2024.01.30更新
インビザラインのマウスピースが浮く原因と対処法を詳しく解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザラインは、歯列矯正を行うための透明なマウスピースです。インビザラインを使用している方の中には、マウスピースが浮いてしまうという悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マウスピースが浮くと、歯への圧力が均等にかかりません。矯正効果が低下したり、不快感や痛みを感じたりする可能性があります。
では、なぜインビザラインのマウスピースが浮くのでしょうか。また、浮いているときにはどのように対処すればよいのでしょうか。
今回は、インビザラインのマウスピースが浮く原因と対処法について詳しく解説します。マウスピースを浮いたままにしてはいけない理由もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、1999年にアメリカで誕生したマウスピース矯正の一つです。透明なマウスピースを用いるため、目立ちにくい特徴があります。
インビザラインのマウスピースは、3D画像をもとに患者さまの歯に合わせて作られます。事前に3Dでシミュレーションできるのも、インビザラインの大きな特徴でしょう。
およそ2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、歯を徐々に動かしていきます。これにより、矯正が必要な歯を理想的な位置へと導きます。
インビザラインのメリットは、見た目が目立たないこと、取り外しができること、食事や歯磨きがしやすいことなどが挙げられます。また、金属アレルギーでワイヤー矯正ができない人でも可能です。
費用相場は全体矯正で70~100万円程度、矯正期間は1年半~3年程度とされています。
インビザラインのマウスピースが浮く原因
前述したように、インビザラインによる矯正では、定期的にマウスピースの交換が必要となります。矯正を進めていく段階で、マウスピースが浮いているように感じるケースがあるでしょう。
インビザラインのマウスピースが浮く原因は、主に以下の4つです。
・治療計画と実際の歯の動きがずれている
・マウスピースの装着時間が短い
・マウスピースを正しく着脱できていない
・マウスピースが汚れたり劣化したりしている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
治療計画と実際の歯の動きがずれている
当初の治療計画と実際の歯の動きがずれることにより、マウスピースが歯にぴったりとフィットしなくなることがあります。特に歯の移動量が多い場合には、マウスピースが浮いていると感じるケースがあるでしょう。
マウスピースの装着時間が短い
マウスピースは、1日20~22時間以上の装着が必要です。装着時間が守られないと歯が計画通りに動かず、次のマウスピースに交換したときに浮く原因となり得ます。
マウスピースを正しく着脱できていない
マウスピースは、食事や歯磨きのときには外すことができます。マウスピースの装着時には、両側の奥歯からしっかりと押し込み、歯に密着させなければなりません。
外すときには、両側の奥歯から引っ張って外します。マウスピースを正しく着脱できていないと、浮く原因となります。
マウスピースが汚れたり劣化したりしている
マウスピースは毎日長時間にわたって使用するものなので、汚れや劣化が起こりやすいです。定期的に交換しますが、きちんとお手入れをしないと汚れや劣化が進むでしょう。
マウスピースの形や弾力が変わることで、浮きやすくなるのです。
インビザラインのマウスピースが浮いたままにしてはいけない?
