2025.05.27更新
虫歯治療の費用はいくら?保険が適用されるかも解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
虫歯が進行すると、治療に時間がかかるだけでなく、治療費もかさみます。「虫歯治療にどのくらいの費用がかかる?」「保険は適用できるの?」など不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、虫歯の進行度ごとにかかる治療費の目安について解説します。保険が適用できる範囲や費用を抑える工夫についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
虫歯の治療にかかる費用
治療にかかる費用は、虫歯の進行度によって異なります。ここでは、虫歯の進行度に応じた治療内容と、費用の目安について解説します。
初診の場合
歯科医院を初めて受診した際には、レントゲン撮影や歯の状態の確認が行われます。初診料は3,000〜4,000円程度が目安です。治療を行う場合は、初診料に加えて治療費が発生します。
エナメル質の虫歯
初期の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶けた状態です。
歯の表面に小さな穴が空いた程度であれば、虫歯の部分を削ってレジン(歯科用プラスチック)の詰め物をします。穴が開くほど虫歯が進行していない場合は、フッ素を塗ってエナメル質の修復を目指すこともあります。
保険診療の場合、1本あたりの治療費は1,000〜3,000円程度です。処置時間も短く、1回〜2回程度の通院で治療が完了することが一般的です。
ただし、自費診療で審美性の高い素材(セラミックなど)を選択した場合は、1本あたり1万〜3万円程度かかります。
象牙質まで進行した虫歯
象牙質まで虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものを口に入れたときにしみる場合があります。エナメル質の虫歯と同様に、虫歯の部分を削ってレジンで補う治療が行われます。
治療費の目安は3,000円〜1万円程度です。治療が完了するまでに、3〜4回通院が必要となるでしょう。
神経に達した虫歯
虫歯が歯の神経まで進行している場合は、根管治療が必要です。根管治療では、歯の神経や血管が含まれる根管の内部を取り除き、清掃します。
保険適用の場合、4〜5回以上通院し、1本あたり5,000円〜2万円程度の費用が必要です。自由診療の場合は2〜3回程度の通院で治療が完了し、7万〜15万円程度の費用がかかります。
根管治療後は、歯の強度を補うために土台を入れ、その上に被せ物(クラウン)を装着します。被せ物は保険適用の銀歯であれば3,000円〜4,000円程度です。見た目を重視してセラミックなどを選ぶ場合は自費診療となり、5万〜15万円程度かかることもあります。
抜歯が必要な虫歯
虫歯が大きく進行し、歯の保存が難しいと判断された場合は、抜歯が必要になることがあります。抜歯のみの費用は部位によって異なり、保険診療で1,000円〜4,000円程度です。
歯を抜いた後は、歯を補う治療が必要です。入れ歯やブリッジ、インプラントから選択します。
部分入れ歯は保険適用の場合1万〜1万5,000円程度、自由診療の場合15万〜50万円程度です。ブリッジは保険適用で1万〜3万円程度、自費診療でセラミックを使用すると10万〜20万円以上かかる場合があります。
インプラントは基本的に保険適用外となり、1本30万〜50万円が目安です。
虫歯治療に保険は適用される?
ここでは、虫歯の進行度ごとに保険診療が適用される範囲について解説します。
エナメル質から象牙質までの虫歯
エナメル質、もしくは象牙質まで進行している虫歯では、保険診療で対応できる治療が多く、安く治療を受けられます。治療に使われる素材は、保険適用で使用できるレジンが一般的です。審美性にこだわらなければ、奥歯や見えにくい部位でも保険診療で対応できます。
ただし、前歯など審美性が求められる部位で白い詰め物を希望する場合や、見た目に優れた素材セラミックを使用したい場合は、自費診療となります。
神経に達した虫歯
虫歯が神経まで進行した場合は、保険適用内での治療と自由診療での治療を選択できます。基本的には保険適用となり、ルーペ(拡大鏡)を用いて根管内をチェックして細菌を取り除きます。
自由診療で行うメリットは、検査や治療の材料を自由に使用でき、治療の精度を高められる点です。例えば、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用して根管内を鮮明に映し出し、細菌を取り残しにくくできます。
また、ラバーダムという薄いゴムのシートを治療する歯以外に被せることで、根管治療中に細菌が再び感染するのを防ぐのです。
根管治療後の詰め物や被せ物にも、保険適用の素材と自費の素材を選べます。保険適用で使用できる素材は、レジン、銀歯、プラスチックとセラミックを混合したCADCAM冠の3つです。
自由診療では、オールセラミックやジルコニアなど、見た目や耐久性に優れた素材を使用できます。
抜歯が必要な虫歯
虫歯が進行し、歯の保存が難しくなった場合は抜歯が必要です。抜歯自体は保険診療で対応できますが、抜歯後の治療は歯を補う方法によって保険適用できるかどうかが異なります。
