2024.12.03更新
マウスピース矯正とは?他の矯正方法との違いや費用と期間、症例について
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯列矯正の方法は、主に2種類あります。昔から行われているワイヤー矯正と、近年人気が高まっているマウスピース矯正です。
マウスピース矯正はワイヤー矯正とは異なり、矯正器具が目立ちにくいなどのメリットがあります。「マウスピース矯正を検討しているが、メリット・デメリットが分からない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、マウスピース矯正の費用や期間、治療できる症例、メリット・デメリットなど、マウスピース矯正について詳しく解説します。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、マウスピース型の矯正装置を装着して歯並びを整える矯正方法です。マウスピースは透明なので装置が目立ちにくく、周囲の人に気付かれにくいという特徴があります。
形が少しずつ異なるマウスピースを10日~2週間ごとに交換し、歯を少しずつ動かしていきます。マウスピースを装着することで継続的に歯に圧力を加え、歯を移動させます。
継続的な矯正圧が必要になるため、1日20時間はマウスピースを装着する必要があります。そのため、食事や歯磨き以外の時間はマウスピースを装着することが推奨されます。
マウスピース矯正と他の矯正方法との違い
マウスピース矯正は、他の矯正方法とどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、
ワイヤー矯正との違いを解説します。
見た目
マウスピース矯正とワイヤー矯正の大きな違いは、矯正治療中の見た目です。
ワイヤー矯正では歯にブラケットを取り付け、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。ブラケットやワイヤーは目立ちやすく、矯正治療に踏み切れないという方も少なくありません。
裏側矯正や透明の装置を使用する方法もありますが、目の前で話す相手には矯正器具が見えてしまいます。
一方で、マウスピース矯正では透明なマウスピースを使用するので、口を開けても矯正をしていることが気づかれにくいです。
取り外しの可否
ワイヤー矯正の装置は固定されるため、自分で取り外すことはできません。
一方で、マウスピースは取り外しが可能です。食事をこれまで通りに行うことができ、装置に食べ物が詰まることもありません。
歯磨きの際にも取り外せるため、綺麗に歯を磨くことができます。
治療の痛み
痛みの感じ方には個人差がありますが、マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べると痛みが少ないとされています。
ワイヤー矯正の場合、調整する際に強い圧力が歯にかかるため、調整直後から数日間は痛みを覚えやすいです。矯正装置によって口腔内が傷つき、痛みを覚えることもあるでしょう。
一方で、マウスピース矯正は、マウスピースの交換直後は痛みや違和感を覚えることはありますがワイヤー矯正よりも痛みが少ないです。装置によって口腔内が傷つくこともなく、口内炎のリスクも低いです。
マウスピース矯正の費用と期間
マウスピース矯正の費用相場と治療期間は、それぞれ以下の通りです。
費用
マウスピース矯正の費用相場は、全体矯正で60~100万円、部分矯正で10~40万円です。マウスピース矯正に限ったことではありませんが、矯正治療は保険適用外です。自由診療で歯科医院ごとに費用が異なるため、複数の歯科医院を比較検討するようにしましょう。
治療期間
マウスピース矯正の治療期間の目安は、部分矯正で2か月~1年、全体矯正で2~3年です。症状によって治療期間は異なりますが、治療計画を立てる際に治療期間の目安を知ることができます。
治療期間を早めることはできませんが、計画通りに治療を終えるには適切にマウスピースの装着やケアを徹底しましょう。
マウスピース矯正で治療できる症例・できない症例
マウスピース矯正はどのような症例でも治療できるわけではありません。口腔内の状態によっては治療できないケースもあります。
マウスピース矯正で治療できる症例・できない症例を紹介しますが、自己判断できるものではないため、歯科医師に相談することを推奨します。
治療できる症例
マウスピース矯正で治療できる症例として、軽度の不正咬合や前歯のみの部分矯正などが挙げられます。具体的には、以下のような症例はマウスピースで治療できる可能性があります。
- すきっ歯
- 出っ歯
- 叢生
- 矯正後の軽度の後戻り
治療できない症例
マウスピース矯正ができない症例は、重度の叢生や骨格に問題があるなどのケースです。具体的には、以下のような症例はマウスピースで治療できない可能性があります。
- 重度の不正咬合
- 骨格に問題がある
- インプラント治療をしている
- 重度の歯周病
- 親知らず以外に埋まっている歯がある
- 永久歯が生え揃っていない
症例によっては、ワイヤー矯正と併用し、途中からマウスピース矯正に切り替えることができるケースもあります。歯科医師に口腔内の状態を確認してもらい、自分にあった矯正治療を行いましょう。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正には、さまざまなメリットがあります。マウスピース矯正のメリットについてみていきましょう。
矯正装置が目立たない
マウスピース矯正の最大のメリットは、矯正装置が目立たないという点です。矯正装置が目立つという理由で、矯正を始める一歩が踏み出せない方も少なくありません。
ワイヤー矯正では矯正装置が目立ってしまいますが、マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用するので装置が目立ちにくいという特徴があります。周囲の人に気づかれにくいため、人の目が気になるということも起こりにくいでしょう。
食事や歯磨きの負担が少ない
マウスピース矯正のマウスピースは取り外しできるため、食事や歯磨きはこれまで通りに行えます。ワイヤー矯正の装置は取り外せないため、矯正装置に食べ物が引っかかったり、装置への着色を予防したりするために、一定の飲食物を避けなければなりません。
マウスピース矯正ならば、食事の際に取り外せば自由に食事ができます。歯磨きの際にも取り外しできるため、歯を綺麗に磨くことが可能です。
虫歯や歯周病になりにくい
