2024.11.26更新
噛み合わせが悪い原因とは?症状や治療法も併せて解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
噛み合わせや歯並びが悪いと、見た目が気になるという方が多いのではないでしょうか。悪い噛み合わせは見た目だけでなく、口腔内や全身に悪い影響を与える可能性があります。では、どうして噛み合わせが悪くなるのでしょうか。
今回は、噛み合わせが悪くなる原因や症状、治療法などについて解説します。噛み合わせや歯並びが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
噛み合わせが悪い状態(不正咬合)とは
噛み合わせが悪い状態のことを不正咬合といいます。不正咬合にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や起こり得る影響が異なります。ここでは、不正咬合の6つの種類とそれぞれの特徴について解説します。
叢生(そうせい)
叢生とは、歯が一定の向きに生えずに歯列の一部に凹凸がみられたり、重なり合ったりしている状態のことを指します。
叢生は、おもに顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪いことや、骨格的な問題により歯が十分に生え揃うためのスペースが確保できないことが原因で引き起こされます。叢生は日本人の不正咬合のなかで最も高い割合を占めるといわれており、八重歯も叢生の一種です。
空隙歯列(くうげきしれつ)
空隙歯列とは、歯と歯の間にすき間が空いている状態のことで、すきっ歯とも呼ばれます。
空隙歯列は、顎の大きさに比べて歯のサイズが小さいことや先天的な歯の本数の不足などが原因で生じます。すきっ歯の状態になると、タ行やサ行の発音がしにくくなったり歯のすき間に汚れが蓄積しやすくなったりするでしょう。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突とは、上の前歯や上顎全体が前方に突き出した状態のことをいいます。いわゆる出っ歯のことです。
上顎前突では口が閉じにくくなるため口呼吸やドライマウスが引き起こされ、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口元が出っ張っていると人目に触れやすいため、見た目にコンプレックスを抱きやすいです。
上顎前突は遺伝的な要因によって引き起こされることもありますが、指しゃぶりや舌癖などの後天的な要因によって生じることも考えられるでしょう。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎前突は、下の前歯や下顎全体が前方に突き出している状態のことで、受け口や反対咬合とも呼ばれます。
下顎前突では、咀嚼機能が低下したりサ行の発音に影響が出たりすることが考えられるでしょう。下顎前突の原因としては、遺伝的な要因のほかに、舌癖や口呼吸などの後天的な要因が挙げられます。
開咬(かいこう)
開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに前歯が噛み合わずに、常に開いた状態になることを指し、オープンバイトとも呼ばれます。
オープンバイトでは前歯が噛み合わないため、前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなります。そのため、奥歯に過度な負担がかかりやすいです。また、口が常に開いた状態になるため、口の中が乾燥しやすくなったり滑舌に影響が出たりすることも考えられるでしょう。
開咬の原因としては、哺乳瓶やおしゃぶりの長時間使用、指しゃぶりなどが挙げられます。
過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合とは、上下の歯の噛み合わせが深い状態のことで、ディープバイトとも呼ばれます。
過蓋咬合では、歯を噛み合わせたときに上の歯列が下の歯列を覆い隠すような状態になります。このような状態では、前歯で食べ物を噛み切りにくくなります。また、虫歯や歯周病、顎関節症のリスクも高まるでしょう。
過蓋咬合の原因はさまざまですが、上顎と下顎の大きさのバランスが悪いことなどが挙げられます。
噛み合わせが悪くなる原因
では、なぜ噛み合わせが悪くなるのでしょうか。以下では、噛み合わせが悪くなるおもな原因についてみていきましょう。
骨格などの遺伝によるもの
不正咬合は顎の大きさや歯の大きさのバランスの悪さによって引き起こされることが多いといわれています。例えば、両親のどちらかまたは、両方が受け口の場合には、子どもも受け口になる可能性が高くなります。
骨格や歯並びは親から子へ必ず遺伝するというわけではありませんが、両親どちらかまたは両方に不正咬合がある場合には、早い段階から経過観察をすることが望ましいでしょう。
生活習慣によるもの
