2025.02.11更新
ホワイトニングができない人とは?対処法も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「ホワイトニングを試してみたいけれど、誰でもできるものなのかな」といった疑問をお持ちではないでしょうか。白い歯は健康的で爽やかな印象を与えるため、歯を白くするホワイトニングは多くの人にとって魅力的な選択肢でしょう。
しかし、ホワイトニングはすべての人ができるわけではありません。施術できない人や歯の状態があります。
この記事では、ホワイトニングができないケースや、その場合の具体的な対処法について詳しく解説します。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、歯の表面に付着した着色汚れを落とすだけでなく、歯そのものを白くする歯科治療です。具体的には、専用の薬剤に含まれる漂白成分が、歯に付着した着色物質を酸化、分解することで歯を白くします。
歯の黄ばみやくすみの原因は、食べ物や飲み物の色素による着色や、歯の組織である象牙質の加齢による黄変などさまざまです。
歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、両方を組み合わせたデュアルホワイトニングの3種類があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士によって行われる施術です。高濃度の過酸化水素を含む薬剤を使用し、特殊な光を照射することで、短時間で歯を白くできます。
即効性があるものの、効果の持続力はホームホワイトニングと比べると劣ります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製した専用のマウスピースに低濃度のジェルを注入し、自宅で毎日数時間装着する方法です。効果が現れるまでに時間がかかりますが、持続性が高く自分のペースで施術できることが特徴です。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、上述した2つの方法を併用する方法です。オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの白さの持続力、両方のメリットを活かすことができます。
ホワイトニングができない人
ホワイトニングは誰でもできる治療ではなく、個人の歯の状態や健康条件によって治療が難しい場合があります。以下に、その詳細を解説します。
無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症は、カタラーゼという酵素が欠乏する先天性の遺伝性疾患です。カタラーゼは、過酸化水素を分解して無毒化する役割を持っています。
無カタラーゼ症の人が施術を受けると、過酸化水素を含む薬剤を分解できず、口腔内が荒れたり壊死を引き起こしたりする可能性があります。このため、無カタラーゼ症を持つ人はホワイトニングが禁忌とされており、別の方法を選ぶ必要があります。
無カタラーゼ症の診断を受けている場合は、必ず歯科医師にその旨を伝えてください。
光線アレルギーの人
光線アレルギー(光過敏症)は、健康な人では問題のない通常の光に対して過敏に反応が出る疾患です。光にさらされると、皮膚に赤み、かゆみ、炎症などの症状が現れることがあり、オフィスホワイトニングで使用される光に対しても反応する可能性があります。
そのため、光線アレルギーの人は、オフィスホワイトニングのような光を使用する治療法を避けなければなりません。光を使用しないホームホワイトニングなどの方法が検討されます。
18歳未満の人
18歳未満の人がホワイトニングを受けることは一般的に推奨されていません。18歳未満の人はまだ歯の成長と発達が完全ではなく、薬剤が歯にダメージを与える可能性があるためです。
また、若い人はエナメル質が大人に比べて薄いため薬剤が歯に浸透しやすく、知覚過敏や痛みを引き起こす可能性もあります。ホワイトニングによって将来的に歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、若い年齢で施術を受けることは推奨されていません。
妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中の人がホワイトニングを行うことも推奨されていません。ホワイトニングに使用される過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤が、胎児や乳児にどのような影響を与えるかがわかっていないためです。
また、妊娠中や授乳中はホルモンバランスが変化し、歯や歯茎が敏感になります。ホワイトニングによる刺激が強く感じられる可能性もあるため、安全を考慮して施術を控えるのが一般的です。
歯や口腔の健康状態が良くない人
ホワイトニングは健康な歯に行う施術です。
例えば、重度の虫歯や歯周病がある場合、薬剤が歯の内部に浸透し、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。また、知覚過敏があったり、ヒビが入ったりした歯がある方も同様に痛みが出る恐れがあるため、そちらの治療を優先する必要があります。
