2025.02.25更新
審美歯科とは?内容やそれぞれの費用、メリットを解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯の美しさに対する関心が高まり、審美歯科に興味を持つ人が増えています。「歯並びや歯の色が気になる」「より魅力的な笑顔を手に入れたい」などの理由で、審美歯科を検討する人は多いでしょう。
しかし「審美歯科と一般歯科の違いが分からない」「どのような治療が受けられるの?」といった疑問を持つ人も少なくありません。
本記事では、審美歯科の概要や内容、費用、メリット・デメリットについて詳しく解説します。審美歯科に興味がある人や、治療を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
審美歯科とは
日本審美歯科協会によると、審美歯科とは歯や口元の美しさに焦点を当てた総合的な歯科治療のことと提唱されています。一般的な歯科治療では、虫歯や歯周病の治療を目的としますが、審美歯科では歯の形や色、歯並びを整え、見た目の美しさを向上させることを目指します。
また、審美歯科は見た目を向上するだけでなく、機能面の改善にも貢献します。例えば、歯並びを整えることで噛み合わせが良くなり、発音や咀嚼のしやすさが向上するケースがあります。
口元の見た目だけでなく、歯の健康を維持するためにも役立つ治療といえるでしょう。
審美歯科の治療は基本的に自由診療(保険適用外)となることが多いため、治療費が高額になる傾向があります。長期的に見れば、機能性や審美性の向上により、歯のトラブルを防ぐ効果が期待できます。
審美歯科で行う施術と費用
では、審美歯科ではどのようなことを行うのでしょうか。歯科によって対応している施術やかかる費用は様々ですが、主な種類は以下のとおりです。
ホワイトニング
もっとも身近なのは、ホワイトニングではないでしょうか。ホワイトニングは、歯の表面に付着した汚れや、コーヒーや紅茶、煙草による歯の色素沈着を薬剤を使用して落とし、歯を白くする治療です。
ホワイトニングには、歯医者で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングです。オフィスホワイトニングの費用は2万円~6万円程度、ホームホワイトニングは1万5,000円~7万円程度が相場です。
セラミッククラウン・インレー
クラウンとは、虫歯で歯を大きく削った後に被せる被せ物のことです。虫歯の範囲が小さく、補修する範囲が狭い場合はインレーで治療します。虫歯だけでなく、事故の衝撃で歯を損傷した場合などにも行われます。
通常の治療で使用されるレジン(プラスチック)の被せ物は、時間が経つにつれ変色や劣化の恐れがあります。セラミッククラウンなら耐久性があり、金属を使用していないので、金属アレルギーがある方も安心して使用できます。
詰め物(インレー)は6~8万円程度、被せ物(クラウン)は1本8~22万円程度が相場です。
ラミネートべニア
ラミネートべニアは、歯の表面を薄く削り、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けることで、歯の色や形を整える治療です。薄く削るだけなので、見た目も仕上がりも自然で違和感なく生活できます。
ホワイトニングの効果が出にくい歯の神経を抜いた歯や、歯並びの隙間を少し整える目的で行います。費用は、1本8万円~15万円程度です。
ガムピーリング
ガムピーリングは、歯茎の黒ずみや色素沈着を取り除いで色を改善するための治療です。レーザーや薬剤を使用して行われ、痛みも少なく、短時間で効果を感じられます。
費用は、1回5,000円~1万5,000円程度が目安です。
歯列矯正
歯並びを整えて見た目を改善する治療も、審美歯科で対応することがあります。ワイヤー矯正を行うこともありますが、矯正中の見た目にも重きを置くため、マウスピース矯正を選択するケースが多いでしょう。
ワイヤー矯正を行う場合でも、歯の裏側に装置を装着する裏側矯正や、歯に近い色の装置を提供することがあります。
ワイヤー矯正は30万円〜150万円、マウスピース矯正は60万円~120万円程度が相場です。
クリーニング
通常の歯医者の定期検診でも、クリーニングは実施されることが多いです。審美歯科でも、口内を清潔に保つだけでなく、見た目を整えるためのクリーニングを行っています。
歯科医師や歯科衛生士によって、自分では落としきれない歯の表面の汚れや、歯と歯の間など細かい部分の汚れを専用の器具を使って落とす方法です。費用は3,000円~2万円程度が目安でしょう。
審美歯科のメリット
審美歯科は、単に見た目を美しくするだけでなく、さまざまなメリットをもたらします。歯の色や形、歯並びを整えることで、口元の印象が大きく変わり、自信を持って笑えるようになる方も少なくありません。
