが起きます。後戻りを防ぐために、リテーナーを装着して過ごさなければなりません。リテーナーの費用相場は、10,000〜60,000円程度でしょう。
後戻りを防ぎ、歯の位置を固定させる期間を保定期間といいますが、保定期間中も定期的に通院する必要があります。保定期間の通院にかかる費用は、2,000〜5,000円程度でしょう。
インビザライン矯正で追加費用が発生することはある?
インビザライン矯正では、初期費用以外にマウスピースの追加や治療の修正で、追加費用が発生することがあります。アフターケアや定期的なチェックの際の費用も考慮する必要があるでしょう。
発生する可能性がある追加費用は、以下のとおりです。
矯正期間の延長に伴う費用
インビザライン矯正で追加費用が発生するのは、主に矯正期間の延長による型取りの再実施や通院回数の増加に起因します。矯正期間が予定よりも伸びると、追加の治療や手続きが求められることがあり、追加の費用が発生するかもしれません。
ただし、追加費用の取り扱いは、歯科医院の方針によって異なります。実際に追加費用が発生するのかどうか、どの程度の費用が発生するのかは、歯科医院に確認しましょう。
治療期間が延長になると、リテーナーの使用期間も延びる場合があります。定期的な歯のチェックの頻度が増えることも予想されますが、追加費用が発生する可能性があるでしょう。
矯正装置の紛失・破損による費用
矯正装置の修理費用は、無料〜10,000円程度かかります。
大きく破損して使用できない場合や、紛失した場合は、装置を作り直す必要があります。作り直しには、10,000〜30,000円程度の費用がかかるでしょう。
初回は無料で、2回目以降は追加の費用が発生する歯科医院もあります。契約内容によって変動するので、事前に確認しましょう。
作り直しには追加の費用が発生するだけでなく、新しい装置が届くまで治療が中断されるリスクも伴います。治療が中断されると治療期間が延びるので、さらに追加費用が発生するでしょう。
インビザライン矯正は保険が適用される?
インビザライン矯正は、美容目的の治療とみなされることが多いです。そのため、健康保険は適用されません。全額自己負担となり、高額な費用がかかるのです。
ただし、以下の条件に該当する場合は、保険が適用されます。
・厚生労働省が定める特定の疾患が原因で噛み合わせに問題がある場合
・永久歯が正常に生えてこない場合
・顎の骨格に問題があって噛み合わせに異常がある場合
先天的な要因で噛み合わせに問題がある場合などは、保険治療でインビザラインを受けられます。顎変形症など、顎の骨の位置が正常でない場合も、保険が適用されることがあるでしょう。
インビザライン矯正の費用を安くする方法はある?
インビザライン矯正の費用を安くする方法として、複数の医院で見積もりを取得して比較することや、分割払いやデンタルローンを利用することなどが考えられます。
複数の医院で見積もりを取得する
インビザライン矯正は自費診療なので、歯科医院が自由に費用を設定できます。歯科医院によって費用が異なるので、複数の医院で見積もりを取得するとよいでしょう。
ただし、安さだけで治療を受ける歯科医院を決めるのは避けてください。アフターケアをしっかり行っていない場合や、追加費用が発生する処置が多いなど、トラブルにつながる可能性があります。
装着時間や交換時期を守る
費用を安くする方法ではありませんが、追加の費用を発生させないためには、インビザラインの装着時間や交換時期を守ることが重要です。
インビザラインを適切に取り扱っていないと、治療期間が延びる原因になるでしょう。治療期間が延びれば、マウスピースの追加や通院回数の増加に伴って追加の費用が発生します。
予定している費用内で治療を終わらせるために、歯科医師に指示を守ってインビザライン矯正を進めましょう。
分割払いやデンタルローンを活用する
クレジットカードの分割払いやデンタルローンを活用すると、一度に支払う費用を抑えられます。
デンタルローンとは、歯科治療専用のローンのことです。さまざまな金融機関から提供されており、一般的なローンと比べて金利が安く設定されていることが多いです。
ただし、クレジットカードやデンタルローンに対応していない歯科医院もあります。カウンセリングの際に、どのような支払い方法を選択できるのか確認してください。
まとめ
インビザライン矯正は、透明で取り外し可能なマウスピースを使用することが大きな特徴です。
健康保険が適用されないため、治療にかかる費用は全額負担する必要があります。複数の医院で見積もりを取得して比較すれば、インビザライン矯正にかかる費用を抑えられるでしょう。マウスピースの装着時間・交換時期を守り、追加費用が発生しないようにすることも重要です。
クレジットカードの分割払いやデンタルローンを活用すると、一度に支払う費用の負担を軽減できます。インビザライン矯正は長期的な治療なので、情報をしっかり収集して、最良の選択をしましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2023.10.14更新
歯のセラミック治療とは?種類や費用、銀歯との違いを解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯のセラミック治療は、審美目的で選択されることが多いですが、虫歯治療の際に検討する方もいるのではないでしょうか。
今回は、セラミック治療とはどのような治療なのかを解説します。メリット・デメリットや、セラミック治療の種類、費用などもご紹介するので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
歯のセラミック治療とは?
