2024.11.19更新
インプラントの費用内訳を詳しく解説!費用が高い理由や負担を抑える方法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物などをすることで失った歯を補う治療方法です。外科処置が必要となるものの、天然歯に近い噛み心地や自然な見た目が再現できるなど、数多くのメリットがあります。
しかし「インプラント治療の費用は高いと聞くけど、実際どれくらいかかるの?」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラント治療の費用や治療費用の内訳、インプラントの治療費用が高額になる理由について解説します。費用負担を軽減する方法もご紹介するので、インプラント治療の費用に関する疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの費用
インプラントは、基本的には健康保険が適用されず自由診療となります。
ただし、病気や事故などにより顎骨が欠損した場合など、特定のケースにおいては保険が適用されることがあります。該当する可能性がある方は、保険適用できるか主治医に確認してみましょう。
失った歯を補う方法には、インプラントの他にも入れ歯やブリッジなどがありますが、それらと比べるとインプラントの費用は高額になることが多いです。一般的な費用相場は1本あたり30万円から50万円程度とされています。
この費用にはインプラント自体の費用のほか、手術の費用なども含まれています。
インプラントはさまざまなメーカーから販売されており、販売価格はメーカーによって異なります。費用は治療箇所や本数、治療の難易度によっても変動するでしょう。
また、自由診療の費用は歯科医院ごとに自由に設定されるため、同じような治療内容や素材であっても一律ではありません。
インプラントの費用内訳
ここでは、インプラント治療の流れとともに、治療費用の内訳を解説します。
初診・診断
インプラント治療を始めるには、まずは口腔内や顎の骨の状態を確認するための精密検査を受ける必要があります。CTスキャンやレントゲン撮影などを使用して精密検査を行い、顎の骨量や歯茎の状態、インプラントを埋入する位置などを正確に把握します。
特に、顎骨の状態を3次元で把握できるCTスキャンは、より安全な手術を行うための重要な役割を果たします。
これらの検査結果に基づいて治療計画を立て、それに沿って治療を進めていきます。精密検査の費用相場は、1万円〜3万円程度です。
インプラント埋入手術
インプラント体を顎骨に埋め込む手術費用は、インプラント体や手術に使用する麻酔などの費用もいれて、1本あたり20万円から30万円程度が相場です。
麻酔は局所麻酔を使用することが一般的ですが、恐怖心が強い方には静脈内鎮静法や全身麻酔を選択できることもあります。その場合、追加費用が発生するでしょう。
インプラント体自体の費用は15万円から25万円程度で、生体適合性が高いチタンなどの素材が使用されています。手術の方式によっては、インプラント体とアバットメントが一体化したものが用いられることもあります。
また、インプラントを埋め込むのに十分な量の骨がない場合は、インプラント体を埋入する前に骨を増やす処置が必要で、10万円から20万円程度の追加費用が発生します。
2次手術
インプラント体の埋入後、顎の骨とインプラント体がしっかり結合するのを待ちます。その期間を経て、インプラント体と上部構造とを連結させるためのパーツであるアバットメントを装着する2次手術を行います。
アバットメントの費用の相場は5万円〜10万円程度です。
上部構造の作製
型取りをして上部構造である人工歯を作製し、アバットメントの上に装着します。人工歯には、セラミックやジルコニアなどの様々な素材があり、それぞれ特徴と費用が異なります。
例えば、目に付きやすい前歯には、天然歯のような色や透明感が再現できるセラミックが使用されることが多いです。噛む力が強くかかる奥歯には、強度のあるジルコニアなどが使用される傾向にあるでしょう。
人工歯の費用は10万円から15万円程度ですが、目立ちやすい前歯のほうが奥歯より審美性が高く高品質な素材が求められます。そのため、奥歯より若干高くなる傾向にあるでしょう。
術後のメンテナンスや定期検診
インプラントは、手術が完了した後も定期的なメンテナンスが必要です。インプラント自体は人工物なので、虫歯になる心配はありません。
しかし、インプラントを支える周囲の組織が炎症を起こす、インプラント周囲炎が発生するリスクがあります。インプラント周囲炎は、進行すると最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあるため、定期的にメンテナンスを受けて予防しなければなりません。
定期検診でメンテナンスを欠かさず受ければ、インプラント周囲炎などの様々なトラブルが起こるリスクを最小限に抑え、インプラントの寿命を延ばすことができます。
メンテナンスでは、クリーニングや噛み合わせのチェックなどが行われるのが一般的です。
メンテナンスの頻度は、一般的には3〜6ヶ月に1回程度が目安とされています。患者様によっては、1〜2ヶ月に1回の頻度でのメンテナンスが必要なこともあるので、歯科医師の指示に従いましょう。
メンテナンスの費用は、1回あたり3,000円〜5,000円程度が相場です。
インプラントの費用が高いのはなぜ?