ホワイトニングができない歯
虫歯や歯周病以外にも、歯自体の構造や種類が原因で、ホワイトニングの効果が期待できないケースがあります。
神経のない歯
神経が死んだり、神経の治療を受けたりした歯(失活歯)は、時間の経過とともに、歯の内部にある歯髄の変色によって黒ずんでくることがあります。通常の歯の表面に作用させるホワイトニングでは効果が得られません。
このような場合、歯の内部に高濃度の漂白剤を入れて、内側から歯を白くするウォーキングブリーチが有効です。
被せ物や詰め物がある歯
ホワイトニングは、天然の歯に対して効果を発揮するものです。そのため、虫歯治療などで用いられる部分的な詰め物や、歯全体を覆う被せ物などの人工物には薬剤が作用せず、効果を発揮しません。
テトラサイクリン歯
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系の抗生物質を服用したことによって生じる歯の変色症です。特に、0~12歳頃の永久歯の形成期に大量に摂取すると、副作用として歯の変色が起きます。
ごく軽度のものであれば改善が見られる場合もありますが、効果は限定的です。
ホワイトニングができないときの対処法
ホワイトニングができない場合でも、他の方法で歯を白くすることが可能です。以下に、具体的な対処法を解説します。
審美歯科治療を受ける
ホワイトニングができない場合でも、セラミッククラウンやラミネートベニアなどの審美治療を受けることで、歯を白くできます。
セラミッククラウンとは、天然歯のような自然な白さが再現できるセラミックで作製した被せ物です。汚れが付きにくく経年劣化しにくいため、長期間美しい状態を保つことができます。ラミネートベニアは、歯の表面を少し削ってセラミック製の薄い板を貼る治療法です。
自分の歯を削る必要があるものの、歯の色だけでなく形状も整えることができるため、ホワイトニングができない場合に有効な選択肢となるでしょう。
歯のクリーニング
歯科医院でクリーニングを行い、歯の表面の汚れや着色を取り除くと、歯本来が持つ自然な白さを取り戻すことができます。さらに、定期的なクリーニングで白さを長期間保つことができます。
生活習慣を見直す
コーヒーやワインなど、歯の着色の原因となる食品を控えることで、歯の美しさを維持できます。また、正しい歯磨きをする、デンタルフロスの使用を習慣づけるなど、丁寧なセルフケアを行うことも大切です。
まとめ
ホワイトニングは歯を白くする効果的な方法ですが、すべての方が受けられるわけではありません。ご自身が受けられるかどうかを判断するためには、歯科医院で歯科医師に相談することが重要です。
もしホワイトニングができない場合でも、クリーニングや審美歯科治療など、歯を美しく保つ方法は他にもあります。諦めずに、ご自身に合った方法で美しい口元を目指しましょう。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.12.17更新
ホワイトニングの種類が知りたい!それぞれの費用と回数の目安とは
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯を白くしたいけれど、ホワイトニングにはどんな種類があるのか気になってはいませんか。ホワイトニングの方法によって効果や施術にかかる費用、回数が異なります。そのため、事前に特徴を知ることが大切です。
そこで本記事では、ホワイトニングの種類や費用、回数の目安などについて解説します。ご自身に合ったホワイトニング方法を選ぶことで効果を最大限に引き出すことができます。自分にあったホワイトニング方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用して、歯の表面や内部に沈着した黄ばみなどの着色汚れを分解し、歯の色を白くする歯科治療のひとつです。コーヒーや赤ワイン、カレーなどの着色性の飲食物や喫煙、加齢などが原因で歯に着色汚れが付着することがあります。
ホワイトニングをすることで、これらの要因によって失われた歯の白さを取り戻し、口元の印象を改善できるでしょう。
ホワイトニングにはいくつか種類があり、それぞれ施術方法や効果の持続期間が異なります。元々の歯の色味やライフスタイル、予算などを踏まえ、歯科医師と相談しながら、ご自身に合った方法を検討すると良いでしょう。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには、さまざまな種類があります。それぞれ特徴が異なるため、希望の歯の白さや現在の歯の状態に合った方法を選択することが大切です。以下に、代表的な4つのホワイトニング方法をご紹介します。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングとは、薬局などで購入できるホワイトニング効果がある歯磨き粉を使用したり、ホワイトニングサロンで施術を行なったりして歯を白くする方法です。
セルフホワイトニングは、低コストで気軽に始められる点が最大の魅力です。特別な技術や専門知識が必要なく、日常的に継続しやすいという利点があります。