インビザラインのマウスピースは、歯を正しい位置へ導くために使われる装置です。歯科医師が作成した治療計画に従い、定期的に交換する必要があります。
マウスピースを浮いたままにしていると、歯の動きがずれたり遅れたりする可能性があるでしょう。歯や歯茎に細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
さらに、マウスピースが浮いていると、マウスピース自体が変形したり、破損したりする恐れもあるでしょう。
そのため、マウスピースが浮いたまま放置してはいけません。治療を計画どおりに進めるためにも、マウスピースの装着時に違和感があれば必ず歯科医師に相談してください。
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きをするとき以外は常に装着しましょう。マウスピースを外した時は清潔なケースに入れて保管し、再び装着する前には水で洗います。
インビザラインのマウスピースを正しく使用しなければ、治療効果が半減する可能性もあるでしょう。マウスピースの浮きを防ぐためには、歯科医師の指示に従って治療を進めることが重要です。
インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法
インビザラインのマウスピースが浮くときには、正しく対処しないといけません。マウスピースが浮く時は、以下を試してください。
・治療中の歯科医院に相談する
・マウスピースの着脱や清掃を正しく行う
・マウスピースの交換時期を守る
・一つ前のマウスピースに戻す
一つずつ見ていきましょう。
治療中の歯科医院に相談する
マウスピースが浮いていると感じるときには、治療中の歯科医院に相談しましょう。受診する際には、いつから浮いているのか、どこが浮いているのかなどを伝えてください。
矯正治療中に起こる自然な誤差の範囲である場合もあります。不安な場合は、歯科医師に相談して確認してもらいましょう。
治療計画とのずれやマウスピースの変形・破損など、マウスピースを作り直さなければならないケースもあります。そのため、マウスピースが浮いていると感じるときには、自己判断せずに速やかに歯科医院を受診してください。
マウスピースの着脱や清掃を正しく行う
マウスピースが正しく装着できていなかったり、清掃が不十分だったりする場合には、これらを改善するとよいでしょう。
マウスピースは両手で優しく引っ張り、前後左右均等に力をかけて着脱してください。清掃の際は、水かぬるま湯で洗い、やわらかいブラシで汚れを落とします。
熱湯や歯磨き粉、アルコールなどを使用するとマウスピースの変形・破損につながるため避けてください。清掃後は乾いた布で拭き、速やかに装着しましょう。
マウスピースの交換時期を守る
インビザラインの矯正治療では、治療計画に従って定期的に新しいマウスピースに交換する必要があります。一般的には、およそ2週間ごとに交換することが推奨されていますが、個人差があるでしょう。
マウスピースの交換時期については、必ず歯科医師の指示に従ってください。
一つ前のマウスピースに戻す
自分でできる対処法として、一つ前に使っていたマウスピースに戻してみるのも一つの方法です。治療計画よりも歯の動きが遅れている場合には、交換の時期が早すぎた可能性があるでしょう。
数日経ってから改めて次のマウスピースを装着すると、フィットすることもあります。新しいマウスピースに交換した後も、前のマウスピースは保管しておきましょう。
ただし、マウスピースが浮いている原因はさまざまであるため、自己判断で対処しないでください。早い段階で歯科医院を受診することが重要です。
まとめ
インビザラインのマウスピースが浮く原因と対処法について解説しました。インビザラインのマウスピースが浮く原因はさまざまです。
マウスピースが浮くと矯正効果が低下したり、不快感や痛みを感じたりする可能性があります。マウスピースが浮くのを防ぐには、マウスピースを定期的に交換すること、マウスピースを正しく装着すること、マウスピースを清潔に保つことなどが重要です。
対処法を試してみても改善しない場合は、治療中の歯科医院に相談しましょう。マウスピースのサイズや形を調整したり、別の矯正方法を提案してくれるでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.01.23更新
セラミックの歯は虫歯になりにくいって本当?その理由を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「銀歯は虫歯になりやすいの?」「セラミックは虫歯になりにくいって本当?」など、疑問をおもちの方もいるでしょう。
銀歯は保険が適用されるため費用が抑えられるというメリットがあるものの、虫歯になりやすいといわれています。
一方、セラミックは高額ですが、見た目がよいのはもちろん、虫歯になりにくい素材なのです。
今回は、セラミックの歯が虫歯になりにくい理由について解説します。セラミックの歯を選択するメリット・デメリットについても解説しますので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
銀歯が虫歯になりやすいのはなぜ?
