2023.12.26更新
インビザラインの7つの失敗例と失敗しないための対策!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「インビザラインにも失敗はあるの?」「インビザラインで失敗しない方法は?」など、インビザラインに興味があっても、失敗したときのことを考えて一歩を踏み出せない方もいるでしょう。
今回は、インビザラインの概要や失敗例を詳しく解説します。失敗しないための対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、アメリカに本社があるアライン・テクノロジー社が開発、研究を重ねているマウスピース矯正治療です。1997年に開発され、1999年に治療が始まりました。
アライン・テクノロジー社独自の技術で、現在も日々改良されています。世界中で1,500万人以上の方が、インビザラインで歯並びや噛み合わせを整えているのです。
インビザラインの特徴は、大きくわけて2つあります。
1つ目は、マウスピースが透明なので目立ちにくいことです。矯正治療中の見た目が気になる患者さまでも安心して使用できます。
2つ目は、マウスピースの着脱を患者さまが行えることです。食事やブラッシングのときには取り外しできるため、矯正治療開始前と同じように食事を楽しめるでしょう。ワイヤー矯正と比べるとブラッシングがしやすく、食べかすが残りにくいため虫歯や歯周病のリスクも低減できます。
インビザラインの7つの失敗例
近年人気のインビザラインですが、絶対に失敗しないとはいえません。歯科医師の腕や患者さまの歯並び・噛み合わせの状態によって、仕上がりは左右されます。
インビザラインの7つの失敗例を確認しましょう。
治療前より歯並びが悪くなった
インビザラインの失敗で多いのが、上下の真ん中(正中)がずれるケースです。出っ歯や八重歯などの目立った乱れが整うと、正中がずれていてもすぐに気づかないケースもあります。
正中がずれていると歯並びが悪くみえるので、治療途中でもしっかり確認しましょう。
治療前より噛み合わせが悪くなった
歯科矯正では、見た目の美しさだけではなく噛み合わせも考慮しなければなりません。
しかし、経験と知識の浅い歯科医師が治療計画を決定すると、噛み合わせが悪化することがあるのです。インビザラインでは、専用のシミュレーションソフトを用いて治療計画を立てます。
シミュレーションソフトが立案した計画を調整し、最終決定するのは歯科医師です。
整った歯並び・噛み合わせを得るためには、歯科医師の経験と知識も必要です。
歯根が露出した
インビザラインに限らず、矯正治療では歯に力をかけて移動させます。無理に力を加えると、歯が埋まっている歯槽骨に負担がかかりすぎて歯茎が痩せることがあるのです。
歯茎が痩せると歯根が露出し、少しの刺激で痛みを感じるようになるかもしれません。目立った症状がなくても、歯根が露出すると歯と歯茎のすき間に三角形の空間(ブラックトライアングル)ができることが多いです。
ブラックトライアングルができると食べ物が非常に挟まりやすいため、虫歯や歯周病の原因になり得ます。見た目にも影響を及ぼすため、インビザライン治療を失敗したと感じる可能性が高いです。
虫歯や歯周病になった
通常、口腔内の汚れは、唾液の自浄作用によってある程度流されます。歯並びによって効果には差がありますが、唾液の自浄作用や抗菌作用が働くことで、虫歯や歯周病を防いでいるのです。
インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着します。歯とマウスピースが密着しているため、唾液の自浄作用を十分に受けられません。
そのため、マウスピースを装着していない状態と比較すると、虫歯や歯周病のリスクが高いです。虫歯や歯周病になると治療を優先するため、矯正治療が一時的に中断されます。
治療期間が延びる、追加の費用がかかるなど、インビザラインを失敗したと感じるかもしれません。
IPRで歯を削りすぎた
矯正治療では、歯を移動させるすき間が足りないときに、歯の側面をわずかに削ってスペースを確保する方法(IPR)があります。治療計画を立てる段階で必要なスペースやそれぞれの歯の削る量などは計算されるので、削りすぎることは基本的にはありません。
しかし、必要以上に歯を削った場合、すき間が埋まらないことがあります。もともとの歯並びのお悩みが改善されても、すきっ歯に悩む可能性があるのです。