しかし、セルフホワイトニングは本来の歯の色よりも白くできるわけではないので効果は限定的で、均一な白さを得ることは難しいのが現状です。また、使用方法を誤ると歯のエナメル質を傷つけたり、知覚過敏を引き起こしたりする可能性があるため、注意が必要です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の薬剤を使用しておこなうホワイトニングです。高濃度の薬剤を使用するため即効性が高く、1回の施術で効果を実感できる場合もあるでしょう。
オフィスホワイトニングは、歯の表面に過酸化水素を含んだ薬剤を塗布したあとに光を照射します。光が薬剤の成分と反応し、歯の着色を分解することで歯本来の色を白くしていきます。
資格保有者である歯科医師・歯科衛生士が施術を行うため、安全性が高い点が大きなメリットといえるでしょう。
一方で、費用が高額である点はデメリットといえます。色戻りも早く、白さを保つためには、3か月〜半年に1回ほどの頻度で再ホワイトニングする必要があるでしょう。
また、高濃度の薬剤を使用するため、治療後に軽度の歯の痛みや知覚過敏の症状が現れる可能性もあります。これらのリスクも理解したうえで施術を受けることが大切です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製したマウスピースにホワイトニング剤を塗布し、装着することで歯を白くする方法です。過酸化尿素が使用された薬剤を歯の表面に塗布することで、着色した色素を分解します。
ホームホワイトニングのメリットは、自宅で好きな時間に行える点です。また、オフィスホワイトニングに比べて色戻りが起こりにくいため、しっかりとケアを行えば白い歯を長期間維持できます。
一方で、効果が現れるまでに時間がかかる点はデメリットといえます。また、ホワイトニング効果を最大限に得るためには、使用方法を守る必要があります。生活スタイルや自己管理が治療の成功に大きく影響するでしょう。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。即効性だけでなく持続性も兼ね備えているため、長期間ホワイトニング効果を保つことができるでしょう。
ただし、費用が他のホワイトニング方法と比較して高額になります。歯科医院によっては、別々でおこなうより割安な料金プランを提示している場合があるため確認すると良いでしょう。また、高濃度の薬剤を使用するため、知覚過敏のリスクが高くなります。
ホワイトニングの種類別の費用と回数の目安
ホワイトニングを検討する際、費用や効果をみて判断する方が多いでしょう。ホワイトニングは、種類によって費用や必要な回数が大きく異なるため、自分に合った方法を選択することが大切です。以下に、代表的なホワイトニング方法の費用と回数の目安をご紹介します。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングの費用は、500円〜5,000円程度です。サロンなど専門店でおこなうホワイトニングは1回あたり3,000円〜5,000円程度の費用がかかります。3〜4回の施術で効果を期待できるでしょう。効果の持続期間は1ヶ月程度になります。
注意点としてセルフホワイトニングは歯の表面に付着した着色汚れを除去するだけで、歯本来の色以上に白くはできません。
オフィスホワイトニング
歯科医院でおこなわれるオフィスホワイトニングの費用は1回あたり2万〜5万円ほどが相場です。1〜3回の施術で効果を実感できるケースが多いでしょう。効果の持続期間は3〜6か月ほどで、白さを保つためには定期的に再ホワイトニングを受ける必要があります。
オフィスホワイトニングは自分で施術を行う必要がなく、専門家に任せられる点が最大の魅力といえるでしょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングの費用相場は、2万〜4万円程度です。2週間〜1か月ほど継続することで効果を実感できるケースが多いでしょう。効果の持続期間は6か月〜1年程度と、オフィスホワイトニングに比べて長いです。
歯科医院に通院して施術を受ける必要がなく、歯科医院の指導のもと自分のペースでホワイトニングを進められる点が特徴です。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングの費用相場は、5万〜8万円程度です。はじめに即効性のあるオフィスホワイトニングを行うため、1回の施術で効果を得られる場合もあります。
効果の持続期間には個人差がありますが平均して6か月〜1年程度です。効果が現れるまでにかかる回数や持続期間には個人差があるため、歯科医師に相談のうえ、自分に合った方法を選択することがポイントになるでしょう。
ホワイトニングの種類を選ぶときのポイント
ここではホワイトニングの種類を選ぶときのポイントについて解説します。
費用を抑えたい方
費用を抑えたい方にはセルフホワイトニングが選ばれる傾向があります。セルフホワイトニングは、市販の歯磨き粉やサロンでおこなうホワイトニング方法です。
ほかのホワイトニング方法に比べて費用が安いだけでなく、使用する薬剤の濃度が低いため、安全性が高いとされています。
ただし、即効性や効果の持続期間は限定的です。また、歯本来の色以上に白くしたい場合にはほかの方法を検討したほうがよいでしょう。
短期間で歯を白くしたい方