不正咬合は顎や口に継続的に力が加わるような生活習慣が原因で引き起こされることもあります。具体的には、頬杖・舌癖・口呼吸・片方だけで噛む癖・うつぶせ寝・歯ぎしり・食いしばりなどです。普段からこのような癖がある方は不正咬合を引き起こしやすくなります。
また、たとえ矯正治療で歯並びが改善しても生活習慣自体が改善されなければ、再び不正咬合が引き起こされるリスクがあります。
永久歯が抜けたことによるもの
ケガや虫歯など何らかの原因によって歯が抜け、そのまま放置すると次第に歯並びが乱れることがあります。その結果、不正咬合が引き起こされることも考えられますので、永久歯を失った場合には早めに歯を補う治療を受けることが大切です。
歯周病による影響
歯周病も噛み合わせが悪くなる原因のひとつです。歯周病を放置していると歯を支える歯ぐきの力が弱くなり、舌の圧力などで噛み合わせに影響が及ぶことが考えられます。
噛み合わせが悪いと出る症状
悪い噛み合わせは、口腔内だけでなく、全身にも影響を与えることがあります。ここからは、噛み合わせが悪いことで現れる症状について解説します。
虫歯や歯周病
噛み合わせが悪いと歯磨きがしにくくなるため、汚れや歯垢が溜まりやすくなります。その結果、虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。
顎関節症
不正咬合の状態では、噛んだときに顎にかかる力が偏りやすくなります。その結果、顎関節に過度な負担がかかり、顎関節症を発症するリスクも高くなります。
頭痛・肩こり・腰痛
噛み合わせが悪く、口周りの筋肉に負担がかかると、頭痛や肩こり、腰痛を引き起こすことも考えられるでしょう。
顔のゆがみ
噛み合わせが悪いと左右の顎のバランスや顎周りの筋肉のバランスが悪くなることがあります。その結果、顔がゆがんだり左右非対称になったりすることがあるでしょう。
胃腸への負担
不正咬合の状態では食べ物をうまく噛み切ることができず、咀嚼不十分な状態で胃に運ばれることが考えられます。それにより、胃腸への負担がかかることもあるでしょう。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりが不正咬合を引き起こすこともありますが、不正咬合によって歯ぎしりや食いしばりが引き起こされることもあります。また、歯ぎしりや食いしばりをすることで、歯の擦り減りやひび割れ、歯や顎の痛みなどが生じることもあるでしょう。
噛み合わせを良くする治療法
噛み合わせを改善するための治療法としては、矯正治療と生活習慣の改善が挙げられます。ここでは、それぞれの治療法について解説します。
矯正治療
矯正治療の方法には、おもに以下の3つがあります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは歯に直接装置を装着し、ワイヤーを通して歯並びを整える方法のことです。
ワイヤー矯正には歯の表側に装置を装着する表側矯正と歯の裏側に装置を装着する裏側矯正があります。裏側矯正であれば、装置が目立ちにくいため見た目が気になる方でも受け入れやすいでしょう。
ワイヤー矯正は、歯に強い力をかけられるため重度の症例にも対応できます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを装着し、1週間~2週間に1回の頻度で交換しながら、少しずつ歯列を整えていく方法のことです。食事や口腔ケアの際には取り外しができるという特徴があります。
ただし、マウスピース矯正はすべての症例に対応できるわけではありません。歯を大きく移動させる必要がある場合には適応とならない可能性があります。
外科的矯正
骨格的な問題により一般的な矯正治療のみでは対応できない場合には、顎の骨を整えるための手術と矯正治療を組み合わせて行います。外科的矯正は、おもに顎変形症と診断された場合に適応されます。
生活習慣の改善
不正咬合を改善するためには、噛み合わせに悪い影響を及ぼすような生活習慣を改善することも重要です。舌癖や頬杖をつく癖など顎に負担がかかる習慣がある方は、できるだけ早い段階で改善しましょう。
まとめ
噛み合わせが悪いと、見た目にコンプレックスを抱きやすいだけでなく、虫歯や歯周病などのリスクも高まります。場合によっては、頭痛や肩こりなど口腔内以外にも症状が及ぶこともあるでしょう。
噛み合わせに違和感がある方や顎に不調を感じている方は、放置せずに歯科医院へご相談ください。
噛み合わせが悪いことにお悩みの方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.11.19更新
インプラントの費用内訳を詳しく解説!費用が高い理由や負担を抑える方法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物などをすることで失った歯を補う治療方法です。外科処置が必要となるものの、天然歯に近い噛み心地や自然な見た目が再現できるなど、数多くのメリットがあります。
