2025.01.28更新
インプラント治療は痛い?痛みが生じるタイミングや緩和させる方法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
インプラント治療は、失った歯を補う治療法です。顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。自分の歯のように快適に使用できることから、近年多くの方に選ばれています。
インプラント治療を希望する方にとって、気になることの一つに治療時の痛みがあげられるのではないでしょうか。
今回は、インプラント治療は痛いのか解説します。痛みが生じるタイミングや緩和させる方法についても解説しますので、インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療の仕組み
インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に直接埋め込み、上部に人工歯を取り付けて、失った歯の機能と見た目を回復させる治療です。インプラント体という人工歯根を顎の骨に埋め込むため、外科手術が必要になります。
インプラントの構造
インプラントは、人工歯根、人工歯、これらの接続部分にあたるアバットメントで成り立っています。人工歯根の上にアバットメントを取り付け、その上にセラミックやジルコニアなどの人工歯を装着します。
人工歯根はチタン製のものが使用されることが多く、顎の骨と結合しやすい性質を持ちます。また、異物反応を起こしにくいため、アレルギー体質の方でも安心して使用できるでしょう。
インプラント手術の流れ
インプラント手術には1回法と2回法があり、2回法で行われることが多いです。2回法は2回の手術を必要とします。
2回法では、はじめに一次手術を行います。歯茎を切開して、顎の骨を露出させ、インプラント体を埋入します。埋め込んだインプラント体の上に歯茎をかぶせて縫合し、顎の骨と結合するのを待ちます。
インプラント体が顎の骨と結合するのを確認したら、再び歯茎を切開し、一次手術で埋め込んだインプラント体を露出させます。そして、人工歯を装着するためのアバットメントを取り付けます。その後、人工歯を作製し、装着します。
インプラント治療は痛い?
インプラント治療の外科手術は、局所麻酔をしっかり効かせた状態で行うので、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、麻酔の効き方には個人差があります。麻酔が効いてくるまでに時間がかかる方、麻酔が切れるのが早い方などがいます。手術中に少しでも痛みを感じたら、歯科医師や歯科衛生士に伝えましょう。追加で麻酔をします。
麻酔がしっかり効いたことを確認してから外科手術を行うので、安心してください。
麻酔をするときは痛い?
インプラント治療で使用する局所麻酔は、注射で行います。そのため、歯茎に注射針を刺すときに、多少の痛みを感じることがあるかもしれません。歯科医院では、麻酔時の不快感や痛みを軽減するために、次のような工夫をしています。
表面麻酔
注射針を刺すときに痛みを感じにくいよう、歯茎にクリーム状の表面麻酔を塗布して、感覚を鈍らせてから、麻酔を行います。
極細の注射針
極細の注射針を使うことで、針を刺すときの痛みを軽減させます。歯科医院では細い針を使っているところがほとんどです。
麻酔薬の温度
注入する麻酔薬が冷たいと、痛みや不快感が生じやすくなります。注射薬を人肌程度に温めて、痛みを感じにくくしています。
骨造成手術は痛い?
