2024.11.26更新
噛み合わせが悪い原因とは?症状や治療法も併せて解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
噛み合わせや歯並びが悪いと、見た目が気になるという方が多いのではないでしょうか。悪い噛み合わせは見た目だけでなく、口腔内や全身に悪い影響を与える可能性があります。では、どうして噛み合わせが悪くなるのでしょうか。
今回は、噛み合わせが悪くなる原因や症状、治療法などについて解説します。噛み合わせや歯並びが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
噛み合わせが悪い状態(不正咬合)とは
噛み合わせが悪い状態のことを不正咬合といいます。不正咬合にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や起こり得る影響が異なります。ここでは、不正咬合の6つの種類とそれぞれの特徴について解説します。
叢生(そうせい)
叢生とは、歯が一定の向きに生えずに歯列の一部に凹凸がみられたり、重なり合ったりしている状態のことを指します。
叢生は、おもに顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪いことや、骨格的な問題により歯が十分に生え揃うためのスペースが確保できないことが原因で引き起こされます。叢生は日本人の不正咬合のなかで最も高い割合を占めるといわれており、八重歯も叢生の一種です。
空隙歯列(くうげきしれつ)
空隙歯列とは、歯と歯の間にすき間が空いている状態のことで、すきっ歯とも呼ばれます。
空隙歯列は、顎の大きさに比べて歯のサイズが小さいことや先天的な歯の本数の不足などが原因で生じます。すきっ歯の状態になると、タ行やサ行の発音がしにくくなったり歯のすき間に汚れが蓄積しやすくなったりするでしょう。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突とは、上の前歯や上顎全体が前方に突き出した状態のことをいいます。いわゆる出っ歯のことです。
上顎前突では口が閉じにくくなるため口呼吸やドライマウスが引き起こされ、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口元が出っ張っていると人目に触れやすいため、見た目にコンプレックスを抱きやすいです。
上顎前突は遺伝的な要因によって引き起こされることもありますが、指しゃぶりや舌癖などの後天的な要因によって生じることも考えられるでしょう。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎前突は、下の前歯や下顎全体が前方に突き出している状態のことで、受け口や反対咬合とも呼ばれます。
下顎前突では、咀嚼機能が低下したりサ行の発音に影響が出たりすることが考えられるでしょう。下顎前突の原因としては、遺伝的な要因のほかに、舌癖や口呼吸などの後天的な要因が挙げられます。
開咬(かいこう)
開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに前歯が噛み合わずに、常に開いた状態になることを指し、オープンバイトとも呼ばれます。
オープンバイトでは前歯が噛み合わないため、前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなります。そのため、奥歯に過度な負担がかかりやすいです。また、口が常に開いた状態になるため、口の中が乾燥しやすくなったり滑舌に影響が出たりすることも考えられるでしょう。
開咬の原因としては、哺乳瓶やおしゃぶりの長時間使用、指しゃぶりなどが挙げられます。
過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合とは、上下の歯の噛み合わせが深い状態のことで、ディープバイトとも呼ばれます。
過蓋咬合では、歯を噛み合わせたときに上の歯列が下の歯列を覆い隠すような状態になります。このような状態では、前歯で食べ物を噛み切りにくくなります。また、虫歯や歯周病、顎関節症のリスクも高まるでしょう。
過蓋咬合の原因はさまざまですが、上顎と下顎の大きさのバランスが悪いことなどが挙げられます。
噛み合わせが悪くなる原因
では、なぜ噛み合わせが悪くなるのでしょうか。以下では、噛み合わせが悪くなるおもな原因についてみていきましょう。
骨格などの遺伝によるもの
不正咬合は顎の大きさや歯の大きさのバランスの悪さによって引き起こされることが多いといわれています。例えば、両親のどちらかまたは、両方が受け口の場合には、子どもも受け口になる可能性が高くなります。
骨格や歯並びは親から子へ必ず遺伝するというわけではありませんが、両親どちらかまたは両方に不正咬合がある場合には、早い段階から経過観察をすることが望ましいでしょう。
生活習慣によるもの
不正咬合は顎や口に継続的に力が加わるような生活習慣が原因で引き起こされることもあります。具体的には、頬杖・舌癖・口呼吸・片方だけで噛む癖・うつぶせ寝・歯ぎしり・食いしばりなどです。普段からこのような癖がある方は不正咬合を引き起こしやすくなります。
