2024.05.07更新
セラミックの歯の値段が高い理由とは?費用を抑える方法も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミックの歯は、保険が適用される銀歯などに比べて高いです。虫歯治療で詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)の素材を検討する際「セラミックはなぜ高いの?」と疑問を持たれる方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、セラミックの歯が高い理由について詳しく解説します。値段が高くてもセラミックの歯が選ばれる理由や費用を抑える方法についても言及していますので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
セラミックの歯の値段は?
セラミックの歯にはさまざまな種類があり、使用する歯の部位やセラミックの範囲によって値段は異なります。
平均的なセラミックの相場は、以下の通りです。
・詰め物(インレー):約4万〜8万円
・被せ物(クラウン):約8万〜18万円
セラミックの歯の値段は、歯の一部をセラミックで補う詰め物よりも歯全体をセラミックで覆う被せ物のほうが高いのが一般的です。
また、セラミックにはオールセラミックやジルコニア、e-maxなどさまざまな種類があり、種類によって値段が異なります。これは、素材によって透明感やツヤ、色の再現性、強度、耐久性などが異なるためです。
つまり、審美性も機能性も兼ね備えたセラミックの素材は、値段が高い傾向にあるということです。
ただし、使用する部位によって適したセラミックは異なり、一概に値段が高いほうが優れているというわけではありません。素材ごとにメリット・デメリットがあるため、歯科医師とよく相談して選択しましょう。
セラミックの歯の値段が高い理由
では、どうしてセラミックの歯の値段は高いのでしょうか。
セラミックが保険素材よりも値段が高いのは、以下の3つの理由があります。
保険が適用されないから
虫歯治療には保険と自費の2種類がありますが、セラミック治療は保険が適用されません。
保険が適用されるのは、必要最低限の範囲で見た目を修復し、噛めるように回復するという、最低限の治療のみです。保険のルールの範囲内で治療し、使用する素材も限られるため、噛めるようにはなるものの金属が目立ったり、経年劣化しやすかったりするデメリットがあります。
一方、自費診療の場合は素材を選択でき、機能的な回復だけでなく天然歯に近い見た目も再現できます。セラミックの歯を選択することでベストな治療が受けられるものの、その分費用がかかるのです。
作成に手間がかかるから
セラミックの歯は、歯科医師が歯型を取り、歯科技工士が一人ひとりの歯の形や色味に合わせて手作業で作成します。
歯の形が患者さんによって違うのはもちろん、歯の色味は一色ではなくグラデーションになっているのが一般的です。特に、前歯の美しさは口元の美しさだけでなく、お顔の印象を左右します。一人ひとりオーダーメイドで作成されるため、値段が高いのです。
加えてセラミックの歯を作成する歯科医師の技術料や、質のよいセラミックを作成する歯科技工士への依頼料もかかります。
このように、セラミックの歯の作成には手間がかかり、精密なセラミックを作成するためには歯科医師や歯科技工士の技術も必要になるため、値段が高いのです。
材料費が高いから
セラミックの歯を作成する際は、質のよい型取り剤や接着剤などの歯科材料が必要になります。また、セラミックは審美的にも機能的にも優れた素材のため、値段が高いのです。
高くてもセラミックの歯が選ばれるのはどうして?
セラミックの値段は高いですが、選ばれるのには理由があります。
高くてもセラミックの歯が選ばれる理由は、以下のとおりです。
天然歯のように美しい
セラミックは透明感や色味、ツヤ感があるため、天然歯のように美しいのがメリットです。また、経年劣化により変色しにくいため、美しい見た目を維持しやすいという点も選ばれる理由のひとつです。
丈夫で長持ちしやすい
セラミックの強度は天然歯と同じくらいといわれているため、前歯だけでなく奥歯にも使用できます。見た目が美しい上、丈夫で長持ちしやすい点もセラミックの歯が選ばれる理由といえるでしょう。
虫歯や歯周病になりにくい
セラミックは表面がツルツルしており、汚れが付着しにくい特性があります。そのため、虫歯や歯周病になりにくいのがメリットです。
また、経年劣化により変形しにくいため、詰め物や被せ物との間に隙間ができにくく、虫歯になりにくいのです。
金属アレルギーの心配がない
セラミックのなかには金属を使用しないものもあります。金属を使用しない素材を選択すれば、金属アレルギーの方や金属アレルギーのリスクを避けたい方でも安心して使用できるでしょう。
また、金属を使用していない素材を選択することで、歯茎が黒ずむ心配もありません。
セラミック治療の費用を抑える方法はある?
