2024.05.28更新
インビザライン矯正後の後戻りを防ぐ!原因と効果的な対策
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザラインをしても、元の歯並びに戻ることがあるって本当?」と疑問に思っていませんか。矯正してきれいになった歯並びが、元の歯並びに戻ることを後戻りといいます。
インビザラインは保険適用外の治療で費用が高額なので、治療の効果は保たれるのか不安に思う方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン後に後戻りする原因や、後戻りしないための対策などを解説します。ぜひ参考にしてください。
後戻りとは?
後戻りとは、矯正してきれいに整えた歯並びが元の歯並びに戻る現象のことです。インビザライン治療後も、後戻りが起こる可能性があります。
歯は歯周靭帯(ししゅうじんたい)と呼ばれる組織などによって、顎の骨とつながっています。矯正して歯の位置が変わると、歯周靭帯が歯を元の場所に戻そうとする力が働き、後戻りが起こるのです。
インビザラインで矯正をしても、歯並びが定着するまで固定しなければ後戻りが起こるでしょう。
インビザラインで後戻りは起こりやすい?
インビザラインだから後戻りが起こりやすいということはありません。どの矯正方法でも、歯は自然と元の位置に戻ろうとするため後戻りが起こります。後戻りを防ぐには、矯正治療後に歯を固定することが非常に重要でしょう。
矯正治療後の歯を十分に固定できていれば、後戻りするリスクは低いです。しっかり固定しているのに後戻りする場合は、治療計画やリテーナー(保定装置)に問題があるかもしれません。
インビザライン後に後戻りする原因
インビザライン後に後戻りする原因は、以下の通りです。
・リテーナーの装着時間が短い
・歯並びに影響する悪い癖がある
・虫歯や歯周病がある
・加齢による口内の変化
・無理な治療をした
・インビザライン矯正後に顎が成長した
それぞれ解説します。
リテーナーの装着時間が短い
インビザライン矯正後、リテーナーの装着時間が短いと後戻りが起こりやすいです。リテーナーとは保定装置とも呼ばれ、矯正治療できれいになった歯並びを保つために装着します。
リテーナーの装着時間が足りないと、歯周靭帯に牽引されて歯が元の位置に戻ろうとするのです。新しい歯並びが定着するまでは、歯科医院で指示された時間を守って装着することが大切です。
歯並びに影響する悪い癖がある
歯並びに影響を与えるような悪い癖があると、インビザライン矯正後に後戻りが起こる可能性があります。口呼吸や歯ぎしり、歯を舌で押すなどの口周りの癖のほか、頬杖をついたり、うつ伏せで寝たりする癖も、歯並びに影響することがあります。
インビザライン矯正を受けた方に限らず、上記のような癖は歯並びが悪くなる原因になります。矯正治療で歯並びが整っても、悪い癖が抜けていなければ徐々に元の歯並びに戻るでしょう。
虫歯や歯周病がある
虫歯や歯周病などの口腔トラブルは、インビザライン矯正後の後戻りにつながります。
虫歯や歯周病が進行すると、歯槽骨という顎の骨が溶け出します。顎の骨は歯の土台の役割を果たしているため、溶けると歯が不安定になります。少しの力が加わっただけで簡単に歯が動くため、後戻りしやすいのです。
加齢による口内の変化
加齢による口内の変化も、インビザライン矯正後の後戻りの原因になることがあります。
例えば、歳をとると歯茎が痩せて根本が見えてくることがあります。歯茎が痩せると歯を支える力が弱くなるので、若い方と比べると歯が動きやすいのです。
また、加齢とともに歯がすり減って噛み合わせが変化すると、一部にだけ力がかかって歯並びが崩れることがあります。
無理な治療をした
無理のある治療をすると、治療後に後戻りするケースがあります。歯を並べるスペースが不十分なのに抜歯をせずインビザライン矯正を行った場合などが挙げられます。
スペースが足りないまま無理に歯を移動させても、移動後の位置に安定しません。歯と歯が押し合い、元の位置に移動するのです。
インビザライン矯正後に顎が成長した
インビザライン矯正後に顎が成長すると、顎の成長に合わせて歯の位置が移動して後戻りする可能性があります。顎の骨は、通常20歳を超えると成長が止まります。
