2025.08.23更新
治療してもすぐ虫歯になるのはどうして?再発を防ぐためにできることも
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「この前虫歯を治療したばかりなのに、またできてしまった」「毎日歯磨きをしているのになぜか繰り返し虫歯ができる」とお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
一度治療した歯が再び虫歯になることを二次カリエスといいます。実は、一度虫歯を削って治療した箇所は歯質が脆くなるため虫歯になりやすいのです。
とはいえ、何度も治療が必要になれば、通院や費用の負担も増えるため、できるだけ避けたいと考える方も多いでしょう。
そこで今回は、治療してもすぐ虫歯が発生する理由や再発しやすい部位、虫歯を繰り返さないためにできることなどについて解説します。
治療してもすぐ虫歯になるのはどうして?
治療を受けたにもかかわらず、再び虫歯が発生するのはなぜなのでしょうか。ここでは、治療してもすぐ虫歯が発生する理由についてみていきましょう。
治療した歯は脆くなるため
通常、私たちの歯はエナメル質という硬い組織で覆われていますが、虫歯を大きく削ると、内部の象牙質が露出することがあります。象牙質はとても柔らかいため、虫歯が進行しやすいです。虫歯の治療では、露出した象牙質を覆うために詰め物や被せ物を施します。
しかし、詰め物や被せ物を施しても、わずかなすき間や段差が生じて細菌が内部に侵入すれば、再び虫歯が発生するリスクが高まるのです。
適切なブラッシングができていないため
歯をしっかりと磨いているつもりでも、汚れやプラークが除去できていなければ、当然虫歯が発生しやすくなります。虫歯を繰り返す場合には、知らず知らずのうちに歯磨きの癖ができており、磨き残しやすい箇所が発生している可能性があるでしょう。
また、セルフケアの際に歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用していない場合、歯間に蓄積したプラークが除去できず、二次カリエスが発生しやすくなります。
甘いものや酸っぱいものを好んで食べているため
せっかく虫歯を治療しても、治療前の食生活を続けていれば、二次カリエスを起こしやすくなります。虫歯菌は、食事に含まれる糖分をエサとして増殖します。そのため、普段から甘いものを頻繁に食べている人は、そうでない人に比べて虫歯のリスクが高くなります。
また、酸っぱいものを頻繁に食べている場合も、口腔内が酸性に傾き、歯が溶かされやすくなります。
ダラダラ食べをしているため
口腔内は、1日のうちに中性になったり酸性になったりを繰り返しています。食事をしたあとは虫歯菌が酸を放出し、口腔内が酸性に傾きますが、歯磨きをすることや唾液が作用することによって中性に保たれるのです。
しかし、ダラダラ食べを続けていると口腔内が中性に戻ることなく、酸性に傾いたままの状態になります。その結果、歯が溶かされて虫歯が発生しやすくなるのです。
口腔内が乾燥しているため
唾液には、口腔内の食べカスや汚れを洗い流し、細菌の活動を抑制する働きがあります。
しかし、加齢やストレス、口呼吸などが原因で唾液の分泌量が減少すると、虫歯が発生しやすく、進行も早くなります。
歯並びが乱れているため
歯並びが悪いと、歯と歯が重なり合ったり凸凹したりして、歯ブラシが行き届きにくくなります。その結果、磨き残しが増えると、虫歯を繰り返すリスクが高くなるでしょう。
虫歯が再発しやすい部位
虫歯が再発しやすい部位は、以下の通りです。
詰め物や被せ物の周辺
虫歯治療の際に装着した詰め物や被せ物には、経年劣化によってすき間や段差ができることがあります。そのようなすき間や段差にはプラークが蓄積しやすくなるため、虫歯が再発するリスクが高まります。
歯と歯の間
歯と歯の間も虫歯が再発しやすい部位のひとつです。歯間に付着した汚れは歯ブラシだけでは取り除くことが難しく、磨き残しが増えると細菌が繁殖して虫歯が再発する可能性があります。
歯の根元