インプラント治療では、顎の骨の量が足りないときに、骨造成手術を行うことがあります。骨造成手術は、インプラント体を埋入する前に行う場合と、インプラント体の埋入と同時に行う場合があります。
骨造成手術は痛みがあるのかという点が気になるかと思いますが、骨造成手術も局所麻酔をしっかり効かせて行うので、痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、術後には腫れや痛みが起こることが多いです。痛み止めや抗生物質を服用して過ごします。痛みは2日〜10日くらい続くことがありますので、安静に過ごせるように計画を立てておきましょう。
インプラント治療で痛みが生じやすいタイミング
インプラント治療において痛みが生じやすいタイミングについて解説します。
麻酔が切れたあと
最も痛みが生じやすいタイミングは、麻酔が切れたあとです。術後の痛みは個人差が大きく、痛みがあまり出ない方もいます。麻酔が切れてから徐々に痛みだし、ピークは術後2〜3日です。1週間程度で落ち着いてくるので、安静にして過ごしましょう。
抜糸したあと
インプラント手術後、1週間〜10日程度で歯茎を縫い合わせている糸を取り除きます。抜糸をするとき、人によってはチクチクした痛みを感じることがあります。数分で終わる処置ですので、それほどつらくなく終わるでしょう。
待機期間中
インプラント体を埋め込んだら、顎の骨と結合するまでしばらく待つ必要があります。何も問題なければ、待機期間中に痛みを感じることはありませんが、傷口に強い刺激が加わると、痛みを感じることがあります。
傷口が塞がるまで1ヶ月程度は刺激を与えないよう、食事や歯磨きをするときには注意しましょう。
インプラント治療が終了してから
インプラント治療が終了し、数年経ってから痛みが生じることもあります。この場合は、インプラント周囲炎を引き起こしている可能性があります。インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が炎症を起こしている状態のことです。
インプラント周囲炎は初期の段階では痛みを感じにくいですが、進行すると歯茎の腫れや出血、痛みなどの症状がみられるようになります。インプラントが脱落する恐れもあるので、早めに歯科医院を受診して治療を受けましょう。
インプラント治療で痛みが生じたときの対処法
インプラント治療では、麻酔が切れたあと数日は最も痛みが生じやすくなっています。治療後、痛みが生じた場合には、次のように対処するのが良いでしょう。また次の項でご紹介する、痛みの緩和方法も参考にしてください。
痛み止めを服用する
インプラント治療後に痛みがあるときは、歯科医院で処方された痛み止めを服用しましょう。痛み止めを服用するときは、用法・用量を守り、飲み過ぎることのないようにしてください。
歯科医院を受診する
インプラント治療後は、2〜3日をピークに痛みが出る可能性があります。通常1週間〜10日程度で治まることがほとんどですが、痛みが強くなる場合や耐えられないほどの痛みがある場合は、何らかのトラブルが起こっている可能性があります。
そのような症状が見られる場合には、歯科医院に連絡し、受診するようにしましょう。
インプラント治療の痛みを緩和させるには
インプラント治療で発生した痛みを緩和させるには、次のような方法があります。特に術後の痛みに効果的な緩和方法をご紹介します。
患部を冷やす
痛みが出ている部分を冷やすことで、痛みが緩和されることがあります。頬の外側から冷やしたタオルや冷却シートを当てるようにしましょう。冷やしすぎると、かえって痛みが増すことがありますので、氷を口内に含むなどはしないようにしましょう。
運動や入浴を控える
血流が良くなると、痛みが増すことがあります。激しい運動は控え、お風呂はシャワー程度で済ませるようにしましょう。
安静にして過ごす
術後はとにかく安静に過ごすことが最も大切です。安静に過ごすことで痛みが起こりにくくなります。インプラントの手術の前後は、予定をあまり入れないようにしておきましょう。
まとめ
インプラント治療では外科手術が必要なので、痛みがあるのではないかと不安に感じることがあるかもしれません。
インプラント治療の手術自体は、麻酔をしたうえで行います。そのため、痛みを感じることはほとんどないでしょう。術中に少しでも痛みや違和感があったら、我慢せずに歯科医師に伝えましょう。
ただし、術後、麻酔が切れると、痛みが出る可能性があります。術後の痛みは1週間〜10日程度で治まることがほとんどです。痛みが強いときは、痛み止めを服用し、安静に過ごすようにしましょう。
インプラント治療を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
投稿者:
2025.01.21更新
前歯のブリッジ治療のメリット・デメリット!費用も徹底紹介!