短期間で歯を白くしたい方にはオフィスホワイトニングが選ばれる傾向があります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で歯科医師・歯科衛生士が施術を行う方法で、高濃度の薬剤や機器を用いるため短期間で効果を実感できる場合が多いです。そのため、結婚式や成人式、面接など、特別なイベントを控えている方に選ばれています。
一方、即効性が高い分、効果の持続期間が短いことや、費用が他の方法より高めである点を考慮する必要があります。
効果を長期間維持したい方
効果を長期間維持したい方にはホームホワイトニングが選ばれる傾向があります。ホームホワイトニングは、自宅で専用のマウスピースと薬剤を使用しておこなう方法で、薬剤を歯の内部にじっくりと浸透させるため、効果が長持ちするという特徴があります。
一方で効果が現れるまでに時間がかかるという点は理解しておく必要があるでしょう。
即効性と持続性の両方を得たい方
デュアルホワイトニングは、短期間で効果を実感できるオフィスホワイトニングと、持続性に優れたホームホワイトニングの両方の利点を得ることができます。そのため、大切なイベントまでにしっかり準備したいという方に選ばれています。
ただし、費用が他の方法に比べて高くなる場合が多いため事前に確認しておきましょう。
まとめ
ホワイトニングには、セルフホワイトニング・オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの4種類があり、それぞれ特徴が異なります。自分のライフスタイルや予算などに合った方法を選択することが大切です。
効果を最大限に得るために、歯科医師と相談のうえ、ご自身に合った方法を選びましょう。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2023.10.14更新
歯のセラミック治療とは?種類や費用、銀歯との違いを解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯のセラミック治療は、審美目的で選択されることが多いですが、虫歯治療の際に検討する方もいるのではないでしょうか。
今回は、セラミック治療とはどのような治療なのかを解説します。メリット・デメリットや、セラミック治療の種類、費用などもご紹介するので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
歯のセラミック治療とは?
歯のセラミック治療とは、セラミックという素材を使用した歯科治療のことです。虫歯で歯を削ったあとに詰め物として使用する場合が多いでしょう。
近年では、銀歯で治療した歯をセラミックに変える方や、歯の色をきれいにするためにセラミック治療を検討する方も増加しています。
セラミック治療を受ける理由
セラミック治療を受ける理由は、大きく分けて2つあります。
まずは、審美性です。セラミック治療を行えば、非常にきれいな白い歯を手に入れられます。
定期的にホワイトニングを受けても、歯の黄ばみなどが気になる方は多いです。セラミックに変えることで、もともとの歯の色や質感を維持しながら、透明感のあるきれいな歯を手に入れられるでしょう。
次に、機能性です。セラミックは滑らかな素材なので、細菌や汚れが付着しにくいとされています。虫歯や歯周病を予防する目的で、セラミック治療を受ける方もいるのです。
セラミックと銀歯の違いとは?
セラミック治療を検討したことがある方は、セラミックと銀歯の違いが気になるかもしれません。セラミックと銀歯の違いは、以下のとおりです。
素材
銀歯は、金属を使用する治療です。セラミックは金属を使用しないので、金属に起因するさまざまなリスクを回避できます。
例えば、金属は唾液によって溶け出し、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。金属アレルギーがある方は、銀歯の治療を受けられないでしょう。
セラミック治療には、メタルタトゥーの心配もありません。メタルタトゥーとは、金属が溶け出すことで、歯茎が黒ずむことです。一度メタルタトゥーで黒ずんだ歯茎は、銀歯を除去してももとの色には戻りません。
虫歯や歯周病のリスク
銀歯は、経年劣化します。劣化した際にセメントが溶け出すと、歯と銀歯の間にすき間が生まれ、虫歯菌が侵入する可能性があります。歯周病になる可能性もあるでしょう。
セラミックは陶器なので、長期間唾液に晒されても劣化しません。虫歯や歯周病のリスクを回避できるでしょう。
また、銀歯は表面に傷がつきやすく、傷から虫歯菌が入り込んで虫歯になる可能性もあります。セラミックの表面は滑らかで傷がつきにくいので、虫歯になりにくいとされています。
見た目
銀歯は金属なので、非常に目立ちやすいです。前歯付近を銀歯で治療すると、会話の際などに銀歯が目立つかもしれません。
しかし、セラミックは天然歯に近い色調や透明感を再現できます。自然な仕上がりになるため、ほとんど目立ちません。近年では、見た目を気にして銀歯からセラミックに変える方もいます。
セラミック治療のメリット
セラミック治療のメリットは、以下のとおりです。
長くきれいな色を維持できる