しかし「インプラント治療の費用は高いと聞くけど、実際どれくらいかかるの?」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラント治療の費用や治療費用の内訳、インプラントの治療費用が高額になる理由について解説します。費用負担を軽減する方法もご紹介するので、インプラント治療の費用に関する疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの費用
インプラントは、基本的には健康保険が適用されず自由診療となります。
ただし、病気や事故などにより顎骨が欠損した場合など、特定のケースにおいては保険が適用されることがあります。該当する可能性がある方は、保険適用できるか主治医に確認してみましょう。
失った歯を補う方法には、インプラントの他にも入れ歯やブリッジなどがありますが、それらと比べるとインプラントの費用は高額になることが多いです。一般的な費用相場は1本あたり30万円から50万円程度とされています。
この費用にはインプラント自体の費用のほか、手術の費用なども含まれています。
インプラントはさまざまなメーカーから販売されており、販売価格はメーカーによって異なります。費用は治療箇所や本数、治療の難易度によっても変動するでしょう。
また、自由診療の費用は歯科医院ごとに自由に設定されるため、同じような治療内容や素材であっても一律ではありません。
インプラントの費用内訳
ここでは、インプラント治療の流れとともに、治療費用の内訳を解説します。
初診・診断
インプラント治療を始めるには、まずは口腔内や顎の骨の状態を確認するための精密検査を受ける必要があります。CTスキャンやレントゲン撮影などを使用して精密検査を行い、顎の骨量や歯茎の状態、インプラントを埋入する位置などを正確に把握します。
特に、顎骨の状態を3次元で把握できるCTスキャンは、より安全な手術を行うための重要な役割を果たします。
これらの検査結果に基づいて治療計画を立て、それに沿って治療を進めていきます。精密検査の費用相場は、1万円〜3万円程度です。
インプラント埋入手術
インプラント体を顎骨に埋め込む手術費用は、インプラント体や手術に使用する麻酔などの費用もいれて、1本あたり20万円から30万円程度が相場です。
麻酔は局所麻酔を使用することが一般的ですが、恐怖心が強い方には静脈内鎮静法や全身麻酔を選択できることもあります。その場合、追加費用が発生するでしょう。
インプラント体自体の費用は15万円から25万円程度で、生体適合性が高いチタンなどの素材が使用されています。手術の方式によっては、インプラント体とアバットメントが一体化したものが用いられることもあります。
また、インプラントを埋め込むのに十分な量の骨がない場合は、インプラント体を埋入する前に骨を増やす処置が必要で、10万円から20万円程度の追加費用が発生します。
2次手術
インプラント体の埋入後、顎の骨とインプラント体がしっかり結合するのを待ちます。その期間を経て、インプラント体と上部構造とを連結させるためのパーツであるアバットメントを装着する2次手術を行います。
アバットメントの費用の相場は5万円〜10万円程度です。
上部構造の作製
型取りをして上部構造である人工歯を作製し、アバットメントの上に装着します。人工歯には、セラミックやジルコニアなどの様々な素材があり、それぞれ特徴と費用が異なります。
例えば、目に付きやすい前歯には、天然歯のような色や透明感が再現できるセラミックが使用されることが多いです。噛む力が強くかかる奥歯には、強度のあるジルコニアなどが使用される傾向にあるでしょう。
人工歯の費用は10万円から15万円程度ですが、目立ちやすい前歯のほうが奥歯より審美性が高く高品質な素材が求められます。そのため、奥歯より若干高くなる傾向にあるでしょう。
術後のメンテナンスや定期検診
インプラントは、手術が完了した後も定期的なメンテナンスが必要です。インプラント自体は人工物なので、虫歯になる心配はありません。
しかし、インプラントを支える周囲の組織が炎症を起こす、インプラント周囲炎が発生するリスクがあります。インプラント周囲炎は、進行すると最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあるため、定期的にメンテナンスを受けて予防しなければなりません。
定期検診でメンテナンスを欠かさず受ければ、インプラント周囲炎などの様々なトラブルが起こるリスクを最小限に抑え、インプラントの寿命を延ばすことができます。
メンテナンスでは、クリーニングや噛み合わせのチェックなどが行われるのが一般的です。
メンテナンスの頻度は、一般的には3〜6ヶ月に1回程度が目安とされています。患者様によっては、1〜2ヶ月に1回の頻度でのメンテナンスが必要なこともあるので、歯科医師の指示に従いましょう。
メンテナンスの費用は、1回あたり3,000円〜5,000円程度が相場です。
インプラントの費用が高いのはなぜ?