矯正治療中に虫歯や歯周病になれば、矯正治療を中断して虫歯や歯周病の治療を優先しなければなりません。そうなれば、矯正期間が延長されます。
矯正治療中の虫歯や歯周病の原因は、日常のケア不足であることが多いです。マウスピース矯正ならばマウスピースを取り外して歯を磨けるため、ワイヤー矯正に比べると虫歯や歯周病が起こりにくいといえます。
マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正にはメリットだけではなく、デメリットもありますデメリットも理解した上で、マウスピース矯正を検討しましょう。
自己管理が必要
マウスピース矯正は、マウスピースの着脱や管理を患者さまが自分で行わなければなりません。1日20時間以上の装着が必要であり、10日~2週間ほどで新しいマウスピースに交換します。
装着時間やマウスピースの交換時期などが守れていなければ、治療計画通りに進めることができず、矯正期間が延びる原因になります。治療計画通りに進めるためにも、矯正期間中は自己管理をしっかり行いましょう。
対応できない症例もある
マウスピース矯正は全ての症例に対応できるわけではありません。歯の大きな移動は難しいため、マウスピース矯正では治療できないケースもあります。
ワイヤー矯正は歯科医師が調整しながら矯正するため、多くの症例に対応できます。そのため、マウスピース矯正で対応できない症例は、ワイヤー矯正と併用が必要になる可能性があります。
まとめ
マウスピース矯正は矯正装置が目立ちにくく、手入れも行いやすい矯正方法です。マウスピース矯正では対応できない症例もあるため、まずは歯科医院に相談してみましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.07.30更新
インビザライン矯正中にマウスピースが割れたときの対処法と予防法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザライン矯正中にマウスピースが割れるケースがあります。実際に割れた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、インビザラインのマウスピースが割れる原因と、割れた際の対処法・注意点を解説します。マウスピースが割れるのを防ぐ予防法も説明していますので、マウスピースの破損が心配な方はぜひ参考にしてください。
インビザライン矯正中にマウスピースが割れる原因
インビザライン矯正中にマウスピースが割れた経験がある方もいらっしゃるでしょう。マウスピースが割れる原因として、以下の4つが考えられます。
・歯ぎしりや食いしばり
・着脱方法が適切でない
・専用のケースで保管できていない
・装着したままの状態で食事をしている
それぞれの原因を詳しく解説します。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりがあると非常に強い力が加わるため、インビザラインのマウスピースが割れるリスクが高まります。歯ぎしりや食いしばりは就寝時に無意識に行われることが多いため、ご自身で意識して抑えるのは難しいでしょう。
着脱方法が適切でない
着脱方法が正しくないと、無理な力がマウスピースに加わり割れることがあります。着脱時にマウスピースを無理に引っ張ったり、マウスピースを噛んで装着したりしないようにしましょう。
正しい着脱方法が分からない場合は、歯科医院で確認してください。
専用のケースで保管できていない
マウスピースを外した際に専用のケースに入れていないと、マウスピースが割れる原因になります。専用のケースを使用しないと、紛失するリスクも高まるでしょう。
マウスピースを破損・紛失しないためにも、外したら必ず専用のケースに入れる習慣をつけてください。
装着したままの状態で食事をしている
インビザライン矯正中は、飲食時にマウスピースを外さなければなりません。マウスピースを装着したまま食事をすると、装置が割れる原因になるからです。
飲食の際にマウスピースを外し、飲食後は歯磨きとマウスピースの洗浄を行ってから再度マウスピースを装着するようにしましょう。
マウスピースが割れた際の注意点
万が一、マウスピースが割れた際は以下の3つの点に注意しましょう。
・割れたままのマウスピースを使用しない
・自分で修理しない
・速やかに歯科医院を受診する
それぞれの注意点を詳しく解説します。
割れたままのマウスピースを使用しない
割れたマウスピースをそのまま使用しないでください。割れたまま使用すると、口の中を怪我したり正しくマウスピースを装着できなかったりする恐れがあります。
少しヒビが入った程度であれば、修理すればマウスピースをそのまま使用できることもあります。
しかし、破損の大きさによっては治療を計画通りに進行できない可能性もあるでしょう。また、そのまま使用するか、修理・作り直しが必要かは歯科医師が判断します。
自分で修理しない
マウスピースが割れた場合に、接着剤などを使用して自分で修理する方がいらっしゃいます。割れたマウスピースの修理は、絶対に自分でしないようにしましょう。
インビザラインのマウスピースは、歯の移動を考慮して緻密に作製されています。そのため、少しでもズレが生じると治療の進行に影響を及ぼす可能性があるのです。
自己判断で修理せず、まずは歯科医師に相談してください。
速やかに歯科医院を受診する
割れた状態のマウスピースは装着しないほうがいいですが、何も装着せずにそのまま過ごすのも良くありません。インビザライン矯正は、1日に20時間以上マウスピースを装着することで継続して歯に矯正力を加えて歯並びを整える矯正治療です。
何も装置を装着していないと治療が進まないだけでなく、元の歯並びに戻ろうとする後戻りを起こす可能性もあります。歯並びが乱れる原因にもなるため、何も装着しないまま放置せず、速やかに歯科医院を受診して相談しましょう。
インビザライン矯正中にマウスピースが割れたときは
インビザライン矯正中にマウスピースが割れた際の対処法は、以下の2つです。
・歯科医院に連絡する
・1つ前もしくは次のマウスピースを使用する
それぞれの対処法について詳しく解説します。
歯科医院に連絡する
インビザライン矯正中にマウスピースが割れた場合は、まずは歯科医院に連絡してください。マウスピースの破損が少なければそのまま使用できることもありますが、破損の状態によっては修理や再製作が必要になることもあるでしょう。
ご自身で判断せず、必ず歯科医師の指示に従うようにしましょう。
1つ前もしくは次のマウスピースを使用する