しかし、成長には個人差があるため20歳を超えても成長する場合もあるのです。また、インビザライン矯正後に親知らずが生えると、親知らずが奥から歯列を圧迫して後戻りすることもあります。
インビザライン後に後戻りしないためには
インビザライン矯正後の後戻りを防ぐには、以下の5つを心がけましょう。
・リテーナーの装着時間を守る
・歯磨きを丁寧に行う
・歯並びに影響する悪い癖を治す
・無理のない治療計画を立てる
・定期検診を受ける
それぞれ詳しく解説します。
リテーナーの装着時間を守る
インビザライン矯正で整えた歯並びを維持するために、リテーナーの装着時間を守りましょう。リテーナーには、綺麗に並べた歯をその位置に固定させる役割があります。
インビザライン矯正が完了した直後は、ただ歯が移動してきれい並んだだけの状態です。何も装着せずに過ごすと、元の場所に戻ろうとする力が働きます。そのため、リテーナーの装着時間が不十分だと簡単に後戻りするのです。
歯磨きを丁寧に行う
インビザライン矯正後に後戻りする可能性を低くするには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことも大切です。インビザライン矯正後の虫歯や歯周病は、後戻りの原因となります。
歯磨きを丁寧に行えば、口の中をより清潔に保てます。虫歯や歯周病になりにくいため、後戻りを予防することにつながるでしょう。
毎食後の歯磨きを徹底したり、歯ブラシ以外にフロスなどのケアグッズを使用したりするのが効果的です。
歯並びに影響する悪い癖を治す
歯並びに悪い影響を与える癖がある場合は改善しましょう。癖が治らないと、インビザライン矯正後の歯並びに影響を及ぼして後戻りする恐れがあります。
口呼吸や舌で歯の裏を押す、頬杖をついたりうつ伏せで寝たりする癖などが、歯並びに影響するとされています。後戻りを防ぐためにも、歯並びに影響する癖がある方は改善を心がけましょう。
無理のない治療計画を立てる
無理のある治療をすると、後戻りの原因となります。歯科医師とよく相談した上で、適切な治療計画を立てましょう。
不適切な計画で治療して後戻りした場合、インビザライン矯正にかけた時間とお金が無駄になるかもしれません。再度歯並びを整えるには、新たに治療計画を立て直して再治療する必要があります。
定期検診を受ける
インビザライン矯正終了後は、歯科医院で定期検診を受けると後戻りを予防できます。異常を早い段階で発見し、後戻りしないように適切な対策をとれるからです。
また、定期検診では、歯のクリーニングや歯磨きのアドバイスなども受けることができます。虫歯・歯周病予防の観点からも、定期検診は非常に重要です。
インビザライン後に後戻りした場合の対処法
注意していても、矯正治療後に後戻りすることはあります。ここでは、インビザライン矯正後に後戻りした場合の対処法について解説します。
歯科で相談する
後戻りしたからといってご自身で対応しようとするのはやめましょう。まずは歯科医院に相談してください。
間違った方法で対処すると、歯並びが悪化する恐れがあります。歯科医院で正しい対処法を教えてもらったり、適切な処置をしてもらったりする必要があります。
再度矯正治療を行う
後戻りが軽度の場合は、リテーナーや最後に使用したマウスピースを使用して改善できる可能性があります。
しかし、大きく後戻りしている場合は、再び矯正治療が必要になるでしょう。基本的には、インビザラインのマウスピースを再度装着して歯の位置を調整します。後戻りの程度によっては、ワイヤー矯正に切り替える可能性もあるでしょう。
また、歯を並べるスペースの不足により後戻りした場合は、抜歯やIPRを行ってスペースを確保してから、もう一度矯正治療を行うこともあります。医師とよく相談して治療方針を決めていきましょう。
まとめ
本記事では、インビザライン矯正後に後戻りする原因や、後戻りを防ぐ方法などを解説しました。リテーナーの装着時間や日々のお手入れを適切に行っていれば、矯正後に後戻りすることは基本的にありません。
定期検診に通っていれば、より確実に後戻りを防げます。後戻りしていることに気づいたら、まず歯科医院に相談しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.05.21更新