銀歯は金属で丈夫なうえ、保険が適用されるため費用が抑えられるというメリットがあります。
しかし、虫歯になりやすいというデメリットが存在するのです。では、なぜ銀歯は虫歯になりやすいのでしょうか。
銀歯が虫歯になりやすい理由は、以下のとおりです。
・金属が溶け出しやすい
・温度変化により膨張・収縮しやすい
・接着剤との適合が悪い
それぞれ解説します。
金属が溶け出しやすい
銀歯はパラジウム合金という金属で作られています。この素材には、使い続けていくうちに唾液によって溶け出すという特徴があるのです。金属が溶け出すと、歯と銀歯の間に隙間ができることがあります。その隙間に虫歯菌が侵入すると虫歯になる可能性があるのです
温度変化により膨張・収縮しやすい
銀歯は温度を伝えやすく、熱いものを食べると膨張し、冷たいものを食べると収縮します。膨張・収縮を繰り返して銀歯の適合が悪くなると、歯と銀歯の間に段差ができることがあるのです。できた段差に虫歯菌が侵入すると虫歯になる可能性があります。
接着剤との適合が悪い
銀歯には接着剤との適合が悪いという特徴もあります。接着剤が劣化して歯と銀歯の間に隙間ができると虫歯菌が侵入して虫歯になる可能性があるのです。
セラミックの歯は虫歯になりにくいって本当?
セラミックの歯は銀歯に比べると、虫歯になりにくいといわれています。
セラミックの歯が虫歯になりにくい理由は、以下のとおりです。
・汚れが付着しにくい
・温度変化によって膨張・収縮しない
・接着剤との適合がよい
セラミックは陶器素材を使用しているため表面に凹凸がなく、素材的に汚れが付着しにくいという特徴があります。汚れが付着しにくいため、虫歯になりにくいのです。
また、セラミックは金属を使用しないため、温度変化によって膨張・収縮しません。加えて、セラミックには接着剤との適合がよいという特徴もあります。そのため、歯とセラミックの間に隙間ができにくく、虫歯になりにくいのです。
セラミックの歯を選択するメリット
セラミックの歯は虫歯になりにくいだけではありません。ほかにもさまざまなメリットがある素材です。
ここでは、セラミックの歯を選択する3つのメリットを解説します。
丈夫で美しい歯が手に入る
セラミックは自分の歯と同じような色味や透明感、ツヤなどを再現できる、審美性の高い素材です。白い詰め物や被せ物には保険が適用されるプラスチック素材もあります。プラスチックは耐久性に劣ることから欠けたり割れたりすることがあるでしょう。
一方、セラミックは自分の歯と同じくらいの強度があります。丈夫で美しい歯が手に入る点は大きなメリットといえるでしょう。
金属アレルギーの方でも使用できる
銀歯の場合、唾液によって金属が溶け出し、体内に入ると金属アレルギーを発症する可能性があります。
一方、セラミックは金属を一切使用していない陶器素材であるため、金属アレルギーを発症する恐れがありません。
歯茎が黒くならない
銀歯の場合、唾液によって金属が溶け出し、溶け出した成分によって歯茎が黒ずむことがあります。
一方、セラミックは陶器素材を使用しているため、歯茎が黒ずむ心配はないでしょう。
セラミックの歯を選択するデメリット
セラミックにはさまざまなメリットがあるものの、デメリットもあります。セラミック治療を検討する場合、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
セラミックの歯を選択するデメリットは、以下のとおりです。
費用が高額
銀歯は保険が適用されるため費用が安いです。
一方、セラミック治療は保険が適用されません。自費診療のため費用が高額です。
しかし、見た目や歯とセラミックとのフィット感、丈夫さ、虫歯のなりにくさなどを考えると、必ずしも高額とはいいきれないでしょう。
歯の切削量が多い
セラミックに強度をもたせるためにはある程度の厚みが必要です。そのため、歯を削る量が多くなるのです。歯を削ることに抵抗がある方にとってはデメリットといえるでしょう。
割れることがある
セラミックは丈夫な素材ではあるものの、衝撃に弱く、欠けたり割れたりすることがあります。極端に硬いものを噛んだ際や強く歯をぶつけた際にセラミックが破損することがあるのです。
そのため、噛む力が強い方や負担のかかりやすい奥歯、噛み合わせによっては適応できないことがあります。
セラミックの歯を長持ちさせるためには
セラミックは一生使い続けられるものではありません。セラミックの寿命は10~15年程度です。銀歯に比べて寿命が長いといわれていますが、メンテナンスを怠ると銀歯よりも寿命が短くなる場合もあるのです。