インプラントの費用が高い理由は、さまざまです。例えば、インプラントは高度な技術と豊富な経験が必要な治療なため、技術料がかかることが費用を高くしている要因として考えられるでしょう。
インプラント体そのものが高価であることも、インプラントの費用が高くなる原因の一つです。
インプラント体は顎の骨に埋め込んで使用するため、使用される材料は高品質であることが求められます。高品質な材料はその分価格も高額なため、治療費も高くなるのです。
さらに、治療の精度を向上させ、患者様の安全性を確保するために必要なCTスキャンやマイクロスコープなどの設備の導入や維持にかかる費用も、治療費に影響を与えます。
また、上述のとおり、インプラント治療は審美性や機能性の向上が主な目的のため、基本的には保険適用外の自由診療です。自由診療なため全額自己負担なことも、費用が高くなる理由の一つに挙げられます。
ただし、条件を満たせば保険が適用されるケースもあるので、ご自身が条件に当てはまるかどうか、歯科医院で相談してみましょう。
インプラントの費用負担を抑える方法
インプラント治療は、工夫次第で費用負担を抑えることができます。インプラントの費用負担を抑える方法は、以下のとおりです。
医療費控除を活用する
インプラント治療は、医療費控除の対象となる可能性があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、確定申告を行えば一部の費用が所得税から還付される制度のことです。
治療費自体が安くなるわけではありませんが、実質的な負担を軽減することができます。申請には領収書が必要なので、きちんと保管しておきましょう。
分割払いやデンタルローンを利用する
歯科医院によっては分割払いやデンタルローンが導入されている場合があります。一度に高額の治療費を支払うのが難しい場合、これらを利用することで一度にかかる出費を低減し、支払いの負担を軽減できるでしょう。
ただし、デンタルローンは利息によって総額が増えるので、注意が必要です。ご自身にあった支払い方法を選択し、無理なく治療を続けられるようにしましょう。
複数の歯科医院で見積もりを取る
先述したように、インプラントの費用は歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で見積もりを取り比較することで、費用を抑えられるかもしれません。
ただし、極端に安価な場合は、品質の低い素材を使用しているなどの可能性もあります。費用だけでなく、設備や治療内容なども考慮し、信頼できる歯科医院を選択することが重要です。
治療方法を検討する
インプラント治療は、1本の欠損歯に対し1本のインプラントを埋入するのが一般的です。そのため、欠損歯が多い場合は多くのインプラントを埋入しなければならず、費用面だけでなく身体的にも患者様の負担が大きくなります。
しかし、インプラントには、欠損歯すべてにインプラント体を埋入しない治療方法もあります。例えば、数本のインプラントを埋入して連結した人工歯を装着する方法や、埋入した数本のインプラントにアタッチメントを付けて入れ歯を装着したりする方法が挙げられます。
症例や歯科医院によって対応できるかどうかは異なるので、歯科医師に治療方法をしっかり相談することが大切です。
まとめ
インプラント治療の費用は、治療内容や使用する素材によって大きく異なります。失った歯を補う他の治療方法よりもインプラントは高額な治療ですが、その分天然歯のような自然な見た目や機能性、耐久性などを得られる点は大きなメリットです。
また、治療費自体を安くするのは難しいですが、医療費控除やデンタルローンなどを活用することで、費用負担を軽減できるかもしれません。複数の歯科医院を比較して、信頼できる歯科医院で治療を受けることも大切です。
インプラントを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2024.08.20更新
インプラントとは?治療の流れや費用も解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
虫歯や事故、怪我などで歯を失った場合、歯を補う治療を受けなければなりません。見た目が天然歯のように美しく、歯を失う前と同じように食事を楽しめるインプラントに注目している方も多いのではないでしょうか。
「インプラントは安全?」「インプラント治療にはどのくらい時間がかかるの?」「費用はどのくらい?」など、治療や手術について疑問や不安を抱いている方もいるでしょう。治療を始める前に、インプラントに関する正しい情報を知ることが大切です。
今回は、インプラントとは何かを解説し、治療の流れや入れ歯・ブリッジとの違い、治療に必要な費用などをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントとは?
