2025.03.04更新

奥歯をインプラントにするメリットと費用!治療が難しいといわれる理由も

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

奥歯に使用するインプラントのイメージ

奥歯が抜けてしまうと、噛み合わせが乱れてほかの歯に負担がかかるなど、想像以上に大きな影響を受けることがあります。その抜けた奥歯の代わりに再び噛む力を取り戻せるのがインプラント治療です。

しかし「奥歯をインプラントにするのは難しいの?」「インプラントは奥歯の役割を果たせるの?」など、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、奥歯の役割やインプラントにするメリット、難しいといわれる理由について詳しく解説します。失った奥歯を補う治療法としてインプラントを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

歯科医師が奥歯の役割について説明する様子

奥歯とは、糸切り歯(犬歯)よりも奥にある臼歯(きゅうし)のことです。親知らずを除くと上下8本ずつ、合計16本の奥歯があります。犬歯の隣にある歯が小臼歯で、その奥側にある大きな歯を大臼歯と呼びます。

形状が臼に似ていることから臼歯と呼ばれ、日々の食生活や健康の維持に欠かせない存在です。食べ物を噛んで細かくしたり、すりつぶしたりする役割があり、しっかり噛み、食べ物を細かくすることで胃腸での消化を助けます。

咀嚼以外に口腔内のバランスの維持も奥歯の大きな役割といえるでしょう。奥歯が抜けると、噛み合わせが悪くなり、バランスが崩れて顔の輪郭に変化が生じる可能性があるのです。

ただし、奥歯は前歯と比較すると歯磨きがしにくく、むし歯になりやすい傾向があります。また、硬い食べ物を噛んで強い力がかかると、欠けたり折れたりすることがあるので注意しなければなりません。

奥歯をインプラントにするのは難しい?

奥歯をインプラントにするのは難しいのか疑問を持つイメージ

奥歯のインプラント治療が難しいといわれるのには、以下のような理由があります。

噛み合わせの調整がしにくい

奥歯には噛んだときに強い力が加わります。患者さんの体重以上の力がかかるため、インプラントにすることで破損するリスクがあるのです。また、噛み合わせをしっかり調整できていないと、顎に負担がかかって顎関節の痛みや頭痛につながることもあるでしょう。

下歯槽神経を傷つけるリスクがある

下顎にインプラントを入れる際、下歯槽神経を傷つけないように注意しなければなりません。下歯槽神経は下の歯の歯根近くにあり、レントゲン写真やCTを使用して場所を正しく把握する必要があります。

そのため、下顎の奥歯をインプラントにする場合、ほかの箇所よりも治療の難易度が高くなるケースがあるのです。

手術の際に器具を入れにくい

口の中は奥になればなるほど狭くなります。インプラント体を埋入するときには、口腔内に器具を入れなければなりませんが、スペースが狭いと治療に使用する器具が入らないことがあるのです。これも奥歯の治療が難しい理由の一つです。

患者様に口を大きく開けてもらわないと治療ができないため、開口を補助する器具を使用しますが、顎や筋肉に負担がかかってしまいます。顎関節症の方など、口を大きく開け続けるのが難しいと、インプラント治療を受けるのが難しい場合があるでしょう。

奥歯をインプラントにするメリット

奥歯をインプラントにするメリットのイメージ

難しいといわれる奥歯のインプラント治療ですが、得られるメリットもたくさんあります。主なメリットは、以下のとおりです。

周囲の歯に負担がかからない

ブリッジの場合は、支えとする健康な歯を削る必要があります。

一方、インプラント治療では、歯槽骨に人工歯根を埋め込むので、周囲の歯に負担がかかりません。健康な歯に負担がかからない点は、インプラント治療のメリットといえるでしょう。

噛む力を取り戻せる

インプラント治療では、人工歯根と顎の骨を結合させるため、入れ歯やブリッジよりもしっかりと食べ物を咀嚼できます。ご自身の歯のように硬い食べ物でもしっかり咀嚼できるようになるため、食事を楽しめるでしょう。