また、たとえ矯正治療で歯並びが改善しても生活習慣自体が改善されなければ、再び不正咬合が引き起こされるリスクがあります。
永久歯が抜けたことによるもの
ケガや虫歯など何らかの原因によって歯が抜け、そのまま放置すると次第に歯並びが乱れることがあります。その結果、不正咬合が引き起こされることも考えられますので、永久歯を失った場合には早めに歯を補う治療を受けることが大切です。
歯周病による影響
歯周病も噛み合わせが悪くなる原因のひとつです。歯周病を放置していると歯を支える歯ぐきの力が弱くなり、舌の圧力などで噛み合わせに影響が及ぶことが考えられます。
噛み合わせが悪いと出る症状
悪い噛み合わせは、口腔内だけでなく、全身にも影響を与えることがあります。ここからは、噛み合わせが悪いことで現れる症状について解説します。
虫歯や歯周病
噛み合わせが悪いと歯磨きがしにくくなるため、汚れや歯垢が溜まりやすくなります。その結果、虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。
顎関節症
不正咬合の状態では、噛んだときに顎にかかる力が偏りやすくなります。その結果、顎関節に過度な負担がかかり、顎関節症を発症するリスクも高くなります。
頭痛・肩こり・腰痛
噛み合わせが悪く、口周りの筋肉に負担がかかると、頭痛や肩こり、腰痛を引き起こすことも考えられるでしょう。
顔のゆがみ
噛み合わせが悪いと左右の顎のバランスや顎周りの筋肉のバランスが悪くなることがあります。その結果、顔がゆがんだり左右非対称になったりすることがあるでしょう。
胃腸への負担
不正咬合の状態では食べ物をうまく噛み切ることができず、咀嚼不十分な状態で胃に運ばれることが考えられます。それにより、胃腸への負担がかかることもあるでしょう。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりが不正咬合を引き起こすこともありますが、不正咬合によって歯ぎしりや食いしばりが引き起こされることもあります。また、歯ぎしりや食いしばりをすることで、歯の擦り減りやひび割れ、歯や顎の痛みなどが生じることもあるでしょう。
噛み合わせを良くする治療法
噛み合わせを改善するための治療法としては、矯正治療と生活習慣の改善が挙げられます。ここでは、それぞれの治療法について解説します。
矯正治療
矯正治療の方法には、おもに以下の3つがあります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは歯に直接装置を装着し、ワイヤーを通して歯並びを整える方法のことです。
ワイヤー矯正には歯の表側に装置を装着する表側矯正と歯の裏側に装置を装着する裏側矯正があります。裏側矯正であれば、装置が目立ちにくいため見た目が気になる方でも受け入れやすいでしょう。
ワイヤー矯正は、歯に強い力をかけられるため重度の症例にも対応できます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを装着し、1週間~2週間に1回の頻度で交換しながら、少しずつ歯列を整えていく方法のことです。食事や口腔ケアの際には取り外しができるという特徴があります。
ただし、マウスピース矯正はすべての症例に対応できるわけではありません。歯を大きく移動させる必要がある場合には適応とならない可能性があります。
外科的矯正
骨格的な問題により一般的な矯正治療のみでは対応できない場合には、顎の骨を整えるための手術と矯正治療を組み合わせて行います。外科的矯正は、おもに顎変形症と診断された場合に適応されます。
生活習慣の改善
不正咬合を改善するためには、噛み合わせに悪い影響を及ぼすような生活習慣を改善することも重要です。舌癖や頬杖をつく癖など顎に負担がかかる習慣がある方は、できるだけ早い段階で改善しましょう。
まとめ
噛み合わせが悪いと、見た目にコンプレックスを抱きやすいだけでなく、虫歯や歯周病などのリスクも高まります。場合によっては、頭痛や肩こりなど口腔内以外にも症状が及ぶこともあるでしょう。
噛み合わせに違和感がある方や顎に不調を感じている方は、放置せずに歯科医院へご相談ください。
噛み合わせが悪いことにお悩みの方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.06.25更新
インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感をおぼえたときの対処法!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザライン矯正で歯並びを整えていると「歯並びは整ってきたけど噛み合わせに違和感がある」と感じる方が一定数います。歯並びを整えるためにインビザライン矯正をしているのに、なぜ噛み合わせに違和感をおぼえるのでしょうか。
今回は、インビザラインで噛み合わせも治療できるのか、噛み合わせが悪くなる原因や噛み合わせに違和感をおぼえたときの対処法などについて解説します。
正しい噛み合わせとは?