そこでここでは、セラミックの歯を長持ちさせる3つのポイントについて解説します。
セルフケアを怠らない
セラミックの歯を長持ちさせるためにはセルフケアが重要です。
セラミックは汚れが付着しにくく、歯とセラミックとの間に隙間ができにくい素材ですが、歯磨きが不十分で磨き残しが多ければ、虫歯になることもあります。せっかくセラミックの歯にしても、虫歯になってしまえばまた治療をしなければいけません。
歯磨きをするときは歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを使って、細かい部分に付着した汚れもしっかり落としましょう。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
セラミックを長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも大切です。メンテナンスでは普段の歯磨きによる磨き残しを徹底的に除去してもらえるため、セラミックの歯だけでなくお口全体の虫歯・歯周病予防に効果があります。
また、セラミック治療直後は問題がなくても、歯周病や加齢などにより、徐々に噛み合わせは変わっていくものです。噛み合わせが悪くなると、セラミックの歯に負担がかかりやすくなり、欠けたり割れたりすることがあります。
そのため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、クリーニングと併せて噛み合わせもチェックしてもらうことが大切なのです。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は対策をする
セラミックは歯ぎしり・食いしばりによって欠けたり割れたりすることがあります。そのため、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は対策が必要です。
歯ぎしり・食いしばりの原因の一つにストレスがあります。ストレスを感じたら発散し、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
また、歯ぎしり・食いしばりは寝ているときに行っていることも多いです。ナイトガードというマウスピースを装着することで歯にかかる力を軽減できます。気になる方は歯科医院で相談するとよいでしょう。
まとめ
今回は、セラミックの歯が虫歯になりにくい理由や、セラミックを選択するメリット・デメリットについて解説しました。
セラミックは汚れが付着しにくく、歯とセラミックとの間に隙間ができにくいため、虫歯になりにくいです。また、金属アレルギーの方でも使用できる・審美性が高いというメリットがあります。
一方で、費用が高い・割れることがあるというデメリットもあるのです。また、セラミックは一生使い続けられるものではありません。しっかりとセルフケアを行い、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要なのです。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.01.16更新
銀歯からセラミックにするメリット・デメリット、費用を解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
銀歯からセラミックに変えることを検討している方がいるのではないでしょうか。
しかし、セラミック治療の費用は高額です。そのため、銀歯からセラミックに変えることに二の足を踏む方も少なくありません。
「銀歯からセラミックにするメリットは?」「セラミックの費用はどれくらい?」など疑問をおもちの方もいるのではないでしょうか。
今回は、銀歯からセラミックにするメリットやデメリット、費用について解説します。銀歯からセラミックにしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
銀歯のメリット・デメリット
銀歯とは、金銀パラジウム合金という金属で作られています。銀色をしているため銀歯と呼ばれますが、100%銀でできているわけではありません。日本の歯科治療で、頻繁に使用される素材です。
銀歯には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
銀歯のメリットは、以下のとおりです。