修理や再製作が必要になった場合、マウスピースが完成するまでの期間は別のマウスピースを使用しなければなりません。この場合、治療の進行状況によって1つ前のマウスピースを使用したり、次のステージのマウスピースを使用したりすることが多いです。
そのため、交換済みのマウスピースも捨てずに保管しておいたほうがいいでしょう。1つ前のマウスピースと次のステージのマウスピースのどちらを使用するかは、歯科医師が判断するため自己判断で行動しないようにしてください。
インビザライン矯正中にマウスピースが割れるのを防ぐには
インビザライン矯正のマウスピースが割れるのを防ぐ対策は、以下の4つがあります。
・マウスピースの着脱を適切に行う
・飲食時はマウスピースを外す
・マウスピースは専用のケースで保管する
・歯ぎしりや食いしばりの癖は相談しておく
それぞれの予防法を詳しく解説します。
マウスピースの着脱を適切に行う
マウスピースの着脱は丁寧に行うようにしましょう。無理な着脱をしていると、マウスピースに負担がかかって割れたり歪んだりする原因になります。
マウスピースの着脱が難しい場合は、歯科医師に相談して適切な着脱方法を指導してもらいましょう。
飲食時はマウスピースを外す
飲食時はマウスピースを外さなければなりません。マウスピースを装着したまま食事をすると、装置が破損するだけでなく虫歯や歯周病の原因にもなります。
飲食時はマウスピースを外し、再度マウスピースを装着する前には歯磨きと装置の洗浄を行ってください。
マウスピースは専用のケースで保管する
マウスピースを外した際は、専用のケースで保管するように習慣づけておきましょう。専用のケースに入れていなければ、誤ってマウスピースを落としたり踏んだりして割れるかもしれません。
外出先でティッシュにマウスピースを包んだまま誤って捨てたり紛失したりすることも少なくありません。マウスピースの破損・紛失を避けるためにも、装置は専用のケースで保管しましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖は相談しておく
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、インビザライン矯正ができないというわけではありません。
しかし、歯ぎしりや食いしばりによってマウスピースが破損するリスクを伴います。頻繁にマウスピースが破損するようであれば、治療が進まない可能性もあるでしょう。
そのため、歯ぎしりや食いしばりがある方は、事前に歯科医師に相談しておきましょう。歯ぎしりや食いしばりの原因を考え、症状を軽減するよう対処しておくことがマウスピースの破損予防にもつながります。
まとめ
インビザラインのマウスピースは、違和感が少なくなるよう薄く作られているため割れる可能性があります。マウスピースが割れた場合、破損したマウスピースをそのまま使わないようにしましょう。
インビザラインのマウスピースは歯の動きを計算して緻密に作製されているため、少しのズレでも治療計画が崩れることがあります。自分で修理するのもやめましょう。
マウスピースが割れた際には、まずは歯科医院に連絡して対処法を確認することが大事です。1つ前のマウスピースや次のステージのマウスピースを使用することもあるため、マウスピースの交換後も捨てずに保管しておいたほうがいいでしょう。
インビザラインのマウスピースは、正しく取り扱うことで破損を防げます。割れないようにするためにも、着脱方法や保管方法、使用の注意点を確認しておきましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.04.09更新
インビザラインのマウスピースの正しい洗い方と注意点を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザライン矯正では、透明のマウスピースを装着して少しずつ歯に力を加えて、歯並びを整えます。マウスピースは取り外せますが、毎日20~22時間装着することを前提としているため、マウスピースの管理は大切です。
今回は、インビザライン矯正のマウスピースの正しい洗い方や、洗う際の注意点、洗う頻度について解説します。
インビザラインのマウスピースを洗わないと
そもそもインビザライン矯正のマウスピースを洗う必要があるのか、疑問に思う方もいるでしょう。「食事や歯磨きのとき以外はほぼ1日中装着するのだから、洗う必要はない」と思う方もかもしれません。
マウスピースを洗わないでおくと、徐々に汚れがたまっていき細菌の温床となります。汚れたマウスピースを装着することで、虫歯や歯周病になってしまうこともあるでしょう。
虫歯や歯周病の治療を優先するため、矯正治療を中断せざるを得ないこともあります。そうなると、動いた歯が後戻りして、初めから矯正治療をやり直す必要があるでしょう。
マウスピースに汚れがついたまま装着していると、口臭の原因になったり着色することもあります。マウスピースは透明であるため、目立ちにくいことがメリットです。
しかし、汚れがついて着色すると白く濁ったようになり、口を開けた際に目立つようになるかもしれません。
マウスピースを洗浄すれば元のように使えるようになればよいのですが、最悪の場合使用できなくなることもあります。不衛生なままマウスピースを放置するとカビが生えることがあります。カビが生えたマウスピースは使い続けられません。
また、歯垢がマウスピースに付着したまま放置し、ある程度の時間が経過すると歯石に変化します。マウスピースに歯石が付着すると、歯石が邪魔してマウスピースが歯にフィットしなくなります。
適切な矯正力がかからなくなるので、治療が計画どおりに進まなくなるでしょう。
インビザラインのマウスピースの正しい洗い方
インビザライン矯正を滞りなく進めるためにも、マウスピースを清潔に保つことは非常に大切です。取り外した時がお手入れのタイミングなので、正しい方法でしっかり洗浄しましょう。
マウスピースをゆっくりと取り外す
マウスピースを傷つけると傷に細菌が付着しやすくなります。破損して歯にぴったりと密着しなくなることもあるでしょう。
そのため、力を入れずにマウスピースの先端を持ち上げて、片方ずつ奥歯からゆっくりと外してください。
また、外したマウスピースを保管する際は、専用のケースなどに入れておきましょう。ティッシュに包んだりして放置すると、紛失したり破損したりすることがあります。
指や柔らかい歯ブラシで擦り洗いする