インプラントとは、体内に埋め込む人工部品の総称です。歯科領域では、顎の骨に金属製のネジを埋め込んで土台を作り、その上に人工歯を取り付けて歯を再建する治療法を指します。
インプラント体を埋め込むために外科的手術を行いますが、見た目・機能ともに天然歯と変わらないのがインプラントの特徴です。
入れ歯・ブリッジとの違い
失った歯を取り戻す治療には、インプラントのほかに入れ歯やブリッジなどがあります。ここでは、入れ歯やブリッジとインプラントの違いについて詳しく解説します。
入れ歯とインプラントの違い
入れ歯は、失った歯を補うための着脱式の装置です。プラスチック製の素材をベースに、人工歯を取り付けたものです。
入れ歯には、一部の歯を補う部分入れ歯と、すべての歯を失った時に使用する総入れ歯の2種類があります。
部分入れ歯は、バネのある入れ歯とバネのない入れ歯に分類されます。バネのある入れ歯は、両隣の歯に金属でできたバネを引っ掛けて入れ歯を固定する仕組みで、保険が適用されます。
バネのない入れ歯は、見た目の美しさから人気ですが、保険は適用されないため費用の負担が増加します。
総入れ歯は、人工歯と人工歯を支える床(しょう)と呼ばれるピンク色の歯茎にあたる部分の2つで構成されています。プラスチックで製作したものは保険が適用されますが、審美性・機能性を高めたものには保険が適用されません。
保険が適用される入れ歯は1万5,000円程度で製作でき、寿命は5〜8年です。見た目が良くない、話しづらい、食べ物の熱さ・冷たさを感じにくいなどのデメリットがあり、天然歯に近い機能性を持つインプラントに劣ります。
ブリッジとインプラントの違い
失った歯に隣接する歯を土台にして人工歯を被せる治療法で、橋のような構造からブリッジと呼ばれています。隣接する歯を削ったり、神経を取ったりする必要がありますが、インプラントのような大がかりな外科手術を行うことはありません。
ただし、複雑な形をしているため汚れがたまりやすく、しっかりケアをしなければ歯周病の原因になりやすいです。
また、ブリッジの寿命は7〜8年ですが、ブリッジを入れる際に隣接する歯を削らなければならないため、健康な天然歯の寿命を縮めるリスクがあります。
インプラントのメリット
審美性・機能性に優れたインプラントには、さまざまなメリットがあります。
自然な会話や食事が可能
顎の骨に歯の根となる人工歯根を取り付けるため、患者様自身の歯のような使用感を得られます。違和感もないので、食べ物を強く咀嚼したり、しっかり発音して自然な会話を楽しんだりすることが可能です。
周囲の健康な歯を守れる
顎の骨に人工歯根を1本1本埋め込んで歯を再現するインプラントでは、ブリッジや入れ歯のように歯を削るなど、周囲の歯に負担をかけることがありません。負担のかかった歯は寿命が縮まるため、周囲の歯をなるべく残したい方に選ばれています。
審美性に優れている
入れ歯やブリッジは、金具が見えたり人工歯の色調が不自然だったり、見た目の印象が悪くなりかねません。人工歯の種類にもよりますが、インプラントは審美性に優れているため、天然歯の色や艶を再現できナチュラルな印象に仕上がります。
ケアが簡単
天然歯と構造が同じなため、お手入れは通常の歯磨きと同様に行います。もともと習慣がない方は、フロスや歯間ブラシの使用を追加しましょう。歯と歯の間や歯と歯茎の境目を丁寧に磨く必要があります。
入れ歯のアタッチメントの洗浄など、面倒な作業がありません。定期メンテナンスに通う必要はありますが、インプラントが安定すれば頻度は低くなります。
寿命が長い
インプラントの平均寿命は10〜15年です。定期的にメンテナンスに通いセルフケアをしっかり行えば、20年以上問題なく使用できるケースもあります。ほかの治療法に比べ、寿命が長いのは大きなメリットといえるでしょう。
骨が痩せるのを防げる
天然歯を失って刺激が伝わらなくなると、顎の骨が徐々に痩せていきます。入れ歯などにより咀嚼の刺激が伝わらなくなると、周囲の歯にも影響がでます。
顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントは、しっかり噛んで顎の骨へ刺激を与えられます。顎の骨が痩せるのを防ぎ、天然歯のようにしっかり噛み続けられるでしょう。
インプラントのデメリット
メリットの多いインプラントですが、デメリットもあります。メリットだけでなくデメリットについてもしっかり把握しましょう。
治療できない人がいる
外科的手術を伴う治療なので、治療を受けられない方がいます。例えば、妊娠中の方は手術を受けられません。外科手術や麻酔が、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるからです。