歯の表面はきれいに磨けていても、歯の根元(歯と歯茎との境目)に磨き残しがあるケースも多いです。歯の根元はプラークが蓄積しやすいことに加え、歯根部分はエナメル質で覆われていないため、虫歯菌のダメージを受けやすい状態になります。
奥歯の溝やすき間
奥歯の溝は複雑な形状をしており、磨き残しが多くなりがちです。また、奥歯は噛み合わせることによって強い力がかかるため、詰め物や被せ物が劣化し、すき間やヒビ割れなどが生じやすくなります。その結果、内部に虫歯菌が侵入し、二次カリエスを引き起こすリスクも高くなります。
虫歯を繰り返さないためにできること
毎日の生活を意識的に改善することで虫歯を予防することも可能です。虫歯を繰り返さないためにできることには、以下のようなものがあります。
食生活を改善する
先にも述べた通り、糖分の多いものや酸っぱいものを頻繁に口にすると、虫歯になるリスクが高まります。再発のリスクを軽減するためにも、食生活を見直したほうがよいでしょう。また、ダラダラ食べをやめて、1日3食しっかりと食べることが大切です。
なお、水分補給には甘い飲みものではなく、水や無糖の飲み物を選ぶとよいでしょう。
適切な方法でセルフケアを行う
虫歯の再発を防ぐためには、適切な方法でセルフケアを行うことが重要です。忙しくて毎食後に歯磨きができない方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも朝晩の2回は丁寧にセルフケアを行うことを心がけましょう。
特に、詰め物や被せ物の周辺、歯と歯の間、歯の根元、奥歯の溝などは、丁寧に磨くことが重要です。歯と歯の間の清掃には、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。
フッ素を活用する
フッ素には、細菌の増殖を抑えたり歯質を強化したりする効果があります。また、エナメル質の表面がわずかに溶かされた状態であれば、フッ素を塗布することで修復が見込めます。
フッ素を含むケア用品は市販でも多く販売されていますので、ご自身が使用しやすいものを取り入れるとよいでしょう。なお、歯科医院であれば、市販のものよりも高濃度のフッ素塗布が受けられますので、より高い予防効果が期待できます。
口の中の乾燥を予防する
先にも述べた通り、唾液の量が少なく口の中が乾燥していると、虫歯のリスクが高まります。二次カリエスを予防するためにも唾液の分泌量を増やし、乾燥を防ぐことが大切です。
唾液の分泌を促進する具体的な方法としては、よく噛んで食べる・キシリトールガムや無糖のガムを噛む・こまめに水を飲むなどが挙げられます。そのほかにも、口呼吸を改善したり口腔保湿剤を使用したりするのも有効な方法といえるでしょう。
ストレスや疲れを溜めない
緊張しているときに口が乾いた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ストレスにさらされると唾液がネバついた性状に変化し、口腔内が乾燥しやすくなるといわれています。また、虫歯や歯周病は細菌感染によって引き起こされるものですので、ストレスや疲れが溜まって身体の抵抗力が下がっていると発症しやすくなるのです。
そのため、普段からストレスや疲れを溜め込まないように意識したり栄養バランスのよい食事、十分な休息などを心がけたりすることも大切です。
歯列矯正を受ける
歯並びが乱れていると清掃性が悪くなるため、どうしても虫歯のリスクが高まります。そのため、歯列矯正を受けて歯並びを整えることも虫歯の予防につながります。
定期的に歯科医院を受診する
毎日のセルフケアを丁寧に行っていても磨き残しは発生するものです。そのため、3ヵ月に1回程度は定期的に歯科医院でチェックを受けることが望ましいでしょう。
定期的な歯科検診では、歯のクリーニングやブラッシング指導、詰め物や被せ物のチェックなどが受けられます。定期的に歯科医院を受診することは虫歯の予防はもちろん、トラブルの早期発見・早期治療にもつながるでしょう。
まとめ
一度虫歯を治療した箇所は歯質が弱くなるため、二次カリエスを発症しやすくなります。また、何度も虫歯を繰り返す場合には、食生活や口腔環境、セルフケアの方法などに問題がある可能性もあるでしょう。