これによって、胃腸への負担を軽減できます。食べ物を十分に咀嚼できれば、消化吸収しやすくなり、全身の健康維持にも大きく貢献します。

噛み合わせを改善できる

奥歯を失ったまま放置すると、噛み合わせが崩れて、ほかの歯に負担がかかることがあります。

しかし、失った奥歯部分にインプラントを埋入することで、噛み合わせが大きく改善します。また、定期的にメンテナンスを受けることで噛み合わせの問題はほぼ避けられるでしょう。

天然歯のような見た目を再現できる

天然歯のような美しい見た目を再現できる点も奥歯をインプラントにするメリットです。保険が適用される部分入れ歯の場合、口をあけたときに歯に引っ掛ける金属のバネが見えることがあります。

一方でインプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付けることから、金属部分が目立ちにくいです。また、人工歯の部分にはオールセラミックやジルコニアなどの審美性の高い素材を使用するため、天然の歯のような見た目を再現できるのです。

発音に影響が出にくい

入れ歯の場合、ズレたり床部分に厚みがあったりすると、発音しにくいと感じることがあります。

一方でインプラントは、顎の骨にしっかり固定されるためズレることがありません。発音に影響が出ることがないため、人前で話す機会の多い営業や接客業の方に選ばれる傾向があります。

奥歯をインプラントにするデメリット

奥歯をインプラントにするデメリットのイメージ

数多くのメリットがあるインプラント治療ですが、デメリットも存在します。インプラント治療を検討している場合は、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておきましょう。

保険適用外のため治療費が高額になる

インプラント治療は保険適用外です。そのため、高額な費用がかかります。奥歯をインプラントにする場合にかかる費用は、1本あたり30万〜50万円ほどです。1本だけでなく複数の歯をインプラントにすると、さらに高額な治療費がかかります。

骨造成が必要となるケースがある

インプラント治療では、人工歯根と顎の骨をしっかり結合させなければなりません。そのため、顎の骨に高さや厚みが足りない場合、骨造成が必要になるケースがあります。骨造成を行う場合、通常よりも治療期間が長くなり、費用もかかります。

治療期間が長い

治療期間が長いのもインプラント治療のデメリットといえます。インプラントの治療期間は3か月〜1年ほどです。インプラントの治療期間が長い理由は、精密な事前診断が必要であるため、また顎の骨と人工歯根が結合するのを待つ必要があるためです。

なるべく早く治療を終わらせたい方や忙しくて通院する時間がない方にとって、治療期間が長い点はデメリットといえるでしょう。

奥歯をインプラントにする場合にかかる費用

奥歯をインプラントにする場合にかかる費用のイメージ

インプラント治療は、自由診療のため費用が高額になりやすいです。インプラント治療を行う部位や骨の状態によって費用は異なりますが、1本あたり30万〜50万円が相場となり、本数が増えると治療費もアップします。

また、自由診療の場合、歯科医院によって費用が異なるため、予算オーバーで後悔しないためにも、事前に歯科医院で確認しましょう。

まとめ

奥歯をインプラントにして食事をする女性

奥歯のインプラント治療は、精密な事前診断と高度な技術を求められることから難易度が高いといわれています。

しかし、周囲の歯に負担をかけずに奥歯の機能を回復させられる、天然歯に近い見た目を再現できるなど、様々なメリットがあります。

奥歯はしっかり噛んで食事をするために欠かせない重要な存在です。奥歯を失ったまま放置すると、噛み合わせが悪くなったり、顔の輪郭に変化が生じたりする可能性があります。そのため、歯を補う治療を受けることが大切なのです。

奥歯をインプラントにすることにはメリットとデメリットがあります。どちらもよく理解し、歯科医師に相談のうえ、ご自身に合った治療法を選択しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。

投稿者: きたむら歯科経堂

2024.09.24更新

奥歯に入れ歯が必要な理由!奥歯を失ったまま放置するリスクとは

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

奥歯の入れ歯

奥歯は、食べ物をしっかり噛み砕くために非常に重要な役割を果たしています。虫歯や歯周病などで奥歯を失った場合、入れ歯などの適切な補綴処置を行わずに放置すると、多くのリスクを伴います。