インプラントの費用が高い理由は、さまざまです。例えば、インプラントは高度な技術と豊富な経験が必要な治療なため、技術料がかかることが費用を高くしている要因として考えられるでしょう。
インプラント体そのものが高価であることも、インプラントの費用が高くなる原因の一つです。
インプラント体は顎の骨に埋め込んで使用するため、使用される材料は高品質であることが求められます。高品質な材料はその分価格も高額なため、治療費も高くなるのです。
さらに、治療の精度を向上させ、患者様の安全性を確保するために必要なCTスキャンやマイクロスコープなどの設備の導入や維持にかかる費用も、治療費に影響を与えます。
また、上述のとおり、インプラント治療は審美性や機能性の向上が主な目的のため、基本的には保険適用外の自由診療です。自由診療なため全額自己負担なことも、費用が高くなる理由の一つに挙げられます。
ただし、条件を満たせば保険が適用されるケースもあるので、ご自身が条件に当てはまるかどうか、歯科医院で相談してみましょう。
インプラントの費用負担を抑える方法
インプラント治療は、工夫次第で費用負担を抑えることができます。インプラントの費用負担を抑える方法は、以下のとおりです。
医療費控除を活用する
インプラント治療は、医療費控除の対象となる可能性があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、確定申告を行えば一部の費用が所得税から還付される制度のことです。
治療費自体が安くなるわけではありませんが、実質的な負担を軽減することができます。申請には領収書が必要なので、きちんと保管しておきましょう。
分割払いやデンタルローンを利用する
歯科医院によっては分割払いやデンタルローンが導入されている場合があります。一度に高額の治療費を支払うのが難しい場合、これらを利用することで一度にかかる出費を低減し、支払いの負担を軽減できるでしょう。
ただし、デンタルローンは利息によって総額が増えるので、注意が必要です。ご自身にあった支払い方法を選択し、無理なく治療を続けられるようにしましょう。
複数の歯科医院で見積もりを取る
先述したように、インプラントの費用は歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で見積もりを取り比較することで、費用を抑えられるかもしれません。
ただし、極端に安価な場合は、品質の低い素材を使用しているなどの可能性もあります。費用だけでなく、設備や治療内容なども考慮し、信頼できる歯科医院を選択することが重要です。
治療方法を検討する
インプラント治療は、1本の欠損歯に対し1本のインプラントを埋入するのが一般的です。そのため、欠損歯が多い場合は多くのインプラントを埋入しなければならず、費用面だけでなく身体的にも患者様の負担が大きくなります。
しかし、インプラントには、欠損歯すべてにインプラント体を埋入しない治療方法もあります。例えば、数本のインプラントを埋入して連結した人工歯を装着する方法や、埋入した数本のインプラントにアタッチメントを付けて入れ歯を装着したりする方法が挙げられます。
症例や歯科医院によって対応できるかどうかは異なるので、歯科医師に治療方法をしっかり相談することが大切です。
まとめ
インプラント治療の費用は、治療内容や使用する素材によって大きく異なります。失った歯を補う他の治療方法よりもインプラントは高額な治療ですが、その分天然歯のような自然な見た目や機能性、耐久性などを得られる点は大きなメリットです。
また、治療費自体を安くするのは難しいですが、医療費控除やデンタルローンなどを活用することで、費用負担を軽減できるかもしれません。複数の歯科医院を比較して、信頼できる歯科医院で治療を受けることも大切です。
インプラントを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.11.12更新
歯のブリッジの種類とは?保険適用・自費治療それぞれの種類を徹底紹介!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯を失った際、一般的に選ばれる治療法の一つが歯のブリッジです。ブリッジは、失った歯の両側にある健康な歯を支えにして、人工の歯を固定する治療方法です。