マウスピースを取り外したら、流水を使って指で擦り洗いしましょう。指だけでは取り除けない汚れがある時は、毛先が柔らかい歯ブラシを使ってやさしく洗ってください。
洗浄剤を使用する
マウスピースの黄ばみや汚れが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。洗浄剤は、成分や洗浄タイプによって使い分けましょう。
漂白活性化剤が配合された洗浄剤は黄ばみ汚れに効果があり、酵素が配合された洗浄剤は食べかす由来のタンパク質汚れを分解します。
つけ置きタイプは、製品や汚れ具合に応じて5〜30分程度つけておく必要があります。泡タイプやスプレータイプは、1~5分ほどで洗浄可能です。外出する際に使いたい場合は、泡タイプやスプレータイプがよいでしょう。
マウスピースを乾燥させる
洗浄後、マウスピースをすぐに装着しない場合はマウスピースを自然乾燥させてください。乾燥機などに入れるとマウスピースが変形する可能性があるので避けてください。
また、マウスピースは透明なので紛失しやすいです。マウスピースを保管する場所は決めておきましょう。
インビザラインのマウスピースを洗うときに注意すること
マウスピースは薄く柔らかいので、破損しやすいです。洗浄する際は以下の点に注意してください。
60度以上のお湯は使用しない
マウスピースを洗浄する際は、必ず水かぬるま湯を使ってください。マウスピースはプラスチックでできているため、60度以上のお湯で洗うと変形する可能性があります。煮沸消毒も厳禁です。
マウスピースは、治療計画に沿って患者さまの歯並びにぴったり合うように一つひとつ作製されています。少しでも変形すると歯が動かなくなることもあるので、洗浄する前に温度を確認してください。
高温にさらされるとマウスピースの変形につながるため、ドライヤーの温風で乾かしたり乾燥機に入れたりすることも避けましょう。
アルコール消毒はしない
マウスピースを除菌したい場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用してください。アルコールを使用すると、マウスピースの変形・変色につながることがあります。
マウスピースを傷つけない
マウスピースは柔らかく薄いため、表面が傷ついてしまうこともあります。歯ブラシを使って磨く時は、毛先が柔らかいもので優しく擦りましょう。
指でこすり洗いする際も力をいれすぎないように注意してください。傷がつくだけではなく、割れてしまうこともあります。
洗浄剤はマウスピース用のものを使用する
洗浄剤には入れ歯用もありますが、マウスピース用とは成分が異なります。必ずマウスピース用を選択してください。
入れ歯用の洗浄剤を使用すると、透明のマウスピースが白濁する可能性があります。
研磨剤入りの歯磨き粉は使用しない
研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると、マウスピースの表面に傷がつく可能性があります。インビザラインのマウスピースは1〜2週間で交換するため、歯磨き粉を使用しなければならないほど汚れることは基本的にありません。
汚れが気になるときは洗浄剤を使用するなど、歯磨き粉の使用は避けたほうがよいでしょう。
インビザラインのマウスピースを洗う頻度
インビザライン矯正のマウスピースは、毎食後に洗浄することが推奨されています。食事の際には必ず外すので、その際に洗浄すると清潔な状態を維持できるでしょう。
外出の際に綺麗に洗浄できないことがあったとしても、少なくとも1日1回はしっかりとお手入れしてください。十分に洗浄できていない状態でマウスピースを装着した時は、洗浄できる環境になった時点で歯磨きとマウスピースの洗浄を行いましょう。
しかし、毎食後しっかりと洗浄するのは難しい方が多いのではないでしょうか。その場合は、就寝前のお手入れを徹底するよう意識してください。
就寝中は唾液の分泌量が減って虫歯や歯周病のリスクが高まります。丁寧に洗浄して、これらのリスクを避けましょう。
また、通常の水洗いや歯ブラシによる洗浄に加えて、定期的に洗浄剤を使用するとより清潔に保てます。洗浄剤の使用頻度は製品によって異なりますが、1週間に1〜2回程度のものが多いでしょう。使用方法も製品によって異なるので、説明書に従って使ってください。
まとめ
インビザライン矯正を滞りなく進めて理想の歯並びを得るためには、マウスピースを正しく管理することが非常に重要です。面倒に感じることもあるかもしれませんが、虫歯や歯周病のリスク、治療期間の延長などを避けるために正しい洗い方を理解して実践しましょう。
インビザライン矯正中に、マウスピースが傷ついたり破損したり、紛失したりなど、不測の事態が起きた場合はできる限り早めに歯科医院に相談してください。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.01.30更新
インビザラインのマウスピースが浮く原因と対処法を詳しく解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザラインは、歯列矯正を行うための透明なマウスピースです。インビザラインを使用している方の中には、マウスピースが浮いてしまうという悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マウスピースが浮くと、歯への圧力が均等にかかりません。矯正効果が低下したり、不快感や痛みを感じたりする可能性があります。
では、なぜインビザラインのマウスピースが浮くのでしょうか。また、浮いているときにはどのように対処すればよいのでしょうか。
今回は、インビザラインのマウスピースが浮く原因と対処法について詳しく解説します。マウスピースを浮いたままにしてはいけない理由もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、1999年にアメリカで誕生したマウスピース矯正の一つです。透明なマウスピースを用いるため、目立ちにくい特徴があります。
インビザラインのマウスピースは、3D画像をもとに患者さまの歯に合わせて作られます。事前に3Dでシミュレーションできるのも、インビザラインの大きな特徴でしょう。
およそ2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、歯を徐々に動かしていきます。これにより、矯正が必要な歯を理想的な位置へと導きます。
インビザラインのメリットは、見た目が目立たないこと、取り外しができること、食事や歯磨きがしやすいことなどが挙げられます。また、金属アレルギーでワイヤー矯正ができない人でも可能です。