セラミックは、時間が経過しても変色することや黒ずむことがありません。そのため、治療を受けたときの白さを長期間維持できます。
二次的な歯のトラブルを回避できる
銀歯は、長期的に使用すると劣化します。劣化して歯と銀歯の間にすき間が生じると、すき間から虫歯菌が侵入して再度虫歯になることがあるでしょう。
セラミックは劣化しないためすき間が生まれにくく、虫歯のリスクを回避できるのです。
金属アレルギーでも治療できる
銀歯は金属なので、金属アレルギーの方は治療を受けられません。治療を受けたときは金属アレルギーがなくても、銀歯から溶け出した金属を長期的に吸収することで金属アレルギーを発症することがあります。
セラミックには金属が使われていないので、金属アレルギーを発症する可能性はありません。
セラミック治療のデメリット
次に、セラミック治療におけるデメリットを解説します。メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで、セラミック治療を受けるかどうか判断しましょう。
自費診療である
銀歯の場合は保険が適用されますが、セラミック治療は自費診療です。詳しい金額は後述しますが、高額な費用がかかることは理解するべきでしょう。
セラミック単体の費用に加えて検査や診察、治療などにも費用がかかるので、金銭的に余裕がない方が治療を受けるのは難しいかもしれません。
割れることがある
セラミックは丈夫ですが、強い力が加われば割れる可能性があります。十分にメンテナンスをしていなければ、長期間使用することはできないでしょう。
割れた場合は再治療が必要になるので、追加で費用がかかります。
セラミック治療の種類
セラミック治療の種類は、主に3つです。それぞれ解説します。
オールセラミック
セラミックのみで作られた冠を被せる治療方法です。
金属やレジンなどを一切使用しないため、変色や劣化が起こりにくいことが特徴でしょう。透明度が高く、天然歯と見分けがつかないほど美しく仕上がります。
オールセラミックは、耐久性が高いことも特徴です。しっかりとケアすれば、長く使い続けられるでしょう。
ラミネートベニア
歯の表面を削り、薄いセラミックを貼り付ける治療です。主に前歯に行われます。つけ爪をイメージするとわかりやすいでしょう。
歯を削る量が少なく神経にも達しないので、短時間で終了します。麻酔は使用しませんが、痛むことはありません。
前歯を白くしたい、すきっ歯を治したい、歯の形が気になるという方に適したセラミック治療です。特に、神経が壊死して黒っぽく変色した歯はホワイトニングをしても白くならないので、神経が壊死した歯を白くするときにも行われます。
メタルボンド
金属にセラミックを焼き付けて作った冠を被せる治療法です。歯を大きく削った場合に有効な治療方法です。
内部が金属でできているので耐久性に優れており、奥歯など強い力がかかる部分にも使用できます。表面に白いセラミックを焼き付けていますが、内部が金属なのでオールセラミックと比較すると透明度や白さはやや劣ります。
セラミック治療の費用
セラミック治療を受ける際に気になるのは、費用でしょう。セラミック治療は保険適用外なので、施術を受ける歯科医院やセラミックの種類によって費用が変動します。
ご紹介したセラミックごとの費用相場は、以下のとおりです。
・オールセラミック:80,000〜180,000円
・メタルボンド:80,000〜150,000円
・ラミネートべニア:50,000〜150,000円
1本あたりの費用なので、施術を受ける本数が増えればさらに費用がかかります。
オールセラミックは、ほかの治療と比べると費用が高い歯科医院が多いです。診察代や検査代、治療の手技の費用も追加されます。
セラミック治療が向いている人
セラミック治療が向いている人は、以下のとおりです。
歯を削る必要がある人
過去に詰めた詰め物が破損・変色した場合や、虫歯になった場合など、これから歯を削る必要がある人は、セラミック治療が向いています。セラミックのためだけに歯を削る必要がなく、治療の過程でセラミックをつけられます。
セラミック治療による大きな負担がないでしょう。
金属アレルギーがある人
金属アレルギーがあって銀歯を入れられない人は、セラミック治療が向いています。セラミック治療は金属を使用していないので、アレルギー反応は出ないでしょう。
丈夫で美しい歯を手に入れることができます。
早く見た目を美しくしたい人
人前に出る仕事をしているなど、歯の治療に時間をかけられない人にも、セラミック治療は適しています。
特に、ラミネートべニアは短期間で前歯の見た目を改善できるでしょう。
まとめ
丈夫で白く美しい歯を作れるセラミック治療は、金属アレルギーのある方や虫歯治療で銀歯を入れたくない方、歯を白く美しく見せたい方から人気の治療です。
しかし、歯を削らなければならない、治療に高額な費用がかかるなど、デメリットがあることも理解しなければなりません。セラミック治療を受けよう思っている方は、まず歯科医院のカウンセリングを受けましょう。自分の歯の状態を調べたうえで、セラミック治療を受けるべきか検討してください。
歯のセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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