2024.09.03更新
親知らずの抜歯は痛い?いつまで続く?原因や対処法を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
前の歯から数えて8番目、歯列の一番奥に生えてくる親知らずは、抜歯を勧められることも珍しくありません。将来的に虫歯や歯周病などのトラブルを引き起こすことが多いため、真っすぐに生えていない親知らずは抜歯することが多いです。
しかし、親知らずの抜歯は痛いという情報を目にすることもあるでしょう。親知らずの抜歯に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、親知らずの抜歯の痛みについて詳しく解説します。
親知らずの抜歯は痛い?
親知らずの抜歯は、局所麻酔をしてから行うため術中に痛みを感じることはありません。
ただし、強い力が加わるので圧迫感を覚えたり、歯を脱臼させる音や器具の振動などに恐怖心を感じたりすることはあるかもしれません。基本的には痛みは感じないため、親しらずの抜歯を必要以上に恐れる必要はないでしょう。
親知らずの抜歯が痛いと言われる理由は、抜歯の処置が終わって麻酔が切れてきたときに傷口が痛むことがあるためです。痛みの感じ方は人それぞれですが、親知らずの抜歯後に痛みが出ることは正常な反応とも言えます。
親知らずを抜歯したときには痛み止めを処方されることが多いので、痛みがある場合は我慢せずに薬を飲んで痛みを抑えましょう。
親知らずの抜歯の痛みはいつまで続く?
親知らずの抜歯後の痛みは、2~3日で徐々に治まってくることがほとんどです。多少の違和感は残りますが、痛み止めを飲むほどの痛みはなくなるでしょう。
痛みのピークは、麻酔が切れた瞬間から2日後程度までです。ピークを過ぎたあとは傷口の治りに従って徐々に治まっていき、1週間程度で落ち着くでしょう。
また、親知らずの抜歯は腫れを伴うこともあります。痛みよりも少し遅れた抜歯後3日目程度でピークを迎えます。とくに、下顎の親知らずを抜歯した場合に痛みや腫れが強い場合が多いです。下顎は、上顎に比べて骨が硬いためです。
一般的には1~2日をピークに親知らずの抜歯後の痛みは徐々に治まりますが、中には1週間以上痛みが続くケースがあります。抜歯の際に傷口に細菌が入ってしまったことや、抜歯の際に歯ぐきの切開や骨を削る処置が必要だった場合に多く見受けられます。
また、ドライソケットと呼ばれる症状に陥った場合、痛みが長期間続くでしょう。ドライソケットとは、抜歯後の穴が血液の塊で塞がれずに骨が露出した状態を言います。
ドライソケットの場合、術後に感じていなかった痛みが3~5日ほどたってから現れることが特徴です。親知らず抜歯後1週間ほどたっても痛みが治まらない場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
親知らずの抜歯の痛みの原因
親知らずの抜歯後の痛みの原因は、主に以下の3つです。
・外科処置のため
・細菌感染
・ドライソケット
詳しく解説します。
外科処置のため
親知らずの抜歯は、外科処置にあたります。歯を抜くだけでも、歯茎や歯の周辺の骨に刺激を与え、出血を伴うのが一般的です。歯茎や歯の周辺の骨が傷つくと、炎症反応が起きて痛みや腫れが生じます。
とくに、複雑な生え方をしている親知らずの場合は、歯茎を切開したり骨を削ったりすることもあるため、より痛みや腫れを生じやすいでしょう。痛みや腫れの原因は、出血を止めるために白血球や血小板が毛細血管に集まることです。
親知らずの生え方によっても痛みの程度は異なりますが、真っすぐ正常に生えている親知らずの場合でも、多少の痛みは伴うでしょう。
細菌感染
親知らずを抜歯した後は歯茎を縫合することもありますが、完全に抜歯窩を塞げるわけではありません。どうしても一時的に穴が開いた状態となります。そこに汚れが溜まると、細菌感染を起こして痛みが出る場合があります。
抜歯した部分を強く刺激することは避けたほうが良いですが、通常の口腔ケアはしっかりと行いましょう。口腔内の細菌の数を減らす必要があるためです。
抗生物質を処方されている場合は、きちんと服用することで細菌感染を防げます。
ドライソケット
ドライソケットとは、抜歯後の穴が塞がれずに骨が露出した状態を指します。
通常、抜歯した後の穴は血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊が穴を覆い、その上を歯肉が徐々に修復することで傷口が塞がります。血餅が何らかの理由で形成されなかったり、途中で取れたりした場合、ドライソケットになります。