セラミックの歯は基本的には自費診療になるため、どうしても費用が高くなりがちです。セラミック治療の費用を抑える方法はあるのでしょうか。
ここでは、セラミック治療の費用を抑える方法を解説します。
ハイブリッドセラミックを検討する
セラミックのなかには、ハイブリッドセラミックという保険が適用される素材もあります。ハイブリッドセラミックはCAD/CAM冠とも呼ばれ、レジンとセラミックを混ぜたもののことです。
ハイブリッドセラミックは一定の条件を満たせば保険が適用されます。保険が適用されれば費用を抑えられるでしょう。
しかし、セラミックにレジンを混ぜていることにより、経年劣化で変色することがあります。また、強度も劣るため、欠けたり割れたりしやすいのがデメリットです。
医療費控除を受ける
医療費控除とは、1年間の医療費が10万円を超えた場合に申告することで所得税や住民税の控除を受けられる制度のことです。
セラミックの歯の値段は約4〜18万円が相場ですので、医療費控除を申請することで一部が還付金として返還される場合があります。また、生計をともにしている同一世帯の医療費も合計できます。
ただし、医療費控除の対象は、虫歯治療で詰め物や被せ物をする必要があるなど、治療目的であると認められた場合に限られています。セラミック矯正などの審美目的の場合は、医療費控除の対象にはなりません。
ご自身が受ける治療が医療費控除の対象か知りたい場合は、担当の歯科医師に確認するとよいでしょう。
複数の歯科医院から比較・検討する
セラミック治療は自費診療になるため、たとえ同じセラミックの歯であっても治療を受ける歯科医院の設備や歯科医師・歯科技工士の技術料によって値段に差が出ます。そのため、セラミック治療を検討する場合は、複数の歯科医院を比較・検討しましょう。
歯科医院のホームページでセラミックの種類や値段を確認したり、カウンセリングで実際にセラミック治療について話を聞いたりしてみるとよいでしょう。歯科医師との相性がよいかも判断材料のひとつです。
また、セラミックの歯を長く使い続けるには、セラミック治療後にメンテナンスを受けることも大切です。そのため、セラミックの費用面だけでなく、定期メンテナンスや保証内容についても確認するとよいでしょう。
クレジットカード払いやデンタルローンを活用する
セラミック治療の費用をクレジットカードで支払えるところや、デンタルローンが活用できるところもあります。
セラミックの歯の値段が高いことで一括払いが難しい場合、クレジットカード払いや分割払い、デンタルローンなどを活用するのもよいでしょう。トータルの費用を安くできるわけではありませんが、一回の支払いの負担を抑えられるでしょう。
しかし、支払い方法や分割の回数によって手数料などがかかる場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
まとめ
セラミックの歯の値段が高いのは、セラミックは審美的にも機能的にも優れた素材であるためです。また、作成するまでに手間と技術も必要になることも理由のひとつです。
セラミックの歯の値段をできるだけ抑えたい場合には、医療費控除を受けたり、複数の歯科医院で比較・検討したりするのがよいでしょう。
当院では、患者さんに最適なセラミックをご提案させていただきます。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
投稿者:
2023.10.14更新
歯のセラミック治療とは?種類や費用、銀歯との違いを解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯のセラミック治療は、審美目的で選択されることが多いですが、虫歯治療の際に検討する方もいるのではないでしょうか。
今回は、セラミック治療とはどのような治療なのかを解説します。メリット・デメリットや、セラミック治療の種類、費用などもご紹介するので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
歯のセラミック治療とは?