ブリッジには保険が適用されるものと自費治療のものがあり、それぞれで使用される素材や仕上がり、費用に違いがあります。
この記事では、保険が適用されるブリッジと自費治療のブリッジのそれぞれの種類や特徴を詳しく解説します。歯のブリッジ治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
歯のブリッジ治療とは
歯のブリッジ治療とは、失った歯を補う治療法の一つです。失った歯の両側にある歯を削って土台とし、その上に人工の歯を橋渡しのように取り付けて固定します。この治療法は、噛み合わせや見た目の改善、口腔内の機能回復に有効です。
ブリッジ治療は、インプラント治療のように手術をする必要がありません。また、固定式のため、噛んだときの違和感が少なく、見た目も自然に仕上がることが多いです。
ただし、健康な歯を削らなければならない点はデメリットといえます。
保険が適用されるブリッジの種類
歯のブリッジには、いくつかの種類があります。保険が適用されるブリッジは、噛む・話すといった最低限の機能を回復することを目的としており、使用できる素材に制限があります。
その一方で保険が適用されることから、低コストで治療を受けることができます。ここでは、保険が適用されるブリッジの主な種類とその費用目安について詳しく解説します。
金属(銀歯)
金属製のブリッジは、保険が適用されるブリッジのなかで最も一般的な選択肢です。金銀パラジウム合金という銀色の金属で作られています。耐久性が高く、強度に優れているため、奥歯に使用されることが多いです。
ただし、金属を使用しているため口をあけたときに目立つことがあります。また、金属アレルギーの症状が現れる可能性がある点もデメリットといえるでしょう。金属製のブリッジの費用目安は、1本あたり約5,000円〜1万5,000円です。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は、主に前歯に使用されます。金属のフレームに硬質レジン(プラスチック素材)をコーティングして作られています。見た目が自然で、保険適用内で審美性を確保できる点が特徴です。
一方で、レジン素材を使用しているため、時間が経つと変色や摩耗が起こる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。硬質レジン前装冠の費用目安は、1本あたり約7,000円〜2万円です。
自費治療のブリッジの種類
自費治療で提供されるブリッジは、保険が適用されるものよりも選択肢が広がり、審美性や耐久性に優れた素材を選ぶことが可能です。患者さんのニーズに応じて、見た目や機能性を重視した治療が行えます。
ここでは、自費治療で選べるブリッジの主な種類とその費用目安をご紹介します。
オールセラミック
オールセラミックは、すべてがセラミックで作られた素材です。金属を使用しないため、透明感があり、天然の歯に近い仕上がりになるのが特徴です。金属アレルギーの方でも安心して使用できます。審美性が重視される前歯に使用されることが多いです。
オールセラミックのブリッジの費用目安は、1本あたり約8万〜15万円です。
メタルボンド
メタルボンドは、内側に金属を使用し、外側にセラミックを焼き付けて作られたものです。金属を使用しているため強度があり、外側にはセラミックを使用しているため美しい仕上がりになります。
一方で金属を使用しているため金属アレルギーの症状が現れる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。
メタルボンドのブリッジの費用目安は、1本あたり約6万〜13万円です。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高い素材です。金属並みの強度を持ちながらも見た目が美しいのが特徴です。金属を使用しないため、金属アレルギーの症状が現れる心配もありません。
ジルコニアのブリッジの費用目安は、1本あたり約10万〜18万円です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(プラスチック)を混合した素材です。セラミックの審美性とレジンの柔軟性を兼ね備えた素材で、リーズナブルな価格で自然な見た目を再現することが可能です。