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯を失った場合、その欠損を補う方法として多くの方がブリッジ治療を選択します。ブリッジ治療は、自然な見た目を得られることや短期間で治療が完了することが特徴の治療法です。
本記事では、ブリッジ治療の特徴やメリット・デメリット、費用などについて詳しく解説します。失った歯をどの治療法で補うべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ブリッジ治療とは
歯のブリッジ治療は、虫歯や歯周病、事故などで失った歯を補うための選択肢の一つです。欠損した部分の両隣にある健康な歯を削って土台を作り、そこに橋のように人工歯を装着します。
人工歯は専用の接着剤で固定されるため取り外しはできませんが、天然歯と同じように使用でき、自然な見た目を得られるのが特徴です。
ただし、土台となる歯に通常以上の負担がかかるため、適切なケアと定期的な歯科検診が欠かせません。
失った前歯はブリッジ治療で補える
前歯を失った場合、日常生活や見た目に大きな影響を及ぼします。そのような状況で、歯科治療として一般的に選ばれるのがブリッジ治療です。
しかし、ブリッジ以外にも選択肢は存在し、それぞれに特徴や適応条件があります。ここでは、ブリッジ治療とその他の治療法について詳しく解説します。
ブリッジ治療の特徴
前述の通り、ブリッジ治療は失った歯の両隣にある健康な歯を削り、その上に人工歯を固定する方法です。この治療により、欠損部分を補い、通常通りの食事や会話が可能となります。治療は短期間で完了することが多いです。
費用を抑えるために保険診療を選ぶことも可能ですが、保険適用の場合には使用できる素材に制限があります。支台歯となる健康な歯を削る必要があるため、将来的に歯の寿命に影響を及ぼす可能性があります。
ブリッジ以外の治療法
前歯を補う治療法はブリッジだけではありません。口内の状態や患者様の希望によっては、他の方法を選択することもあります。
以下に、代表的な治療法を紹介します。
入れ歯
入れ歯は、取り外し可能な人工歯で失った歯を補う一般的な方法の一つです。部分入れ歯の場合、金属のフックで隣接する歯に固定します。歯磨きや清掃時に取り外しが可能で、口内を清潔に保ちやすいです。
他の治療法よりも費用が安く、ブリッジのように健康な歯を削る必要がありません。金属のフックが目立つことがあり、審美性に課題があります。また、使用感がブリッジやインプラントに比べて劣る場合があります。
インプラント
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。隣の歯に頼らない独立した治療が可能で、自然な見た目と咬合機能を取り戻せます。
周囲の歯を削る必要がなく、長期的な耐久性が期待できます。また、固定式なので、日常生活で違和感が少ないです。
1本あたりの費用が高額で、治療期間が長くなる点は理解しておきましょう。さらに、顎の骨の状態によっては適応できないこともあります。
前歯のブリッジ治療のメリット・デメリット
前歯のブリッジは、見た目を整えるだけでなく、失った歯の機能を補うための一般的な治療方法です。
ただし、治療にはメリットとデメリットがあるため、それぞれを十分に理解した上で選択することが重要です。以下では、ブリッジ治療のメリットとデメリットについて詳しく説明します。
メリット
まずは、前歯のブリッジ治療のメリットについて解説していきます。
自然な見た目
ブリッジ治療では、人工歯が隣接する歯と調和するように設計されるため、自然な見た目を得られる点が魅力です。特に自由診療では、色味や形状を患者の要望に合わせてオーダーメイドで作成できるため、他の歯と違和感なく馴染みます。
安定性が高い
ブリッジは固定式のため、装着後に動くことがなく取り外しの必要もありません。そのため、食事中にぐらつく心配がなく、発音や咀嚼が快適に行えます。
短期間で治療が可能
インプラントと比較して、ブリッジ治療は短期間で完了するケースが多いです。特に歯を失った部分の状態が良好であれば、数回の通院で治療が終わることもあります。
費用面での柔軟性
保険適用のブリッジ治療を選択すれば、治療費を安く抑えることが可能です。特に経済的な負担を軽減したい場合に選ばれており、費用面の理由からも多くの患者さまに選ばれています。
一方、自由診療を選べば費用は増えますが、素材やデザインの自由度が高まります。目的に応じた選択が可能です。