奥歯をセラミックに!メリットやデメリット、費用を詳しく解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミックは、歯を失った際に選択される、歯を補うための素材のひとつです。被せ物や詰め物だけでなく、入れ歯の人工歯の素材としても使用されます。
人工歯の素材には、セラミック以外に、銀歯や金歯、プラスチック素材などがあります。保険診療の素材であれば、費用の負担を抑えられるでしょう。
しかし、あえて奥歯にセラミックを使う方も少なくありません。なぜ高額な費用がかかるセラミックを選択するのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
今回は、セラミックのメリットやデメリットをお伝えし、複数あるセラミック素材の中でどれが奥歯にふさわしいのかを解説します。セラミックの費用の相場もお伝えするので、セラミックを検討している方は参考にしてください。
奥歯をセラミックにするメリットとは?
セラミックと銀歯やコンポジットレジンを比べると、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく確認しましょう。
二次カリエスのリスクを軽減できる
銀歯は経年劣化により変形しやすく、天然歯と接着部分に隙間ができて虫歯になることがあります。セラミックは長年使用していても変形しにくいので、隙間ができにくく、虫歯の再発を防ぎやすいとされています。
また、セラミックの表面には汚れがつきにくいので、プラークもつきにくいです。奥歯を虫歯から守るために、セラミックを選択する方もいます。
見た目が良い
銀歯は金属であるため、白い天然歯とは馴染まず目立ちます。セラミックはただ白いだけではなく、患者さま自身の天然歯に近い色や透明感を再現できるので、非常に自然に仕上がるでしょう。
また、銀歯を使用していると、金属イオンが溶け出すことにより歯茎が黒く変色することがあります。一部のセラミック素材を除いて、セラミックには金属が使用されていないので、歯茎が変色する心配もありません。
セラミックは長期間きれいなままで維持できることも大きなメリットです。
金属アレルギーの心配がない
銀歯の場合、金属イオンが溶け出すことによってアレルギー症状がでる患者さまもいます。セラミック素材であれば、そのような心配はありません。
しかし、セラミックの中にも、メタルボンドのように金属を使用した素材があります。金属アレルギーや歯茎の変色が心配な方は、メタルボンドは避けてください。
硬すぎないので噛みあう歯を傷つけない
耐久性を高めるために硬さは大切です。
しかし、天然歯よりもあまりにも硬すぎる場合は、噛みあう歯を傷つける危険性があります。セラミックの多くは、天然歯と同じくらいの硬さか、天然歯よりも少し硬いです。
そのため、噛みあう歯を傷つけることはありません。
奥歯をセラミックにするデメリットとは?
セラミックを奥歯に使用するメリットは多いです。
しかし、以下のようなデメリットもあげられます。
保険診療ではないので費用が高額
セラミックは審美性を追求した素材であるため、保険診療ではありません。そのため、銀歯やコンポジットレジンに比べて費用が高額です。
ただし、銀歯やコンポジットレジンより耐久性が高く、二次カリエスになりにくいです。寿命も長く頻繁に交換する必要がないので、後から必要になる治療費は軽減できるともいえます。
歯を削る必要がある
セラミックの耐久性は低くありませんが、金属の銀歯と比較すると劣ります。強度を保つためには、ある程度の厚みが必要です。そのため、銀歯で治療する場合と比較すると、歯を少し多めに削る必要があります。
また、歯を削った際に歯髄が露出した場合は、歯の神経を取る処置を行うこともあるでしょう。
大きな力がかかると割れる可能性がある
セラミックは天然の歯と同等か、天然歯よりも少し硬い素材です。大きな力がかかった時に、欠けたり割れたりすることがあるでしょう。
特に、奥歯は強い力がかかりやすい部位です。強い歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、破損のリスクが高いためセラミックを選択できないこともあるでしょう。
就寝中にセラミックを保護するために、ナイトガードの装着をすすめられる場合もあります。
奥歯に適したセラミックの素材は?