一方で、摩耗しやすく、長期間使用すると変色する可能性がある点はデメリットといえるでしょう。また、オールセラミックやジルコニアに比べると耐久性は劣ります。
ハイブリッドセラミックの費用目安は、1本あたり約4万〜10万円です。
ゴールド
ゴールドは、いわゆる金歯です。金は人体との相性が良く、腐食しにくいという性質があります。柔軟性があり、噛み合わせの歯に負担がかかりにくいため、長期間使用できます。
一方で、見た目が金色のため、口をあけたときに目立つことがあります。
ゴールドの費用目安は、1本あたり約8万〜15万円です。
歯のブリッジの種類を選ぶポイント
歯のブリッジ治療は、失った歯を補う治療方法の一つですが、選べる種類は多く、それぞれに特徴があります。ブリッジを選ぶ際には、審美性・耐久性・費用など、複数の要素をバランスよく考慮することが重要です。
ここでは、歯のブリッジを選ぶ際に押さえておきたいポイントについて解説します。
審美性を重視する場合
見た目を重視する場合、特に前歯に使用するブリッジでは、オールセラミックやジルコニアなど、審美性の高い素材を選択される方が多いです。
自費治療になるため費用は高額ですが、これらの素材は白く透明感があり、天然の歯に近い見た目を実現できるため、自然な笑顔を保てます。
耐久性を重視する場合
奥歯にブリッジを装着する場合、噛む力が強くかかるため、耐久性が重要です。メタルボンドやジルコニア、ゴールドは強度が高く、長期間にわたって使用できるため、奥歯の治療に選択される傾向があります。
費用を重視する場合
費用を重視する場合には、保険が適用されるブリッジが選択されることが多いです。保険が適用されるブリッジには、金属製のブリッジや硬質レジン前装冠があります。これらのブリッジを選択することで安価に治療を受けられます。
ただし、金属製のブリッジを選択すると、口をあけたときに目立つことや金属アレルギーの症状が現れることがあるため注意が必要です。
金属アレルギーがある場合
金属アレルギーがある方は、メタルボンドや金属製のブリッジは避けたほうがよいでしょう。その場合は、オールセラミックやジルコニアなどの金属を使用しない素材を選択することで、安全に治療を受けられます。
メンテナンス性を重視する場合
ブリッジは長期間使用するため、メンテナンスのしやすさも重要です。特に素材によっては、摩耗や変色しやすいものがあります。ジルコニアやオールセラミックは変色しにくく、メンテナンスがしやすいです。
まとめ
歯のブリッジには、保険適用と自費治療の選択肢があり、それぞれ異なる特徴があります。保険が適用されるブリッジには、主に金属製のブリッジや硬質レジン前装冠があります。これらを選択することで安い費用で治療を受けられますが、審美性や耐久性には限界があります。
一方、自費治療のブリッジには、オールセラミックやジルコニアなど、高品質で審美性や耐久性に優れた素材が使用されます。費用は高額になりますが、天然の歯のような見た目を再現できる点や耐久性が高い点は大きなメリットです。
ブリッジを選ぶ際には、患者さんのニーズや予算、治療部位に合った素材を選択することが大切です。治療前に歯科医師としっかりと相談したうえで、ご自身に合ったものを選択しましょう。
ブリッジ治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.11.05更新
部分入れ歯の費用は?保険適用となる?自費治療のメリット・デメリットも
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
一部の歯がなくなった際に、多くの方が検討するのが部分入れ歯です。
しかし「費用はどれくらいかかる?」「できるだけ安く、目立たせずに治療したい」など、部分入れ歯の種類や金額で悩む方も多いのではないでしょうか。部分入れ歯は、種類によって費用や特徴が異なるため、自分の要望に合うものを選ぶことが大切です。
この記事では、部分入れ歯の費用に関して解説します。種類ごとの費用相場や保険が適用されるのか、保険治療と自費治療にはどのようなメリット・デメリットがあるのかも併せて紹介します。
2つの違いが気になる方や、費用相場が気になる方は、ぜひ参考にしてください。正しい知識を取り入れ、適切な部分入れ歯を選びましょう。
部分入れ歯の費用は保険が適用される?