ここでは、審美歯科の主なメリットについて解説します。
見た目を改善できる
審美歯科の最大のメリットは、歯の形や色を整えることで、笑顔が更に魅力的になるということです。「歯並びが悪いから」「歯の色が気になるから」と、大きく口を開けることに抵抗を感じる方は多いです。「笑顔で写真を撮るのが嫌だ」とコンプレックスに感じる方もいるでしょう。
審美歯科で口元が整えば、自信をもって笑顔になれる可能性があります。
口内の健康が向上する
歯並びが悪いと、歯の間に食べかすが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。審美歯科の治療を受けて歯並びを整えれば、歯磨きがしやすくなり、口内環境を清潔に保ちやすくなります。
また、ホワイトニングやセラミック治療を受けた後は、歯の美しさを維持するために、自然と口腔ケアへの意識が高まる傾向があります。結果として、歯を大切にする習慣が身につき、長期的な口腔内の健康維持につながります。
歯のトラブルを早期解決できる
審美歯科の治療を行う際には、事前に口内の状態を確認することが多いです。歯や歯茎のトラブルが発生していないかをしっかりと確認するので、痛みや違和感の自覚症状がなくても、虫歯や歯周病を早期発見、治療できます。
審美歯科を受けることは、口内の健康維持にも役立つのです。
審美歯科のデメリット
良いことばかりに見える審美歯科ですが、どのような処置にもデメリットがあります。治療を受ける前に、しっかりと理解しておきましょう。
費用が高額
審美歯科の処置には、基本的に保険が適用されず自由診療となります。一般的な歯科治療に比べて高度な技術や特別な素材を使用するため、費用が高くなる傾向にあります。
治療費用はクリニックによって異なるため、事前に複数の歯科医院で見積もりを取るのも良いでしょう。
効果は永久的ではない
最もわかりやすいのがホワイトニングですが、効果は永久に持続するものではありません。ホワイトニングで得た歯の白さは、時間の経過とともに徐々に失われます。生活習慣や加齢などの影響で、色戻りするのが一般的です。
セラミック治療も、保険診療の治療より耐久性が高いとされていますが、生涯使い続けられるとは限りません。メンテナンス次第では数年で劣化してしまう可能性もあるでしょう。
効果を維持するためには、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
歯に負担がかかるリスクがある
ラミネートべニアは、歯を削ってセラミック製のシェルを貼り付けて見た目を改善する治療です。削る量はわずかですが、健康な歯を削ることに変わりはありません。治療後に満足いく結果にならなかったり、削って違和感が残ったりする方もいます。
どのような治療もメリットばかりではないので、リスクをしっかり理解してから治療を検討しましょう。
まとめ
審美歯科は、歯の見た目を美しく整えることを目的とした治療です。ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療など、さまざまな方法があります。口元の印象が大きく変わり、自信を持って笑顔を見せることができるようになるでしょう。
また、噛み合わせの改善や口腔内の健康維持にもつながるなど、機能性におけるメリットも期待できます。審美歯科は基本的に自由診療であること、治療費が高額になる傾向があることがデメリットでしょう。
治療内容によっては歯を削る必要があったり、定期的なメンテナンスが必要になったりするため、事前に十分な検討が必要です。また、効果の出方には個人差があるため、期待通りの結果にならない可能性があることも理解しておくべきです。
審美歯科を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.02.18更新
歯周病の外科治療ではどのようなことをする?行う内容やメリットを解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
重度の歯周病で、スケーリングなどの一般的な治療をしたあとも、歯茎の状態が改善されない場合は、外科治療を勧められることがあります。
外科治療と聞くと「どんなことをするの?」「どんな効果が期待できるの?」「費用はどれくらいかかるの?」など、不安に思う方も少なくありません。
この記事では、歯周病の外科治療が必要になるケースや具体的な治療内容、メリット・デメリットについて解説します。費用目安も解説しますので、歯周病にお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
歯周病の外科治療が必要になるケース
歯周病の外科治療が必要になるのは、重度の歯周病で一般的な治療をしても歯茎の回復が見られない場合です。また、外科治療をすることで歯を残せる可能性が高いと判断された場合にも、外科治療を勧められることがあります。