重い物を持つ時や力を入れる時に、人間は歯を食いしばります。その時に大きな力がかかるのが奥歯で、約60㎏、最大で100㎏もの力がかかることもあります。
どれだけの力がかかるかは人によって異なりますが、奥歯は大きな力をかけた時に耐えられる耐久性が必要といえます。また、奥歯は口を開けた際に目立ちにくい歯なので、審美性よりも耐久性が重視されるでしょう。
セラミックの中で奥歯に使われることが多いのは、ジルコニアとメタルボンド、e-maxの3種類です。それぞれの素材の特徴を説明します。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれている素材です。歯だけではなく、包丁やゴルフクラブなどにも使用されているほど強度が高いです。
セラミックの代表的な素材としてオールセラミックがありますが、オールセラミックはジルコニアほどの強度はありません。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ジルコニアを選択することが多いです。
ジルコニアは患者さまの天然の歯に合わせた色を再現しやすいので、前歯に使われることもあります。
メタルボンド
メタルボンドは、金属をセラミックでコーティングした素材です。内側が金属であるため、他のセラミックと比較すると割れにくく、強い衝撃を与えても壊れる可能性が低いです。
しかし、見た目はオールセラミックより劣り、金属アレルギーのリスクがあります。金属の溶け出しによって歯茎が黒ずむ、メタルタトゥーのリスクも避けられません。
e-max
e-maxは、天然の歯とほぼ同じ硬さのセラミックです。そのため、噛み合う天然歯を傷つけにくいことがメリットです。
また、透明感のある美しい仕上がりを期待する方にも選択されることが多いです。
奥歯をセラミックにする場合にかかる費用
奥歯に使用されることが多いセラミックは、ジルコニアとメタルボンドとe-maxの3種類であることを解説しました。どの素材もそれぞれのメリットがあり、患者さまの好みや噛み合わせの状態、歯ぎしりや食いしばりの癖を考慮した上で選びましょう。
1本あたりの費用は、以下の通りです。
<セラミックの費用相場>
素材 |
詰め物 |
被せ物 |
---|---|---|
ジルコニア |
4~6万円 |
10~20万円 |
メタルボンド |
– |
8~15万円 |
e-max |
4~6万円 |
7~10万円 |
セラミックは自由診療のため、歯科医院によって金額が異なります。治療を受ける前に費用を確認しておきましょう。ご自身の希望や予算、素材の特徴・費用を考慮して選択することが重要です。
まとめ
食べものを食べたり会話をしたり、スポーツをしたり、力を出したりする際に奥歯の働きは欠かません。他の歯よりも大きな負荷がかかるため、他の歯以上に耐久性を重視して治療する素材を選ぶことが大切といえるでしょう。
保険診療では銀歯やコンポジットレジンという選択肢がありますが、どちらも虫歯の再発リスクが高く、審美性は低いです。自由診療なので費用がかかりますが、セラミックを選択するメリットは大きいと言えるでしょう。
セラミックにはさまざまな素材がありますが、ジルコニアとメタルボンドとe-maxが奥歯の治療で使用されることが多いです。ジルコニアは耐久性と審美性を備えた素材で、メタルボンドは内側が金属であるため、割れにくいのが大きなメリットといえます。
e-maxは天然の歯と同程度の硬さなので噛み合う天然歯を傷つけるリスクが低いです。審美性が非常に高いことも特徴でしょう。
患者さまのお口の状態に合わせて、治療に使用する素材を選択してください。
奥歯のセラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.05.14更新
インビザライン矯正中に口内炎ができたらどうしたらいい?対処法を解説
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インビザラインは、装置が透明で目立たないという点が人気の矯正方法です。歯に目立つ装置をつけないので、従来の矯正方法と比較して違和感や痛みが少ないという特徴もあります。
とはいえ、歯に異物を装着するので、お口のトラブルが起きる可能性はあります。
今回は、インビザライン矯正中に口内炎ができた場合の対処法や、口内炎を予防する方法について詳しく解説します。
口内炎とは?