正しい噛み合わせとはどのような状態のことを指すのでしょうか。具体的には、以下の状態を指します。
・上下の歯の正中線が一致している
・上の歯が下の歯を3分の1程度覆っている
・上の前歯が下の前歯より2~3mm前に出ている
・上下の奥歯がしっかりと噛み合っている
・軽い力で口を閉じることができる
上記の状態でない場合、噛み合わせに問題があると考えられるでしょう。悪い噛み合わせをそのままにしておくと、食べ物を上手く噛み切れなくなったり顎の関節に負担がかかったりする可能性があります。
また、噛み合わせが悪いことが原因で特定の歯に強い負荷がかかり、歯周病や虫歯を招くことも考えられるでしょう。
インビザラインでは噛み合わせも治療できる?
インビザライン矯正では、噛み合わせの治療も可能です。矯正治療は歯並びだけでなく嚙み合わせも整えるので、インビザライン矯正によって噛み合わせが悪くなることは基本的にはありません。
しかし、中にはインビザライン矯正を開始してから「噛み合わせが悪くなった」と感じる方もいます。歯を動かすことによって、矯正前とは噛み合わせが変化することが原因のひとつとして考えられるでしょう。
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる原因
インビザライン矯正中、噛み合わせに変化が生じる原因はさまざまです。ここでは、噛み合わせが悪くなる原因について解説します。
矯正による歯の移動
インビザライン矯正を開始すると、マウスピースによって力が加わることで歯が少しずつ移動していきます。そのため、噛み合わせは日々変化するでしょう。
歯が移動する過程で、一時的に噛み合わせが悪くなったと感じる可能性は十分に考えられます。多くの場合は、矯正が完了するころには正常な噛み合わせになっているでしょう。
インビザラインの矯正期間が終了したにもかかわらず、噛み合わせが悪いと感じるようであれば、歯科医院へ相談しましょう。
マウスピースの装着時間が不足している
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じる原因のひとつとして、マウスピースの装着時間が不足していることが考えられます。インビザラインでは、1日20~22時間以上マウスピースを装着する必要があります。
装着しない時間が長い場合は、治療計画通りに歯を動かすことができません。日常的にマウスピースの装着時間が不足していると、噛み合わせが悪くなる可能性が高いでしょう。
マウスピースを正しく装着できていない
マウスピースを正しく装着できていない場合も、噛み合わせに影響することがあります。インビザラインのマウスピースが正しく装着できていない場合、マウスピースが浮いて歯に適正な力をかけることができません。
インビザラインのマウスピースは、患者さまの歯並びにぴったり合うように作製されています。歯とマウスピースをしっかりと密着させなければ、十分な効果を発揮できず、噛み合わせに問題が生じることも考えられるでしょう。
マウスピースが変形・破損している
インビザライン矯正に用いられるマウスピースは、薄く柔らかい素材でできています。そのため、変形や破損が生じやすいという特徴があります。
例えば、マウスピースを装着したまま食事をしたり、正しくない方法で無理やり外したりすると、マウスピースが変形したりヒビが入ったりすることも考えられるでしょう。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も、マウスピースの破損や変形のリスクが高いです。
変形・破損したマウスピースをそのまま装着していても歯に適正な力はかからず、噛み合わせに影響を及ぼすかもしれません。変形・破損したマウスピースを装着し続けると、歯ぐきや粘膜を傷つける恐れもあるため、早めに歯科医院を受診してください。
インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感をおぼえたときは
インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感をおぼえたときは、どのように対処したらよいのでしょうか。
様子をみる