ドライソケットで骨が露出した状態の場所に刺激が加わると、痛みを引き起こします。
抜歯した傷口は、必要以上に触らないことが重要です。強いうがいを避け、抜歯後2~3日は血流が良くなる激しい運動や飲酒、長風呂なども控えましょう。
親知らずの抜歯の痛みがつらいときの対処法
親知らずの抜歯の痛みがつらいときは、以下の対処法を試してみましょう。
・痛み止めを早めに飲む
・患部を冷やす
・ガーゼを噛む
・強くうがいをしない
・喫煙しない
・アルコールを控える
・刺激物を食べない
・歯科医院で消毒してもらう
詳しく解説します。
痛み止めを早めに飲む
親知らずの抜歯後、麻酔が切れると痛みが出やすいため、麻酔が切れる少し前に痛み止めを飲んでおくと痛みを和らげることができます。
また、親知らずの抜歯後は痛み止めと抗生剤を処方される場合がほとんどです。抗生剤は痛みがなくてもきちんと服用しましょう。口内の細菌感染を防ぐことができます。
患部を冷やす
冷却シートやアイスバックなどで患部周辺を冷やすことも有効です。患部に軽くあてることで熱を吸収して、痛みや腫れを和らげられるでしょう。
ただし、冷やしすぎると血液の循環が悪くなるため、時間を決めて冷やしてください。また、氷を口の中に入れる、保冷剤を直接当てるなど、過度な冷却は避けてください。
ガーゼを噛む
抜歯後は出血が止まるまでガーゼを軽く噛んで止血しましょう。20分ほどたっても出血が止まっていない場合は、新しいガーゼに替えます。
出血を早めに止めることで痛みを抑えられます。
強くうがいをしない
抜歯した穴は、血餅(けっぺい)と呼ばれる血液の塊ができることで治癒していきます。かさぶたのような役割を持つ血餅は、細菌から骨を守る役割も持っています。
この血液がいつまでも固まらない場合や、固まってもとれてしまった場合は、骨が露出したままで痛みが伴います。術後は少しずつ血が滲み出ることがありますが、強いうがいをしすぎると血餅が取れる可能性があるため、抜歯後は強いうがいをしないように気をつけましょう。
喫煙しない
喫煙すると血流の流れが悪くなるため、歯茎の治癒を遅らせます。喫煙習慣のある方は、術後しばらくは禁煙することで痛みを抑えられる可能性があります。
アルコールを控える
アルコールは、血管を広げて血流を促進する作用があります。抜歯後は血が固まりにくく痛みが長引く可能性があるため、抜歯当日から痛みが残っている間はアルコールを控えるようにしましょう。
刺激物を食べない
辛い食べものなどは、傷口の刺激になることがあります。血流が促進されることもあるでしょう。痛みを抑えるためには、抜歯後痛みがある間は控えるようにしましょう。
また、固い食べものも患部の刺激になるため食べないほうが良いでしょう。
歯科医院で消毒してもらう
歯科医院で消毒してもらうのも方法の一つです。抜歯後はどうしても通常通りに口腔ケアが行えなかったり、食べ物が詰まりやすかったりするので、歯科医院で患部を洗浄・消毒してもらうと良いでしょう。
こまめに経過観察してもらうことで、トラブルを未然に防ぐ効果も期待できます。
親知らずの抜歯の痛みを歯医者に相談したほうがいいケース
親知らずの抜歯後は痛みを伴うことが多いですが、通常は2〜3日をピークに1週間程度で徐々に痛みは治まります。痛みが1週間以上続いている場合や、術後は痛みがなかったのに3〜5日経過してから痛みが生じてきた場合は、歯医者に相談したほうが良いでしょう。
また、腫れがひどくなったり熱を伴ったりする場合も早めに相談しましょう。ドライソケットや患部の細菌感染の可能性が考えられます。
いずれの場合も、早めに対処してもらうことで重症化を防げます。
まとめ
親知らずの抜歯後に痛みが出ることがありますが、痛みは2〜3日をピークに徐々に落ち着いていきます。傷の治りとともに徐々に治まっていき、1週間もあれば痛みはなくなるでしょう。
親知らずの抜歯後の痛みは人それぞれ異なりますが、術中は局所麻酔によって痛みを感じることはありません。親知らずの抜歯後は、処方された痛み止めや抗生剤をきちんと飲みながら様子をみることが大切です。
痛みが1週間以上続くような場合は、細菌感染やドライソケットの可能性があるため早めに歯科医院に相談しましょう。親知らずの抜歯後は、なるべく安静を心がけることで痛みを和らげることができるでしょう。
親知らずの抜歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています
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