口内炎とは、口の中の粘膜に起こる炎症全てを指します。いくつか種類がありますので、ご紹介します。
アフタ性口内炎
最も多く見られる口内炎です。境界がはっきりとした表面が白色、もしくは黄白色の小さい潰瘍で、周りが赤色になった状態です。
頬の内側・舌・唇の裏・歯ぐきにできやすく、痛みがあり食べ物がしみます。放っておいても1〜2週間程度で自然に治ります。
ストレス・寝不足・栄養不足などによる免疫力の低下が主な原因で、口の中にできた傷に細菌やウイルスなどが感染すると悪化します。女性の場合、生理前や妊娠中など、ホルモンバランスが乱れる時期にもアフタ性口内炎ができやすいです。
カタル性口内炎
物理的な刺激によって起こる口内炎です。口の中の粘膜が赤くなったり、水疱やひび割れなどの症状が見られます。アフタ性口内炎のようにはっきりと目立つわけではなく、全体的に赤く腫れるので口内炎だと気がつかない場合もあります。
刺激の強い食べ物がしみたり、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
入れ歯や矯正装置、食べ物などの物理的な刺激によって傷ができ、そこで細菌が繁殖することが原因です。疲れている時や風邪をひいている時など、免疫力が低下した際に発症しやすくなります。
ウイルス性口内炎
ウイルスが原因で起こる口内炎です。子供に多いのが特徴で、免疫力が低下している際に発症しやすいです。
激しい痛みや発熱・倦怠感などが現れるため、小児科を受診しましょう。
カンジダ性口内炎
カンジダというカビの一種が口腔内で増殖して起こる炎症です。頬の内側や唇の裏側に、白い薄皮ができるのが特徴です。剥がれた部分は赤くなり、周囲も赤く腫れることがあります。
免疫力の低下や薬の服用により、常在菌のバランスが崩れることで発症しやすくなります。
インビザライン矯正中に口内炎ができる原因とは?
インビザライン矯正中にできる口内炎は、カタル性口内炎が多いでしょう。一般的に発症頻度の高い、アフタ性口内炎ができることもあります。
インビザラインは従来からあるワイヤー矯正と比較して、粘膜部分に装置が触れにくいため、矯正中に口内炎になる頻度は低いでしょう。インビザラインの他にもマウスピース矯正のブランドはありますが、インビザラインのマウスピースは特に粘膜に触れる部分が少ないです。
とはいえ、口内炎に全くならないわけではありません。インビザライン矯正中に口内炎ができてしまう原因は、以下の通りです。
・マウスピースの縁が粘膜に当たる
・アタッチメントが粘膜に当たる
・口腔内やマウスピースが汚れている
・免疫力が低下している
それぞれ解説します。
マウスピースの縁が粘膜に当たる
インビザラインのマウスピースは、一人一人のお口の状態に合わせて作られています。
しかし、マウスピースの形態などにより、縁の部分が粘膜に当たってしまうことがあります。唇の裏側や頬など、マウスピースがよく当たる部位に口内炎ができる傾向があります。
アタッチメントが粘膜に当たる
インビザライン矯正をする際に、歯にアタッチメントというプラスチックの突起を取り付ける場合があります。矯正力を調整したり強めたりする目的で取り付けられます。
インビザライン矯正中は1日のほとんどの時間マウスピースを装着して過ごすため、マウスピースがアタッチメント覆って刺激になることはありません。
しかし、マウスピースを外しているときにアタッチメントが粘膜に当たると、口内炎ができることがあります。
口腔内やマウスピースが汚れている
歯みがきの際はマウスピースを外すことができるため、従来の矯正方法と比較するとお口の中を清潔に保ちやすいです。口腔ケアやマウスピースの洗浄を丁寧に行っていれば、口内炎になることは少ないでしょう。
しかし、ケアを怠ったりマウスピースが汚れている場合には、口内炎ができやすくなるので注意が必要です。
免疫力が低下している
栄養・睡眠不足、ストレスなどにより免疫力が低下していると、口内炎ができやすくなります。免疫力が低下している状態で粘膜に刺激が加わると、口内炎ができるリスクが高くなります。
インビザライン矯正中に口内炎ができるのを予防する方法