・治療費が安い
・強度がある
銀歯は保険が適用されるため、治療費が安いです。歯科治療にお金をかけたくない方に適しています。さらに、銀歯は強度が高く、硬いものを噛んでも破損しません。
デメリット
強くて丈夫な銀歯ですが、デメリットもあります。
銀歯のデメリットは、以下のとおりです。
・劣化しやすい
・虫歯になりやすい
・金属アレルギーの心配がある
・見た目が悪い
銀歯は強度があるものの、劣化しやすいことが大きな欠点です。劣化して変形することがあり、劣化した銀歯と歯の間にすき間ができると、虫歯になる可能性があります。
また、金属イオンが溶け出して体内に入り込むと、金属アレルギーの症状が現れる可能性もあるのです。銀歯は口を開けると目立つため、審美性を気にする方もいるでしょう。
銀歯からセラミックにするメリット
銀歯のデメリットを補うために、セラミックにしたいと検討する方も少なくありません。銀歯からセラミックにすると、多くのメリットがあります。本項目では、銀歯からセラミックにするメリットについて解説します。
銀歯からセラミックにするメリットは、以下のとおりです。
劣化しにくく、虫歯になりにくい
セラミックは、劣化しにくいため、形状や色がほとんど変化しません。そのため、治療後数年経っても、きれいな状態をキープできます。
また、歯とセラミックの間にすき間ができにくいため、食べかすやプラークが溜まりにくく、虫歯にもなりにくいのです。
金属アレルギーの心配がない
セラミックは金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。セラミックの詰め物や被せ物に使われる素材は、セラミックやジルコニア、プラスチック素材などです(メタルボンドを除く)。
そのため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられるでしょう。
審美性が高い
セラミックは、審美性が高いことも大きなメリットです。天然歯に近い色合いや形を再現できます。光沢や透明感のある素材も多く、天然歯とほとんど見分けがつきません。
「銀歯だと、見た目が気になって笑えなかった」「会話に集中できなかった」と、審美性を気にしていた方でも、セラミックにすることで見た目を気にすることなく会話が楽しめるでしょう。
寿命が長い
銀歯の平均寿命は5年程度です。
一方、セラミックは劣化しにくいため平均寿命が長く、10〜15年程度使用できます。寿命が長いという点は、セラミックの大きなメリットといえるでしょう。
しかし、セラミックに使用する接着剤は少しずつ劣化します。そのため、定期的に検診を受け、状態を確認してもらう必要があるのです。
銀歯からセラミックにするデメリット
銀歯からセラミックにするのは、メリットだけではありません。メリットとデメリットの両方を理解することが重要です。本項目では、銀歯からセラミックにするデメリットについて解説します。
銀歯からセラミックにするデメリットは、以下のとおりです。
治療費が高い
セラミックは、銀歯に比べて治療費が高いです。銀歯は保険が適用されますが、セラミックは保険が適用されません。自由診療のため、銀歯に比べて治療費が高くなるのです。
銀歯に比べて歯の削る量が多い
セラミックを入れる場合、歯を多く削らなければなりません。
セラミックにはある程度の強度があるとはいえ、銀歯に比べると劣ります。セラミックの詰め物や被せ物が噛んだときの力に耐えるためには、ある程度の厚みがなければなりません。セラミックに厚みをもたせるために、歯を多く削る必要があるのです。
銀歯からセラミックにする費用
セラミックにはいろいろな種類があり、種類によって費用は異なります。
セラミックの種類と費用相場は、以下のとおりです。セラミック治療は自由診療のため、歯科医院によって費用は異なります。以下に記載の費用相場は目安として参考にしていただき、詳しくは治療を受ける歯科医院に確認しましょう。
詰め物(インレー)をセラミックにする場合
詰め物(インレー)をセラミックにする場合、主に以下の2種類があります。
それぞれの特徴や費用は、以下のとおりです。
セラミックインレー:40,000〜80,000円程度
セラミックインレーは、セラミック素材でできている詰め物です。天然歯とほとんど変わらない審美性で光沢があります。硬いものを噛むと割れる可能性があるため、食いしばりや歯ぎしりの癖がある方には向かないでしょう。
ジルコニアインレー:40,000〜80,000円程度