デメリット
続いては、前歯のブリッジ治療のデメリットについて解説していきます。ブリッジ治療を選択する際は、メリットだけでなくデメリットも考慮し、ご自身に合った治療法を選ぶことが大切です。
また、歯科医師との相談を通じて、最適な治療計画を立てるよう心がけましょう。
健康な歯への負担
ブリッジは欠損部分の両隣にある歯(支台歯)を削り、土台として使用するため健康な歯に負担がかかります。支台歯に過度な負荷がかかると、将来的にその歯の寿命が短くなるリスクがあります。
また、一度削った歯は元に戻せないため、慎重な判断が必要です。
素材の制限
保険適用で治療を行う場合、使用できる素材が限定されているため、天然歯と色味や質感が完全には一致しないことがあります。このため、特に目立つ前歯の治療では、審美性を重視する方には物足りなさを感じる場合があります。
費用が高額になる
自由診療を選択する場合、素材や技術の選択肢が広がりますが、その分費用が高額になる傾向があります。また、費用は医院や地域によって大きく異なることがあり、事前に複数の歯科医院で見積もりを取る必要があります。
毎日の清掃が必要
ブリッジは取り外しができないため、装着後の日々の清掃が非常に重要です。歯間ブラシやデンタルフロスを使った丁寧なメンテナンスを怠ると、支台歯や周囲の歯茎が虫歯や歯周病のリスクにさらされることがあります。
清潔な状態を維持するには、日常的なケアが欠かせません。
前歯のブリッジの費用
前歯のブリッジ治療は、保険診療と自費診療のどちらかを選択することが可能です。それぞれの費用や特徴について詳しく解説します。
保険診療の場合
保険診療のブリッジ費用は、欠損する歯の本数や位置によって異なります。
前歯1本の欠損の場合の目安は、3割負担の方であれば2万円程度です。使用される素材は、表面が白いレジンで裏面が金属の硬質レジン前装冠です。通常2~3回の通院で治療が完了します。
保険適用の条件として、前歯の場合は欠損が連続して2本以内であることが挙げられます。ブリッジを支える隣接歯がしっかりしていることも条件です。
保険診療では、審美性をある程度保ちながら費用を抑えられますが、素材やデザインに制約があります。
自費診療の場合
自費診療では、素材やデザインを自由に選択できます。費用は高額になりますが、審美性や耐久性が向上します。
費用は1本の欠損で3連結の場合、10万円~40万円です。選択する素材ごとに費用は大きく変動します。
まとめ
ブリッジ治療は、失った歯を補う治療法の一つとして多くの方に選ばれています。短期間で治療が完了し、見た目も自然に仕上がります。
隣接する健康な歯を削る必要がある点や、長期的には支えとなる歯に負担がかかる点など、デメリットもあるため注意しましょう。そのため、治療を選択する際には、インプラントや部分入れ歯といった他の選択肢も比較し、ご自身にあった方法を検討することが重要です。
歯科医師と相談し、口腔内の状態やライフスタイルに合った治療を選ぶことで、長期的に快適な生活を送れるでしょう。
前歯のブリッジを検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
投稿者:
2025.01.14更新
入れ歯を自費で入れるメリットは?デメリットや種類別の費用目安
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
「入れ歯を作りたいけれど、保険と自費の入れ歯って何が違うの?」「自費の入れ歯は高そうだけど、どんなメリットがあるの?」といった疑問をお持ちではありませんか。
この記事では、入れ歯の自費治療と保険治療の違いから、自費で入れ歯を作るメリット・デメリット、種類別の費用目安について詳しく解説します。ご自身の希望する入れ歯が選べるよう、この記事を参考にしてください。
入れ歯には自費治療と保険治療がある
入れ歯には自費治療と保険治療があり、それぞれ特徴や費用に大きな違いがあります。どちらを選ぶかは、治療の目的や入れ歯に求めるポイントによって変わります。
自費治療と保険治療の違い
自費治療と保険治療には、以下のような違いがあります。
使用する素材の違い
保険治療の入れ歯では、主にプラスチック製の素材が使用されます。数本の歯を失った際に用いられる部分入れ歯は、クラスプと呼ばれる金属製の留め具を隣接する歯に引っ掛けて固定します。
一方、自費治療では、薄くて強度の高い金属や、歯茎への負担が少ないシリコンなど、入れ歯に求める機能に応じた高品質な素材が選べます。これにより、耐久性や快適さ、審美性が向上します。