歯のセラミック治療とは、セラミックという素材を使用した歯科治療のことです。虫歯で歯を削ったあとに詰め物として使用する場合が多いでしょう。
近年では、銀歯で治療した歯をセラミックに変える方や、歯の色をきれいにするためにセラミック治療を検討する方も増加しています。
セラミック治療を受ける理由
セラミック治療を受ける理由は、大きく分けて2つあります。
まずは、審美性です。セラミック治療を行えば、非常にきれいな白い歯を手に入れられます。
定期的にホワイトニングを受けても、歯の黄ばみなどが気になる方は多いです。セラミックに変えることで、もともとの歯の色や質感を維持しながら、透明感のあるきれいな歯を手に入れられるでしょう。
次に、機能性です。セラミックは滑らかな素材なので、細菌や汚れが付着しにくいとされています。虫歯や歯周病を予防する目的で、セラミック治療を受ける方もいるのです。
セラミックと銀歯の違いとは?
セラミック治療を検討したことがある方は、セラミックと銀歯の違いが気になるかもしれません。セラミックと銀歯の違いは、以下のとおりです。
素材
銀歯は、金属を使用する治療です。セラミックは金属を使用しないので、金属に起因するさまざまなリスクを回避できます。
例えば、金属は唾液によって溶け出し、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。金属アレルギーがある方は、銀歯の治療を受けられないでしょう。
セラミック治療には、メタルタトゥーの心配もありません。メタルタトゥーとは、金属が溶け出すことで、歯茎が黒ずむことです。一度メタルタトゥーで黒ずんだ歯茎は、銀歯を除去してももとの色には戻りません。
虫歯や歯周病のリスク
銀歯は、経年劣化します。劣化した際にセメントが溶け出すと、歯と銀歯の間にすき間が生まれ、虫歯菌が侵入する可能性があります。歯周病になる可能性もあるでしょう。
セラミックは陶器なので、長期間唾液に晒されても劣化しません。虫歯や歯周病のリスクを回避できるでしょう。
また、銀歯は表面に傷がつきやすく、傷から虫歯菌が入り込んで虫歯になる可能性もあります。セラミックの表面は滑らかで傷がつきにくいので、虫歯になりにくいとされています。
見た目
銀歯は金属なので、非常に目立ちやすいです。前歯付近を銀歯で治療すると、会話の際などに銀歯が目立つかもしれません。
しかし、セラミックは天然歯に近い色調や透明感を再現できます。自然な仕上がりになるため、ほとんど目立ちません。近年では、見た目を気にして銀歯からセラミックに変える方もいます。
セラミック治療のメリット
セラミック治療のメリットは、以下のとおりです。
長くきれいな色を維持できる
セラミックは、時間が経過しても変色することや黒ずむことがありません。そのため、治療を受けたときの白さを長期間維持できます。
二次的な歯のトラブルを回避できる
銀歯は、長期的に使用すると劣化します。劣化して歯と銀歯の間にすき間が生じると、すき間から虫歯菌が侵入して再度虫歯になることがあるでしょう。
セラミックは劣化しないためすき間が生まれにくく、虫歯のリスクを回避できるのです。
金属アレルギーでも治療できる
銀歯は金属なので、金属アレルギーの方は治療を受けられません。治療を受けたときは金属アレルギーがなくても、銀歯から溶け出した金属を長期的に吸収することで金属アレルギーを発症することがあります。
セラミックには金属が使われていないので、金属アレルギーを発症する可能性はありません。
セラミック治療のデメリット
次に、セラミック治療におけるデメリットを解説します。メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで、セラミック治療を受けるかどうか判断しましょう。
自費診療である
銀歯の場合は保険が適用されますが、セラミック治療は自費診療です。詳しい金額は後述しますが、高額な費用がかかることは理解するべきでしょう。
セラミック単体の費用に加えて検査や診察、治療などにも費用がかかるので、金銭的に余裕がない方が治療を受けるのは難しいかもしれません。
