2025.04.22更新
今日から実践!歯周病を予防するためにできること
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「歯磨きの時に歯茎から出血する」「歯周病は治療できるの?」「歯周病って予防できるの?」など、歯周病に関して悩んでいる人は多いのではないでしょうか。歯周病はプラークによる細菌感染が主な原因となり、歯茎に炎症を起こす病気です。
将来的に歯を失うこともある歯周病には、正しい予防と適切な治療が必要です。
今回は、歯周病の原因や歯周病の予防と早期発見が大切な理由、歯周病を予防する方法について詳しく解説します。
歯周病の原因
歯周病は炎症性疾患で、主な原因は歯と歯茎の間に蓄積するプラーク(歯垢)です。プラークは細菌の塊で、適切に除去されないと歯石へと変化し歯周組織を破壊します。
また、生活習慣なども歯周病のリスクを高める要因となります。ここでは、歯周病の主な原因について詳しく解説します。
喫煙
ニコチンやタールなど、たばこに含まれる有害物質が口腔内の粘膜や歯肉から体内に吸収されると、免役力が低下します。十分な血液が歯茎に届かなくなることから、細菌に対する抵抗力が低くなり歯周病のリスクがアップします。
タバコは歯周病を悪化させるだけでなく、治りにくくする特徴もあります。また、受動喫煙も歯周病に影響を及ぼすとされています。
よく噛まずに食べる
食事の際に食べ物をよく噛まないと、唾液が十分に分泌されないことから、口内の自浄作用が低下して細菌が繁殖しやすくなります。食べ物をよく噛むことで顎の筋肉が鍛えられ、血液の循環が良くなり免疫力がアップし、歯周病の予防につながります。
食事の際は、よく噛んで食べることを心がけましょう。
不適切な口腔ケア
毎日のケアで、適切にブラッシングが行われないとプラークが蓄積しやすくなります。また、歯ブラシだけのお手入れでは、歯と歯の間に汚れが残りやすいです。
歯間に残った汚れが歯周病の原因となることがあるため、歯周病を予防するためにはデンタルフロスや歯間ブラシの使用が欠かせません。
歯周病の予防と早期発見が大切な理由
歯周病は、初期段階での治療が非常に重要な病気です。放置して進行すると、歯を支える骨や歯茎が破壊され、最終的には歯を失うリスクが高まります。
ここでは、歯周病の予防と早期発見が大切な理由についてまとめます。
歯の喪失を防げる
歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨や歯茎が徐々に破壊されます。歯がぐらつき、最終的には抜け落ちることもあります。歯周病の進行を食い止め、歯を支える組織を回復させるためには早期に治療することが望ましいです。
しかし、治療が遅れると外科的な治療が必要になるケースが多く、治療の負担が増加します。また、回復までの時間も長くなる傾向があります。
治療費を節約できる
歯周病が悪化すると、歯周外科治療や歯周再生療法など、高度で費用のかかる治療が必要になるケースがあります。必然的に通院回数も増え、時間的な負担も大きくなります。
早期に発見すると、スケーリングや日常的なケアの指導が主な治療内容となるので、治療にかかる時間はもちろん費用も抑えられます。歯周病を早期に発見すると、治療も早い段階で開始できるため、経済的負担を軽減し時間を効率的に活用できます。
口腔内の快適さが向上する
歯周病が進行すると、歯茎の腫れや出血、口臭、歯のぐらつきや痛みなどの不快な症状を引き起こします。これらの症状は、食事や会話を楽しめないなど、日常生活に大きな支障をきたします。
早期に発見し治療を開始すれば、口腔内の快適さを取り戻せるでしょう。
全身の健康を守れる
歯周病は、口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。進行した歯周病は、糖尿病の悪化、心筋梗塞や脳梗塞、妊娠中の早産や低体重児出産などのリスクを高めることが分かっています。
早期に発見し治療すれば、これらの全身疾患のリスクを減らすことが可能です。歯科治療を通じて全身の健康が守られるのは、早期発見・早期治療の大きなメリットといえるでしょう。
再発予防が容易になる
慢性的な疾患の歯周病は、治療後も再発の可能性があります。早期に治療を受けることで、健康な状態を維持しやすくなり、再発のリスクを最小限に抑えられるでしょう。
歯周病を予防するためには
ここでは、歯科医院で行う予防法と、自宅でできる予防法について詳しく解説します。
歯科医院で行われる予防法
歯周病は、適切な予防策をとることで発症を抑えられます。まずは、歯科医院で実施される予防策をご紹介します。
定期的な歯科検診
歯周病の予防では、定期的な歯科検診が欠かせません。歯科検診では、歯茎の出血の有無、歯周ポケットの深さなどをチェックします。初期段階では自覚症状が乏しいため、定期検診で歯周病の有無を確認することが重要なのです。