普段の生活のなかで虫歯の再発予防に役立つ方法もありますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。「正しいブラッシング方法が知りたい」「歯並びについて相談したい」という方も、歯科医院へご相談ください。
虫歯にお悩みの方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.08.19更新
前歯をインプラントにする前に知っておきたいメリット・デメリット
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
前歯は、会話中や笑ったときなど、人の目にふれやすく、見た目の印象を大きく左右する非常に重要な部位です。そんな前歯を失った場合、選択肢の一つにインプラント治療があります。インプラントは、
見た目の美しさだけでなく、しっかりとした噛み心地を取り戻すことができる治療法ですが、メリットばかりではありません。どのような治療でもそうであるように、デメリットもあります。
今回は、前歯をインプラントにすることで得られるメリットと注意すべきデメリット、さらには治療の流れや費用について、わかりやすく解説していきます。
失った前歯をインプラントにするメリット
前歯をインプラントにすることによるメリットを、具体的に紹介していきます。
自然な見た目を取り戻せる
インプラントの魅力の一つに、天然の歯のように自然な見た目を再現できることがあります。前歯は特に目立つ部位のため、見た目が不自然だったり、被せ物だとわかったりしてしまうことを避けたい方が多いです。見た目が良いことは大きなメリットといえるでしょう。
インプラントの上部構造には、セラミックやジルコニアといった審美性の高い素材が使われることが多く、周囲の歯と馴染んだ違和感の無い色味や透明感を再現できます。
噛む力や発音機能が安定する
前歯は食べ物を噛み切る役割を持つだけでなく、発音にも大きく関わっています。特に、サ行やタ行の発音は、舌と前歯の位置関係が重要なため、前歯がないと滑舌が悪くなることもあります。
インプラントは骨としっかり結合するので、グラつきがなく安定した状態で機能するため、しっかり噛めて会話にも支障が出にくくなります。また、入れ歯のようにズレたり外れたりすることもないため、ストレスを感じにくいというメリットもあります。
他の歯への負担が少ない
歯を失った場合、ブリッジ治療では両隣の健康な歯を削って土台にする必要があります。インプラントは人工歯根を単独で埋め込むため、周囲の歯を犠牲にすることはありません。
健康な歯の寿命を守ることができ、長期的に見てもお口全体の健康維持につながります。
失った前歯をインプラントにするデメリット
どんな治療にもデメリットがあるように、インプラントにもデメリットがあります。ここでは、失った前歯をインプラントにする時のデメリットを具体的に紹介します。
外科手術が必要
インプラント治療では、顎の骨に直接、チタン製の人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要となります。局所麻酔を使用して行われるため、手術中の痛みは抑えられますが、術後に腫れや痛みを伴うことがあります。
また、心疾患や糖尿病、骨粗しょう症などの全身疾患をお持ちの方は、インプラント治療ができないことがあります。全身状態が安定している場合には、医科との連携によって治療が可能になるケースもありますので、一度歯科医院に相談するのが良いでしょう。
費用が高額になりやすい
インプラント治療は、健康保険が適用されないため自費診療になります。歯科医院によって費用は異なりますが、1本あたりの相場は30万円〜50万円です。骨の量が少ない場合に行われる骨造成術も受ける場合には、別途5万円〜20万円程度かかります。
分割払いや医療ローンに対応している歯科医院もありますので、事前に費用の内訳や支払い方法についてしっかり確認しておくことが大切です。
治療期間が長くなることがある
インプラント治療では、人工歯根と骨がしっかり結合するのを待つ期間が必要です。一般的に、骨との結合にかかる時間は3ヶ月〜6ヶ月程度です。個人差があり、骨の状態によってはさらに長期化することもあります。