審美面での違い
保険治療の入れ歯は、失った歯の機能を補うことを重視して作製されます。そのため、審美面では劣ることがあり、欠損の位置によっては、入れ歯を固定するクラスプが目立つ場合があります。
一方、自費治療では、患者さんの希望や生活スタイルに合わせて、審美性にも配慮したデザインのものを選択できます。
例えば、ノンクラスプデンチャーは金属のクラスプを使用しないため、自然な見た目を実現できます。さらに、歯茎や顔の形に調和するように設計することで、より自然で目立ちにくい仕上がりを目指せます。
費用面での違い
保険治療の入れ歯は、健康保険が適用されるため、費用を抑えることができます。欠損歯の本数にもよりますが、数千円~数万円程度で作製できるでしょう。
一方、自費治療の入れ歯は健康保険が適用されないため、全額自己負担となり、費用が高額になります。使用する素材やデザインによっては数十万円以上かかることもありますが、自費治療ではその費用に見合った機能性、耐久性、美しさが得られる点が魅力です。
入れ歯を選ぶときのポイント
保険治療と自費治療を選ぶ際には、自分のライフスタイルや使用目的を考慮しましょう。例えば、短期間で安価な治療を希望する場合には保険治療、長期間快適に使用できる高品質な入れ歯を求める場合には自費治療が選ばれています。
歯科医師との相談を通じて、ご自身に合った入れ歯を見つけることが大切です。
入れ歯を自費で入れるメリット
自費治療の入れ歯には、保険治療の入れ歯にはない多くのメリットがあります。以下に詳しく見ていきましょう。
長持ちしやすい
自費治療の入れ歯は高品質な素材を使用しているため、耐久性に優れています。なかでも、金属床義歯は、薄くて軽いだけでなく変形や破損にも強いという特徴があり、定期的に適切なメンテナンスを行えば、長期間使用することが可能です。
快適な装着感
自費治療の入れ歯は、患者さん一人ひとりの口腔内に合わせて精密に作製されるため、保険治療の入れ歯に比べて装着感が良いのが特徴です。
そのなかでもシリコーン義歯は、歯茎に当たる部分に柔らかい素材を使用するため、負担が少なく、快適な装着感を得られます。このため、日常生活でのストレスが大幅に軽減され、自然な食事や会話を楽しむことができます。
また、噛み合わせも精密に調整されるため、食べ物をしっかり噛むことが可能です。これによって、消化吸収が向上し、全身の健康維持にも貢献します。
審美性が高い
自費治療の入れ歯は、自然な見た目を追求したデザインが可能です。
例えば、ノンクラスプデンチャーは金属の留め具を使用しないため、装着していることがわかりにくいです。また、歯の色や形も細かく調整できるため、自分の歯と見分けがつかない自然な仕上がりを目指せます。
さらに、審美的な観点から歯茎の色や形も調整可能であり、笑顔に自信を持つことができ、顔全体の印象を向上させる効果も期待できます。
カスタマイズの自由度が高い
自費治療では、患者さんのライフスタイルや要望に応じて、さまざまなカスタマイズが可能です。例えば、スポーツをする人向けの耐久性の高い入れ歯や、金属アレルギーのある人向けに金属を使用しない特殊な素材を使用した入れ歯など、個別のニーズに応じて対応ができます。
入れ歯を自費で入れるデメリット
一方で、自費治療の入れ歯にはデメリットも存在します。事前にこれらを理解しておくことが重要です。
費用が高額になる
自費治療の入れ歯の最大のデメリットは、費用が高額になることです。保険治療の入れ歯に比べて数倍以上のコストがかかる場合があるため、費用対効果を十分に考慮する必要があります。
しかし、費用の高さには高品質な素材や精密な設計などの理由があるため、長期的な視点で判断することが重要です。
治療期間が長い場合がある
自費治療の入れ歯は、精密な設計や調整が求められるため、治療期間が長くなる場合があります。特に、複雑な症例や特殊な素材を使用する場合には、作製から完成までに数ヶ月かかることもあります。
ただし、治療期間が長い分、仕上がりの精度や快適さが向上するため、結果的には患者さんにとって大きなメリットとなる場合もあります。
メンテナンスが必要
自費治療の入れ歯は長持ちする反面、定期的なメンテナンスが求められます。適切なケアを怠ると、快適さや機能性が低下する可能性があるため、歯科医院での定期的なチェックが推奨されます。
具体的には、クリーニングや微調整を行うことで、長期にわたり快適な使用感を維持することができるでしょう。