物理的な刺激に加えて、口腔内で細菌が増殖したり免疫力が低下したりすると、口内炎ができやすい状態になります。口内炎ができるのを予防するためには、以下の内容に注意しましょう。
装置が粘膜に触れる時は歯科医師に伝える
インビザライン矯正を始めて、マウスピースやアタッチメントが粘膜に当たる場合は歯科医師に相談してみましょう。矯正治療に影響のない場所であれば、研磨して調整するなど、粘膜に当たらないようにできる場合があります。
口腔内やマウスピースを清潔に保つ
毎日の歯みがきを丁寧に行い、マウスピースの洗浄も必ず行うようにしましょう。アタッチメントがついている場合は、汚れが溜まりやすいので注意して磨いてください。
睡眠や休息、栄養をしっかりとる
免疫力が低下していると、口内炎ができやすくなります。睡眠や休息、栄養をしっかりとって免疫力を高めましょう。
ストレスも免疫力を低下させるので、趣味の時間を設けたり適度に運動したり、ストレスを溜めない生活を心がけてください。
インビザライン矯正中に口内炎ができたら
インビザライン矯正中に口内炎ができた場合の対処法は、以下のとおりです。
歯科医院を受診する
通常、口内炎の多くは時間の経過と共に自然に治ります。
しかし、矯正装置が粘膜に当たっていることが原因の場合、時間の経過では治りません。歯科医師に状況を診てもらい、必要に応じてマウスピースを研磨するなど調整してもらいましょう。
口内炎ができるとマウスピースの装着をやめたくなるかもしれませんが、外している時間が長くなると矯正治療に悪影響を及ぼします。マウスピースの装着は続けて、早めに受診しましょう。
刺激を避ける
口内炎ができているときに、熱いもの・辛いものなど刺激になるものを食べると痛みがでやすいです。口内炎が悪化してしまうこともあるので、刺激になる飲食物は避けてください。
指や舌で頻繁に触るのも、口内炎が悪化する原因になるのでやめましょう。
口内炎の薬を塗る
1〜2週間で治ることが多いですが、口内炎が辛い場合には口内炎用の薬を塗ることで炎症を抑えましょう。痛みを和らげたり、治癒を早めたりできる場合があります。
歯科医院で処方してもらえる薬の他、市販の薬でも問題ありません。
ただし、物理的刺激が原因の場合は、刺激を取り除かなければいくら薬を塗っても治らないでしょう。歯科医院を受診して、物理的に刺激となっている部分を調整してもらってください。
まとめ
インビザライン矯正中は、装置が粘膜に当たることなどが原因となり、口内炎ができる場合があります。従来のワイヤー矯正よりは口内炎ができにくい矯正方法ですが、口内炎ができないわけではありません。
口内炎ができた場合は、早く治すためにもまずは受診しましょう。粘膜に触れる部分を研磨するなど、調整を行うことで改善できる場合があります。
矯正治療中は口の中に異物が入っているため、ストレスを感じることが多くなります。免疫力が低下していると口内炎ができやすくなるので、睡眠や休息、栄養をしっかり取って、ストレスを解消することを心がけましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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2024.05.07更新
セラミックの歯の値段が高い理由とは?費用を抑える方法も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
セラミックの歯は、保険が適用される銀歯などに比べて高いです。虫歯治療で詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)の素材を検討する際「セラミックはなぜ高いの?」と疑問を持たれる方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、セラミックの歯が高い理由について詳しく解説します。値段が高くてもセラミックの歯が選ばれる理由や費用を抑える方法についても言及していますので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
セラミックの歯の値段は?