前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由
前歯のインプラントは、他の部位のインプラントと比べて難しいといわれることが多いです。理由は次のとおりです。
骨の厚みや高さが不十分になりやすい
前歯の部位は奥歯に比べて骨が薄く、歯を失った後に骨吸収が進みやすい場所といえます。インプラントを安定して埋入するためには十分な骨の幅と高さが必要ですが、これが足りない場合は骨造成といった追加処置が必要になることがあります。
奥歯のインプラントよりも治療工程が複雑になりやすいことが、前歯のインプラント治療が難しいと言われる理由でしょう。
歯ぐきの形状や位置にこだわりが求められる
前歯は、口元の印象に大きく関わる部位です。そのため、ただインプラントを入れるだけでなく、周囲の歯や歯ぐきと調和した見た目に仕上げる必要があります。
上部構造の色味はもちろんのこと、歯ぐきの厚みやライン、位置関係によって、見た目の美しさが大きく変わります。歯ぐきの形成や仮歯の微調整などが必要になることがあるのです。
前歯のインプラント治療の流れ
前歯をインプラントにする場合の一般的な治療の流れを解説します。
カウンセリング・診査診断
まずは患者様のご希望をお聞きし、インプラント治療を知っていただくためにカウンセリングを行います。場合によって、お口の状態をしっかり把握するため、CT撮影・口腔内写真撮影・模型作製などを行います。
骨の厚みや歯ぐきの状態、噛み合わせを確認したうえで、治療計画を立案します。
仮歯の装着
必要に応じて仮歯の装着を行います。前歯は見た目の印象を大きく左右するため、初期段階で仮歯を作成・装着し、治療中も審美性を維持できるようにするケースが多いです。
骨造成や歯肉形成
骨が不足している場合や、歯ぐきの形を整える必要がある場合には、インプラント手術の前にこれらの処置を行います。
インプラント埋入手術
インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋入します。術後は数ヶ月間、骨とインプラントがしっかり結合するまで安静期間を設けます。
手術方法は、1回法と2回法のいずれかが選択されます。
1回法は、インプラント体を埋入と同時に上部構造との接続部分(アバットメント)も装着する方法です。手術が1回なので負担が少ないというメリットがありますが、手術後はアバットメントが露出するため、術後の管理や外見への配慮が必要です。
一方で2回法は、インプラント体を埋入したあとに歯ぐきを完全に閉じ、数ヶ月の治癒期間を経てから、2回目の手術でアバットメントを取り付ける方法です。骨とインプラントがしっかりと結合するまで外力がかかりにくく、感染リスクも抑えられるというメリットがあります。
上部構造(被せ物)の作製・装着
インプラント体と骨と結合が完了し、アバットメントも問題なく装着できたら、型取りをして最終的な被せ物を作製します。ジルコニアやセラミックが選択されることが多く、周囲の歯と馴染む審美性の高い上部構造が入ります。
前歯をインプラントにする場合にかかる費用と期間
デメリットにも少し記載しましたが、インプラントは費用が高くなり、期間が長くなる治療です。あらかじめ、費用の目安・治療期間の目安を知っておきましょう。
費用の目安
前歯のインプラントは1本あたり約30〜50万円が相場です。
ただし、仮歯や骨造成、歯肉移植などが加わると、総額で50〜80万円前後になるケースもあります。治療を開始する前に、初診料・検査料・メンテナンス費用なども含めたトータル費用を確認しておきましょう。
治療期間の目安
治療期間には個人差がありますが、骨や歯ぐきの状態が良ければ、インプラント埋入から最終的な被せ物まで3〜6ヶ月が目安です。骨造成を含む場合や、術後の治癒期間を慎重に設ける必要がある場合は、9ヶ月〜1年程度かかることもあります。
まとめ
前歯のインプラント治療は、見た目・機能性・耐久性を兼ね備えた優れた治療法です。