見えない場所だからといって放置すると、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があるのです。

この記事では、奥歯に入れ歯が必要な理由と奥歯を失ったままにするリスク、入れ歯のメリット・デメリットや費用について解説します。

奥歯に入れ歯が必要な理由

奥歯の入れ歯の重要性を説明

奥歯に入れ歯が必要な理由は、以下の通りです。

噛む力を分散できる

奥歯は、食べ物を噛み砕く際に重要な役割を果たしています。そのため、咀嚼の際には強い噛む力がかかり続けています。

奥歯を失った状態で噛むと、前歯や他の歯に過度な負担がかかり、歯並びの乱れや歯の損傷を引き起こす可能性があります。入れ歯を入れることで、噛む力が適切に分散されるようになります。

他の歯への負担を軽減でき、寿命をのばすことにもつながるのです。

他の歯への影響を防ぐ

奥歯がない状態が長期間続くと、隣接する歯がその空間に傾いたり、対合歯(噛み合う歯)が伸びたり、歯列全体に悪影響を及ぼすことがあります。口腔内のバランスが崩れ、歯周病や他の歯の損傷リスクが高まる可能性があります。

奥歯の入れ歯は、他の歯を正しい位置に保つためにも重要です。

発音や顔の形にも影響する

奥歯がなくなると、舌の位置や口腔内の空間が変化するため、発音しづらくなることがあります。また、頬の筋肉が衰えやすくなり、顔の形が変わる可能性もあります。

入れ歯を装着することで、発音や見た目に関する問題も解決できます。

全身の健康への悪影響が懸念される

奥歯を失ったまま放置すると、食べ物を十分に噛むことができず胃腸への負担が増大します。栄養の吸収が悪くなり、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

奥歯を入れ歯で補えば、食事をしっかり噛むことができ健康的な生活を送れます。

奥歯の入れ歯の種類

奥歯の入れ歯

奥歯に入れ歯を入れる際、選べる入れ歯にはさまざまな種類があります。素材や装着方法によって、使用感や価格も異なります。

ここでは、主な奥歯の入れ歯の種類について詳しく解説します。

プラスチック製の入れ歯

保険が適用されるプラスチック製の入れ歯は、安価に作れるのが特徴です。プラスチック素材なので見た目や耐久性は劣りますが、コストパフォーマンスに優れています。

厚みがあるため、装着感に違和感を覚えることがあります。

金属床義歯

金属床義歯は、金属を使って床を薄く作った入れ歯です。強度が高く、長期間使用できる耐久性を持っています。薄いため装着時の違和感を軽減できます。

熱伝導性が良く、食べ物や飲み物の温度を感じやすいこともメリットでしょう。

自費診療のため、費用が高額になることがデメリットです。一度破損すると修理が難しいことがあるため、注意して取り扱わなければなりません。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使用しない、特殊な樹脂で作られた入れ歯です。見た目が自然で、他人から入れ歯だと気づかれにくいのが特徴です。金属のバネがないため、装着感も良好です。

自費診療なので費用が高額になること、プラスチック製よりもやや壊れやすいことがデメリットとして挙げられます。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、インプラントを数本埋め込み、その上に装着する入れ歯です。インプラントで固定されるため安定感が非常に高く、通常の入れ歯よりも強固にフィットします。

他の入れ歯と比較すると咀嚼力も強く、硬い食べ物も問題なく食べられるでしょう。また、入れ歯がずれたり外れたりする心配がありません。

インプラントを埋入する手術が必要なため治療期間が長いこと、費用が高額になることがデメリットです。

奥歯を失ったまま放置するリスク

奥歯を失ったまま放置するリスクイメージ

奥歯を失ったまま放置すると、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。以下に、奥歯を失ったままにすることで生じるリスクについて詳しく解説します。

咀嚼機能が低下する

奥歯を失ったままにすると、食べ物をしっかり噛み砕くことが難しくなり、咀嚼機能が低下します。特に、硬い食べ物や繊維質の多い食材を食べることが難しくなり、食事の選択肢が限られる可能性があります。

また、噛む力が低下すると十分に咀嚼せず飲み込むようになるため、胃腸の負担が増し消化不良や胃もたれの原因にもなることがあります。

他の歯へ負担がかかる

奥歯がない状態を放置すると、他の歯に余計な負担がかかります。残った歯で噛もうとするため、前歯や反対側の奥歯に負担が集中します。この結果、他の歯がすり減ったり、歯周病が進行したりするリスクが高まります。

