2025.06.03更新
治療期間はどのくらい?マウスピース矯正を始める前に知っておきたいこと
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
透明で目立ちにくいマウスピース矯正は、近年多くの方に選ばれている矯正治療のひとつです。見た目や使いやすさだけでなく「治療にどのくらいの期間がかかるのか?」という点も、治療を検討するうえで気になるポイントではないでしょうか。
今回は、マウスピース矯正の一般的な治療期間や、治療が長引く原因、効率的に治療を進めるためのポイントについて、わかりやすく解説します。
マウスピース矯正の治療期間
「マウスピース矯正はどのくらいの期間がかかるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。見た目が自然で、取り外しもできる人気の治療法ですが、治療の流れや完了までのスケジュールをイメージしづらいと感じる方もいるかもしれません。
ここでは、マウスピース矯正の主なステップごとの期間と、症例によって治療期間に差が出る理由についてわかりやすく解説します。
マウスピース矯正の治療の流れと期間の内訳
マウスピース矯正は、準備期間・矯正期間・保定期間の3つのステップを経て進行します。
まず、治療前には精密検査やシミュレーションを実施します。この準備に1〜2週間、その後マウスピースの作成に2〜4週間ほどかかるため、準備期間としては1〜2ヶ月程度を見込んでおきましょう。
マウスピースの装着が始まると、歯を動かす矯正期間に入ります。この期間は症例によって異なりますが、平均的には6ヶ月〜3年程度が目安です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースへ交換し、段階的に歯を動かしていきます。
歯並びが整ったら治療完了ではなく、後戻りを防ぐための保定期間に移行します。この段階ではリテーナーと呼ばれる保定装置を使用し、歯の位置を安定させていきます。保定期間は通常1〜2年程度が目安です。
このように、マウスピース矯正は複数の段階を経て進行します。それぞれに必要な時間を把握することで、治療全体の流れをイメージしやすくなります。
治療期間に差が出る理由
マウスピース矯正の治療期間は6ヶ月〜3年程度が一般的ですが、実際の治療期間は患者さまの歯並びや治療の目的によって大きく変わります。たとえば、軽度の歯列不正であれば6ヶ月程度で完了することもあるでしょう。
しかし、歯を大きく移動させる必要があるケースや、噛み合わせの調整を伴う場合には2〜3年かかることもあります。治療の難易度によって必要なマウスピースの枚数が異なるため、期間にも差が生じるのです。
また、歯の動きやすさには個人差があるほか、装着時間の管理状況や通院頻度など、日ごろの協力度合いも治療の進み具合に影響します。治療期間を正しく把握するには、歯科医師による精密な検査と、個別に合わせた治療計画を立てることが大切です。
マウスピース矯正の治療が長くなるケース
いくつかの要因により、当初の計画より治療が長引くこともあります。治療期間が延びる可能性をあらかじめ理解しておくことで、納得感を持って取り組みやすくなるでしょう。
ここでは、マウスピース矯正が予定より長くなるケースについて、原因とともに解説します。
症例が複雑なケース
マウスピース矯正では、歯列の状態が複雑であるほど治療に時間がかかる傾向があります。たとえば、前歯が噛み合わない開咬や、噛み合わせが深い過蓋咬合、歯が重なっている叢生などが挙げられます。
これらの歯列不正の場合は慎重な調整が必要になるため、治療期間が長くなることがあります。
また、奥歯の位置関係を大きく変える必要がある症例では、特に成人の場合、骨格の成長が完了しているために治療が進みにくくなるケースもあります。さらに、歯の動きには個人差があり、必ずしも計画どおりに進まないこともあるため、柔軟な対応が必要となります。
複雑な症例では、治療を始める前に歯科医師と十分に話し合い、期間の見通しや可能な範囲を理解しておくことが重要です。
装着時間が不足したケース
マウスピースは、1日あたり20〜22時間の装着が基本とされています。学校や職場で外したまま過ごす時間が長くなった、旅行やイベントで装着を怠る日が続いたなど、装着時間が不足すると、歯の移動が進みません。