しかし、費用や治療期間、手術のリスクといった点にも注意が必要です。特に、前歯は見た目に影響を与えやすい部位なので、審美的な配慮をしてもらえるよう、カウンセリングの時点で疑問点や不安点をしっかり確認しておきましょう。
前歯のインプラント治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.08.12更新
マウスピース矯正の費用はいくら?相場・内訳・費用を抑えるポイントも
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
マウスピース矯正は、歯並びを整えるための選択肢として近年注目されています。ワイヤー矯正と比べて目立ちにくく、取り外しが可能という利便性から、多くの人に選ばれるようになってきました。
しかし、いざ治療を始めようとすると「費用はどのくらいかかるの?」といった疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マウスピース矯正の費用に関する不安や疑問を解消するため、治療費の相場や内訳、治療中に追加費用が発生するケースまで詳しく解説していきます。また、できるだけ費用を抑えて矯正治療を受けるためのポイントもご紹介します。
自分に合った治療を選ぶための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明な樹脂製のマウスピース(アライナー)を使って歯を徐々に動かしていく歯列矯正の方法です。
金属製のブラケットやワイヤーを使用した矯正治療(ワイヤー矯正)と比べて目立ちにくいことが大きな特徴です。そのため、接客業や人前に出る仕事をしている方にも人気があります。
患者さまごとにオーダーメイドで作成された複数のマウスピースを定期的に交換しながら、少しずつ理想の歯並びへと誘導していきます。通常、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換して治療を進めるため、通院回数も少ないのが利点です。
また、食事や歯磨きの際には取り外すことができ、衛生面でも優れています。
軽度な歯列の乱れから中程度の矯正まで対応可能ですが、重度の歯並びや骨格的な問題がある場合には、ワイヤー矯正の併用が必要になることもあります。
マウスピース矯正の費用相場と内訳
マウスピース矯正にかかる費用は、治療の難易度や選択するブランド、治療期間、通院するクリニックの料金体系などによって大きく異なります。
また、総額が提示されている場合、その中に何が含まれているのかを事前に把握しておくことが重要です。ここでは、マウスピース矯正の費用相場や内訳について詳しく確認しましょう。
マウスピース矯正の費用相場
マウスピース矯正にかかる費用は、部分矯正であれば30万円〜50万円程度、全体矯正であれば60万円〜100万円ほどが一般的です。
ただし、使用するマウスピースの種類や枚数によって、費用は変動します。実際にいくらかかるのかは、事前に歯科医師に確認しましょう。
費用の主な内訳
マウスピース矯正の費用には、以下のような項目が含まれます。矯正を始める前に、何にいくらかかるのか、どのタイミングで発生するのかなどは確認しておきましょう。
カウンセリング料・精密検査料
初診時に、カウンセリング料やレントゲン撮影や口腔内スキャンなどの精密検査料がかかることがあります。カウンセリングは無料のところもありますが、検査料と合わせて1万円〜5万円程度かかる場合もあります。
マウスピースの作製費用
次に、矯正装置であるマウスピースの作製費用がかかります。これは治療の中心となる部分で、費用全体の多くを占めます。
通院費用
通院ごとの調整料が、月に1回〜2回で数千円〜1万円ほどかかります。治療にかかる費用を一括で支払うトータルフィー制度を採用している場合、不要なケースもあります。
保定期間にかかる費用
治療完了後の保定装置(リテーナー)にも、別途費用が発生する場合があります。保定装置の費用は2万円〜6万円ほどが目安でしょう。
また、保定期間中も定期的に通院する必要があり、1回あたり3,000円〜1万円ほどかかります。
マウスピース矯正は保険適用の対象になる?