歯周病だと診断されたらまず一般的な歯周病の治療を行います。スケーリングやブラッシング指導などです。
その後、再び歯茎の検査をして、どれくらい改善しているかをチェックします。このとき、歯茎の炎症が治まっていない箇所や歯周ポケットが深い箇所を確認し、必要であれば外科治療へと進みます。
歯周病の外科治療で行う内容
歯周病の外科治療では、主に以下の処置をします。
フラップ手術
フラップ手術は、歯茎を切開して、肉眼で歯根が見えるようにしてから、歯周ポケットの深くに付着した歯石を除去する手術です。
通常のスケーリングで、ある程度の歯石は取り除けますが、重度の歯周病でポケットが深いと器具が届かない場合があります。また、歯根の形も複雑なので、歯石を完璧に取り除けないことも少なくありません。
歯茎を切開し、肉眼で歯根を確認できるようにすることで、効果的に歯石を取り除くことができます。これによって、歯茎の改善が見込めるでしょう。フラップ手術の流れは、下記の通りです。
- 局所麻酔をする
- 歯茎を切開する
- 歯根に付着している歯石を取り除く
- 歯茎を元に戻して縫合する
フラップ手術にかかる時間は、歯周病の程度によって異なりますが、1〜2時間程度が目安です。フラップ手術をすることで、歯茎の炎症が治まり、歯周病の進行を抑えることが期待できますが、すでに破壊された骨は元に戻りません。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病で破壊された骨などの歯周組織を再生させる治療です。再生させたい箇所に、歯周組織の再生を活性化するための薬剤を入れます。歯周組織再生療法で使用される主な薬剤は、以下のとおりです。
- エムドゲイン:タンパク質の一種
- リグロス:細胞を活性化する成長因子
現在、歯周組織再生療法の薬として日本で認められているものは上記の2つです。エムドゲインは保険が適用されませんが、リグロスは保険が適用されます。歯周組織再生療法の手術は一般的にフラップ手術と並行して行います。治療の流れは、次のとおりです。
- 局所麻酔をする
- 歯茎を切開する
- 歯根に付着している歯石を取り除く
- 薬を入れる
- 歯茎を元に戻して縫合する
フラップ手術だけで歯周組織を再生させることは難しいです。
しかし、歯周組織再生療法によりある程度の歯周組織を回復させることができます。ポケットの深さが6mm以上、幅が2mm以上の垂直性骨欠損の方の場合、歯周組織再生療法を勧められることがあるでしょう。
歯周病の外科治療を受けるメリット
歯周病の外科治療は麻酔やメスを使うため、躊躇する方も少なくありません。
しかし、歯周病の外科治療を受けることには下記のメリットがあります。
歯周病の回復を促進できる
フラップ手術を受けると、歯根に付着している歯石をしっかり落とせます。歯石の表面はざらざらしており、プラークが付着しやすいです。プラークは歯周病の原因のひとつです。歯石があると、周辺にプラークが付着して歯茎の炎症が治りません。
歯茎を切開して歯石を取り除くことで、歯茎の炎症がおさまりやすくなるでしょう。
審美性や機能性が回復する
歯周病が進行すると、歯茎が下がって歯根が露出したり、顎の骨が溶かされたりすることがあります。歯根が露出すると、見た目が悪くなるだけでなく、知覚過敏などの問題も起こります。
歯周組織再生療法により、歯周組織を再生することで、見た目を回復させることができるでしょう。
歯周病の外科治療を受けるデメリット
歯周病の外科治療を受けることにはメリットだけでなくデメリットもあります。デメリットについても良く理解したうえで治療を受けることが大切です。
麻酔が必要
外科治療では、歯茎を切開したり縫合したりする際に麻酔をすることがあります。そのため、体調のすぐれない方や全身疾患を患っている方は治療が難しいと判断されることもあります。また、服用している薬によっては、気をつけた方がいいケースも少なくありません。
持病がある方や薬を服用している方、手術当日に体調がすぐれない方は、歯科医師に相談してください。
痛みが伴う
歯周病の外科治療は麻酔をして行うため、手術中に痛みを感じることは少ないでしょう。
しかし、麻酔が切れると痛んだり腫れたりすることがあります。また、酸っぱいものなどを食べると痛みを感じることもあります。さらに、傷口に細菌が入り込み、感染するリスクも否定できません。痛みは一般的に2〜3日をピークに徐々に治まるケースがほとんどです。
湯船に浸かったり、激しい運動をしたりすると血行が良くなって痛みが強くなる可能性があるため、避けましょう。また、強い痛みが続くときは、歯科医師の指示に従って処方された痛み止めを服用してください。
保険が適用されない治療もある
一般的に歯周病の外科治療は保険が適用されるケースが多いです。