定期検診の目安は3~6か月に一度ですが、個々の口腔状態やリスクに応じて歯科医師と相談して適切な頻度を決めるようにしましょう。万が一、歯周病に罹患していても、初期のうちに治療を開始できるメリットがあります。
クリーニング
国家資格を保有する歯科医師や歯科衛生士が行うクリーニングでは、専用の機械や薬剤を使用して歯の隅々まで汚れを除去できます。毎日丁寧に歯を磨いても、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などには磨き残しが生じます。
特に、奥歯の裏側や小臼歯などは歯ブラシの毛先が届きにくく、歯の形が丸いので磨き残しが多い箇所です。
汚れをそのまま放置していると徐々に歯石に変化し、歯周病の原因になります。プラークを歯石化しないためにも、定期的なクリーニングが重要です。
定期的にクリーニングを行うことで健康な歯茎を維持しやすくなるため、歯周病の予防につながります。
ブラッシング指導
歯磨きが得意でないと感じている場合は、必要に応じてブラッシング指導を受けるようにしましょう。利き手の違いや歯の形、歯並びなど、さまざまな要素が重なり、磨き方には一人一人癖があります。
そのため、同じ個所を磨き残す人は少なくありません。また、患者様の口腔内や歯並び、歯の形状、サイズに合わせた歯ブラシの選び方や当て方、動かし方を意識するだけで、きれいに磨けるようになる人も珍しくありません。
歯周病の予防には、デンタルフロスや歯間ブラシなどのツールを併用することも不可欠です。ブラッシング指導の際に、歯ブラシの動かし方だけでなくツールの使い方も教われば、毎日のセルフケアのクオリティを高められるでしょう。
自宅でできる予防法
歯周病の予防には、歯科医院で行う定期検診のほかに、生活習慣の改善など、自宅でできる予防法があります。
正しく歯磨きを行う
自己流の磨き方では、歯に付着した汚れをしっかり落とせない可能性があります。プラークを除去することを意識して、しっかり歯磨きしましょう。
歯を磨くというよりも、歯と歯茎の間や歯間のプラークを除去するイメージでブラッシングすると良いかもしれません。デンタルフロスや歯間ブラシを使用することも忘れないようにしましょう。
歯ブラシが届きにくい部分は、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しながら、隅々まできれいにブラッシングしてください。歯磨きだけでは届かない部分の清掃が可能になり、より効果的にプラークを除去できます。
生活習慣を見直す
バランスの取れた食事や、抗酸化作用のあるビタミンCやカルシウムを含む食品を積極的に摂取することで、歯周病を予防できます。栄養の偏った食事は、身体の抵抗力を弱める恐れがあります。
食事を取ったり取らなかったりするような生活や、ダラダラといつまでも食事を続けることのないようにしましょう。いつまでも口内に食べ物が入っている状態が続くと、虫歯のリスクが上がるため、1日3食できるだけ決まった時間に食事を取るようにしてください。
また、十分な睡眠をとりストレスを適切に管理することで、免疫力を高められます。良い睡眠をとるためのポイントは、以下のとおりです。
- 起床時間と就寝時間を決める
- 朝日をしっかり浴びる
- 就寝前にスマホを見ない
- 就寝前の飲食を控える
- 入浴は寝る2~3時間前に終わらせる
毎日、7~8時間の睡眠時間を確保することが望ましいでしょう。健康的な生活習慣は、歯周病の予防だけでなく全身の健康維持にも重要です。
禁煙
喫煙は歯周病のリスクを高めるため、歯周病の予防として禁煙が推奨されます。喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病に罹患するリスクが高いです。そのため、禁煙することで歯周病の発症リスクを大幅に減少させられるでしょう。
患者様自身で禁煙が難しい場合は、禁煙をサポートするプログラムやカウンセリングを活用し、禁煙を成功させましょう。
まとめ
歯周病は自覚症状に乏しく軽視されがちですが、口腔内だけでなく全身疾患にも関連する怖い病気です。歯周病の予防と悪化防止には、歯科医院での定期検診はもちろん、患者様自身でのセルフケアが欠かせません。
歯周病は罹患する前に予防することが大切なので、まず歯科医院で定期検診を受け、現状の歯や歯茎をチェックして適切な治療を受けるようにしましょう。
歯周病予防に興味がある方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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