一般的に、歯科矯正は保険が適用されない自費治療とされます。
しかし、例外的に保険が適用されるケースも存在します。例えば、唇顎口蓋裂や顎変形症などの疾患や重度の咬合異常を伴うケースでは、特定の医療機関で治療を受けることで、保険が適用される場合があります。
これらの場合、保険診療内で矯正治療が可能ですが、一般的なマウスピース矯正は対象外であることがほとんどです。保険が適用されるかどうかは医師の診断によるため、まずは相談してみるとよいでしょう。
マウスピース矯正中に追加で費用が発生するケース
マウスピース矯正を検討する上で見落とされやすいのが、治療中に発生する追加費用の存在です。初期費用だけで全てが完結すると思いがちですが、実際には治療の進行状況や患者さまの行動、計画の変更などによって、予期せぬ出費が発生することもあります。
費用のトラブルを避けるためには、契約時に含まれている費用の範囲と、別途かかる可能性がある費用を明確に把握しておくことが重要です。ここでは、よくある追加費用の発生原因について解説します。
マウスピースの再作製にかかる費用
マウスピースは薄くて軽い素材で作られているため、破損・変形したり紛失したりすることがあります。特に、外出時の持ち運びや食事の際に外したタイミングで紛失するケースは少なくありません。
このような場合、新たにマウスピースを作り直す必要があり、1枚あたり数千円から1万円前後の再発行費用がかかることがあります。
一部のクリニックでは、紛失や破損が発生した際の再作製費用が治療費に含まれている場合もあります。事前に契約内容を確認しておきましょう。
治療計画の変更や延長に伴う費用
治療中に歯の動きが予想通りに進まなかった場合や、装着時間が不十分で計画通りに効果が得られなかった場合などには、治療計画が見直されることがあります。このような場合、追加のマウスピースが必要になったり再評価が行われたりして、追加料金が発生することがあります。
特に、治療期間の延長によってマウスピースの枚数が増えると、その分だけ製作費用や調整料も上乗せされます。トラブルを防ぐためにも、契約前に計画変更時の追加費用が明示されているかを確認することが大切です。
リテーナー(保定装置)に関する費用
矯正治療が完了した後は、歯の後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間装着する必要があります。このリテーナーも治療費に含まれていない場合があり、別途1万円〜5万円程度かかることがあります。
また、リテーナーも消耗品であるため、破損や紛失が起これば再作製が必要です。保定期間は数か月〜数年に及ぶため、メンテナンスや再作製を含めた費用も考慮しておきましょう。
マウスピース矯正の費用を抑えるためのポイント
矯正治療は基本的に自費診療で、全額自己負担になるため費用の負担が大きくなりやすいです。
しかし、負担を抑えることも可能です。ここでは、治療を受けながら無理なく費用を抑えるためのポイントをいくつか紹介します。
複数のクリニックで見積もりをとる
マウスピース矯正の費用・プランはクリニックごとに異なるため、複数の医院でカウンセリングを受け、見積もりを比較することが重要です。例えば、同じ症例であっても30万円台で済むところもあれば、80万円を超えるケースもあるでしょう。
ただし、価格だけではなく、治療期間や通院頻度、追加費用の有無、提供されるケアなども含めて検討しましょう。相場より極端に安い場合、理想の歯列を目指せない可能性もあります。
部分矯正を検討する
歯列全体ではなく、前歯の隙間や少しの歪みなど軽度な問題であれば、部分矯正を選ぶことでも費用を抑えられます。部分矯正は使用するマウスピースの枚数が少なく、治療期間も短いため、総額が20万円〜40万円程度で収まるケースもあります。
ただし、部分矯正では対応できない症例もあります。治療前に歯科医師としっかり相談し、将来的に問題が起きないような計画を立てることが重要です。
医療費控除を活用する
マウスピース矯正の費用は高額になりがちですが、医療費控除を活用すれば実質的な負担を減らすことができます。年間で10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告を行うことで所得税の一部が還付されます。家族分も合算できるため、家計全体での節税対策になります。
まとめ
マウスピース矯正は、目立ちにくく快適に歯列を整えられる魅力的な治療法ですが、費用が高額になる点は見逃せません。一般的な費用相場は30万円〜100万円程度で、治療内容や使用するブランド、クリニックによって大きな差があります。
また、装置の再作製や治療の延長、リテーナーなどによって追加費用がかかるケースもあるため、事前に内訳をしっかり確認しておくことが大切です。