ジルコニアインレーは、ジルコニアという素材でできている詰め物です。ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれる素材で、非常に硬いのが特徴です。セラミックに比べると審美性に劣るものの、白くてきれいな仕上がりになります。
被せ物(クラウン)をセラミックにする場合
被せ物(クラウン)をセラミックにする場合、主に以下の3種類があります。
それぞれの特徴や費用は、以下のとおりです。
オールセラミック:80,000〜220,000円程度
オールセラミックは、100%セラミック素材でできた被せ物です。形や色合いの再現性に優れているため、天然歯と見分けがつきにくく、前歯に適しているでしょう。ジルコニアに比べると強度が劣るため、割れる可能性がある点はデメリットといえます。
ジルコニア:55,000〜110,000円程度
ジルコニア素材でできた被せ物です。ジルコニアは硬いため、強い力が加わる奥歯に適しているでしょう。オールセラミックに比べて審美性は劣ります。
ハイブリットセラミック:40,000〜80,000円程度
ハイブリットセラミックは、セラミックとレジンを混ぜて作った被せ物です。レジンを混ぜることにより、ほかのセラミックに比べて費用が安くなります。部位によっては、保険が適用されることもあるでしょう。
一方で、レジンを使用するため、経過変色しやすい点はデメリットといえます。
銀歯からセラミックにしたあとの注意点
上述のとおり、セラミックの費用は高額です。高額である分、できるだけ長く使用したいと考えるでしょう。銀歯からセラミックにしたあと、良好な状態で使用し続けるためには注意しなければならないことがあります。
銀歯からセラミックにしたあとの注意点は、以下のとおりです。
口腔ケアをしっかり行う
銀歯からセラミックにしたあとは、しっかりと口腔ケアを行いましょう。セラミックはツルツルしており汚れが溜まりにくいため、難しい口腔ケアは必要ありません。天然歯を磨くときと同様の磨き方で、口腔ケアを行いましょう。
しかし、歯がカーブしている部分や歯の裏側などには汚れが溜まりやすいです。また、歯磨きの癖によって、同じ部分に汚れが溜まることもあります。
磨き残しが多い部分やご自身の歯磨きの癖を知るために、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。歯科衛生士に正しい歯磨きの仕方を教わり、実践することで、セラミックを長持ちさせることはもちろん、口内の健康を維持することができます。
定期検診を受ける
セラミック治療後は、定期検診を受けましょう。
セラミックの詰め物や被せ物は、寿命が長いですが、接着剤が劣化する可能性があります。また、噛み合わせの変化や食いしばり・歯ぎしりの癖があると、セラミックの歯に負担がかかるため、割れるなどのトラブルも起こりやすいでしょう。
定期的に歯科医師にセラミックの状態を確認してもらうことで、トラブルを早期に発見でき、必要に応じて適切な処置を受けられるのです。
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は対策する
上述のとおり、食いしばりや歯ぎしりの癖があると歯に強い力が加わるため、セラミックが割れる可能性があります。
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、ナイトガードというマウスピース型の装置を使用するとよいでしょう。ナイトガードを使用することで、歯や顎に加わる力を軽減できるため、セラミックが割れることを防げます。
まとめ
今回は、銀歯からセラミックにするメリットやデメリット、費用について解説しました。
銀歯は保険が適用されるため安く、強度も高いですが、セラミックに比べて審美性に劣ります。さらに、銀歯は劣化しやすく、虫歯になりやすいです。
一方、セラミックの費用は高額ですが、審美性が高く、劣化しにくいという大きなメリットがあります。金属アレルギーの心配もありません。天然歯と変わらない白い歯で、食事も会話も楽しめるでしょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.01.09更新
インビザラインで治療が難しい3つの症例と治療が向かない人の特徴!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザラインは、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる矯正治療です。日本では2006年に導入されましたが、矯正していることがわかりにくく矯正中の痛みが少ないことから、非常に注目を集めています。