インビザライン矯正中に歯が移動した際、一時的に噛み合わせが悪くなったと感じることがあります。ほとんどの場合は、歯並びが整えば噛み合わせも自然と改善されるでしょう。
特に、マウスピースを外した直後は噛み合わせに違和感を覚えやすいです。ある程度時間が経過すれば気にならなくなることも多いです。
インビザライン治療が完了した後も噛み合わせが悪いと感じる場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
正しい装着時間や装着方法を守る
マウスピースの装着時間や装着方法が守られていないことが原因で噛み合わせに問題が生じている場合には、歯科医師の指示通りに装着すれば解決できる可能性があります。
マウスピースが浮く場合、チューイーを使用することも解決方法のひとつです。チューイーとは、インビザライン矯正のマウスピースをしっかりと歯にフィットさせるための補助道具です。
チューイーを全ての歯で均等に噛むことにより、歯にマウスピースをしっかりと密着させられるでしょう。
特に、インビザライン矯正を始めて間もない時期や、マウスピースを交換したばかりの時期にはマウスピースが浮きやすいです。装着時にはチューイーを使用して、マウスピースを歯としっかり密着させるようにしましょう。
マウスピースを調整・修理する
インビザライン矯正のマウスピースが変形・破損している場合には、必ず歯科医院を受診してください。変形や破損が生じたマウスピースを装着していても、治療計画通りに歯を動かすことができません。歯ぐきや粘膜を傷つけてしまうことも考えられます。
傷ついた粘膜の炎症が悪化した場合には、矯正治療を一時的に中断しなければならない可能性もあるでしょう。マウスピースが変形・破損したら、歯科医院で調整や修理を受けましょう。場合によってはマウスピースの作り直しが必要になります。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正において必要とされるマウスピースの装着時間や、装着方法を守っているのに「噛み合わせが悪くなった」と感じることもあるかもしれません。様子をみれば落ちつくこともありますが、違和感が強い場合には我慢せず歯科医師へ相談してください。
治療計画通りに歯が動いているかどうかは、歯科医師が確認しなければわかりません。何らかの問題が原因で噛み合わせの違和感が生じている可能性もあるので、歯科医師のチェックを受けると安心でしょう。
まとめ
インビザライン矯正は、歯並びと噛み合わせの両方を整えるための治療です。そのため、インビザライン矯正が原因で噛み合わせが悪くなることは基本的にはありません。
しかし、歯を動かしている途中の段階では噛み合わせに違和感を覚えることもあります。多くの場合、矯正治療が終了して歯並びが整えば、噛み合わせも自然と整うでしょう。
また、マウスピースの正しい装着時間や装着方法が守られていなかったり、マウスピースが変形・破損したりしている場合も、治療計画通りに歯が動かず噛み合わせに問題が生じる可能性があるでしょう。
すぐになくなる違和感であれば問題ありませんが、強い違和感が続く場合、我慢して過ごす必要はありません。気になることがあれば、早めに歯科医院へ相談するようにしてください。
インビザラインを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2023.10.26更新
インビザラインの治療期間は?治療期間を左右する要因も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザライン矯正を検討しているけど、治療が終わるまでにどのくらいの期間がかかるのだろう……」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。矯正治療は歯を少しずつ動かすため、年単位の時間がかかります。
今回は、インビザラインの治療期間について解説します。治療期間を左右する5つの要因や、計画どおりに治療を終わらせるためのポイントもご紹介するので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型の矯正装置です。歯並びを整える治療方法として、1997年から研究と改良を続けています。