費用を抑えるためには、複数のクリニックで見積もりを取ったり部分矯正を検討したりすることが重要です。さらに、医療費控除の活用も視野に入れることで、経済的な負担を軽減できます。
治療を始める前の情報収集を怠らず、信頼できる医療機関を選ぶことが、納得のいく矯正治療への第一歩となるでしょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.08.05更新
オフィスホワイトニングとは?基本と知っておきたい注意点
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯の黄ばみや着色汚れが気になり、手軽に白い歯にしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。そのような方に人気なのが、歯科医院で行われるオフィスホワイトニングです。専門的な薬剤や機材を使用するため、短期間で効果的な歯の美白が期待できます。
本記事では、オフィスホワイトニングの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、施術の流れ、費用など解説します。安全で効果的に歯を白くするために、ぜひ参考にしてください。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士がおこなう歯の美白治療のことです。一般的なホワイトニングと大きく異なるのは、使用する薬剤の濃度です。
オフィスホワイトニングでは、過酸化水素を主成分とした高濃度の薬剤を使用します。この薬剤は医療用なので、歯科医師の管理下でのみ使用が許可されています。
オフィスホワイトニングの最大の特徴は、その即効性にあります。1回の施術で数段階の色調改善が期待でき、多くの方が施術直後に歯の白さを実感されるでしょう。
ただし、効果の程度は個人差があり、歯の状態や着色の原因によって結果が変わることも理解しておく必要があります。
オフィスホワイトニングのメリット
オフィスホワイトニングには、他の美白方法にはない多くのメリットがあります。ここでは、主要なメリットについて詳しく解説いたします。
短期間で高い効果を実感できる
最大のメリットは、短期間で高い美白効果を実感できることです。一般的に1回の施術でも効果を実感できる方が多いですが、これは市販品では実現できない効果でしょう。
施術直後から歯の白さの変化を実感できるため、急なイベントや大切な予定に合わせたスケジュールでの美白が可能になります。
専門家による安全な施術
歯科医師や歯科衛生士といった専門家が施術をおこなうため、安全性が非常に高いのが特徴です。患者さまの歯の状態を事前に詳しく診査し、適切な薬剤濃度や照射時間を決定します。
万が一、知覚過敏や歯茎の刺激などの副作用が生じた場合でも、その場で適切な処置を受けられます。これは、自宅でおこなうホワイトニングにはない大きな安心材料となるでしょう。
個人に合わせた施術を受けられる
患者さまの歯の状態、着色の程度、希望する白さレベルに応じて薬剤や施術方法を選択でき、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術が可能です。施術後の経過観察や効果を維持するためのアドバイスなど、継続的なサポートを受けられるのも大きなメリットといえるでしょう。
高い施術結果を得られる
使用する薬剤や機器は、科学的な研究データに基づいて開発されており、効果の予測がつきやすい点が特徴です。また、シェードガイドを使用した客観的な色調測定により、施術前後の変化を数値で確認できます。
効果を明確に把握できるためモチベーションアップにも繋がるでしょう。
オフィスホワイトニングのデメリット
メリットが多いオフィスホワイトニングですが、いくつかのデメリットも存在します。施術を検討される際は、これらの点もしっかりと理解しておくことが重要です。
費用の負担が大きい
オフィスホワイトニングは、審美目的の治療として分類されるため、健康保険の適用外となります。全額自己負担となるため、一定の費用負担が必要です。
効果を維持するためには、定期的な施術が必要になる場合があります。初回施術費用に加えて、メンテナンス費用も考慮する必要があるでしょう。
一時的な知覚過敏症状
高濃度の薬剤を使用するため、施術中に歯がしみるような知覚過敏症状を感じる方がいます。また、施術後に冷たいものや熱いものに対して敏感になることも少なくありません。
知覚過敏症状は通常、施術後24〜48時間程度で改善されますが、個人差があります。まれに1週間ほど続く場合もあるため、もともと知覚過敏の症状がある方は注意が必要です。
効果の持続期間に限界がある