歯が欠けたり折れたりする可能性もあり、口腔内全体の健康を損なうことにつながるのです。

顎の骨が痩せる

歯がなくなると顎の骨が刺激を受けなくなり、徐々に吸収されて痩せてしまいます。特に、奥歯を失った場合、顎の骨が痩せるスピードが速い傾向があります。

顎の骨が痩せると、顔の輪郭が変わったり、老けた印象を与えたりすることがあります。また、顎の骨が痩せると、将来的にインプラントを希望しても治療を選択できなくなる可能性があります。

噛み合わせが悪化する

奥歯を失うと、噛み合わせのバランスが崩れて他の歯が移動することがあります。失った歯の隣の歯や反対側の歯が動いて傾くなど、歯列が乱れることがあります。

全体の噛み合わせが悪化し、頭痛や顎関節症につながる恐れがあります。

発音や会話に支障をきたす

奥歯は、発音においても重要な役割を果たしています。奥歯を失うと正確な発音ができなくなり、会話がスムーズに進まなくなることがあります。

特に、さ行やた行などの発音が難しくなることがあり、コミュニケーションに支障をきたすかもしれません。

奥歯を入れ歯にするメリット・デメリット

奥歯を入れ歯にするメリット・デメリットイメージ

奥歯を失った場合、咀嚼や発音などに大きな影響を与えるため何らかの方法で補う必要があります。中でも入れ歯は、最も一般的な治療法といえるでしょう。

奥歯を入れ歯で補うメリット・デメリットを確認しましょう。

奥歯を入れ歯にするメリット

奥歯を入れ歯にするメリットは、以下の通りです。

咀嚼機能が回復する

奥歯に入れ歯を装着する最大のメリットは、咀嚼機能が回復することです。奥歯は食べ物を噛み砕く際に非常に重要な役割を担っており、失うと咀嚼機能が大幅に低下するのです。

入れ歯を使用することで、しっかりと食べ物を噛み砕けるようになり消化を助けることができます。栄養の吸収が改善され、全体的な健康にも良い影響を与えます。

噛み合わせが改善される

奥歯がない状態では、噛み合わせが不安定になり他の歯や顎に余計な負担がかかります。入れ歯を装着することで噛み合わせが正常に戻れば、他の歯や顎にかかる負担を軽減することが可能です。

また、噛み合わせが整えば顎関節症のリスクも軽減されます。

発音が向上する

奥歯がないと、特定の言葉の発音が難しくなることがあります。入れ歯を装着することで口腔内の構造が安定し、正しい発音を取り戻せます。

見た目が改善される

奥歯は見えづらい位置にありますが、それでも見た目に影響を与えます。入れ歯を使用することで、歯の欠損部分が補われ口元の形が整います。

奥歯を入れ歯にするデメリット

奥歯を入れ歯にするデメリットは、以下の通りです。

違和感や不快感がある

入れ歯は異物であるため、初めて装着すると違和感や不快感を覚える方が多いです。奥歯に装着する場合、食べ物が詰まったり発音がしづらく感じることがあるかもしれません。

慣れるまで時間がかかることも多く、最初の数週間は違和感に悩む方が珍しくありません。

メンテナンスが必要

入れ歯は定期的なメンテナンスが必要です。食べ物のカスが詰まりやすいため、毎日しっかりと清掃することが求められます。

また、長期間使用していると入れ歯のフィット感が失われてきます。定期的に歯科医院で調整・修理が必要になることがあります。

顎の骨が痩せるリスクある

入れ歯は歯根がないため、噛む力が顎の骨に伝わらず、顎の骨が徐々に痩せていくことがあります。顎の骨が痩せると入れ歯が合わなくなり、調整や作り直しが必要になる場合があります。

奥歯の入れ歯の費用目安

奥歯の入れ歯の費用目安イメージ

奥歯の入れ歯を作る際の費用は、使用する素材や治療の範囲、保険の適用有無によって大きく異なります。以下に、それぞれの費用目安を紹介します。

<奥歯の入れ歯の費用目安>

種類

費用

保険適用の入れ歯(レジン)