部分入れ歯の作成には健康保険が適用されます。そのため、安価に歯の機能を回復できます。
ただし、審美性の高さや違和感の少なさを求める方は、自費での作成も可能です。自費治療は保険治療に比べると費用が高くなるデメリットがありますが、審美性や耐久性に優れているメリットがあります。また、装着時の違和感が軽減されるのも魅力です。
部分入れ歯は保険治療と自費治療の2つから選択でき、素材や費用、噛み心地などさまざまな違いがあります。どちらを選択するかは、歯科医師と相談しながら決めると良いでしょう。
部分入れ歯の種類と費用相場
部分入れ歯の種類や費用相場は、保険が適用されるかどうかによって異なります。
ここでは、部分入れ歯を保険治療と自費治療の2つに分けて、種類別に費用相場を紹介します。それぞれの治療にかかる費用の目安をしっかり把握しておきましょう。
保険適用の場合
保険適用の部分入れ歯は、レジンと金属で作成されます。口の粘膜と密着させる床部分と人工歯はレジン、隣接する歯に引っ掛けるバネ(クラスプ)は金属で作られます。
保険が適用される部分入れ歯の費用は、失った歯の位置や本数によって異なります。3割負担の場合、5,000円〜1万円程度が相場です。
自費治療の場合
自費で作る部分入れ歯にはさまざまな種類があり、素材や治療法、クリニックによって費用は異なります。ここでは、以下5種類の部分入れ歯について、特徴と費用相場を紹介します。
- マグネット義歯
- 金属床義歯
- ノンクラスプデンチャー
- テレスコープ入れ歯
- コンフォート義歯
種類によって異なる費用相場を知り、自分に合った部分入れ歯を選べるようになりましょう。
マグネット義歯
マグネット義歯は、名前の通り磁石を使用している入れ歯です。キーパーという金属を歯根部分に埋め込み、入れ歯に装着した磁石によって固定する仕組みです。
金属のバネを使用しないため、見た目が良く着脱しやすいことがメリットでしょう。マグネット義歯の費用相場は、3万円〜5万円程度です。
金属床義歯
床部分を金属で作る部分入れ歯です。保険の部分入れ歯の場合、レジンを使用するため厚く作らなければなりません。レジンは耐久性が高くないので、薄く作ると破損するリスクが高まるためです。
しかし、金属は強度が高いので、薄く作っても日常的な使用に耐えられます。入れ歯の厚みを抑えることができるので、装着時の違和感を軽減できるでしょう。
作成に時間がかかる、修理が難しいなどのデメリットがあります。費用相場は、22万円〜88万円程度です。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、柔軟性のあるナイロンなどの樹脂を使用して作られている部分入れ歯です。金属のクラスプ(留め具)を使用せずに樹脂で支えられるため、自然に見えるメリットがあります。
また、金属アレルギーの心配がない点も、メリットでしょう。ノンクラスプデンチャーの費用相場は、10万円〜30万円前後です。
テレスコープ入れ歯
テレスコープ入れ歯は、内冠と外冠の2つの冠(クラウン)を組み合わせて歯を安定させる入れ歯です。安定性が高いメリットがあります。
また、クラスプを使用していないため、見た目が自然で審美性が高い点も大きな魅力です。他にも、耐久性が高い、清潔な状態を保ちやすいなど、多くのメリットがあります。
費用相場は50万円〜150万円程度です。他の入れ歯と比べると高額なため、デメリットに感じる方もいるでしょう。
コンフォート義歯
コンフォート義歯はシリコーン素材を使用した部分入れ歯です。装着時の痛みや違和感を軽減できることが大きなメリットです。また、弾力性があることで歯茎に密着しやすく、外れにくいことも特徴です。
コンフォート義歯の一般的な費用相場は、10万円〜55万円前後です。
部分入れ歯を保険治療でするメリット・デメリット