しかし、インビザラインでは治療が難しい症例もあります。インビザラインは年齢に関係なく受けられる治療ですが、どのような歯並びにも対応できるわけではありません。歯の状態などによっては、インビザライン治療を断られるケースがあるのです。
今回は、インビザラインでの治療が難しい症例と、治療が向かない人の特徴について解説します。
インビザラインで歯を動かす仕組み
インビザラインは、透明なマウスピースを1日20〜22時間装着して歯並びを整える治療法です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、徐々に理想の歯並びを目指します。
インビザラインに限らず、歯列矯正では歯根膜という組織の性質を利用して歯を移動させます。歯根膜とは、歯を支える歯槽骨と歯の根の間にある膜のことです。歯根膜には、膜の厚みを一定に保とうとする性質があるのです。
インビザラインのマウスピースによって歯に矯正力がかかると、移動させる方向にある歯根膜は縮められます。反対側の歯根膜は、引き伸ばされて厚みが増すでしょう。
縮められた歯根膜は、もとの厚みに戻るために歯槽骨を溶かす細胞を増やします。引き伸ばされた歯根膜は、歯槽骨を作る細胞を増やします。
歯根膜の厚みを一定に保つために、歯槽骨の吸収と再生が繰り返されることで、歯が移動するのです。
インビザラインで使用するマウスピースは、上述しましたが1〜2週間に一度と頻繁に交換します。マウスピースは1枚1枚少しずつ形状が異なり、現状の歯並びからずらして作成されています。
歯並びとマウスピースにずれがあることで、継続的に歯列に矯正力をかけ、歯を移動させるのです。
インビザラインで治療が難しい3つの症例
インビザラインはマウスピースを用いるので、年齢に関係なく治療を受けられます。
ただし、インビザラインでの治療が難しい症例も存在します。どのような症例がインビザラインでは治療が難しいのか確認しましょう。
重度の叢生(そうせい)である
叢生(そうせい)とは、歯が重なり合ってガタガタした歯並びのことです。一部の歯が歯列から突出している八重歯も、叢生に含まれます。
叢生の原因の多くは、顎が小さいことで歯が歯列に収まらないことです。顎に対して歯が大きい場合も、歯列に収まらないので叢生になることが多いです。
軽度〜中度の叢生はインビザラインで治療可能なことが多いですが、重度の叢生は難しいことがあります。歯の移動距離や本数が増加するため、徐々に歯並びを整えるインビザラインは適さないことがあるのです。
歯を動かすスペースを作るために、抜歯をすることもあります。マウスピースの枚数が増え治療が複雑になることが多いので、ワイヤー矯正などのほかの矯正方法のほうが適している可能性が高いです。
重度の歯周病がある
歯周病とは、歯垢に含まれる細菌が増殖したことで歯茎が炎症を起こす病気です。初期段階では、歯茎が赤くなる腫れる、出血するなどの症状しか現れず、歯周病に気づかない方も多いでしょう。
進行して歯槽骨にまで炎症が広がると、骨が溶けて歯がグラグラし始めます。非常に歯が不安定な状態なので、重度の歯周病がある人はインビザラインに限らず歯列矯正を受けられません。
歯列矯正による負荷に耐えられず、歯が抜け落ちる可能性があるためです。インビザラインを行う前に歯周病の治療を受けて、口腔環境を整えなければなりません。
骨格に問題がある
出っ歯や受け口には、歯の傾斜や生え方が原因の症例と、顎の骨格が原因の症例があります。顎の位置や発達に問題がなく、歯の生え方に問題があって出っ歯や受け口になっている場合は、インビザラインで治療できるでしょう。
しかし、顎の骨格が原因の場合はインビザラインだけでは治療が難しいです。歯並びだけを整えても、前歯の突出感やしゃくれている印象は改善されないのです。
骨格に問題がある症例では、外科手術が必要になる可能性があります。
インビザラインでの治療が向かない人の特徴
インビザラインで治療ができる症例でも、インビザラインが適しているとは限りません。インビザラインでの治療が向かない人の特徴を確認しましょう。
・マウスピースの管理ができない
・定期的に通院できない
・インプラントがある
それぞれ解説します。
マウスピースの管理ができない