数千円から2万円程度

金属床義歯

約10万〜20万円

ノンクラスプデンチャー

約10万〜30万円

インプラントオーバーデンチャー

30万円以上

まとめ

奥歯の入れ歯と歯ブラシ

奥歯は重要な役割を担っており、失った場合には食事の際に他の歯や顎に大きな負担がかかります。また、奥歯を失ったまま放置すると、隣接する歯が移動したり、顎の骨が痩せたりするリスクがあるため早期の対応が重要です。

入れ歯には保険適用のものや自費診療のものがあり、それぞれ費用や素材、耐久性に違いがあります。それぞれの特徴をよく理解し、歯科医師と相談しながら選択しましょう。

奥歯の入れ歯治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。

投稿者: きたむら歯科経堂

2023.10.29更新

ジルコニアの歯とは?メリットや治療の流れを解説!

こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。

ジルコニアの歯

歯に詰め物や被せ物をするセラミック治療では、陶器で作られた素材を使用するのが一般的でした。

しかし、近年では、審美性の高さや丈夫さからジルコニアを選ぶ方が増加しています。従来のセラミックとジルコニアは、どのように違うのでしょうか。

今回は、ジルコニアの歯の選ぶメリット・デメリットや、セラミックとの違い、治療の流れを解説します。

ジルコニアの歯とは?

ジルコニア

歯のセラミック治療とは、白く透明感のあるセラミックという素材を詰め物・被せ物に使用する治療法です。歯科治療におけるジルコニアはセラミックの一種で「ジルコニアセラミック」とも呼ばれています。

ジルコニアという素材は、二酸化ジルコニウムを指します。人工ダイヤモンドとも呼ばれ、宝飾品などにも使用されている素材です。透明度が高く美しい素材であり、強度と耐久性にも優れています。

ジルコニアは加工が難しい素材ですが、技術と研究の進歩によって歯の治療に使用される機会が増加しました。

ジルコニアとセラミックの違い

 ジルコニアとセラミックを比較する女性

従来のセラミック治療では、白い陶器で作られた素材を使用することが一般的でした。陶器素材はオールセラミックとも呼ばれています。

ジルコニアと従来のセラミックの違いは、以下のとおりです。

強度

従来のセラミックは陶器素材なので、脆く割れやすいという特徴があります。そのため、噛み合わせが強い奥歯や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある人には向きませんでした。

ジルコニアは強度が高く、金属に匹敵するほどの耐久性があります。奥歯の治療にも向いており、適応できる歯が多いといえるでしょう。

見た目

ジルコニアは白く審美性の高い素材ですが、透明感に欠けています。セラミックは白く透明感があり、色調も比較的自由に再現できます。

そのため、前歯の治療では従来のセラミックが使用されることが多いです。

寿命

従来のセラミックは、衝撃を受けることや、歯に力が加わることで、破損するリスクがあります。ジルコニアは強度が高いので、セラミックが破損するような衝撃が加わっても耐えられるでしょう。

従来のセラミックよりも寿命が長いといえます。

ジルコニアのメリット・デメリット

ジルコニアのメリット・デメリットイメージ

歯の治療にジルコニアを使用するメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

ジルコニアの歯にするメリットは、以下のとおりです。

強度・耐久性が高い

ジルコニアは従来のセラミックの何倍もの強度があり、前歯だけではなく奥歯にも適応できます。

セラミックの場合は転倒する、ボールが顔にぶつかるなど、顔に衝撃を受けると割れることがありました。再治療が必要になり、手間とコストがかかります。

一方で、ジルコニアは顔に衝撃を受けても割れる可能性は低いです。金属と比較されるほど強く、金属よりも劣化しにくいので耐久性も高いといえます。

虫歯になりにくい

詰め物・被せ物治療では、虫歯の再発に注意が必要です。金属の詰め物は天然歯との間にすき間ができやすく、細菌が入り込んで虫歯の再発を引き起こす可能性が高いといえます。

しかし、セラミックの詰め物はすき間ができにくく細菌が入り込みにくいため、虫歯の再発を防止します。ジルコニアはセラミックの一種なので、虫歯の再発予防に最適な素材といえるでしょう。