また、糖尿病の方や人工透析を受けている方、骨粗鬆症などの全身疾患のある方は、手術を受けられない可能性があります。全身疾患のある方は、担当医と歯科医師が密接に連絡を取り合い、手術が可能かどうか判断します。
その際に、手術をする際の注意事項などもしっかり確認しておきましょう。
健康保険が適用されない
インプラント治療には、基本的に健康保険が適用されません。自費治療となるため、ほかの治療法に比べ治療費が高額になります。
また、どのくらいの費用がかかるのかは個人差があるため、事前のカウンセリングで治療費についても確認しましょう。
外科手術が必要
インプラントを埋入するためには、局部麻酔をし、歯茎を切開して顎の骨を削る外科的手術が必要です。麻酔を安全に行うためには、全身の状態が良くないといけません。
また、麻酔や鎮痛剤でケアはするものの、術後は腫れや痛み、出血を伴います。可能性は低いものの、感染症にかかったり、神経や血管を傷つけたりする可能性もあるでしょう。
治療期間が長い
個々の症状により治療期間は異なりますが、一般的には4か月ほどかかります。追加処置が必要な場合などは、1年以上かかることもあるでしょう。
治療期間が長くなることも考慮して、術前にスケジュールの確認をしておきましょう。
定期的なメンテナンスが必要
インプラントは術後のメンテナンスが非常に重要です。毎日の丁寧なケアが欠かせないだけでなく、メンテナンスのために定期的に通院しなければなりません。
メンテナンスを怠ると、インプラントの上部構造を留めているネジが緩んで外れたり、インプラント周囲炎を発症したりするリスクがあります。最悪のケースでは、せっかく埋入したインプラントを除去しなければならなくなることもあります。
また、治療後定期健診を受けなければ、インプラントに不具合が生じて修理や治療が必要になった場合に保証が受けられないことが多いです。
インプラント治療はどのような流れで行う?
外科手術を伴うインプラントは、入れ歯やブリッジとは治療の流れが異なります。一つずつ確認しましょう。
カウンセリング
インプラント手術の前にカウンセリングを受けます。インプラントに対する不安や疑問がある方は、率直に相談するようにしましょう。
金属アレルギーのある方、食いしばりや歯ぎしりのある方、全身疾患のある方も、カウンセリングの際に伝えてください。カウンセリング時間は患者様により異なりますが、1時間程度と考えておきましょう。
精密検査・治療計画の決定
術前検査では、歯科用CTスキャンを使用し、顎の骨の状態や神経・血管の位置などを確認します。十分な骨の厚みや密度がなければインプラント体を埋め込むことができないため、骨の状態を確認することが重要です。
骨に十分な厚みがない場合は、骨造成を行うなど、懸念となる病気の治療や症状の改善から始めなければなりません。
1回目のインプラント手術
歯茎を開き、専用のドリルを使用してインプラントを埋め込むための穴を開けてインプラントを埋め込みます。所要時間はインプラントの本数により異なりますが、1時間程度と考えておきましょう。
手術後2〜3日をピークに腫れや痛みの症状が出ます。痛み止めの薬を服用することで和らぎ、10日前後で収まります。
抜糸・仮歯調整
傷口を塞ぐために使用した糸を抜糸します。抜糸が終わったら、必要に応じて仮歯の調整を行い、インプラント体が顎の骨と結合するまでの待機期間中の生活に支障がないようにします。
仮歯で強く噛んでしまうとインプラント体の定着が悪くなることがあるので、通常の歯のように使わないように注意してください。
待機期間
上述しましたが、歯の根となるインプラント体と顎の骨が結合して一体化するまで、ある程度の期間がかかります。定着するまでの期間は個人差がありますが、平均して2〜3か月程度です。
2回目のインプラント手術
1回目の手術で埋め込んだインプラントと骨の結合が確認できたら、インプラント体と人工歯をつなげるアバットメントを装着するために、2回目の手術を行います。骨を削ることはありませんが、歯茎を開いてインプラント体にアバットメントを取り付けます。
手術後2週間ほどで歯茎の傷が治り、形も安定してくるでしょう。
人工歯の型取りと装着
2回目の手術後、歯茎が安定したら型取りへと進み、人工歯の素材も選びます。術前の検査を参考に、噛み合わせも考慮して人工歯を製作します。
インプラントの上部構造が完成したら、取り付けて治療は完了です。
メンテナンス
上述した通り、インプラントの治療後もメンテナンスに通わなければなりません。特に、手術後は噛み合わせをチェックしたり、歯周病を予防したりすることが重要です。