費用相場は全体矯正で70~100万円程度、矯正期間は1年半~3年程度とされています。
インビザラインのマウスピースが浮く原因
前述したように、インビザラインによる矯正では、定期的にマウスピースの交換が必要となります。矯正を進めていく段階で、マウスピースが浮いているように感じるケースがあるでしょう。
インビザラインのマウスピースが浮く原因は、主に以下の4つです。
・治療計画と実際の歯の動きがずれている
・マウスピースの装着時間が短い
・マウスピースを正しく着脱できていない
・マウスピースが汚れたり劣化したりしている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
治療計画と実際の歯の動きがずれている
当初の治療計画と実際の歯の動きがずれることにより、マウスピースが歯にぴったりとフィットしなくなることがあります。特に歯の移動量が多い場合には、マウスピースが浮いていると感じるケースがあるでしょう。
マウスピースの装着時間が短い
マウスピースは、1日20~22時間以上の装着が必要です。装着時間が守られないと歯が計画通りに動かず、次のマウスピースに交換したときに浮く原因となり得ます。
マウスピースを正しく着脱できていない
マウスピースは、食事や歯磨きのときには外すことができます。マウスピースの装着時には、両側の奥歯からしっかりと押し込み、歯に密着させなければなりません。
外すときには、両側の奥歯から引っ張って外します。マウスピースを正しく着脱できていないと、浮く原因となります。
マウスピースが汚れたり劣化したりしている
マウスピースは毎日長時間にわたって使用するものなので、汚れや劣化が起こりやすいです。定期的に交換しますが、きちんとお手入れをしないと汚れや劣化が進むでしょう。
マウスピースの形や弾力が変わることで、浮きやすくなるのです。
インビザラインのマウスピースが浮いたままにしてはいけない?
インビザラインのマウスピースは、歯を正しい位置へ導くために使われる装置です。歯科医師が作成した治療計画に従い、定期的に交換する必要があります。
マウスピースを浮いたままにしていると、歯の動きがずれたり遅れたりする可能性があるでしょう。歯や歯茎に細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
さらに、マウスピースが浮いていると、マウスピース自体が変形したり、破損したりする恐れもあるでしょう。
そのため、マウスピースが浮いたまま放置してはいけません。治療を計画どおりに進めるためにも、マウスピースの装着時に違和感があれば必ず歯科医師に相談してください。
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きをするとき以外は常に装着しましょう。マウスピースを外した時は清潔なケースに入れて保管し、再び装着する前には水で洗います。
インビザラインのマウスピースを正しく使用しなければ、治療効果が半減する可能性もあるでしょう。マウスピースの浮きを防ぐためには、歯科医師の指示に従って治療を進めることが重要です。
インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法
インビザラインのマウスピースが浮くときには、正しく対処しないといけません。マウスピースが浮く時は、以下を試してください。
・治療中の歯科医院に相談する
・マウスピースの着脱や清掃を正しく行う
・マウスピースの交換時期を守る
・一つ前のマウスピースに戻す
一つずつ見ていきましょう。
治療中の歯科医院に相談する
マウスピースが浮いていると感じるときには、治療中の歯科医院に相談しましょう。受診する際には、いつから浮いているのか、どこが浮いているのかなどを伝えてください。
矯正治療中に起こる自然な誤差の範囲である場合もあります。不安な場合は、歯科医師に相談して確認してもらいましょう。
治療計画とのずれやマウスピースの変形・破損など、マウスピースを作り直さなければならないケースもあります。そのため、マウスピースが浮いていると感じるときには、自己判断せずに速やかに歯科医院を受診してください。
マウスピースの着脱や清掃を正しく行う
マウスピースが正しく装着できていなかったり、清掃が不十分だったりする場合には、これらを改善するとよいでしょう。
マウスピースは両手で優しく引っ張り、前後左右均等に力をかけて着脱してください。清掃の際は、水かぬるま湯で洗い、やわらかいブラシで汚れを落とします。
熱湯や歯磨き粉、アルコールなどを使用するとマウスピースの変形・破損につながるため避けてください。清掃後は乾いた布で拭き、速やかに装着しましょう。
マウスピースの交換時期を守る
インビザラインの矯正治療では、治療計画に従って定期的に新しいマウスピースに交換する必要があります。一般的には、およそ2週間ごとに交換することが推奨されていますが、個人差があるでしょう。
マウスピースの交換時期については、必ず歯科医師の指示に従ってください。
一つ前のマウスピースに戻す
自分でできる対処法として、一つ前に使っていたマウスピースに戻してみるのも一つの方法です。治療計画よりも歯の動きが遅れている場合には、交換の時期が早すぎた可能性があるでしょう。
数日経ってから改めて次のマウスピースを装着すると、フィットすることもあります。新しいマウスピースに交換した後も、前のマウスピースは保管しておきましょう。
ただし、マウスピースが浮いている原因はさまざまであるため、自己判断で対処しないでください。早い段階で歯科医院を受診することが重要です。
まとめ
インビザラインのマウスピースが浮く原因と対処法について解説しました。インビザラインのマウスピースが浮く原因はさまざまです。
マウスピースが浮くと矯正効果が低下したり、不快感や痛みを感じたりする可能性があります。マウスピースが浮くのを防ぐには、マウスピースを定期的に交換すること、マウスピースを正しく装着すること、マウスピースを清潔に保つことなどが重要です。
対処法を試してみても改善しない場合は、治療中の歯科医院に相談しましょう。マウスピースのサイズや形を調整したり、別の矯正方法を提案してくれるでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2023.10.31更新