また、ジルコニアは経年劣化しにくいことも特徴です。時間が経過してももとの歯に密着し続けるので、長期に渡って虫歯を防いでくれます。

審美性が高い

ジルコニアを含め、セラミック素材で作る歯は天然歯のような色調を再現することが可能です。金属のように目立つことはなく、歯茎が変色することもありません。

患者様一人ひとりの歯に合った色調を再現できるため、自然な仕上がりになります。変色しにくい素材なので、長期的に白く美しい見た目を維持できるでしょう。

身体に優しい

ジルコニアを含めたセラミック治療では金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも装着できます。銀歯は数年で口の中で溶け出すといわれており、虫歯の再発や歯周病、歯茎の黒ずみなどを引き起こします。

ジルコニアは口の中で溶け出す心配がないため、安心して使用できるでしょう。

デメリット

ジルコニアはメリットが多いですが、デメリットも存在します。

研磨や調整が難しい

ジルコニアは非常に硬いため、歯科医師や歯科技工士による研磨・調整が難しいことがデメリットです。

詰め物・被せ物では、歯の形にしっかりと合わせることが大切ですが、ジルコニアは歯にぴったり合わせるための研磨や調整に高いレベルを要します。そのため、歯科医師の技術が治療結果を左右するといえるでしょう。

歯を削る量が多くなる可能性がある

ジルコニアは、歯を削る量が多くなることがあるといわれています。

ただし、歯を削る量は歯の状態や歯科医師によって異なるため、一概にはいえません。

自由診療になる

ジルコニアを含むセラミック素材には、保険が適用されません。自由診療になるため、治療費は保険診療に比べると高額になります。

しかし、銀歯に比べると治療後のメンテナンスを行いやすいことや、審美性が高いことなど、メリットは多いです。

ジルコニアの治療の流れ

ジルコニアの治療の流れのイメージ

ジルコニアは、セラミック治療や虫歯治療、インプラント治療などさまざまな治療で用いられます。ジルコニアの歯にする治療の流れは、以下のとおりです。

仮歯に置き換える

虫歯部分の歯を削り、すでに被せ物をしている場合は古い被せ物を除去します。そして、口元に合わせた仮歯を作ります。

噛み合わせや最終的な歯の形を決める大切な段階なので、型取りをして仮歯を作ることもあるでしょう。

歯の根の治療をする

歯の根に炎症が起きている場合は、根幹治療を行います。歯の神経は残せるように治療を進めるのが一般的ですが、歯の神経を取ることもあるでしょう。

歯の土台を作る

ジルコニアを装着するには、歯の土台が必要です。土台を立てることで、被せ物の審美性を高めながら歯の根への負担を軽減します。

型取りをする

シリコンの材料で歯の型取りをします。最終的な被せ物を作るための型取りなので、歯の色などを相談しながら決定してください。型取りをしたあとは、技工所で被せ物が作成されます。

被せ物を装着する

完成した被せ物を装着し、噛み合わせを調整します。問題がなければ、専用の材料で被せ物を接着して治療は完了です。

ジルコニアはどのような人におすすめ?

食いしばりする女性

ジルコニアは、強度が高い、審美性に優れているなどメリットの多い素材です。ジルコニアの治療は、次のような人が向いています。

・嚙む力が強い奥歯を治療する人

・歯ぎしりや食いしばりの癖がある人

・丈夫さを求める人

・金属アレルギーのある人

・身体に安全な素材で治療したい人

歯の治療では、治療する場所や嚙み合わせなどによって素材を慎重に選ぶことが大切です。選んだ素材によって仕上がりが異なるため、治療前は歯科医師としっかり相談しましょう。

まとめ

歯医者の器具

ジルコニアは、人工ダイヤモンドといわれるほど強度と耐久性に優れており、セラミック治療で注目されている素材です。従来のセラミックよりも割れにくいため、奥歯の治療にも適しています。

費用を抑えたい場合は樹脂や銀歯という選択肢もありますが、審美性や身体への負担という面ではジルコニアに劣ります。歯の治療法は数多くあるので、患者様自身が後悔しない治療を受けることが大切です。

どのような素材がご自身に適しているのか、歯科医師としっかり相談して決めてください。

ジルコニアの歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。

投稿者: きたむら歯科経堂

SEARCH