適切なケアを行わなければインプラント周囲炎を発症しやすくなるので、術後1か月、3か月、6か月、1年と、定期的にメンテナンスを行いましょう。
インプラント治療にかかる費用
インプラント治療にかかる費用は、平均して1本30〜40万円です。人工歯の種類によっても変動します。保険が適用されないため、高額な治療といえるでしょう。
治療を始める前に、検査・診断料、手術代、上部構造の費用、術後の消毒・検診代など、治療に伴う費用の詳細についてしっかり確認しておきましょう。
入れ歯やブリッジよりも長い期間良い状態で使用できることが多いので、長期的に考えるとコストパフォーマンスが良いと考える人もいます。
まとめ
インプラント治療は、虫歯や怪我などで失った歯を取り戻すための治療です。天然歯と変わらない咀嚼力や高い審美性など、入れ歯やブリッジにはないメリットがあります。
しかし、外科的手術を伴うため、細やかな検査と診断を行い、正しい手順と期間を踏まえて実施しなければなりません。
インプラントによる治療を受けられない方もいるため、事前にインプラント治療に対応している歯科医師に相談してみましょう。
インプラント治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
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2023.10.29更新
ジルコニアの歯とは?メリットや治療の流れを解説!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯に詰め物や被せ物をするセラミック治療では、陶器で作られた素材を使用するのが一般的でした。
しかし、近年では、審美性の高さや丈夫さからジルコニアを選ぶ方が増加しています。従来のセラミックとジルコニアは、どのように違うのでしょうか。
今回は、ジルコニアの歯の選ぶメリット・デメリットや、セラミックとの違い、治療の流れを解説します。
ジルコニアの歯とは?
歯のセラミック治療とは、白く透明感のあるセラミックという素材を詰め物・被せ物に使用する治療法です。歯科治療におけるジルコニアはセラミックの一種で「ジルコニアセラミック」とも呼ばれています。
ジルコニアという素材は、二酸化ジルコニウムを指します。人工ダイヤモンドとも呼ばれ、宝飾品などにも使用されている素材です。透明度が高く美しい素材であり、強度と耐久性にも優れています。
ジルコニアは加工が難しい素材ですが、技術と研究の進歩によって歯の治療に使用される機会が増加しました。
ジルコニアとセラミックの違い
従来のセラミック治療では、白い陶器で作られた素材を使用することが一般的でした。陶器素材はオールセラミックとも呼ばれています。
ジルコニアと従来のセラミックの違いは、以下のとおりです。
強度
従来のセラミックは陶器素材なので、脆く割れやすいという特徴があります。そのため、噛み合わせが強い奥歯や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある人には向きませんでした。
ジルコニアは強度が高く、金属に匹敵するほどの耐久性があります。奥歯の治療にも向いており、適応できる歯が多いといえるでしょう。
見た目
ジルコニアは白く審美性の高い素材ですが、透明感に欠けています。セラミックは白く透明感があり、色調も比較的自由に再現できます。
そのため、前歯の治療では従来のセラミックが使用されることが多いです。
寿命
従来のセラミックは、衝撃を受けることや、歯に力が加わることで、破損するリスクがあります。ジルコニアは強度が高いので、セラミックが破損するような衝撃が加わっても耐えられるでしょう。
従来のセラミックよりも寿命が長いといえます。
ジルコニアのメリット・デメリット
歯の治療にジルコニアを使用するメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
ジルコニアの歯にするメリットは、以下のとおりです。
強度・耐久性が高い
ジルコニアは従来のセラミックの何倍もの強度があり、前歯だけではなく奥歯にも適応できます。
セラミックの場合は転倒する、ボールが顔にぶつかるなど、顔に衝撃を受けると割れることがありました。再治療が必要になり、手間とコストがかかります。
一方で、ジルコニアは顔に衝撃を受けても割れる可能性は低いです。金属と比較されるほど強く、金属よりも劣化しにくいので耐久性も高いといえます。
虫歯になりにくい
詰め物・被せ物治療では、虫歯の再発に注意が必要です。金属の詰め物は天然歯との間にすき間ができやすく、細菌が入り込んで虫歯の再発を引き起こす可能性が高いといえます。