オフィスホワイトニングの効果は永続的ではありません。個人差はありますが、一般的に3〜6か月程度で効果が薄れてくる傾向があります。
生活習慣の影響も受けるため、コーヒーや赤ワイン・タバコなどの着色性の強い嗜好品を摂取する方は、効果の持続期間がより短くなる可能性があります。
施術を受けられない場合がある
虫歯や歯周病がある場合、詰め物や被せ物が多い場合には、施術を受けられない、または効果が期待できない可能性があります。虫歯や歯周病がある場合は、治療をおこなってからホワイトニングの施術をおこなう流れが一般的です。
また、神経がない歯は効果が得られにくく、詰め物や被せ物などの人工物はホワイトニング薬剤で白くなることはありません。
食品の制限がある
施術後24〜48時間は、施術の影響で歯が着色しやすい状態になるため、コーヒーや紅茶・カレー・トマトソースなどの色の濃い食品を控える必要があります。食事制限により、一時的に日常生活に不便を感じる場合があるでしょう。
外食の予定がある場合は、スケジュール調整が必要になることもあります。
オフィスホワイトニングの流れ
施術は、安全性と効果を最大化するために、段階的に進められます。ここでは、一般的な施術の流れについて詳しく説明いたします。
カウンセリング・診査
患者さまの希望や悩みを詳しくヒアリングして、どの程度の白さを目指したいのか、いつまでに効果を実感したいのかなど、具体的な目標を共有します。トラブルを回避するためにも、意見をすり合わせることが重要です。気になることはしっかりと解決するようにしましょう。
併せて、歯の健康状態や着色の程度・歯並びなどを詳しく診査します。レントゲン撮影や歯周病検査も実施し、オフィスホワイトニングが可能な状態かどうかを判断します。
事前処置・クリーニング
効果を最大化するため、施術前に歯石除去や歯面清掃をおこないます。歯の表面に付着した汚れやプラークを除去することで、薬剤の浸透を良くします。
また、施術前の歯の色調をシェードガイドで記録し、写真撮影もおこないます。施術後の効果を客観的に評価できるでしょう。
薬剤塗布と光照射
高濃度の薬剤が歯茎に付着しないよう、専用の保護剤を塗布します。歯茎への刺激を防ぐための重要な工程です。
保護が完了したら、過酸化水素を主成分とした薬剤を歯の表面に均一に塗布します。薬剤の量や塗布範囲は、一人ひとりの歯の状態に応じて調整されます。
塗布が完了したら、特殊なLEDライトなどを照射し、薬剤の化学反応を促進させます。照射時間は通常10分前後で、これを2〜3回繰り返します。
施術後の処置とアフターケア
施術終了後、薬剤を完全に除去し、歯の表面を丁寧に洗浄します。必要に応じてフッ素塗布をおこない歯の再石灰化を促進したり、知覚過敏の薬剤を塗布する場合もあるでしょう。
術後は、施術前後の色調を比較し効果を確認します。実際に鏡や撮影した写真で変化を確認していただき、口内に問題がないかもチェックします。
最後に、注意事項や食事制限・知覚過敏への対処法などの説明がある場合が一般的です。所要時間は全体で約90分程度となることが多いでしょう。
オフィスホワイトニングの費用
オフィスホワイトニングの費用は、歯科医院や施術内容によって幅があります。高品質な薬剤や最新の照射機器を使用する場合、費用が高くなる傾向があります。
しかし、その分効果や安全性が高いことも多いため、コストパフォーマンスを総合的に判断することが重要です。都市部の歯科医院では、地方と比較して費用が高めに設定されていることが多いでしょう。
一方で、競合が多い地域では、価格競争によりリーズナブルな料金設定の医院も見つけられます。ここでは、一般的な費用相場について説明いたします。
1回あたりの施術費用
費用相場は、1回あたり1万5,000円〜5万円程度となっています。使用する薬剤の種類や歯科医院の立地、設備によって価格帯に差がでるでしょう。
複数回コースの料金
多くの歯科医院では、複数回の施術をセットにしたコース料金を設定しています。3回コースで4万〜8万円程度が一般的な相場です。施術を検討される際は、複数の歯科医院で相談し、費用と内容を比較検討しましょう。
まとめ
オフィスホワイトニングは、短期間で確実な歯の美白効果を実感できる優れた治療法です。資格保有者による安全な施術により、市販製品では実現できない高いレベルの美白効果を期待できます。
一方で、費用負担や知覚過敏などのデメリットも存在するため、事前に十分な理解が必要です。施術を検討される際は、カウンセリングを受け、ご自身の歯の状態や希望に合った治療計画を立てることが重要です。
オフィスホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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