インビザラインでは、マウスピースを使用して歯並びを整えます。そのため、マウスピースの管理ができなければインビザラインの治療は向きません。
マウスピースは、基本的には食事と歯磨きの時間以外は装着する必要があります。1日20〜22時間装着しなければならず、頻繁に外すと治療計画どおりに歯の移動が進まないでしょう。
装着時間を守ることと同様に、交換時期を守ることも重要です。歯科医師の指示に従って、定期的にマウスピースを交換してください。同じマウスピースを装着し続けても、歯の移動は進みません。
また、マウスピースを外した際はマウスピースの清掃と歯磨きをしてから再装着しなければなりません。マウスピースや口腔内の清潔を保てないと、口腔環境の悪化につながります。
マウスピースの適切な管理ができない人は、インビザライン治療は向かないでしょう。
定期的に通院できない
インビザライン治療中は、口腔内や治療の進み具合を確認してもらうために定期的に通院する必要があります。矯正治療は数年間に及ぶことも多いですが、通院を怠るとさまざまなトラブルにつながります。
虫歯や歯周病になった場合、治療期間が長引くでしょう。虫歯治療で歯の形が変わった場合、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。余分な費用がかかる可能性もあるので、定期的に通院することは非常に重要なのです。
また、定期的に通院していないと、発生したトラブルにも気づけない可能性があります。歯の移動速度には個人差があるので、マウスピースの装着時間を守っていたからといって必ず計画どおりに歯が移動するとは限らないのです。
治療計画と実際の歯の動きにずれがある場合は、治療計画を修正しなければならないでしょう。適切に治療を進めるために、定期的に通院する必要があります。
インプラントがある
インプラントがあってもインビザライン治療を受けることは可能です。
しかし、インプラントは矯正力をかけても移動しません。そのため、特にインプラントの本数が多い場合は、インビザラインに限らず歯列矯正が難しいです。
インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込んで失った歯を補う治療を指します。顎の骨と結合するので天然歯のように噛めることが特徴ですが、人工物なので歯根膜がなく、矯正力をかけても移動しないのです。
動かせない歯を設定して治療計画を立てることは可能ですが、理想とする歯並びにならない可能性があることは理解する必要があるでしょう。
インビザラインで治療が難しい場合にはどうしたらいい?
インビザラインで治療が難しい場合でも、歯列矯正を諦める必要はありません。インビザラインが難しい場合の治療方法を確認しましょう。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯に接着したブラケットにワイヤーを通して矯正力をかけて歯並びを整える治療です。非常に歴史が長い歯列矯正方法で、適応できる症例が幅広いことが特徴です。
インビザラインでは治療が難しい症例でも、ワイヤー矯正なら治療できることが多いでしょう。
ワイヤー矯正には、歯の表側にブラケットを装着する表側矯正、歯の裏側にブラケットを装着する裏側矯正、上の歯は裏側に下の歯は表側にブラケットを装着するハーフリンガル矯正があります。裏側矯正のほうが目立ちませんが、高度な技術が必要なため費用が高額になる傾向があります。
ワイヤー矯正とインビザラインの併用
抜歯の本数が多くインビザラインだけでは治療が難しい症例でも、ワイヤー矯正とインビザラインを併用することで治療できる場合があります。大きな歯の移動が必要な矯正初期はワイヤー矯正を行い、歯並びの微調整を行う矯正中期・後期をインビザラインで行う流れが一般的です。
まとめ
今回は、インビザラインで治療が難しい3つの症例と、インビザライン治療が向かない人の特徴について解説しました。
インビザラインは、重度の叢生や骨格に問題がある歯並びなどは対応することが難しいでしょう。重度の歯周病がある場合は、インビザラインに限らず歯列矯正が難しくなります。
インビザラインでの治療が難しくても、歯列矯正を諦める必要はありません。ほかの矯正方法も検討して、理想の歯並びを目指しましょう。
歯列矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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