入れ歯を自費で入れる場合の費用目安
自費治療の入れ歯にはさまざまな種類があり、使用する素材や設計によって費用が異なります。以下に主な種類とその費用目安について解説します。
金属床義歯
金属床義歯とは、床部分に金属を使用した入れ歯のことです。金属を使用するため、耐久性が高い点と入れ歯を薄く作ることができる点が特徴です。軽量で装着感が良く、食事をする際に温度を感じやすいという利点もあります。費用目安は20万円〜40万円程度です。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは、金属のクラスプを使用せず、審美性に優れた入れ歯です。自然な見た目を重視する方に選ばれています。また、柔軟性が高いため、装着時の違和感が少なく、日常生活での快適さが向上します。費用目安は15万円〜35万円程度です。
シリコン義歯
シリコン義歯とは、柔らかいシリコン素材を使用し、歯茎への負担を軽減できる入れ歯です。特に、痛みや装着時の違和感が気になる方に選ばれる傾向があります。また、シリコンの弾力性により、衝撃を吸収する効果があり、歯茎へのダメージを最小限に抑えられます。
費用目安は20万円〜30万円程度です。
コーヌスクローネ義歯
コーヌスクローネ義歯は、金属のバネを使わず、歯に被せた内冠と呼ばれる金属冠に、義歯についた外冠を被せて密着させる入れ歯です。安定性が高く、取り外しが可能でありながら強固に固定されるため、食事や会話中に動きにくいという利点があります。
費用目安は50万円〜150万円程度です。
マグネット義歯
マグネット義歯は、磁石を利用して固定する入れ歯です。
残存歯に磁性金属を、義歯側に磁石を埋め込み、強力な磁力で義歯を安定させます。これにより、装着が簡単で、歯の本数が少なくても十分な安定性が期待でき、しっかりと固定されるため、快適に使用できます。
また、見た目も自然で、金属のクラスプがないため審美性が高いのが特徴です。費用目安は20万円〜50万円程度です。
まとめ
自費治療の入れ歯は、保険治療の入れ歯に比べて多くのメリットがありますが、費用が高額である点やメンテナンスが必要である点など、注意すべきポイントも存在します。入れ歯の種類や特徴を理解し、自分に合った入れ歯を選ぶことが大切です。
入れ歯を検討されている方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
投稿者:
2025.01.07更新
歯周病で抜歯することはある?必要となるケース、抜歯するのを防ぐ方法
こんにちは。東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂です。
歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、進行に気づかないことも多い病気です。放置すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯を失うケースもあるため、早期の発見・治療が求められます。
本記事では、歯周病が原因で抜歯が必要となるケースや抜歯のメリット・デメリット、抜歯後の対応について詳しく解説します。また、抜歯しないことのリスクや抜歯を防ぐ方法もご紹介するので、ぜひ大切な歯を長く健康に保つための参考にしてください。
歯周病で抜歯が必要となるケース
歯周病が進行すると最終的に抜歯が必要になる場合がありますが、抜歯はあくまでも最後の手段です。基本的には、歯をできる限り残す治療法が優先的に検討されます。
抜歯が必要となるケースは、以下の通りです。
歯周病が重度に進行している場合
歯周病が重度にまで進行すると、歯を支えている歯槽骨が溶けて歯を固定する力が弱まり、歯がぐらつくことがあります。歯槽骨がほとんど残っていない場合は歯の保存が困難なため、抜歯する可能性が高いでしょう。
歯の動揺が著しい場合
歯周病が進むと歯が大きく揺れるようになり、食事や会話など日常生活に支障をきたす可能性があります。このような場合、歯の動揺による痛みや不快感を取り除き、口腔内の健康を改善するために、抜歯が検討されることがあります。
歯が破損した場合
歯周病が進行すると歯が脆くなり破損することがありますが、破損の仕方によっては修復が難しい場合があります。歯を保存しても周囲の健康な歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす可能性があるため、抜歯を選択することもあるでしょう。