上述したように、部分入れ歯は保険治療と自費治療の2つに分けられ、種類や費用が異なります。ここでは、部分入れ歯を保険適用で治療する場合のメリットとデメリットを併せて紹介します。
部分入れ歯を保険治療で行うメリット
保険治療の部分入れ歯にするメリットは、以下の3つです。
- 費用が安い
- 一定の品質が保証される
- 手軽に治療できる
保険治療の部分入れ歯は安価で作成できます。多くの方が3割負担で治療できるため、経済的な負担を軽減できます。
また、基本的にはどの歯科医院でも部分入れ歯の作成が可能です。特別な設備や技術が必要ないため、手軽に治療を受けられるでしょう。
保険治療の入れ歯には一定の基準があり、医療として最低限の品質が保証されています。
部分入れ歯を保険治療で行うデメリット
保険適用で部分入れ歯をつくるデメリットは、以下の4つです。
- 素材に制限がある
- 審美性が劣る
- 違和感を覚えやすい
- 耐久性が低い
保険治療で部分入れ歯をつくる場合、選べる素材が限られています。そのため、目立ちやすい見た目だったりフィット感が悪かったりします。自費治療と比べて審美性や着け心地が劣る可能性があります。
また、プラスチック性のため経年劣化しやすく、割れたり欠けたりすることがある点もデメリットです。頻繁に修理や調整が必要になる可能性があるため、費用や負担をかけたくない方にとって、デメリットになる可能性が高いでしょう。
部分入れ歯を自費治療でするメリット・デメリット
ここでは、部分入れ歯を自費治療で行うメリット・デメリットについて、それぞれ紹介します。良い面と悪い面の両方を踏まえ、自分に合う治療ができるようにしましょう。
部分入れ歯を自費治療で行うメリット
部分入れ歯を自費治療で行うメリットには、以下の5つが挙げられます。
- 装着時の違和感が少ない
- 審美性が高い
- 耐久性が高い
- 金属アレルギーでも安心
- 機能性に優れている
自費治療では素材を自由に選べるため、金属アレルギーの心配が少なく、耐久性や審美性の高い部分入れ歯が作れます。薄くて軽い素材を使用することもでき、装着時の違和感を軽減できる点も非常に魅力的です。
また、熱伝導性の高い金属床義歯を選べば、食べ物や飲み物の温度が自然に感じられるため食事をする際の快適さも向上します。自費治療の部分入れ歯は自由度が高いため、満足度が高まるでしょう。
部分入れ歯を自費治療で行うデメリット
メリットの多い自費治療での部分入れ歯作成ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 費用が高い
- 制作時間が長い
部分入れ歯を自費治療で行う場合、保険が適用される場合と比べると費用が高くなります。使われる素材や技術によってコストが高くなるためです。選ぶ種類によっては、100万円以上するケースもあるため費用を抑えたい方にとってデメリットに感じるでしょう。
また、一人ひとりに合わせて作られているため、修理や調整に時間がかかります。完了まで数週間〜数ヶ月かかるケースもあるため、早く治療を終わらせたい方には向きません。
まとめ
この記事では、部分入れ歯について、保険が適用される場合、適用されない場合それぞれの費用や種類、メリット・デメリットなどを解説しました。部分入れ歯は保険治療と自費治療のどちらも可能ですが、それぞれ費用や特徴が異なります。
そのため、自分の希望にあった治療法を選ぶことが重要です。今回紹介した費用やメリット・デメリットを把握し、歯科医師と相談しながら納得のいく治療を選びましょう。
部分入れ歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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