インビザラインは、基本的にこどもから大人まで年齢を問わず使用でき、世界で1,400万人以上の実績があります(2022年9月時点)。少しガタガタしている歯並びから、噛み合わせの調整が必要な歯並びまで、さまざまな症例に対応可能です。
インビザラインには、以下の4つの特徴があります。
・目立ちにくい
・痛みが少ない
・取り外せる
・通院回数が少ない
インビザラインは口の中のトラブルを起こしにくく、矯正する前と変わらない日常生活を送ることが可能です。4つの特徴について、それぞれ詳しく確認しましょう。
目立ちにくい
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するので、ワイヤーを使った矯正と比べると目立ちにくいです。人前で話す機会が多いなど、周囲に気づかれたくない方に向いています。
見た目の問題でこれまで矯正をためらっていた方も、インビザラインなら安心して治療に臨めるでしょう。
痛みが少ない
インビザラインは、歯を段階的に動かして矯正します。マウスピースを交換しながら少しずつ歯を移動させるので、痛みが少ないことが特徴です。
また、マウスピースは患者さまの歯にフィットするように作られているので、装着中も快適に過ごせるでしょう。
取り外せる
ワイヤー矯正は、食べ物が詰まる、歯磨きが難しいなどのデメリットがあります。インビザライン矯正では、マウスピースを取り外せるので食事や歯磨きをふだんどおり行えます。
マウスピースを外して歯磨きができるため、虫歯になりにくいことも特徴です。
通院回数が少ない
インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回程度通院して経過を観察します。ワイヤー矯正の場合は基本的に月に1回は通院します。
インビザライン矯正は、頻繁に通院することが難しい方にも向いているでしょう。
インビザラインの治療期間
インビザラインの一般的な治療期間は、短くて1年半程度、多くの場合2~3年程度かかります。
部分矯正か全体矯正か、そして実際の歯並びの状態などによって異なります。歯科医師の治療方針や治療計画によっても変動するでしょう。
また、保定期間は2年程度必要なので、矯正期間と保定期間を合わせると3~5年程度かかります。
ただし、矯正にかかる期間は患者さまによって異なります。実際の治療期間は、担当の歯科医師に確認しましょう。
インビザライン矯正の流れは、以下のとおりです。
・カウンセリング
・精密検査
・治療開始
・定期診察
・保定期間
それぞれ確認しましょう。
カウンセリング
初診では、問診票をもとに矯正治療についてのカウンセリングを行います。
歯並びや嚙み合わせなどに関する患者さまの悩みを聞き出すだけでなく、シミュレーションツールを用いて歯並びの変化を確認します。矯正後歯並びをイメージできるので、前向きに矯正治療に取り組めるでしょう。
精密検査
治療を希望する場合は、精密検査に進みます。検査の内容は、以下のとおりです。
・口腔内検査
・レントゲン撮影
・口の中や顔の写真撮影
・歯型の採取
検査結果をもとに、治療計画を立案します。
治療開始
治療を開始する際は、まず完成したマウスピースを受け取ります。実際にマウスピースを装着して、フィットしているかしっかりと確認しましょう。
また、着脱やお手入れ方法、注意事項などの説明を受けます。
定期診察
治療開始後は、経過観察のために定期的な通院が必要です。診察では、矯正治療の進行具合や口の中の状態を観察します。
保定期間
歯並びが整ったら矯正治療は終了ですが、もとの歯並びに戻らないように一定期間保定装置を装着します。矯正終了直後は歯並びがもとに戻りやすいので、位置を固定する必要があるのです。
保定期間は矯正期間と同程度とする歯科医院が多いです。
インビザラインの治療期間を左右する要因
インビザラインの治療にかかる期間は、さまざまな要因に左右されます。
特に、以下のようなケースでは、予定より治療が長引く可能性があるので注意してください。
・抜歯した場合
・装着時間が短い場合
・虫歯や歯周病の治療が必要な場合
・治療計画の修正が必要な場合
・マウスピースを紛失した場合
それぞれ解説します。
抜歯した場合