インビザライン矯正の費用相場は?追加費用が発生するケースも解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザラインは本当に目立たないの?」 「インビザライン矯正の費用はどれくらい?」 などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。透明なマウスピースを使用した歯列矯正、インビザラインが近年注目を集めています。
しかし、インビザラインの特徴や治療にかかる費用については、詳しく知らない方もいるでしょう。
今回は、インビザラインの概要や費用相場について解説します。追加費用がかかるケースなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、透明な取り外し可能なマウスピースを使用して歯を移動させる歯列矯正です。1日20〜22時間マウスピースを装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して、徐々に歯並びを整えます。
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するので、治療中であることが目立ちません。食事や歯磨きの際に容易に取り外せるので、日常生活の負担が少ないことが大きなメリットでしょう。金属のブラケットやワイヤーを使わないため、違和感や痛みが少ないことも魅力です。
3D技術を活用して治療計画を立てるので、治療前に治療後の歯並びを確認できます。整った歯並びを実際に確認できることは、治療のモチベーション維持に大きな役割を果たすでしょう。
マウスピースは非常に薄いので、口内に痛みや違和感を生じることも少ないです。発音や滑舌にも影響がない場合が多いでしょう。
定期的にご自身でマウスピースを交換して治療を進めるので、通院頻度は2〜3か月に一度程度と、ワイヤー矯正と比較すると少ないです。
インビザラインの種類
インビザラインでは、歯列不正の度合いに応じてパッケージが用意されています。それぞれの特徴を確認しましょう。
インビザライン・エクスプレス
非常に軽微な歯並びの乱れに対応したパッケージです。使用できるマウスピースの枚数は7枚までなので、3〜6か月という短い期間で気になる部分の乱れを整えます。
治療期間が短く使用するマウスピースの枚数も少ないので、最も費用を抑えて受けられるインビザラインです。
しかし、大きく歯を移動させなければならない症例には対応できません。
インビザライン・ライト
軽度の歯並びの乱れに最適なインビザラインです。7〜12か月という短期間での矯正が可能で、比較的費用を抑えて受けられるパッケージといえます。
使用できるマウスピースの枚数は14枚までで、1〜2本の歯の位置を整えたい場合などに適しています。
インビザライン・モデラート
中度の歯並びの乱れに対応したパッケージです。使用できるマウスピースの枚数は26枚までなので、大きく噛み合わせを変える必要のない症例に対応しています。
インビザライン・コンプリヘンシブ
あらゆる歯並びの乱れに対応できるパッケージです。使用できるマウスピースの枚数に制限がなく、抜歯を伴う大きな歯の移動が必要な症例にも対応できることがあります。
治療期間が長くなり、費用も高額になることが多いです。費用は後述しますが、治療期間は1年以上かかることもあるでしょう。
インビザライン矯正の費用相場
インビザラインの費用は、歯列不正の度合いや期間に左右されます。歯科医院や地域によっても費用が異なるので、各医院に問い合わせましょう。
治療の流れと併せて、費用相場をご紹介します。
治療開始前のカウンセリング費用
治療を開始する前に、カウンセリングを行います。理想の歯並びや現状の歯並びについてのお悩みなどを相談しましょう。
初回のカウンセリングの料金は、無料〜5,000円程度です。
検査費用
インビザラインを受けると決めたら、レントゲンやCTなどの詳しい検査を行います。60,000円程度の費用が発生するでしょう。
治療中にかかる費用
カウンセリングと治療前の検査が完了したら、患者様のニーズに合わせてマウスピースが作成されます。矯正する歯の位置や範囲によって、費用は異なります。
特定の箇所や前歯だけを整える部分矯正の場合、100,000〜500,000円程度の費用がかかるでしょう。奥歯も含めた全体を矯正する場合は600,000〜1,000,000円程度の費用が必要になることが多いです。
歯科医院によって異なりますが、2〜3月に一度の調整の際に6,000円程度の費用がかかる場合もあります。
メンテナンス期間にかかる費用
矯正後は、歯の位置がもとに戻る後戻りが起きます。後戻りを防ぐために、リテーナーを装着して過ごさなければなりません。リテーナーの費用相場は、10,000〜60,000円程度でしょう。
後戻りを防ぎ、歯の位置を固定させる期間を保定期間といいますが、保定期間中も定期的に通院する必要があります。保定期間の通院にかかる費用は、2,000〜5,000円程度でしょう。
インビザライン矯正で追加費用が発生することはある?
インビザライン矯正では、初期費用以外にマウスピースの追加や治療の修正で、追加費用が発生することがあります。アフターケアや定期的なチェックの際の費用も考慮する必要があるでしょう。
発生する可能性がある追加費用は、以下のとおりです。
矯正期間の延長に伴う費用
インビザライン矯正で追加費用が発生するのは、主に矯正期間の延長による型取りの再実施や通院回数の増加に起因します。矯正期間が予定よりも伸びると、追加の治療や手続きが求められることがあり、追加の費用が発生するかもしれません。
ただし、追加費用の取り扱いは、歯科医院の方針によって異なります。実際に追加費用が発生するのかどうか、どの程度の費用が発生するのかは、歯科医院に確認しましょう。
治療期間が延長になると、リテーナーの使用期間も延びる場合があります。定期的な歯のチェックの頻度が増えることも予想されますが、追加費用が発生する可能性があるでしょう。
矯正装置の紛失・破損による費用
矯正装置の修理費用は、無料〜10,000円程度かかります。
大きく破損して使用できない場合や、紛失した場合は、装置を作り直す必要があります。作り直しには、10,000〜30,000円程度の費用がかかるでしょう。
初回は無料で、2回目以降は追加の費用が発生する歯科医院もあります。契約内容によって変動するので、事前に確認しましょう。
作り直しには追加の費用が発生するだけでなく、新しい装置が届くまで治療が中断されるリスクも伴います。治療が中断されると治療期間が延びるので、さらに追加費用が発生するでしょう。
インビザライン矯正は保険が適用される?