セラミックの歯にはさまざまな種類があり、使用する歯の部位やセラミックの範囲によって値段は異なります。
平均的なセラミックの相場は、以下の通りです。
・詰め物(インレー):約4万〜8万円
・被せ物(クラウン):約8万〜18万円
セラミックの歯の値段は、歯の一部をセラミックで補う詰め物よりも歯全体をセラミックで覆う被せ物のほうが高いのが一般的です。
また、セラミックにはオールセラミックやジルコニア、e-maxなどさまざまな種類があり、種類によって値段が異なります。これは、素材によって透明感やツヤ、色の再現性、強度、耐久性などが異なるためです。
つまり、審美性も機能性も兼ね備えたセラミックの素材は、値段が高い傾向にあるということです。
ただし、使用する部位によって適したセラミックは異なり、一概に値段が高いほうが優れているというわけではありません。素材ごとにメリット・デメリットがあるため、歯科医師とよく相談して選択しましょう。
セラミックの歯の値段が高い理由
では、どうしてセラミックの歯の値段は高いのでしょうか。
セラミックが保険素材よりも値段が高いのは、以下の3つの理由があります。
保険が適用されないから
虫歯治療には保険と自費の2種類がありますが、セラミック治療は保険が適用されません。
保険が適用されるのは、必要最低限の範囲で見た目を修復し、噛めるように回復するという、最低限の治療のみです。保険のルールの範囲内で治療し、使用する素材も限られるため、噛めるようにはなるものの金属が目立ったり、経年劣化しやすかったりするデメリットがあります。
一方、自費診療の場合は素材を選択でき、機能的な回復だけでなく天然歯に近い見た目も再現できます。セラミックの歯を選択することでベストな治療が受けられるものの、その分費用がかかるのです。
作成に手間がかかるから
セラミックの歯は、歯科医師が歯型を取り、歯科技工士が一人ひとりの歯の形や色味に合わせて手作業で作成します。
歯の形が患者さんによって違うのはもちろん、歯の色味は一色ではなくグラデーションになっているのが一般的です。特に、前歯の美しさは口元の美しさだけでなく、お顔の印象を左右します。一人ひとりオーダーメイドで作成されるため、値段が高いのです。
加えてセラミックの歯を作成する歯科医師の技術料や、質のよいセラミックを作成する歯科技工士への依頼料もかかります。
このように、セラミックの歯の作成には手間がかかり、精密なセラミックを作成するためには歯科医師や歯科技工士の技術も必要になるため、値段が高いのです。
材料費が高いから
セラミックの歯を作成する際は、質のよい型取り剤や接着剤などの歯科材料が必要になります。また、セラミックは審美的にも機能的にも優れた素材のため、値段が高いのです。
高くてもセラミックの歯が選ばれるのはどうして?