しかし、セラミックの詰め物はすき間ができにくく細菌が入り込みにくいため、虫歯の再発を防止します。ジルコニアはセラミックの一種なので、虫歯の再発予防に最適な素材といえるでしょう。
また、ジルコニアは経年劣化しにくいことも特徴です。時間が経過してももとの歯に密着し続けるので、長期に渡って虫歯を防いでくれます。
審美性が高い
ジルコニアを含め、セラミック素材で作る歯は天然歯のような色調を再現することが可能です。金属のように目立つことはなく、歯茎が変色することもありません。
患者様一人ひとりの歯に合った色調を再現できるため、自然な仕上がりになります。変色しにくい素材なので、長期的に白く美しい見た目を維持できるでしょう。
身体に優しい
ジルコニアを含めたセラミック治療では金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも装着できます。銀歯は数年で口の中で溶け出すといわれており、虫歯の再発や歯周病、歯茎の黒ずみなどを引き起こします。
ジルコニアは口の中で溶け出す心配がないため、安心して使用できるでしょう。
デメリット
ジルコニアはメリットが多いですが、デメリットも存在します。
研磨や調整が難しい
ジルコニアは非常に硬いため、歯科医師や歯科技工士による研磨・調整が難しいことがデメリットです。
詰め物・被せ物では、歯の形にしっかりと合わせることが大切ですが、ジルコニアは歯にぴったり合わせるための研磨や調整に高いレベルを要します。そのため、歯科医師の技術が治療結果を左右するといえるでしょう。
歯を削る量が多くなる可能性がある
ジルコニアは、歯を削る量が多くなることがあるといわれています。
ただし、歯を削る量は歯の状態や歯科医師によって異なるため、一概にはいえません。
自由診療になる
ジルコニアを含むセラミック素材には、保険が適用されません。自由診療になるため、治療費は保険診療に比べると高額になります。
しかし、銀歯に比べると治療後のメンテナンスを行いやすいことや、審美性が高いことなど、メリットは多いです。
ジルコニアの治療の流れ
ジルコニアは、セラミック治療や虫歯治療、インプラント治療などさまざまな治療で用いられます。ジルコニアの歯にする治療の流れは、以下のとおりです。
仮歯に置き換える
虫歯部分の歯を削り、すでに被せ物をしている場合は古い被せ物を除去します。そして、口元に合わせた仮歯を作ります。
噛み合わせや最終的な歯の形を決める大切な段階なので、型取りをして仮歯を作ることもあるでしょう。
歯の根の治療をする
歯の根に炎症が起きている場合は、根幹治療を行います。歯の神経は残せるように治療を進めるのが一般的ですが、歯の神経を取ることもあるでしょう。
歯の土台を作る
ジルコニアを装着するには、歯の土台が必要です。土台を立てることで、被せ物の審美性を高めながら歯の根への負担を軽減します。
型取りをする
シリコンの材料で歯の型取りをします。最終的な被せ物を作るための型取りなので、歯の色などを相談しながら決定してください。型取りをしたあとは、技工所で被せ物が作成されます。
被せ物を装着する
完成した被せ物を装着し、噛み合わせを調整します。問題がなければ、専用の材料で被せ物を接着して治療は完了です。
ジルコニアはどのような人におすすめ?
ジルコニアは、強度が高い、審美性に優れているなどメリットの多い素材です。ジルコニアの治療は、次のような人が向いています。
・嚙む力が強い奥歯を治療する人
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある人
・丈夫さを求める人
・金属アレルギーのある人
・身体に安全な素材で治療したい人
歯の治療では、治療する場所や嚙み合わせなどによって素材を慎重に選ぶことが大切です。選んだ素材によって仕上がりが異なるため、治療前は歯科医師としっかり相談しましょう。
まとめ
ジルコニアは、人工ダイヤモンドといわれるほど強度と耐久性に優れており、セラミック治療で注目されている素材です。従来のセラミックよりも割れにくいため、奥歯の治療にも適しています。
費用を抑えたい場合は樹脂や銀歯という選択肢もありますが、審美性や身体への負担という面ではジルコニアに劣ります。歯の治療法は数多くあるので、患者様自身が後悔しない治療を受けることが大切です。
どのような素材がご自身に適しているのか、歯科医師としっかり相談して決めてください。
ジルコニアの歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
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