インビザライン矯正は、美容目的の治療とみなされることが多いです。そのため、健康保険は適用されません。全額自己負担となり、高額な費用がかかるのです。
ただし、以下の条件に該当する場合は、保険が適用されます。
・厚生労働省が定める特定の疾患が原因で噛み合わせに問題がある場合
・永久歯が正常に生えてこない場合
・顎の骨格に問題があって噛み合わせに異常がある場合
先天的な要因で噛み合わせに問題がある場合などは、保険治療でインビザラインを受けられます。顎変形症など、顎の骨の位置が正常でない場合も、保険が適用されることがあるでしょう。
インビザライン矯正の費用を安くする方法はある?
インビザライン矯正の費用を安くする方法として、複数の医院で見積もりを取得して比較することや、分割払いやデンタルローンを利用することなどが考えられます。
複数の医院で見積もりを取得する
インビザライン矯正は自費診療なので、歯科医院が自由に費用を設定できます。歯科医院によって費用が異なるので、複数の医院で見積もりを取得するとよいでしょう。
ただし、安さだけで治療を受ける歯科医院を決めるのは避けてください。アフターケアをしっかり行っていない場合や、追加費用が発生する処置が多いなど、トラブルにつながる可能性があります。
装着時間や交換時期を守る
費用を安くする方法ではありませんが、追加の費用を発生させないためには、インビザラインの装着時間や交換時期を守ることが重要です。
インビザラインを適切に取り扱っていないと、治療期間が延びる原因になるでしょう。治療期間が延びれば、マウスピースの追加や通院回数の増加に伴って追加の費用が発生します。
予定している費用内で治療を終わらせるために、歯科医師に指示を守ってインビザライン矯正を進めましょう。
分割払いやデンタルローンを活用する
クレジットカードの分割払いやデンタルローンを活用すると、一度に支払う費用を抑えられます。
デンタルローンとは、歯科治療専用のローンのことです。さまざまな金融機関から提供されており、一般的なローンと比べて金利が安く設定されていることが多いです。
ただし、クレジットカードやデンタルローンに対応していない歯科医院もあります。カウンセリングの際に、どのような支払い方法を選択できるのか確認してください。
まとめ
インビザライン矯正は、透明で取り外し可能なマウスピースを使用することが大きな特徴です。
健康保険が適用されないため、治療にかかる費用は全額負担する必要があります。複数の医院で見積もりを取得して比較すれば、インビザライン矯正にかかる費用を抑えられるでしょう。マウスピースの装着時間・交換時期を守り、追加費用が発生しないようにすることも重要です。
クレジットカードの分割払いやデンタルローンを活用すると、一度に支払う費用の負担を軽減できます。インビザライン矯正は長期的な治療なので、情報をしっかり収集して、最良の選択をしましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2023.10.26更新
インビザラインの治療期間は?治療期間を左右する要因も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザライン矯正を検討しているけど、治療が終わるまでにどのくらいの期間がかかるのだろう……」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。矯正治療は歯を少しずつ動かすため、年単位の時間がかかります。
今回は、インビザラインの治療期間について解説します。治療期間を左右する5つの要因や、計画どおりに治療を終わらせるためのポイントもご紹介するので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型の矯正装置です。歯並びを整える治療方法として、1997年から研究と改良を続けています。
インビザラインは、基本的にこどもから大人まで年齢を問わず使用でき、世界で1,400万人以上の実績があります(2022年9月時点)。少しガタガタしている歯並びから、噛み合わせの調整が必要な歯並びまで、さまざまな症例に対応可能です。
インビザラインには、以下の4つの特徴があります。
・目立ちにくい
・痛みが少ない
・取り外せる
・通院回数が少ない
インビザラインは口の中のトラブルを起こしにくく、矯正する前と変わらない日常生活を送ることが可能です。4つの特徴について、それぞれ詳しく確認しましょう。
目立ちにくい
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するので、ワイヤーを使った矯正と比べると目立ちにくいです。人前で話す機会が多いなど、周囲に気づかれたくない方に向いています。
見た目の問題でこれまで矯正をためらっていた方も、インビザラインなら安心して治療に臨めるでしょう。
痛みが少ない
インビザラインは、歯を段階的に動かして矯正します。マウスピースを交換しながら少しずつ歯を移動させるので、痛みが少ないことが特徴です。
また、マウスピースは患者さまの歯にフィットするように作られているので、装着中も快適に過ごせるでしょう。
取り外せる
ワイヤー矯正は、食べ物が詰まる、歯磨きが難しいなどのデメリットがあります。インビザライン矯正では、マウスピースを取り外せるので食事や歯磨きをふだんどおり行えます。
マウスピースを外して歯磨きができるため、虫歯になりにくいことも特徴です。
通院回数が少ない
インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回程度通院して経過を観察します。ワイヤー矯正の場合は基本的に月に1回は通院します。
インビザライン矯正は、頻繁に通院することが難しい方にも向いているでしょう。
インビザラインの治療期間
インビザラインの一般的な治療期間は、短くて1年半程度、多くの場合2~3年程度かかります。
部分矯正か全体矯正か、そして実際の歯並びの状態などによって異なります。歯科医師の治療方針や治療計画によっても変動するでしょう。
また、保定期間は2年程度必要なので、矯正期間と保定期間を合わせると3~5年程度かかります。