しかし、エムドゲインは保険が適用されません。自由診療の場合は、高額な費用がかかります。治療内容や使用する薬剤によって費用は異なります。治療を受ける前に詳しい費用については確認しましょう。
歯周病の外科治療の費用
上記でも触れたように、歯周病の外科手術には、保険が適用されるものと自由診療のものがあります。歯周組織再生療法にリグロスを使用する場合は保険が適用されますが、使用する薬剤によっては保険が適用されません。
保険が適用される外科治療の費用は、以下のとおりです。なお、いずれも3割負担の場合の費用です。
- フラップ手術:7,000円ほど
- 歯周組織再生療法(リグロス使用):8,000円〜2万円ほど
歯周組織再生療法にほかの薬剤を使用する場合は、10万〜20万円ほどかかることもあります。自由診療の場合、歯科医院によって値段設定が異なりますので、手術前に確認しましょう。
歯周病の外科治療を受けられないケース
歯周病の外科治療は、場合によっては受けられないこともあります。本項目では、歯周病の外科治療を受けられない可能性があるケースについて解説します。
持病がある方
持病がある方は外科治療が難しいと判断される可能性があります。例えば、血液をサラサラにしている薬を服用している場合、止血が難しくなる可能性があります。そのため、歯科医師の独断だけでは外科治療をしないケースが多いです。
また、糖尿病や透析治療をしている方も、内科医に歯周病の外科治療を受けられるかを確認するケースが多いでしょう。
喫煙者
喫煙者も、外科治療を受けられない場合があります。タバコと歯周病には大きな関係性があるからです。タバコに含まれるニコチンによって血流が悪くなると傷の治癒が遅くなることがあります。また、喫煙は免疫力を低下させ、歯周病が進行するリスクが高くなります。
このような理由から、喫煙者は禁煙したあとで、外科治療を受けましょう。
セルフケアができない方
セルフケアとは、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用してお口の中を清掃することです。セルフケアができない方は、外科治療をしても汚れが蓄積して歯周病が再発する可能性があります。
まとめ
今回は、歯周病の外科治療について解説しました。
スケーリングやブラッシング指導などの基本的な治療をして改善が見込めない場合に外科治療が必要だと判断されることがあります。歯周病の外科治療には、フラップ手術や歯周組織再生療法があります。
フラップ手術で歯根についている歯石をきれいに除去することで、歯周病の進行を抑えることができます。また、歯周組織再生療法で、歯周病によって破壊された歯周組織の回復を助けます。
ただし、歯周病の外科治療を受けられないケースもあります。詳しくは歯科医師に確認しましょう。
歯周病にお悩みの方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.02.11更新
ホワイトニングができない人とは?対処法も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「ホワイトニングを試してみたいけれど、誰でもできるものなのかな」といった疑問をお持ちではないでしょうか。白い歯は健康的で爽やかな印象を与えるため、歯を白くするホワイトニングは多くの人にとって魅力的な選択肢でしょう。
しかし、ホワイトニングはすべての人ができるわけではありません。施術できない人や歯の状態があります。
この記事では、ホワイトニングができないケースや、その場合の具体的な対処法について詳しく解説します。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、歯の表面に付着した着色汚れを落とすだけでなく、歯そのものを白くする歯科治療です。具体的には、専用の薬剤に含まれる漂白成分が、歯に付着した着色物質を酸化、分解することで歯を白くします。
歯の黄ばみやくすみの原因は、食べ物や飲み物の色素による着色や、歯の組織である象牙質の加齢による黄変などさまざまです。
歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、両方を組み合わせたデュアルホワイトニングの3種類があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士によって行われる施術です。高濃度の過酸化水素を含む薬剤を使用し、特殊な光を照射することで、短時間で歯を白くできます。
