2024.07.23更新
ジルコニアセラミックとは?メリット・デメリットや費用を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯の見た目を綺麗にしたいと考える方が被せ物をいれる際に候補に入る素材のひとつにジルコニアセラミックがあります。
しかし、ジルコニアセラミックとはどのような素材なのか、また選択することでどのようなメリットがあるのか知らない方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ジルコニアセラミックとはどのような素材なのか、またどのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。ジルコニアセラミックの費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ジルコニアセラミックとは?
ジルコニアセラミックとは、二酸化ジルコニウムから作られたセラミックのことをいいます。ジルコニアと聞くと多くの方が宝石のジルコニアを想像するかもしれません。
宝石のジルコニアと歯科で使うジルコニアの違いは添加物の量です。歯科用ジルコニアでは添加物を減らしているため加工がしやすくなり、それぞれの歯にマッチした被せ物が作成できるようになっているのです。
これまで、審美歯科治療では陶材を使用したセラミックが一般的でした。
しかし、セラミックには強度をはじめ、さまざまな弱点がありました。セラミックの弱点を補完してくれるのがジルコニアセラミックなのです。
ジルコニアセラミックのメリット
ジルコニアセラミックにはさまざまなメリットがあります。ジルコニアセラミックの治療を検討している方はこれらのメリットをしっかりと知っておきましょう。ジルコニアセラミックのメリットは、次の通りです。
強度が高い
セラミックの弱点であった強度を補っているのがジルコニアセラミックです。ジルコニアは人工ダイヤモンドといわれるほど強度が高いことが特徴です。
セラミックよりも強度が高く、通常のセラミックの10倍以上ともいわれていることから、セラミックでは簡単に割れる可能性がある奥歯にも使えます。また、人と接触するスポーツをしても割れる可能性がセラミックよりも低いといわれています。
割れにくいことから長い期間使用できるでしょう。
審美性が高い
ジルコニアセラミックは、陶材であるセラミックを使用しているため天然の歯のような白さを再現できます。色調の調整ができるため、ほかの歯と馴染むでしょう。天然の歯のような自然な見た目を再現できる点は大きなメリットといえます。
金属アレルギーの心配がない
金属の詰め物や被せ物を入れると唾液によって金属が溶けだして金属アレルギーの症状が現れることがあります。歯茎が黒ずむこともあるでしょう。
一方でジルコニアセラミックは、金属を一切使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。歯茎が黒ずむ心配もありません。
虫歯になるリスクが低い
虫歯になるリスクが低い点もジルコニアセラミックのメリットです。セラミックの表面は滑らかで、汚れが付着しにくいという特徴があります。歯磨きをしっかりと行えば汚れを落とせるため、虫歯になりにくいのです。
ジルコニアセラミックのデメリット
さまざまなメリットがあるジルコニアセラミックですが、デメリットもあります。ジルコニアセラミックのメリットだけでなくデメリットについても知ったうえで検討しましょう。
ジルコニアセラミックのデメリットは、以下のとおりです。
支台歯の影響を受けやすい
ジルコニアセラミックは、歯を装着する支台歯の影響を受けやすいとされています。支台歯の色や形の影響を受けることから、ジルコニアセラミックそのものの審美性は高いのに支台歯のせいで審美性が低くなるというケースもあるのです。
費用が高額
ジルコニアセラミックをはじめとしたセラミック治療は保険が適用されません。そのため、費用が高額になります。
治療実績が少ない
ジルコニアセラミックは近年新たに出てきた歯科材料であることから治療実績がほかの歯科材料と比較してもまだまだ少ないのが現状です。そのため、ジルコニアセラミックを歯科材料として取り入れていない歯科医院もあるかもしれません。
ジルコニアセラミックを検討されている方は、取り扱いがあるか歯科医院で確認しましょう。
微調整が困難
ジルコニアセラミックは、一般的なジルコニアと比較すると扱いやすい素材となっている一方、歯科材料という観点で考えると扱いにくいため、微調整が困難です。
研磨や調整が非常に難しいことから、割れたり欠けたりした場合には修理ができず、最初から治療をしなければならないケースもあります。せっかく治療をしても、破損した場合にはまた1からやり直しになる可能性があるという点はデメリットといえるでしょう。
ジルコニアセラミックの費用
ジルコニアセラミックは審美治療のため保険が適用されません。自費診療になるため、歯科医院によって費用は異なりますが、1本あたり10~20万円程度が相場といわれています。
ジルコニアセラミックそのものの費用に加えて検査費用やアフターケアの費用がかかることもあります。費用に関しては、事前に歯科医院で確認しておきましょう。
なお、ジルコニアセラミックは貴金属材料のように価格の変動が少ないといわれています。そのため、時代の流れによって価格が大きく変わることは少ないです。
ジルコニアセラミックはどのような方に選ばれている?
ジルコニアセラミックのメリットとデメリットを踏まえたうえで、ジルコニアセラミックはどのような方に選ばれているのかを解説します。
人と接触するスポーツをする方
バスケットやサッカー、ラグビーなど人と接触する可能性があるスポーツをすると、歯が割れたり欠けたりする可能性があります。自分の歯でも割れたり欠けたりするリスクがあるためセラミックにおいてはその可能性がさらに高くなるでしょう。
上述のとおり、ジルコニアセラミックは人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高いジルコニアを使用しています。オールセラミックと比較しても強度が高いことから、人と接触するスポーツにおいて割れたり欠けたりするリスクが少ないとされているのです。
前歯の被せ物を検討している方
ジルコニアセラミックは色の調整が可能です。ほかの歯と馴染むように色の調整ができます。自然な見た目を再現できることから、見た目が重視される前歯にも使用可能です。前歯の治療において、耐久性だけではなく審美性も重視する方にも選ばれています。
奥歯の被せ物を検討している方
奥歯は前歯に比べて強い力がかかりやすいです。奥歯をぐっと噛みしめたときにかかる力は、最小で27.5kg、最大で100kgとされています。セラミックは陶器と類似した素材であるため、強い力が加わると割れることがあります。
一方でジルコニアセラミックはオールセラミックよりも強度が高いことから、強い力がかかっても簡単に割れることはないでしょう。そのため、奥歯の被せ物としてジルコニアセラミックは選ばれやすい傾向にあります。
参照元:日本歯科医師会「スポーツと歯科」
まとめ
ジルコニアセラミックは、一般的なセラミックと異なり耐久性に優れていることが最大の特徴です。
そのため、人と接触するスポーツをしている方や奥歯をかみしめる癖がある方にも使用できます。また、色の調整が可能で、天然の歯のような白さを再現できることから前歯の被せ物としても選ばれています。
ただし、ジルコニアセラミックをはじめとしたセラミック治療は保険が適用されません。そのため、費用は高額になります。また、硬い素材であるため微調整が難しいという点もデメリットです。
これらの特徴を理解したうえで歯科医師に相談し、ご自身に合った素材を選択しましょう。
審美歯科治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。
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