その結果、歯の移動にズレが生じ、追加のマウスピース作製や治療計画の見直しが必要になるケースも考えられるでしょう。治療期間の延長を避けるためにも、装着時間を意識しながら、安定した使用習慣を保つことがポイントです。
計画どおりにマウスピース矯正を進めるためのポイント
マウスピース矯正をスムーズに進め、計画通りの期間で治療を終えるには、いくつかの重要なポイントがあります。装着時間の管理や通院のタイミング、日常生活での取り扱いなどに気を配ることで、治療の進行が安定しやすくなります。
ここからは、マウスピース矯正を順調に進めるための実践的なポイントについて解説します。
指示された装着時間を守る
マウスピース矯正において最も重要なのは、適切な装着時間の確保です。治療計画を順調に進めるためには、1日20〜22時間の装着時間を守ることが重要です。
取り外しが可能なマウスピースは便利な反面、自己管理が必要になります。装着時間が不足すると歯の移動が予定より遅れ、治療の延長につながるおそれがあります。
たとえば、食事のあとに装着を忘れたり、話しづらさを理由に長時間外したままにしたりすると、マウスピースが合わなくなり、再作製が必要になる可能性があります。こうしたトラブルを避けるためには、装着を習慣化することがポイントです。
専用のアプリやタイマー機能を活用すると、装着忘れを防ぎやすいでしょう。装着時間の記録や交換時期の通知機能を活用することで、自分の使用状況を客観的に把握できます。
特に、治療の初期段階では、装着と取り外しの記録をつけることで継続しやすくなります。
定期的な通院を欠かさない
マウスピース矯正は自宅での管理が中心ですが、定期的な歯科医院への通院も治療成功のための重要なポイントです。一般的には2〜3ヶ月に一度のペースで通院し、歯の動きやマウスピースの適合状態を確認します。
診察では、計画通りに歯が移動しているかをチェックし、必要に応じてアタッチメントの追加や調整を行うこともあります。こうした細かな調整によって、歯の移動効率が高まりやすくなります。
さらに、新しいマウスピースがきちんとフィットしているかの確認も、治療の精度を保つために欠かせない工程です。定期的なチェックを怠ると、マウスピースの不適合や歯の動きのズレに気づくのが遅れ、治療計画の修正が必要になるおそれもあります。
通院のスケジュールはできる限り守り、気になることがあればその都度担当医に相談しましょう。また、受診できない場合でも、早めに次回の診察日を確保するよう心がけましょう。
通院間隔が空きすぎると、治療全体に影響が出ることもあるため注意が必要です。
マウスピースの取り扱いに注意する
マウスピースは熱や乾燥に弱く、変形や破損が起こると使えなくなってしまいます。日々のお手入れや保管にも気をつけ、丁寧に取り扱うことが大切です。
洗浄の際はぬるま湯を使い、熱湯やアルコール消毒は避けるようにしましょう。また、食事中にティッシュに包んで置いておき、うっかり捨てたというケースも少なくありません。そうした紛失を防ぐためにも、専用の保管ケースを活用しましょう。
もし破損や紛失が起きてマウスピースを作り直すことになれば、その分治療期間が延びる可能性があります。毎日の取り扱いを丁寧に行うことが、スムーズな治療につながります。
まとめ
マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しも可能な点から、幅広い年代の方に選ばれている矯正方法です。治療期間は一般的に6ヶ月〜3年程度とされますが、歯並びの状態や装着状況によっては、当初の想定より長引く場合もあります。
治療を計画通りに進めるには、1日あたり20時間以上の装着時間を守ること、定期的に通院して経過を確認することが重要です。マウスピースの取り扱いを丁寧に行うことも欠かせません。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2023.10.26更新
インビザラインの治療期間は?治療期間を左右する要因も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザライン矯正を検討しているけど、治療が終わるまでにどのくらいの期間がかかるのだろう……」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。矯正治療は歯を少しずつ動かすため、年単位の時間がかかります。