即効性があるものの、効果の持続力はホームホワイトニングと比べると劣ります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製した専用のマウスピースに低濃度のジェルを注入し、自宅で毎日数時間装着する方法です。効果が現れるまでに時間がかかりますが、持続性が高く自分のペースで施術できることが特徴です。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、上述した2つの方法を併用する方法です。オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの白さの持続力、両方のメリットを活かすことができます。
ホワイトニングができない人
ホワイトニングは誰でもできる治療ではなく、個人の歯の状態や健康条件によって治療が難しい場合があります。以下に、その詳細を解説します。
無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症は、カタラーゼという酵素が欠乏する先天性の遺伝性疾患です。カタラーゼは、過酸化水素を分解して無毒化する役割を持っています。
無カタラーゼ症の人が施術を受けると、過酸化水素を含む薬剤を分解できず、口腔内が荒れたり壊死を引き起こしたりする可能性があります。このため、無カタラーゼ症を持つ人はホワイトニングが禁忌とされており、別の方法を選ぶ必要があります。
無カタラーゼ症の診断を受けている場合は、必ず歯科医師にその旨を伝えてください。
光線アレルギーの人
光線アレルギー(光過敏症)は、健康な人では問題のない通常の光に対して過敏に反応が出る疾患です。光にさらされると、皮膚に赤み、かゆみ、炎症などの症状が現れることがあり、オフィスホワイトニングで使用される光に対しても反応する可能性があります。
そのため、光線アレルギーの人は、オフィスホワイトニングのような光を使用する治療法を避けなければなりません。光を使用しないホームホワイトニングなどの方法が検討されます。
18歳未満の人
18歳未満の人がホワイトニングを受けることは一般的に推奨されていません。18歳未満の人はまだ歯の成長と発達が完全ではなく、薬剤が歯にダメージを与える可能性があるためです。
また、若い人はエナメル質が大人に比べて薄いため薬剤が歯に浸透しやすく、知覚過敏や痛みを引き起こす可能性もあります。ホワイトニングによって将来的に歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、若い年齢で施術を受けることは推奨されていません。
妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中の人がホワイトニングを行うことも推奨されていません。ホワイトニングに使用される過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤が、胎児や乳児にどのような影響を与えるかがわかっていないためです。
また、妊娠中や授乳中はホルモンバランスが変化し、歯や歯茎が敏感になります。ホワイトニングによる刺激が強く感じられる可能性もあるため、安全を考慮して施術を控えるのが一般的です。
歯や口腔の健康状態が良くない人
ホワイトニングは健康な歯に行う施術です。
例えば、重度の虫歯や歯周病がある場合、薬剤が歯の内部に浸透し、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。また、知覚過敏があったり、ヒビが入ったりした歯がある方も同様に痛みが出る恐れがあるため、そちらの治療を優先する必要があります。
ホワイトニングができない歯
虫歯や歯周病以外にも、歯自体の構造や種類が原因で、ホワイトニングの効果が期待できないケースがあります。
神経のない歯
神経が死んだり、神経の治療を受けたりした歯(失活歯)は、時間の経過とともに、歯の内部にある歯髄の変色によって黒ずんでくることがあります。通常の歯の表面に作用させるホワイトニングでは効果が得られません。
このような場合、歯の内部に高濃度の漂白剤を入れて、内側から歯を白くするウォーキングブリーチが有効です。
被せ物や詰め物がある歯
ホワイトニングは、天然の歯に対して効果を発揮するものです。そのため、虫歯治療などで用いられる部分的な詰め物や、歯全体を覆う被せ物などの人工物には薬剤が作用せず、効果を発揮しません。
テトラサイクリン歯
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系の抗生物質を服用したことによって生じる歯の変色症です。特に、0~12歳頃の永久歯の形成期に大量に摂取すると、副作用として歯の変色が起きます。
ごく軽度のものであれば改善が見られる場合もありますが、効果は限定的です。
ホワイトニングができないときの対処法
ホワイトニングができない場合でも、他の方法で歯を白くすることが可能です。以下に、具体的な対処法を解説します。
審美歯科治療を受ける
ホワイトニングができない場合でも、セラミッククラウンやラミネートベニアなどの審美治療を受けることで、歯を白くできます。