歯周病で抜歯をするメリット・デメリット
ここでは、歯周病で抜歯をするメリットとデメリットをご紹介します。それぞれをしっかり理解し、抜歯をするか否かを判断することが大切です。
メリット
まずは、歯周病で抜歯をするメリットについて解説していきます。
感染の拡大を防止できる
歯周病で抜歯をした場合、感染源を完全に取り除き感染の拡大を食い止めることができます。これにより、周囲の健康な歯や歯茎への悪影響を抑えられ、再感染のリスクもなくすことができるでしょう。
痛みや不快感の改善
炎症を引き起こす原因の歯を抜くことで、痛みや不快感が大幅に改善されます。抜歯後のケアを適切に行うことで健康な口腔環境を取り戻し、食事や会話が快適になって日常生活の質が向上するでしょう。
デメリット
続いては、歯周病で抜歯をするデメリットについて解説していきます。
治療後の一時的な痛み
抜歯の際には麻酔を使用するため、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、抜歯後に麻酔が切れると、痛みや不快感が生じることがあるでしょう。通常、この痛みは1週間程度で落ち着きます。痛みが長引く場合は何らかの問題が起こっている可能性があるので、早急に歯科医院を受診してください。
歯を補う治療が必要
抜歯により歯を失った場合、その後失った歯を補うための治療法を検討しなければなりません。歯がない状態を放置すると噛みあわせのバランスが崩れて周囲の歯に負担がかかり、トラブルが起こる原因になります。
抜歯後に歯を補う治療の主な選択肢は、ブリッジやインプラント、入れ歯などです。抜歯をする際は、これらの治療法にも費用がかかる点も考慮する必要があります。
重度の歯周病で抜歯をしないことのリスク
重度の歯周病で抜歯を行わない場合、口腔内や全身に深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下に、具体的なリスクを説明します。
健康な歯への影響
抜歯をせずに重度の歯周病を放置すると、感染が隣接する歯や歯茎に広がる恐れがあります。健康な周囲の歯も失うリスクが高まるでしょう。
顎骨が吸収されると、将来骨の量が足りずインプラント治療を選択できなくなる可能性もあります。
症状の悪化
抜歯を避けると歯周病が進行し、痛みや口臭、歯茎からの出血、膿の排出などの症状が悪化する恐れがあります。その結果、食事や会話などの日常生活の質が低下する可能性が高くなることを知っておきましょう。
全身への影響
重度の歯周病で抜歯をしない場合、口腔内だけでなく全身へも影響を及ぼす可能性があります。歯周病菌が血流を介して全身に広がると、糖尿病の悪化や、心臓病、早産・低出生体重児などのリスクが増加するのです。
歯周病で抜歯するのを防ぐ方法
歯周病が進行しても、できる限り自分の歯を残したいと考える方は多いでしょう。歯周病が進行しても、適切な治療を受ければ歯を保存できる可能性があります。ここでは、抜歯を防ぐための方法について詳しく解説します。
定期的に歯科医院を受診する
歯周病で抜歯を防ぐためには、定期的な歯科医院の受診が欠かせません。定期的に口腔内のチェックを受ければ、歯周病が進行する前に適切な治療を行うことが可能です。
特に、初期段階のうちに歯周病を発見して治療を始めれば、進行を抑えて抜歯の可能性を大幅に減らせます。
歯周外科治療を受ける
歯周外科治療を受けることで、抜歯を回避できるケースがあります。歯周外科治療は、より重度な歯周病に有効な治療方法です。
歯周病が大きく進行すると歯周ポケットが深くなり、治療器具が届かなくなるなどの問題が発生します。歯周外科治療では、歯茎を切開して内部の歯石や感染組織を取り除き、歯周病によって失われた歯周組織を回復させる処置が行われます。
歯周組織を回復させる主な治療は、以下の通りです。
GTR法
GTR法は、歯周病によって失った骨や歯茎などの歯周組織の再生を促す治療法です。
骨よりも粘膜が先に再生するため、骨のスペースにまで歯茎が入り込んでくることがあります。GTR法では、メンブレンという特殊な膜を使用してスペースを確保し、骨や歯周組織の再生を促します。その後、切開した歯肉を縫合し、歯槽骨や歯根膜が再生するのを待ちます。
エムドゲイン法
エムドゲイン法は、歯周組織再生材料であるエムドゲインを使用して歯周組織の回復を目指す方法です。歯茎を切開してプラークや歯石を除去した後に、骨が破壊された部分に薬剤を塗布し、歯周組織の再生を促します。