今回は、インビザラインの治療期間について解説します。治療期間を左右する5つの要因や、計画どおりに治療を終わらせるためのポイントもご紹介するので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型の矯正装置です。歯並びを整える治療方法として、1997年から研究と改良を続けています。
インビザラインは、基本的にこどもから大人まで年齢を問わず使用でき、世界で1,400万人以上の実績があります(2022年9月時点)。少しガタガタしている歯並びから、噛み合わせの調整が必要な歯並びまで、さまざまな症例に対応可能です。
インビザラインには、以下の4つの特徴があります。
・目立ちにくい
・痛みが少ない
・取り外せる
・通院回数が少ない
インビザラインは口の中のトラブルを起こしにくく、矯正する前と変わらない日常生活を送ることが可能です。4つの特徴について、それぞれ詳しく確認しましょう。
目立ちにくい
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するので、ワイヤーを使った矯正と比べると目立ちにくいです。人前で話す機会が多いなど、周囲に気づかれたくない方に向いています。
見た目の問題でこれまで矯正をためらっていた方も、インビザラインなら安心して治療に臨めるでしょう。
痛みが少ない
インビザラインは、歯を段階的に動かして矯正します。マウスピースを交換しながら少しずつ歯を移動させるので、痛みが少ないことが特徴です。
また、マウスピースは患者さまの歯にフィットするように作られているので、装着中も快適に過ごせるでしょう。
取り外せる
ワイヤー矯正は、食べ物が詰まる、歯磨きが難しいなどのデメリットがあります。インビザライン矯正では、マウスピースを取り外せるので食事や歯磨きをふだんどおり行えます。
マウスピースを外して歯磨きができるため、虫歯になりにくいことも特徴です。
通院回数が少ない
インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回程度通院して経過を観察します。ワイヤー矯正の場合は基本的に月に1回は通院します。
インビザライン矯正は、頻繁に通院することが難しい方にも向いているでしょう。
インビザラインの治療期間
インビザラインの一般的な治療期間は、短くて1年半程度、多くの場合2~3年程度かかります。
部分矯正か全体矯正か、そして実際の歯並びの状態などによって異なります。歯科医師の治療方針や治療計画によっても変動するでしょう。
また、保定期間は2年程度必要なので、矯正期間と保定期間を合わせると3~5年程度かかります。
ただし、矯正にかかる期間は患者さまによって異なります。実際の治療期間は、担当の歯科医師に確認しましょう。
インビザライン矯正の流れは、以下のとおりです。
・カウンセリング
・精密検査
・治療開始
・定期診察
・保定期間
それぞれ確認しましょう。
カウンセリング
初診では、問診票をもとに矯正治療についてのカウンセリングを行います。
歯並びや嚙み合わせなどに関する患者さまの悩みを聞き出すだけでなく、シミュレーションツールを用いて歯並びの変化を確認します。矯正後歯並びをイメージできるので、前向きに矯正治療に取り組めるでしょう。
精密検査
治療を希望する場合は、精密検査に進みます。検査の内容は、以下のとおりです。
・口腔内検査
・レントゲン撮影
・口の中や顔の写真撮影
・歯型の採取
検査結果をもとに、治療計画を立案します。
治療開始
治療を開始する際は、まず完成したマウスピースを受け取ります。実際にマウスピースを装着して、フィットしているかしっかりと確認しましょう。
また、着脱やお手入れ方法、注意事項などの説明を受けます。
定期診察
治療開始後は、経過観察のために定期的な通院が必要です。診察では、矯正治療の進行具合や口の中の状態を観察します。
保定期間
歯並びが整ったら矯正治療は終了ですが、もとの歯並びに戻らないように一定期間保定装置を装着します。矯正終了直後は歯並びがもとに戻りやすいので、位置を固定する必要があるのです。
保定期間は矯正期間と同程度とする歯科医院が多いです。
インビザラインの治療期間を左右する要因
インビザラインの治療にかかる期間は、さまざまな要因に左右されます。
特に、以下のようなケースでは、予定より治療が長引く可能性があるので注意してください。