セラミックの値段は高いですが、選ばれるのには理由があります。
高くてもセラミックの歯が選ばれる理由は、以下のとおりです。
天然歯のように美しい
セラミックは透明感や色味、ツヤ感があるため、天然歯のように美しいのがメリットです。また、経年劣化により変色しにくいため、美しい見た目を維持しやすいという点も選ばれる理由のひとつです。
丈夫で長持ちしやすい
セラミックの強度は天然歯と同じくらいといわれているため、前歯だけでなく奥歯にも使用できます。見た目が美しい上、丈夫で長持ちしやすい点もセラミックの歯が選ばれる理由といえるでしょう。
虫歯や歯周病になりにくい
セラミックは表面がツルツルしており、汚れが付着しにくい特性があります。そのため、虫歯や歯周病になりにくいのがメリットです。
また、経年劣化により変形しにくいため、詰め物や被せ物との間に隙間ができにくく、虫歯になりにくいのです。
金属アレルギーの心配がない
セラミックのなかには金属を使用しないものもあります。金属を使用しない素材を選択すれば、金属アレルギーの方や金属アレルギーのリスクを避けたい方でも安心して使用できるでしょう。
また、金属を使用していない素材を選択することで、歯茎が黒ずむ心配もありません。
セラミック治療の費用を抑える方法はある?
セラミックの歯は基本的には自費診療になるため、どうしても費用が高くなりがちです。セラミック治療の費用を抑える方法はあるのでしょうか。
ここでは、セラミック治療の費用を抑える方法を解説します。
ハイブリッドセラミックを検討する
セラミックのなかには、ハイブリッドセラミックという保険が適用される素材もあります。ハイブリッドセラミックはCAD/CAM冠とも呼ばれ、レジンとセラミックを混ぜたもののことです。
ハイブリッドセラミックは一定の条件を満たせば保険が適用されます。保険が適用されれば費用を抑えられるでしょう。
しかし、セラミックにレジンを混ぜていることにより、経年劣化で変色することがあります。また、強度も劣るため、欠けたり割れたりしやすいのがデメリットです。
医療費控除を受ける
医療費控除とは、1年間の医療費が10万円を超えた場合に申告することで所得税や住民税の控除を受けられる制度のことです。
セラミックの歯の値段は約4〜18万円が相場ですので、医療費控除を申請することで一部が還付金として返還される場合があります。また、生計をともにしている同一世帯の医療費も合計できます。
ただし、医療費控除の対象は、虫歯治療で詰め物や被せ物をする必要があるなど、治療目的であると認められた場合に限られています。セラミック矯正などの審美目的の場合は、医療費控除の対象にはなりません。
ご自身が受ける治療が医療費控除の対象か知りたい場合は、担当の歯科医師に確認するとよいでしょう。
複数の歯科医院から比較・検討する
セラミック治療は自費診療になるため、たとえ同じセラミックの歯であっても治療を受ける歯科医院の設備や歯科医師・歯科技工士の技術料によって値段に差が出ます。そのため、セラミック治療を検討する場合は、複数の歯科医院を比較・検討しましょう。
歯科医院のホームページでセラミックの種類や値段を確認したり、カウンセリングで実際にセラミック治療について話を聞いたりしてみるとよいでしょう。歯科医師との相性がよいかも判断材料のひとつです。
また、セラミックの歯を長く使い続けるには、セラミック治療後にメンテナンスを受けることも大切です。そのため、セラミックの費用面だけでなく、定期メンテナンスや保証内容についても確認するとよいでしょう。
クレジットカード払いやデンタルローンを活用する
セラミック治療の費用をクレジットカードで支払えるところや、デンタルローンが活用できるところもあります。
セラミックの歯の値段が高いことで一括払いが難しい場合、クレジットカード払いや分割払い、デンタルローンなどを活用するのもよいでしょう。トータルの費用を安くできるわけではありませんが、一回の支払いの負担を抑えられるでしょう。
しかし、支払い方法や分割の回数によって手数料などがかかる場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
まとめ
セラミックの歯の値段が高いのは、セラミックは審美的にも機能的にも優れた素材であるためです。また、作成するまでに手間と技術も必要になることも理由のひとつです。
セラミックの歯の値段をできるだけ抑えたい場合には、医療費控除を受けたり、複数の歯科医院で比較・検討したりするのがよいでしょう。
当院では、患者さんに最適なセラミックをご提案させていただきます。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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