セラミッククラウンとは、天然歯のような自然な白さが再現できるセラミックで作製した被せ物です。汚れが付きにくく経年劣化しにくいため、長期間美しい状態を保つことができます。ラミネートベニアは、歯の表面を少し削ってセラミック製の薄い板を貼る治療法です。
自分の歯を削る必要があるものの、歯の色だけでなく形状も整えることができるため、ホワイトニングができない場合に有効な選択肢となるでしょう。
歯のクリーニング
歯科医院でクリーニングを行い、歯の表面の汚れや着色を取り除くと、歯本来が持つ自然な白さを取り戻すことができます。さらに、定期的なクリーニングで白さを長期間保つことができます。
生活習慣を見直す
コーヒーやワインなど、歯の着色の原因となる食品を控えることで、歯の美しさを維持できます。また、正しい歯磨きをする、デンタルフロスの使用を習慣づけるなど、丁寧なセルフケアを行うことも大切です。
まとめ
ホワイトニングは歯を白くする効果的な方法ですが、すべての方が受けられるわけではありません。ご自身が受けられるかどうかを判断するためには、歯科医院で歯科医師に相談することが重要です。
もしホワイトニングができない場合でも、クリーニングや審美歯科治療など、歯を美しく保つ方法は他にもあります。諦めずに、ご自身に合った方法で美しい口元を目指しましょう。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2025.02.04更新
マウスピース矯正の種類5つを徹底紹介!それぞれの費用と期間の目安も
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
目立ちにくい矯正方法としてマウスピース矯正を選ぶ方も多いですが、実はマウスピース矯正には複数の種類があり、それぞれ特徴や費用などが異なります。自分に合ったマウスピース矯正を選択するためには、種類ごとの特徴を知る必要があります。
この記事では、マウスピース矯正の種類や、それぞれの特徴や費用、治療期間などを解説します。
マウスピース矯正の種類5つ
マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴や治療範囲が異なります。ここでは、主なマウスピースの種類をご紹介します。
インビザライン
インビザラインは世界的に有名なマウスピース矯正システムであり、日本の多くの歯科医院で採用されています。専用の3Dスキャナーで歯型を取り、歯の動きを細かくシミュレーションした治療計画を基に歯列矯正を行います。
他のマウスピース矯正とは異なり、インビザラインは歯型取りが一度という特徴があります。また、インビザラインではスキャナーでシミュレーションを行うため、多くの症例への対応が可能です。
マウスピース矯正は軽度の歯列不正のみに対応していることが多いですが、インビザラインは重度の歯列不正でも対応できる場合があります。
クリアコレクト
クリアコレクトは、インプラントで有名なスイスの会社が開発したマウスピース矯正システムです。インビザラインと同様に3Dシミュレーションを行えるため、軽度の歯列不正や部分矯正だけではなく、重度の歯列不正にも対応することができます。
他のマウスピースとは異なり、歯茎を覆うような形に作られています。また、インビザラインよりも費用が安めに設定されていることが多いという特徴があります。
アソアライナー
アソアライナーは、日本のマウスピース矯正メーカーが作成している矯正装置です。マウスピースの作成が日本国内で行われているため、マウスピースの作成時間を短縮でき、治療を早く始めることができます。
アソアライナーは軽度の症例に対応しており、前歯の部分矯正や、矯正の後戻り改善などで利用されることが多いです。患者さまの口腔内の状態に応じ、ソフト・ミディアム・ハードの3タイプの硬さのマウスピースが使用されます。
キレイライン
キレイラインは、低価格で手軽にマウスピース矯正ができるという特徴があります。前歯の部分矯正を対象にしており、すきっ歯や軽度の出っ歯などを改善できる可能性があります。
また、キレイラインは他の矯正方法とは異なり、患者さま自身で治療回数を決めることができます。そのため、自分が満足したところで治療を終えられます。
ただし、歯全体を大きく動かすような症例には対応できません。
ホワイトライン
ホワイトラインもキレイラインと同様に、前歯の軽度の部分矯正が対象になります。日本のマウスピース矯正メーカーがマウスピースの作成を行うため、早く矯正治療を開始できるという特徴があります。そのため、できるだけ早く矯正治療を開始したい方に選ばれています。
マウスピース矯正の種類別の費用と期間の目安
マウスピース矯正は種類ごとに特徴が異なりますが、費用や治療期間の目安にも違いがあります。それぞれの費用や治療期間の目安についてみていきましょう。
インビザライン