ただし、矯正にかかる期間は患者さまによって異なります。実際の治療期間は、担当の歯科医師に確認しましょう。
インビザライン矯正の流れは、以下のとおりです。
・カウンセリング
・精密検査
・治療開始
・定期診察
・保定期間
それぞれ確認しましょう。
カウンセリング
初診では、問診票をもとに矯正治療についてのカウンセリングを行います。
歯並びや嚙み合わせなどに関する患者さまの悩みを聞き出すだけでなく、シミュレーションツールを用いて歯並びの変化を確認します。矯正後歯並びをイメージできるので、前向きに矯正治療に取り組めるでしょう。
精密検査
治療を希望する場合は、精密検査に進みます。検査の内容は、以下のとおりです。
・口腔内検査
・レントゲン撮影
・口の中や顔の写真撮影
・歯型の採取
検査結果をもとに、治療計画を立案します。
治療開始
治療を開始する際は、まず完成したマウスピースを受け取ります。実際にマウスピースを装着して、フィットしているかしっかりと確認しましょう。
また、着脱やお手入れ方法、注意事項などの説明を受けます。
定期診察
治療開始後は、経過観察のために定期的な通院が必要です。診察では、矯正治療の進行具合や口の中の状態を観察します。
保定期間
歯並びが整ったら矯正治療は終了ですが、もとの歯並びに戻らないように一定期間保定装置を装着します。矯正終了直後は歯並びがもとに戻りやすいので、位置を固定する必要があるのです。
保定期間は矯正期間と同程度とする歯科医院が多いです。
インビザラインの治療期間を左右する要因
インビザラインの治療にかかる期間は、さまざまな要因に左右されます。
特に、以下のようなケースでは、予定より治療が長引く可能性があるので注意してください。
・抜歯した場合
・装着時間が短い場合
・虫歯や歯周病の治療が必要な場合
・治療計画の修正が必要な場合
・マウスピースを紛失した場合
それぞれ解説します。
抜歯した場合
矯正治療を進めるにあたって、スペースを確保するために抜歯が必要となることがあります。例えば、ガタガタしている歯並びや、顎と歯の大きさのバランスが悪い場合は、抜歯することが多いです。
抜歯すると歯を動かす距離が長くなるので、必然的に治療期間も長くなります。
装着時間が短い場合
マウスピースの装着時間が短いと、想定しているよりも治療期間が長引きます。インビザラインの矯正で使用するマウスピースは、最大0.25mmしか歯を動かせません。
食事や歯磨きのときに取り外しができるのはメリットですが、装着時間が短くならないように注意しましょう。
虫歯や歯周病の治療が必要な場合
虫歯や歯周病などのトラブルが起きると、矯正治療よりも虫歯や歯周病の治療を優先する場合が多いです。矯正治療が中断されるので、治療期間が長引くでしょう。
また、虫歯や歯周病の治療によって歯の形が変化すると、マウスピースが合わなくなる可能性もあります。もう一度マウスピースを作ることになり、矯正期間も延びるでしょう。
治療計画の修正が必要な場合
治療計画どおりに歯が移動しなかった場合は、途中で修正します。シミュレーションと実際の経過が異なった場合は、誤差を修正するために追加のマウスピースを作成するリファインメントを行うのです。
マウスピースを紛失した場合
マウスピースは取り外せるので、外食した際に外して置き忘れるケースも少なくありません。紛失した場合は、一段階前のものを使うか、再度作成することになるでしょう。
作り直す場合は時間がかかるので、治療期間の長期化につながります。
インビザラインの治療を計画どおりに終わらせるためのポイント
インビザラインの治療を計画どおりに進めるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
・装着時間を守る
・通院間隔を守る
・口の中を清潔に保つ
・紛失しないように管理する
・きちんと保定する
それぞれ詳しく解説します。
装着時間を守る
マウスピースは、1日20〜22時間装着しなければなりません。装着している時間が短ければ短いほど、歯を動かすのに時間がかかります。
治療を計画どおりに終わらせるためには、食事や歯磨き以外の時間は装着しましょう。
通院間隔を守る
インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回のペースで通院します。定期的な通院は、矯正治療の進行度を確認するために必要です。
治療計画に遅れがあっても、早い段階で発見できれば大きな修正は必要ないでしょう。忘れずに受診してください。
口の中を清潔に守る
治療中に虫歯になると、矯正を中断して虫歯の治療が必要になることが多いです。そのため、口の中を清潔に保つことは非常に重要です。
また、マウスピースを清潔にすることも忘れないでください。
紛失しないように管理する
マウスピースを紛失すると、新しいものを作成するのに1~2週間ほどかかります。移動した歯がもとの位置に戻ると、治療期間が長引く原因となります。
特に、外出先では紛失しないように注意しましょう。
きちんと保定をする
矯正によって動かした歯は、その場所に安定させるために保定する期間が必要です。歯は矯正することで移動しますが、もと戻ろうとする働きがあります。
歯がもとの位置に戻ろうとすることを後戻りといいますが、適切に保定が行われないと後戻りする可能性があるのです。
まとめ
今回は、インビザラインの概要と治療期間について解説しました。
インビザラインの治療は通常2~3年程度かかり、さらに矯正後の後戻りを防ぐために2年程度の保定期間が必要です。インビザラインは取り外せるので、清潔に保ちやすいことがメリットでしょう。
一方で、取り外せるメリットは紛失につながりやすいため注意してください。通院は1~2か月に1回と少ないので、ご自身で治療を進める必要があります。自己管理が非常に重要な治療といえるでしょう。
決められた装着時間を守るなど、基本的なことに気をつけてインビザライン治療を進めてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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