・抜歯した場合
・装着時間が短い場合
・虫歯や歯周病の治療が必要な場合
・治療計画の修正が必要な場合
・マウスピースを紛失した場合
それぞれ解説します。
抜歯した場合
矯正治療を進めるにあたって、スペースを確保するために抜歯が必要となることがあります。例えば、ガタガタしている歯並びや、顎と歯の大きさのバランスが悪い場合は、抜歯することが多いです。
抜歯すると歯を動かす距離が長くなるので、必然的に治療期間も長くなります。
装着時間が短い場合
マウスピースの装着時間が短いと、想定しているよりも治療期間が長引きます。インビザラインの矯正で使用するマウスピースは、最大0.25mmしか歯を動かせません。
食事や歯磨きのときに取り外しができるのはメリットですが、装着時間が短くならないように注意しましょう。
虫歯や歯周病の治療が必要な場合
虫歯や歯周病などのトラブルが起きると、矯正治療よりも虫歯や歯周病の治療を優先する場合が多いです。矯正治療が中断されるので、治療期間が長引くでしょう。
また、虫歯や歯周病の治療によって歯の形が変化すると、マウスピースが合わなくなる可能性もあります。もう一度マウスピースを作ることになり、矯正期間も延びるでしょう。
治療計画の修正が必要な場合
治療計画どおりに歯が移動しなかった場合は、途中で修正します。シミュレーションと実際の経過が異なった場合は、誤差を修正するために追加のマウスピースを作成するリファインメントを行うのです。
マウスピースを紛失した場合
マウスピースは取り外せるので、外食した際に外して置き忘れるケースも少なくありません。紛失した場合は、一段階前のものを使うか、再度作成することになるでしょう。
作り直す場合は時間がかかるので、治療期間の長期化につながります。
インビザラインの治療を計画どおりに終わらせるためのポイント
インビザラインの治療を計画どおりに進めるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
・装着時間を守る
・通院間隔を守る
・口の中を清潔に保つ
・紛失しないように管理する
・きちんと保定する
それぞれ詳しく解説します。
装着時間を守る
マウスピースは、1日20〜22時間装着しなければなりません。装着している時間が短ければ短いほど、歯を動かすのに時間がかかります。
治療を計画どおりに終わらせるためには、食事や歯磨き以外の時間は装着しましょう。
通院間隔を守る
インビザラインによる矯正は、通常1~2か月に1回のペースで通院します。定期的な通院は、矯正治療の進行度を確認するために必要です。
治療計画に遅れがあっても、早い段階で発見できれば大きな修正は必要ないでしょう。忘れずに受診してください。
口の中を清潔に守る
治療中に虫歯になると、矯正を中断して虫歯の治療が必要になることが多いです。そのため、口の中を清潔に保つことは非常に重要です。
また、マウスピースを清潔にすることも忘れないでください。
紛失しないように管理する
マウスピースを紛失すると、新しいものを作成するのに1~2週間ほどかかります。移動した歯がもとの位置に戻ると、治療期間が長引く原因となります。
特に、外出先では紛失しないように注意しましょう。
きちんと保定をする
矯正によって動かした歯は、その場所に安定させるために保定する期間が必要です。歯は矯正することで移動しますが、もと戻ろうとする働きがあります。
歯がもとの位置に戻ろうとすることを後戻りといいますが、適切に保定が行われないと後戻りする可能性があるのです。
まとめ
今回は、インビザラインの概要と治療期間について解説しました。
インビザラインの治療は通常2~3年程度かかり、さらに矯正後の後戻りを防ぐために2年程度の保定期間が必要です。インビザラインは取り外せるので、清潔に保ちやすいことがメリットでしょう。
一方で、取り外せるメリットは紛失につながりやすいため注意してください。通院は1~2か月に1回と少ないので、ご自身で治療を進める必要があります。自己管理が非常に重要な治療といえるでしょう。
決められた装着時間を守るなど、基本的なことに気をつけてインビザライン治療を進めてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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