ブリッジや部分入れ歯は保険適用のほか、審美性や快適さを重視して自由診療を選択することも可能です。歯の部分がセラミック素材でできたブリッジや、金属製のバネのない入れ歯などが選べます。
虫歯で歯を失った後にインプラント治療をする場合は自由診療となり、保険は適用されません。
自費の治療を選択するメリット
ここからは、自費で虫歯治療を行うメリットについて解説します。
自然で美しい見た目に仕上げられる
自費の治療では、詰め物や被せ物として審美性に優れたセラミックを使用できます。セラミックは陶器素材でできており、天然歯に近い透明感や質感が特徴です。
レジンの場合、周りの歯と色調が異なって目立ちやすく、経年劣化によって変色しやすいデメリットがあります。
セラミックの場合は周りの歯に合わせて色味を調整できるうえ、変色しにくいのです。また、透明感が高く前歯でも目立ちにくいオールセラミックや、強度が高く奥歯にも使用されるジルコニアなど、治療する部位に合わせて選べるのもメリットです。
長持ちしやすい
自費診療で使用されるセラミックは、耐久性が高く、長持ちしやすい素材です。種類にもよりますが、適切にメンテナンスすれば10〜15年以上使用できるとされています。
一方で、保険診療で使用される銀歯の寿命は5〜7年程度、レジンの場合は2年程度です。取れたり、劣化して歯との間に隙間が生じたりすると交換しなければなりません。
セラミックは自費のため初期費用は高額になりますが、長期的に見れば再治療の頻度が減り、結果的にコストを抑えられる可能性があります。
金属アレルギーの心配がない素材を選べる
保険診療で使用される銀歯は、口腔内の炎症や皮膚症状などの金属アレルギーを引き起こすおそれがあります。唾液によって金属の成分が溶け出して体内に入り、体が異物とみなすと、アレルギー反応を引き起こします。
金属アレルギーのない方でも、銀歯を入れた数年後にアレルギー症状が表れるケースもあるのです。
一方、自費診療では金属を一切使わないオールセラミックやジルコニアなど、金属アレルギーの心配がない素材を選べます。
治療の精度を上げられる
自費で治療する場合、保険診療のように治療に使う器材や検査器具に制約がないため、より精度の高い治療が可能です。例えば、虫歯が神経まで進行している場合、再発しないためには根管内を徹底的に清掃し、細菌を取り除く必要があります。
自由診療ではマイクロスコープを用いて細部まで確認できるため、細菌を取り残すリスクが低いのです。
また、被せ物を作製する際は、変形しにくく精密な型取りが可能なシリコンの印象材を使用します。保険診療と比べて、詰め物や被せ物自体の精度も上げられるのです。
虫歯治療の費用負担を軽減するためには
ここでは、虫歯治療にかかる費用を軽減するための方法を紹介します。
保険適用内での治療を希望する
費用を抑えたい場合は、保険適用内での治療を希望しましょう。虫歯治療は保険適用内でも十分に可能です。患者さまの状況によって異なりますが、保険適用内であれば費用の1〜3割負担で治療できます。
ただし、詰め物や被せ物をする際に使用できる素材は限られます。審美性や耐久性におけるデメリットも理解しておきましょう。
医療費控除を活用する
虫歯治療を含め、1年間の医療費が一定額を超えた場合は、医療費控除を申請できます。医療費控除とは、医療費の一部が所得税から控除される制度です。
見た目を改善する審美目的で治療した場合は医療費控除の対象となりませんが、自費診療であっても、医療費控除の対象となるケースがあります。失った歯を補う目的でセラミックを使用した場合は、機能回復が目的であるため対象になる可能性があります。
公共交通機関で通院した場合の交通費も含まれるため、領収書や医療費明細は大切に保管しておきましょう。
デンタルローンを利用する
デンタルローンとは、歯科治療で利用できるローンです。虫歯治療後にセラミック治療やインプラントを行う場合、治療費用が10万円を超えることも珍しくありません。一度に支払うのが難しい場合は、ローンを利用して少しずつ支払うのもひとつの方法です。
デンタルローンは、一般的にクレジットカードの分割払いよりも低金利で借りられるのもメリットです。
ただし、一括で支払うよりも費用がかさむことは理解しておきましょう。
定期的に検診を受ける
虫歯は初期の段階で発見して治療すれば、費用も処置内容も軽く済みます。
しかし、放置すると虫歯が進行し、根管治療や抜歯などの治療が必要となります。治療が複雑になると、費用もかさむのです。
そのため、歯のトラブルが発生しても早めに対処できるよう、定期的に歯科検診を受けましょう。初期段階で虫歯を発見できれば、軽度な治療で済ませられます。定期的に受診すれば歯のクリーニングも受けられるため、虫歯の予防にもつながります。
まとめ
虫歯が進行すると、必要な処置が増えるため、通院回数が増え、費用も高額になりやすいです。基本的な治療には保険が適用されますが、使用できる器材や歯を補うための素材には制限があります。
自費での治療は、保険適用内での治療よりも高額になりますが、詰め物や被せ物に審美性や耐久性の高い素材を使うことが可能です。費用負担を抑えるには、医療費控除を活用し、定期的に検診を受けて再発を予防しましょう。
虫歯治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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