歯のセラミック治療とは、セラミックという素材を使用した歯科治療のことです。虫歯で歯を削ったあとに詰め物として使用する場合が多いでしょう。
近年では、銀歯で治療した歯をセラミックに変える方や、歯の色をきれいにするためにセラミック治療を検討する方も増加しています。
セラミック治療を受ける理由
セラミック治療を受ける理由は、大きく分けて2つあります。
まずは、審美性です。セラミック治療を行えば、非常にきれいな白い歯を手に入れられます。
定期的にホワイトニングを受けても、歯の黄ばみなどが気になる方は多いです。セラミックに変えることで、もともとの歯の色や質感を維持しながら、透明感のあるきれいな歯を手に入れられるでしょう。
次に、機能性です。セラミックは滑らかな素材なので、細菌や汚れが付着しにくいとされています。虫歯や歯周病を予防する目的で、セラミック治療を受ける方もいるのです。
セラミックと銀歯の違いとは?
セラミック治療を検討したことがある方は、セラミックと銀歯の違いが気になるかもしれません。セラミックと銀歯の違いは、以下のとおりです。
素材
銀歯は、金属を使用する治療です。セラミックは金属を使用しないので、金属に起因するさまざまなリスクを回避できます。
例えば、金属は唾液によって溶け出し、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。金属アレルギーがある方は、銀歯の治療を受けられないでしょう。
セラミック治療には、メタルタトゥーの心配もありません。メタルタトゥーとは、金属が溶け出すことで、歯茎が黒ずむことです。一度メタルタトゥーで黒ずんだ歯茎は、銀歯を除去してももとの色には戻りません。
虫歯や歯周病のリスク
銀歯は、経年劣化します。劣化した際にセメントが溶け出すと、歯と銀歯の間にすき間が生まれ、虫歯菌が侵入する可能性があります。歯周病になる可能性もあるでしょう。
セラミックは陶器なので、長期間唾液に晒されても劣化しません。虫歯や歯周病のリスクを回避できるでしょう。
また、銀歯は表面に傷がつきやすく、傷から虫歯菌が入り込んで虫歯になる可能性もあります。セラミックの表面は滑らかで傷がつきにくいので、虫歯になりにくいとされています。
見た目
銀歯は金属なので、非常に目立ちやすいです。前歯付近を銀歯で治療すると、会話の際などに銀歯が目立つかもしれません。
しかし、セラミックは天然歯に近い色調や透明感を再現できます。自然な仕上がりになるため、ほとんど目立ちません。近年では、見た目を気にして銀歯からセラミックに変える方もいます。
セラミック治療のメリット
セラミック治療のメリットは、以下のとおりです。
長くきれいな色を維持できる
セラミックは、時間が経過しても変色することや黒ずむことがありません。そのため、治療を受けたときの白さを長期間維持できます。
二次的な歯のトラブルを回避できる
銀歯は、長期的に使用すると劣化します。劣化して歯と銀歯の間にすき間が生じると、すき間から虫歯菌が侵入して再度虫歯になることがあるでしょう。
セラミックは劣化しないためすき間が生まれにくく、虫歯のリスクを回避できるのです。
金属アレルギーでも治療できる
銀歯は金属なので、金属アレルギーの方は治療を受けられません。治療を受けたときは金属アレルギーがなくても、銀歯から溶け出した金属を長期的に吸収することで金属アレルギーを発症することがあります。
セラミックには金属が使われていないので、金属アレルギーを発症する可能性はありません。
セラミック治療のデメリット
次に、セラミック治療におけるデメリットを解説します。メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで、セラミック治療を受けるかどうか判断しましょう。
自費診療である
銀歯の場合は保険が適用されますが、セラミック治療は自費診療です。詳しい金額は後述しますが、高額な費用がかかることは理解するべきでしょう。
セラミック単体の費用に加えて検査や診察、治療などにも費用がかかるので、金銭的に余裕がない方が治療を受けるのは難しいかもしれません。