薬剤により歯の周りの組織が活性化されて、少しずつ再生していきます。治療は2〜3回程度で、治療後は数か月の経過観察が必要です。
抜歯後の対応とは
抜歯をした後は、失った歯を補うための対応が必要です。歯がない状態をそのまま放置すると、隣接する歯が傾いたり噛み合う歯が伸びてきたりして、口腔内全体のバランスが崩れる可能性があるためです。
抜歯した箇所を補う主な治療方法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つが挙げられます。それぞれの特徴を解説します。
入れ歯
入れ歯は、プラスチックや金属でできた取り外し可能な装置です。部分的に使う部分入れ歯と、全ての歯を補う総入れ歯があります。
保険適用のものは使用できる素材などに制限がありますが、費用を抑えられます。審美性や耐久性に優れたものを希望する場合は、自費診療を選ぶことも可能です。
取り外しができるため手入れがしやすい一方、装着時に違和感が生じる場合もあります。
ブリッジ
ブリッジは、抜歯した部分の両隣の歯を土台にして連結した人工歯を装着する治療法です。固定式で安定感があり、入れ歯に比べて装着時の違和感が少ないことが特徴です。保険診療でも対応できるため、費用を抑えながら自然な見た目と機能性も得られます。
ただし、支えとなる歯を削る必要があるため、健康な歯に負担がかかる点はデメリットです。
インプラント
インプラントは、抜歯した箇所に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。天然歯と見た目や使用感がほとんど変わらないため、審美性や快適性を重視する方に選ばれています。
ただし、保険が適用されないため費用が高くなる点や、外科手術が必要になる点はデメリットと言えるでしょう。また、顎の骨が十分でない場合には、骨を増やす手術が追加で必要となる場合があります。
まとめ
歯周病が進行すると抜歯が必要になる可能性が高まり、生活の質に大きな影響を与えます。
しかし、適切な予防と早期の治療を行うことで進行を防ぎ、抜歯を回避できる場合があります。定期的な歯科検診を習慣化し、歯周病のサインを見逃さないことが重要です。
また、抜歯が必要になった場合も、その後に適切な対応を行うことで口腔内の健康を維持できます。
歯周病での抜歯に関してお悩みの方は、東京都世田谷区経堂にある、きたむら歯科経堂にお気軽にご相談ください。
当院は、予防治療に力を入れています。虫歯の原因を根本から改善し、口内を健康に保ちます。マウスピース矯正や審美歯科も実施しているので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。Web予約もお受けしています。
投稿者:
ARTICLE
SEARCH
ARCHIVE
CATEGORY
- CAD/CAM冠
- IPR
- MTM
- インビザライン
- インビザライン・エクスプレス
- インビザライン・コンプリヘンシブ
- インビザライン・モデラート
- インビザライン・ライト
- インビザライン矯正
- インプラント治療
- オールセラミック
- カウンセリング
- ジルコニア
- ジルコニアセラミック
- セラミック
- セラミック歯
- セラミック治療
- デメリット
- デンタルローン
- ハイブリッドセラミック
- ブラケット
- ブリッジ
- ホワイトニング
- マウスピース
- マウスピース型
- マウスピース矯正
- メタルタトゥー
- メタルボンド
- メリット
- メンテナンス
- ラミネートベニア
- リスク
- ワイヤー
- ワイヤー矯正
- 予防歯科
- 二酸化ジルコニウム
- 人工ダイヤモンド
- 仮歯
- 保定期間
- 保険適用
- 健康保険
- 入れ歯
- 全体矯正
- 出っ歯
- 前歯
- 医療費控除
- 受け口
- 口腔外科
- 噛み合わせ
- 噛み合わせ治療
- 天然歯
- 失敗
- 奥歯
- 定期検診
- 定期診察
- 審美
- 審美性
- 小児歯科
- 抜歯
- 歯ぎしり
- 歯並び
- 歯列矯正
- 歯周病
- 歯周病菌
- 歯型
- 歯科技工士
- 歯科検診
- 歯科矯正
- 歯茎
- 治療期間
- 症例
- 矯正期間
- 矯正装置
- 精密検査
- 自由診療
- 自費診療
- 虫歯
- 虫歯治療
- 虫歯菌
- 被せ物
- 親知らず
- 詰め物
- 費用
- 通院
- 通院頻度
- 部分入れ歯
- 部分矯正
- 金属
- 金属アレルギー
- 銀歯
- 顎関節症
- 食いしばり