インビザラインは対応症例が幅広いため、口腔内の状態によって費用や治療期間が異なりますが、目安は30万~120万円ほどです。部分矯正や軽度の不正歯列の場合は費用が安くなりますが、重度の不正歯列になると高額になります。
治療期間は2年~3年が目安ですが、部分矯正であれば6カ月~1年ほどで終えられることもあります。
クリアコレクト
クリアコレクトも対応症例が幅広いため、費用や治療期間に幅があります。30万~70万円程度が相場で、治療期間は全体矯正で1~2年半、部分矯正で4~6カ月が目安とされています。インビザラインよりもクリアコレクトは費用が安く設定されるケースが多いです。
アソアライナー
アソアライナーの費用は20万~60万円が目安で、治療期間は3カ月~1年ほどで終えられます。アソアライナーは軽度の症例にのみ対応しているため、費用や治療期間を抑えることができます。
キレイライン
キレイラインの費用は20万~40万円が目安で、治療期間は5カ月~1年ほどで終えられることが多いです。1回コースや5回コースなど回数コースになっており、回数が増えるほど費用が増えて治療期間も長くなります。
前歯などの部分矯正が対象になるため、治療期間が基本的には短いという特徴があります。
ホワイトライン
ホワイトラインの費用は20万~50万円が目安です。プラン制になっているため、1回きりのプランであれば3~4万円で始めることもできます。
コースの回数が増えるほど費用は高くなり、治療期間も長くなります。治療期間は、3カ月~1年になることが多いです。
マウスピース矯正の種類の選び方
紹介してきたように、マウスピース矯正にはさまざまな種類があるため矯正方法選びで悩んでしまう方もいるでしょう。マウスピース矯正を選ぶ際には、次のポイントを考慮すると良いでしょう。
歯並びの状態と対応症例
マウスピース矯正は、種類によって対応している症例が異なります。インビザラインやクリアコレクトは幅広い症例に対応していますが、アソアライナーやキレイライン、ホワイトラインは軽度の症例や前歯にのみ対応しています。
まずは、自分の歯並びに対応しているマウスピース矯正に絞るところから始めましょう。歯科医院で精密検査を受けて、歯や骨の状態を確認してもらえば、どの矯正方法が自分に合っているかわかります。
費用
自分の予算に合った矯正方法を選ぶことも大切です。インビザラインやクリアコレクトは対応症例が幅広い分、高額になる傾向にあります。キレイラインやホワイトライン、アソアライナーは対応症例が狭くなるものの、手頃な費用で矯正することができます。
また、歯科医院ごとに費用設定も異なるため、歯科医院ごとの費用も比較すると良いでしょう。
治療期間
マウスピース矯正の治療期間は、症例や種類によって異なります。仕事や学校、イベントなど、治療を終えておきたいスケジュールが決まっている場合は、治療期間もマウスピース矯正の種類選びの際に考慮すると良いでしょう。
歯科医院での取り扱い
マウスピース矯正の種類はさまざまですが、全ての種類をどの歯科医院も取り扱っているというわけではありません。歯科医院によっては希望するマウスピース矯正の種類が取り扱われていないこともあるでしょう。
インビザラインは多くの歯科医院で取り扱われていますが、それ以外のマウスピース矯正に関しては取り扱われていない可能性もあります。そのため、事前に歯科医院で取り扱われている種類を調べておきましょう。
マウスピース矯正以外の矯正方法について
マウスピース矯正以外の矯正方法には、ワイヤー矯正があります。ワイヤー矯正は、ブラケットという装置を歯に接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく方法です。
ワイヤー矯正は幅広い症例に対応しており、重度の歯列不正も矯正できる可能性があります。一般的なワイヤー矯正は目立ちますが、裏側矯正や目立ちにくい素材のブラケットを選択すれば、ワイヤー矯正でも目立ちにくい矯正治療が可能です。
また、セラミックなどの被せ物やラミネートベニアで見た目を改善するという方法もあります。短期間で見た目を綺麗にできますが、健康な歯を削る必要がある点がデメリットといえます。
まとめ
マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、種類ごとに対応している症例や費用、治療期間などが異なります。自分の歯並びや予算に合うマウスピース矯正の種類を選ぶべきですが、歯科医院ごとにマウスピースの種類の取り扱いや費用設定に違いがあります。
複数の歯科医院を比較検討し、自分に合ったマウスピース矯正の種類と歯科医院を探しましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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