割れることがある
セラミックは丈夫ですが、強い力が加われば割れる可能性があります。十分にメンテナンスをしていなければ、長期間使用することはできないでしょう。
割れた場合は再治療が必要になるので、追加で費用がかかります。
セラミック治療の種類
セラミック治療の種類は、主に3つです。それぞれ解説します。
オールセラミック
セラミックのみで作られた冠を被せる治療方法です。
金属やレジンなどを一切使用しないため、変色や劣化が起こりにくいことが特徴でしょう。透明度が高く、天然歯と見分けがつかないほど美しく仕上がります。
オールセラミックは、耐久性が高いことも特徴です。しっかりとケアすれば、長く使い続けられるでしょう。
ラミネートベニア
歯の表面を削り、薄いセラミックを貼り付ける治療です。主に前歯に行われます。つけ爪をイメージするとわかりやすいでしょう。
歯を削る量が少なく神経にも達しないので、短時間で終了します。麻酔は使用しませんが、痛むことはありません。
前歯を白くしたい、すきっ歯を治したい、歯の形が気になるという方に適したセラミック治療です。特に、神経が壊死して黒っぽく変色した歯はホワイトニングをしても白くならないので、神経が壊死した歯を白くするときにも行われます。
メタルボンド
金属にセラミックを焼き付けて作った冠を被せる治療法です。歯を大きく削った場合に有効な治療方法です。
内部が金属でできているので耐久性に優れており、奥歯など強い力がかかる部分にも使用できます。表面に白いセラミックを焼き付けていますが、内部が金属なのでオールセラミックと比較すると透明度や白さはやや劣ります。
セラミック治療の費用
セラミック治療を受ける際に気になるのは、費用でしょう。セラミック治療は保険適用外なので、施術を受ける歯科医院やセラミックの種類によって費用が変動します。
ご紹介したセラミックごとの費用相場は、以下のとおりです。
・オールセラミック:80,000〜180,000円
・メタルボンド:80,000〜150,000円
・ラミネートべニア:50,000〜150,000円
1本あたりの費用なので、施術を受ける本数が増えればさらに費用がかかります。
オールセラミックは、ほかの治療と比べると費用が高い歯科医院が多いです。診察代や検査代、治療の手技の費用も追加されます。
セラミック治療が向いている人
セラミック治療が向いている人は、以下のとおりです。
歯を削る必要がある人
過去に詰めた詰め物が破損・変色した場合や、虫歯になった場合など、これから歯を削る必要がある人は、セラミック治療が向いています。セラミックのためだけに歯を削る必要がなく、治療の過程でセラミックをつけられます。
セラミック治療による大きな負担がないでしょう。
金属アレルギーがある人
金属アレルギーがあって銀歯を入れられない人は、セラミック治療が向いています。セラミック治療は金属を使用していないので、アレルギー反応は出ないでしょう。
丈夫で美しい歯を手に入れることができます。
早く見た目を美しくしたい人
人前に出る仕事をしているなど、歯の治療に時間をかけられない人にも、セラミック治療は適しています。
特に、ラミネートべニアは短期間で前歯の見た目を改善できるでしょう。
まとめ
丈夫で白く美しい歯を作れるセラミック治療は、金属アレルギーのある方や虫歯治療で銀歯を入れたくない方、歯を白く美しく見せたい方から人気の治療です。
しかし、歯を削らなければならない、治療に高額な費用がかかるなど、デメリットがあることも理解しなければなりません。セラミック治療を受けよう思っている方は、まず歯科医院のカウンセリングを受けましょう。自分の歯の状態を調べたうえで、セラミック治療を受けるべきか検討してください。
歯のセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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