矯正治療を進めるにあたって、スペースを確保するために抜歯が必要となることがあります。例えば、ガタガタしている歯並びや、顎と歯の大きさのバランスが悪い場合は、抜歯することが多いです。
抜歯すると歯を動かす距離が長くなるので、必然的に治療期間も長くなります。
装着時間が短い場合
マウスピースの装着時間が短いと、想定しているよりも治療期間が長引きます。インビザラインの矯正で使用するマウスピースは、最大0.25mmしか歯を動かせません。
食事や歯磨きのときに取り外しができるのはメリットですが、装着時間が短くならないように注意しましょう。
虫歯や歯周病の治療が必要な場合
虫歯や歯周病などのトラブルが起きると、矯正治療よりも虫歯や歯周病の治療を優先する場合が多いです。矯正治療が中断されるので、治療期間が長引くでしょう。
また、虫歯や歯周病の治療によって歯の形が変化すると、マウスピースが合わなくなる可能性もあります。もう一度マウスピースを作ることになり、矯正期間も延びるでしょう。
治療計画の修正が必要な場合
治療計画どおりに歯が移動しなかった場合は、途中で修正します。シミュレーションと実際の経過が異なった場合は、誤差を修正するために追加のマウスピースを作成するリファインメントを行うのです。
マウスピースを紛失した場合
マウスピースは取り外せるので、外食した際に外して置き忘れるケースも少なくありません。紛失した場合は、一段階前のものを使うか、再度作成することになるでしょう。
作り直す場合は時間がかかるので、治療期間の長期化につながります。
インビザラインの治療を計画どおりに終わらせるためのポイント
インビザラインの治療を計画どおりに進めるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
・装着時間を守る
・通院間隔を守る
・口の中を清潔に保つ
・紛失しないように管理する
・きちんと保定する
それぞれ詳しく解説します。
装着時間を守る
マウスピースは、1日20〜22時間装着しなければなりません。装着している時間が短ければ短いほど、歯を動かすのに時間がかかります。
治療を計画どおりに終わらせるためには、食事や歯磨き以外の時間は装着しましょう。
通院間隔を守る
インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回のペースで通院します。定期的な通院は、矯正治療の進行度を確認するために必要です。
治療計画に遅れがあっても、早い段階で発見できれば大きな修正は必要ないでしょう。忘れずに受診してください。
口の中を清潔に守る
治療中に虫歯になると、矯正を中断して虫歯の治療が必要になることが多いです。そのため、口の中を清潔に保つことは非常に重要です。
また、マウスピースを清潔にすることも忘れないでください。
紛失しないように管理する
マウスピースを紛失すると、新しいものを作成するのに1~2週間ほどかかります。移動した歯がもとの位置に戻ると、治療期間が長引く原因となります。
特に、外出先では紛失しないように注意しましょう。
きちんと保定をする
矯正によって動かした歯は、その場所に安定させるために保定する期間が必要です。歯は矯正することで移動しますが、もと戻ろうとする働きがあります。
歯がもとの位置に戻ろうとすることを後戻りといいますが、適切に保定が行われないと後戻りする可能性があるのです。
まとめ
今回は、インビザラインの概要と治療期間について解説しました。
インビザラインの治療は通常2~3年程度かかり、さらに矯正後の後戻りを防ぐために2年程度の保定期間が必要です。インビザラインは取り外せるので、清潔に保ちやすいことがメリットでしょう。
一方で、取り外せるメリットは紛失につながりやすいため注意してください。通院は1~2か月に1回と少ないので、ご自身で治療を進める必要があります。自己管理が非常に重要な治療といえるでしょう。
決められた装着時間を守るなど、基本的なことに気をつけてインビザライン治療を進めてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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