歯を削りすぎたことで生じたすき間を埋めるためには、マウスピースの追加が必要になるでしょう。治療期間が延びる、追加の費用がかかるなど、患者さまの負担が増加します。
理想の歯並びにならなかった
インビザラインでは、1日20〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。また、マウスピースは1〜2週間に一度の頻度で交換します。
装着時間や交換時期を守らなかった場合や、マウスピースを順番どおりに使わなかった場合、矯正治療の効果が十分に現れません。装着時間や交換時期を患者さまが守れることを前提で治療計画が立てられるので、歯科医師の指示どおりにマウスピースを管理しましょう。
抜歯したすき間に隣接する歯が倒れ込んだ
矯正治療において、歯を並べるスペースが大きく足りない場合は、抜歯を選択することがあります。矯正治療が進めば、抜歯したすき間を利用して歯並びが整うので、基本的には問題ありません。
しかし、歯の移動がうまく進まないことがあります。すき間に隣接する歯が倒れ込むと、倒れた歯を戻す作業が必要になります。
倒れ込んだ歯を戻すのは、マウスピース矯正だけでは難しいケースもあるでしょう。一時的にワイヤー矯正を行うこともあります。
抜歯を伴う矯正治療は、特に歯科医師としっかりと相談しながら進めましょう。
インビザラインで失敗しないためには
インビザラインで失敗しないための対策は、以下のとおりです。
インビザライン中に違和感がある場合はすぐ相談する
インビザラインは、通院回数が少ないことも特徴です。通院は2〜3か月に一度ですが、少しでも違和感がある場合は早めに歯科医師へ相談しましょう。
トラブルが起こっていても、早期に発見して適切に対処できれば、治療計画が大きく乱れることはありません。
豊富な経験と知識のある歯科医師に治療してもらう
インビザラインのマウスピースは、アライン・テクノロジー社に依頼して製作されます。治療計画もシミュレーションソフトが立案するので、歯科医師の知識や経験は関係ないと思うかもしれません。
しかし、治療の方針を考えるのは担当する歯科医師です。患者さまの希望を聞きながら、治療計画を微調整して最終決定するのも歯科医師です。
そのため、豊富な経験と知識があり、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けてください。無料の矯正相談を利用してさまざまな歯科医師の話を聞き、納得できる説明を受けられた歯科医院を選択するとよいでしょう。
マウスピースの装着時間を厳守する
インビザラインの治療効果は、患者さまがどれだけ自己管理できるかに依存します。マウスピースの装着時間や交換時期を守ることは、非常に重要です。
治療を始めたばかりのときや、マウスピースを交換したときは、違和感が大きいかもしれません。装着するのが不快なこともあるでしょう。
しかし、装着時間を守らなければ計画どおりに歯が動きません。違和感は徐々に解消されるので、ブラッシングと食事のとき以外は、マウスピースをつけて過ごしてください。
マウスピースのお手入れと口腔ケアをしっかり行う
マウスピースは、流水と柔らかい歯ブラシで優しく汚れを落とし、清潔を保ちましょう。マウスピース用の洗浄剤を使用してもよいでしょう。
熱には弱いため、熱いお湯は使わないでください。乾燥させる場合でも、ドライヤーなどは使わず自然乾燥させます。
マウスピースが口内にあると汚れが溜まりやすいため、ふだんよりも口腔ケアを丁寧に行いましょう。
まとめ
インビザラインを含む矯正治療は、自費診療のため高額な治療費がかかります。そのため、失敗したくないと思う方が多いでしょう。
インビザラインが失敗しないためには、歯科医師の知識や経験だけでなく、患者さまの自己管理が重要です。口腔ケアを徹底し、マウスピースの装着時間・交換時期を守り、マウスピースのお手入れを丁寧に行いましょう。
インビザラインは通院回数が少ないことが特徴ですが、少しでも気になることがあれば早めに歯科医院へ連絡して指示を仰いでください。目立ちにくく、痛みを感じにくいインビザラインで、整った歯並びと噛み合わせを目指しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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