割れることがある
セラミックは丈夫ですが、強い力が加われば割れる可能性があります。十分にメンテナンスをしていなければ、長期間使用することはできないでしょう。
割れた場合は再治療が必要になるので、追加で費用がかかります。
セラミック治療の種類
セラミック治療の種類は、主に3つです。それぞれ解説します。
オールセラミック
セラミックのみで作られた冠を被せる治療方法です。
金属やレジンなどを一切使用しないため、変色や劣化が起こりにくいことが特徴でしょう。透明度が高く、天然歯と見分けがつかないほど美しく仕上がります。
オールセラミックは、耐久性が高いことも特徴です。しっかりとケアすれば、長く使い続けられるでしょう。
ラミネートベニア
歯の表面を削り、薄いセラミックを貼り付ける治療です。主に前歯に行われます。つけ爪をイメージするとわかりやすいでしょう。
歯を削る量が少なく神経にも達しないので、短時間で終了します。麻酔は使用しませんが、痛むことはありません。
前歯を白くしたい、すきっ歯を治したい、歯の形が気になるという方に適したセラミック治療です。特に、神経が壊死して黒っぽく変色した歯はホワイトニングをしても白くならないので、神経が壊死した歯を白くするときにも行われます。
メタルボンド
金属にセラミックを焼き付けて作った冠を被せる治療法です。歯を大きく削った場合に有効な治療方法です。
内部が金属でできているので耐久性に優れており、奥歯など強い力がかかる部分にも使用できます。表面に白いセラミックを焼き付けていますが、内部が金属なのでオールセラミックと比較すると透明度や白さはやや劣ります。
セラミック治療の費用
セラミック治療を受ける際に気になるのは、費用でしょう。セラミック治療は保険適用外なので、施術を受ける歯科医院やセラミックの種類によって費用が変動します。
ご紹介したセラミックごとの費用相場は、以下のとおりです。
・オールセラミック:80,000〜180,000円
・メタルボンド:80,000〜150,000円
・ラミネートべニア:50,000〜150,000円
1本あたりの費用なので、施術を受ける本数が増えればさらに費用がかかります。
オールセラミックは、ほかの治療と比べると費用が高い歯科医院が多いです。診察代や検査代、治療の手技の費用も追加されます。
セラミック治療が向いている人
セラミック治療が向いている人は、以下のとおりです。
歯を削る必要がある人
過去に詰めた詰め物が破損・変色した場合や、虫歯になった場合など、これから歯を削る必要がある人は、セラミック治療が向いています。セラミックのためだけに歯を削る必要がなく、治療の過程でセラミックをつけられます。
セラミック治療による大きな負担がないでしょう。
金属アレルギーがある人
金属アレルギーがあって銀歯を入れられない人は、セラミック治療が向いています。セラミック治療は金属を使用していないので、アレルギー反応は出ないでしょう。
丈夫で美しい歯を手に入れることができます。
早く見た目を美しくしたい人
人前に出る仕事をしているなど、歯の治療に時間をかけられない人にも、セラミック治療は適しています。
特に、ラミネートべニアは短期間で前歯の見た目を改善できるでしょう。
まとめ
丈夫で白く美しい歯を作れるセラミック治療は、金属アレルギーのある方や虫歯治療で銀歯を入れたくない方、歯を白く美しく見せたい方から人気の治療です。
しかし、歯を削らなければならない、治療に高額な費用がかかるなど、デメリットがあることも理解しなければなりません。セラミック治療を受けよう思っている方は、まず歯科医院のカウンセリングを受けましょう。自分の歯の状態を調べたうえで、セラミック治療を受けるべきか検討してください。
歯のセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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